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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

奥州の休日6

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nozomi

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「むぅ……」
髪を女中に整えられながら、幸村は唇を尖らせた。
「お方様、そのような顔をなされますな」
「いや……その、……すまぬ」
何がすまないのか分からないが、幸村は謝った。女中は笑って水引で髪をまとめる。
「……さて、本日の御用は以上でよろしゅうございますか?」
「あ、いや、その……いや」
女中はふっくりと笑い、手を膝に乗せる。
気安く色々なことが言える女中なのだが、これだけはダメだった。
「――それでは、これで下がらせていただきます」
「ああ……うむ」
女中が襖を閉めて出て行くのを見送り、幸村は机の引き出しから蛤を出した。
蛤の中には紅が入っている。信玄から贈られたもので、蛤には金蒔絵が施され、紅は玉虫色に輝いている。
使えばなくなるから勿体無い、と一度も使っていない紅だ。
(使わぬ方が勿体無いやもしれぬ)
だが、どうやって使うのだろう。政宗は指で気軽に塗っていたが、それだけだっただろうか。
「む……」
指につけるが、なんか違う気がする。
どうやってつけていただろう。何か道具がいるのだろうか。いや、慶次は何か……
(舐めていたような)
紅を舐めるのか、と紅を凝視する。それは違うだろう、とへらっと笑い、鏡を見た。
顔を近づけ、紅を唇につける。しかし何かが違う。
喉の奥で笑うような気配に、幸村は振り向いた。紅に真剣に向き合いすぎて、
小十郎が部屋に入っていることに気づかなかった。
「うわあああぁぁぁっっ!!」
「うるさいな。……ほら、落とせ」
桜紙を口許に押しつけられる。むぐぐ、と桜紙を噛むように紅を落とし、ぺっと吐き出した。
「にょ、女人の部屋に勝手に入るな!」
「いつまで経っても閨に来ないから様子を見に来た夫に、よくそんなことが言えるな。…どうしたんだこの紅は」
「お館様より、賜ったものにござる」
「信玄公からか。――京紅とは、粋な主君じゃねぇか」
「……もう、主ではないがな」
幸村は小十郎に背を向け、鏡に向き直った。小十郎は幸村に凭れかかるようにして紅を手に取る。
「紅は水で溶いて使うんだよ」
そういえば、政宗の傍には水の入った器があった。あれはそういう目的だったのか。
小十郎は水差しに指を入れて湿らせ、薬指を紅に滑らせる。
「ほら、よく見てろ」
鏡越しに、小十郎が声をかける。幸村は頷き、引き結んでいた唇を僅かに開けた。
鏡の中の小十郎は、じっと幸村を見つめている。幸村の唇に指を置き、そっと色を置いていく。
太く無骨な指に合わない繊細な動き。
鏡越しの眼差しは直接見つめられるよりずっと扇情的で、幸村は耐え切れずに目を瞑った。
「おい」
不機嫌な声が耳をくすぐる。
「も、もう……いい……!」
腕の中から逃げるために暴れれば、何嫌がってやがると抑え付けられる。ずりずりと
背中をずらして逃げると、すぐに踵が机の向こうの壁に当たる。中途半端な体勢は
非常に不安定で、ますます小十郎の腕から逃げられなくなった。
「お前がやりたがったんだろうが」
そっと目を開けて小十郎を見上げる。小十郎は不思議そうな、不機嫌そうな顔をしていた。
ため息をつき、頭をかく。
「……これでいいだろ。後は勝手にしろ」
ぺたん、と床に寝かしつけられる。小十郎は立ち上がって背中を向けた。
慌てて追いかけようと立ち上がれば向こう脛を机にぶつけ、痛みが全身を駆け巡った。
また、呆れてられしまった。
いつも、自分の方が子供で、莫迦で不器用で。
追いつきたくても追いつけない。
夫婦となってからも小十郎は忙しく、二人で過ごせる時間といえば閨での情事のみ。
これでは以前と少しも変わらない。
「……泣いても、変わらぬ」
手の甲で目を擦った。足を机から引き抜いて正座になり、ぱん、と両手で頬を叩いた。
どんなに努力をしても、小十郎には追いつけない。
それでも、小十郎は幸村の夫だった。
立ち上がってまっすぐ閨を目指す。几帳で区切られた閨の中に入れば、小十郎は
既に褥の中に潜り込んでいた。上掛けを持ち上げると背中が見える。
眠っているとは到底思えないが、動く気配はない。
「……俺を、拒まれるのか?」
小十郎が寝返りをうった。目はまっすぐに幸村を見つめる。


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