幸村の身にしがみ付き、必死に言葉を紡ぐいつきを、幸村は不思議な心持ちで見つめる。
いつきが泣いているのは、快楽のせいか、それとも今言っている言葉に関係があるのか。
真面目に考えなければいけない気がするのだが、情けないことに今は思考がまわらない。
擦りあわせる互いの性器から、ぬるぬるとしたものがとめどなく漏れている。
いつきが泣いているのは、快楽のせいか、それとも今言っている言葉に関係があるのか。
真面目に考えなければいけない気がするのだが、情けないことに今は思考がまわらない。
擦りあわせる互いの性器から、ぬるぬるとしたものがとめどなく漏れている。
生まれて初めて他人と肌を合わせて得る快楽は、自ら慰めるそれとは比べものにならない。
次第に昇りつめていく感覚に息を荒くしていると、いつきのか細い声が聞こえてきた。
次第に昇りつめていく感覚に息を荒くしていると、いつきのか細い声が聞こえてきた。
「あっ…も……だめ、だべ…」
「……くっ……あ」
「……くっ……あ」
限界が近いいつきの弱々しい声に下半身が疼き、思わずいつきを強く抱きしめてしまいそうになるが、腕に力を入れ過ぎぬよう耐えている幸村に、いつきは笑顔で声をかけた。
「ゆきむ、ら……だいじょぶ、だ…から……っ……あああぁっ!」
必死にそれだけを言い切った直後、いつきの細い身体ががくがくと震えて、その後一気に弛緩した。いつきの切なげな喘ぎ声と同時に、幸村もついに精を吐き出す。
「はぁ………あ…」
いつきがふと自分の身体に目をやると、幸村から出てきた白くてどろどろした液体が、いつきの性器や下腹部をべったりと汚している。
普通なら気持ち悪いと思うような感覚だったが、不思議と愛しくて、いつきは汚れた自分の身体を、荒く息を吐きながらしばらくじっと見つめていた。
普通なら気持ち悪いと思うような感覚だったが、不思議と愛しくて、いつきは汚れた自分の身体を、荒く息を吐きながらしばらくじっと見つめていた。