「かすが殿は、気持ちよく、ありませぬか……?」
「――はっ……?」
幸村の不安に、かすがは無防備な顔をした。
情事の最中はいつだって相手の動向を探るばかりで、己の快楽など邪魔でしかなかった。それなのに――。
「あっ……何をっ……」
一気にかすがは混乱した。これは訓練でも任務でもない。そういうときにどうすればいいのか、かすがはまったくわからなかった。
「そんなっ…そんなっ……」
押さえつけていた熱が、腹から胸へ、そして頭に上り詰める。
それまで冷静さを残していたというのに、迷子の子供の顔をする。首を左右に振って顔を見るなと手で隠す。
見たことのないその表情に、幸村の鼓動は大きく脈打った。
「……隠さないでくだされ」
「や、やめっ……!」
両の手を掴んでその下を暴けば、涙で潤んだ瞳と目が合った。
どくんと、自身が熱く膨れる。
「あ……」
「今のかすが殿は、なんだか可愛いでござる」
「……うぅ………あ、あぁ…!」
それからは、かすがは制御力を失ったようで、声を抑えることも満足にできず、幸村が突き上げるたびに甘い声が溢れた。
幸村も余裕があるわけでもなく、果てる寸前はただがむしゃらに動いていた。心の底にたまった罪悪感ごと、彼女の身体にぶつけても、そのすべてを受け入れてくれる。心中に渦巻くすべての感情を爆発させるがごとく、幸村はかすがの中で果てた。
後のことはよく覚えていない。開放感の後に襲ってきた心地よい疲労感に、すぐに夢へ落ちた。
「――はっ……?」
幸村の不安に、かすがは無防備な顔をした。
情事の最中はいつだって相手の動向を探るばかりで、己の快楽など邪魔でしかなかった。それなのに――。
「あっ……何をっ……」
一気にかすがは混乱した。これは訓練でも任務でもない。そういうときにどうすればいいのか、かすがはまったくわからなかった。
「そんなっ…そんなっ……」
押さえつけていた熱が、腹から胸へ、そして頭に上り詰める。
それまで冷静さを残していたというのに、迷子の子供の顔をする。首を左右に振って顔を見るなと手で隠す。
見たことのないその表情に、幸村の鼓動は大きく脈打った。
「……隠さないでくだされ」
「や、やめっ……!」
両の手を掴んでその下を暴けば、涙で潤んだ瞳と目が合った。
どくんと、自身が熱く膨れる。
「あ……」
「今のかすが殿は、なんだか可愛いでござる」
「……うぅ………あ、あぁ…!」
それからは、かすがは制御力を失ったようで、声を抑えることも満足にできず、幸村が突き上げるたびに甘い声が溢れた。
幸村も余裕があるわけでもなく、果てる寸前はただがむしゃらに動いていた。心の底にたまった罪悪感ごと、彼女の身体にぶつけても、そのすべてを受け入れてくれる。心中に渦巻くすべての感情を爆発させるがごとく、幸村はかすがの中で果てた。
後のことはよく覚えていない。開放感の後に襲ってきた心地よい疲労感に、すぐに夢へ落ちた。
目が覚めたのは、外がだいぶ明るくなってからだった。開け放たれた障子の向こうで、金の髪が風になびいていた。光の中の人影は、青い葉をつけた木々を眺めているようだった。
重い目を擦りながら身を起こす。昨晩の記憶が徐々に蘇り、思わず頭を抱える。
「屋敷の者が、おまえを探し回っていたぞ。面倒なことになるから、ここにいるとは告げていないが」
重い目を擦りながら身を起こす。昨晩の記憶が徐々に蘇り、思わず頭を抱える。
「屋敷の者が、おまえを探し回っていたぞ。面倒なことになるから、ここにいるとは告げていないが」




