元親が警戒心を露わにしながらジッと見つめるのも意に介さず。
慶次は盃に残っていた酒を梅の花びらごと飲み干すと、縁側に盃を置いて立ち上がる。
半ば拍子抜けしたように、元親は慶次を見上げた。
慶次は盃に残っていた酒を梅の花びらごと飲み干すと、縁側に盃を置いて立ち上がる。
半ば拍子抜けしたように、元親は慶次を見上げた。
「なんだ?慶次、もう帰るのか…」
「ああ、今回四国に来たのは別件で用事があってさ。
ここへは、元親の顔を見に来たんだ。」
ここへは、元親の顔を見に来たんだ。」
「そうか……」
そうそう、俺こう見えて意外と忙しいんだ等と言いながら、慶次は持参していた超刀・朱槍を背負った。
そして見送りをと腰を浮かせかけた元親を手のひらで制し、部屋を出ようとする。
だが片足だけふすまの縁を跨いだところで、慶次は一度振り返った。
そして見送りをと腰を浮かせかけた元親を手のひらで制し、部屋を出ようとする。
だが片足だけふすまの縁を跨いだところで、慶次は一度振り返った。
「あのさ元親…悪い事言わないから、
せめて自分の方の気持ちくらいは、ちゃんと見定めときなよ」
せめて自分の方の気持ちくらいは、ちゃんと見定めときなよ」
「…………」
「あ、後サンデーちゃんの動画巡りは、程ほどにな~!!」
「っ! 馬鹿野郎!!!んな事でっけぇ声で言うんじゃねぇよ!!」
豪快な笑い声を上げながら元親の部屋を出た慶次の足音が、徐々に小さくなっていく。
静かに閉じたふすまに背を預け、ゆるゆるとしゃがみ込んだ元親は思わず天井を見上げた。
静かに閉じたふすまに背を預け、ゆるゆるとしゃがみ込んだ元親は思わず天井を見上げた。
…あの慶次ですら、動画を見たにも関わらずサンデーが毛利本人だって事に気づいちゃいねぇのか…。
何故別人だと言い切れる?との問いかけにも、慶次はきっぱり即答した。
何故別人だと言い切れる?との問いかけにも、慶次はきっぱり即答した。
『だってあのお堅い毛利のお姫様が、まさかあんなエロい事する筈無いだろ?』
そう、俺もそう思いたかった。
だがあれは、間違いなく毛利本人だ。
何故なら、サンデーが身に纏う黒一色の法衣から覗いた白く艶かしい足。
ほとんど目立たねぇが、確かに右の太ももの辺りに微かな太刀傷があった。
見間違える筈がねぇ。
あれは…俺が毛利に負わせた傷跡だ。
だがあれは、間違いなく毛利本人だ。
何故なら、サンデーが身に纏う黒一色の法衣から覗いた白く艶かしい足。
ほとんど目立たねぇが、確かに右の太ももの辺りに微かな太刀傷があった。
見間違える筈がねぇ。
あれは…俺が毛利に負わせた傷跡だ。
「……………」
毛利があんな胡散臭ぇ教祖に良いように弄ばれて、よがり狂って。
そしてそんな姿を、慶次が見てる…。
いや、慶次だけじゃねぇ。
不特定多数の人間があれを見て…皆、各々の妄想の中で毛利を汚す。
そしてそんな姿を、慶次が見てる…。
いや、慶次だけじゃねぇ。
不特定多数の人間があれを見て…皆、各々の妄想の中で毛利を汚す。
「………止めさせてやる」
ゆらりと立ち上がると、元親は大きく息を吸い込んだ。
そして…
そして…
「おい野郎共!! 船の準備は良いか!?
…今夜中に、ザビー城に殴りこみだ!!」
…今夜中に、ザビー城に殴りこみだ!!」
「了解だぜ! アーニキィー!!」




