しっかし、どこが『とても聡明で美しい姫君』だ。
いや、言い方によっては確かにそう表現出来なくもねぇが、
それにしてもアイツ…なんて性格してやがる。
流石はあちこちから「煮ても焼いても喰えない女狐」と称されるだけの事はあるじゃねぇか。
いや、言い方によっては確かにそう表現出来なくもねぇが、
それにしてもアイツ…なんて性格してやがる。
流石はあちこちから「煮ても焼いても喰えない女狐」と称されるだけの事はあるじゃねぇか。
オマケにあの、お綺麗だが冷たい印象しか受けねぇ無表情な顔。
やっぱ女に必要なのは可愛げと愛敬だろ。
気だって強ぇに越した事はねぇが、それにも限度ってもんがある。
危ねぇ危ねぇ…いくら四国と中国にとって大事な政略結婚だったとしても、
もしあんな女と無理矢理くっつけられたら、どう考えても俺の人生お先真っ暗だったぜ。
やっぱ女に必要なのは可愛げと愛敬だろ。
気だって強ぇに越した事はねぇが、それにも限度ってもんがある。
危ねぇ危ねぇ…いくら四国と中国にとって大事な政略結婚だったとしても、
もしあんな女と無理矢理くっつけられたら、どう考えても俺の人生お先真っ暗だったぜ。
…と、毛利の短所を連ねて一人頷いて見たものの、
それにしては戦場での凛とした佇まいや剣技の腕前、
そしてほんの一瞬だけ垣間見た淡い笑みがどうにも脳裏から離れねぇ。
壊滅的に気に喰わねぇ筈なのに、意外と好ましい部分も有るような…
至極複雑怪奇な女、毛利元就。
それにしては戦場での凛とした佇まいや剣技の腕前、
そしてほんの一瞬だけ垣間見た淡い笑みがどうにも脳裏から離れねぇ。
壊滅的に気に喰わねぇ筈なのに、意外と好ましい部分も有るような…
至極複雑怪奇な女、毛利元就。
…ざっと馴れ初め一つ取ってみても、このザマだ。
つまり俺にとって、毛利は好きか嫌いかで括れるような単純な存在じゃねぇ。
なのにいくら考えたって…答えなんか出るかよ。
つまり俺にとって、毛利は好きか嫌いかで括れるような単純な存在じゃねぇ。
なのにいくら考えたって…答えなんか出るかよ。
「…………」
だがアイツはやること成すこと危なっかしくて、どうも見ちゃいられねぇ。
だから今はあの卑猥な行為を一刻も早く止めさせる…ただ、それだけだ。
だから今はあの卑猥な行為を一刻も早く止めさせる…ただ、それだけだ。
ドシンと、船体に小さな衝撃が走る。
それは九州の地への到着を物語っていた。
元親は顔を上げて、視線の先に映る面妖な南蛮の城を見据える。
それは九州の地への到着を物語っていた。
元親は顔を上げて、視線の先に映る面妖な南蛮の城を見据える。
「いくぜ、野郎共! ザビー城のお宝をガッポリいただいてやりな!!」
「了解だぜ! アーニキィー!!」