ゆらりゆらりと、雄へ豹変した男がサンデーに近づく。
震える左手がサンデーの肩に触れようとした、その時だ。
震える左手がサンデーの肩に触れようとした、その時だ。
「テメェっつ!!! 汚ねぇ手で毛利に触るんじゃねぇっつ!!!」
思わず茂みから飛び出して、元親はそのまま男に跳び蹴りを喰らわせる。
予想だにしない方向からの衝撃をもろに受けて、男は茂みの向こうまで飛翔した。
対照的にひらりと地面に着地した元親はその足で男の後を追うようにして茂みに飛び込み、
初めの一撃を喰らった時点で既に目を回して伸びている男を、更にゲシゲシと蹴りつける。
予想だにしない方向からの衝撃をもろに受けて、男は茂みの向こうまで飛翔した。
対照的にひらりと地面に着地した元親はその足で男の後を追うようにして茂みに飛び込み、
初めの一撃を喰らった時点で既に目を回して伸びている男を、更にゲシゲシと蹴りつける。
「っ、コイツっ…この野郎っ!!!」
「長曾我部よ…」
「…あぁ?」
「貴様、一体何をしておる」
「……………」
背後からかけられたサンデーの不信に満ちた声音を聞いて、元親は思わず内心頭を抱えた。
しまったっ!!
せっかく毛利の土いじりのキリが良いところで声かけようと思ってたのに、
この馬鹿の所為で俺の目論見が御破算じゃねぇかっ!!
せっかく毛利の土いじりのキリが良いところで声かけようと思ってたのに、
この馬鹿の所為で俺の目論見が御破算じゃねぇかっ!!
「よっ…よお、毛利」
飛び込んだ拍子に教団服にまとわりついた木の葉を払いながら茂みから出てきた元親は、
若干ギクシャクしつつもサンデーに向かって挨拶を交わす。
だがサンデーは突如合点がいったように目を見開くと、畑の前に立ちはだかり大きく両手を広げた。
若干ギクシャクしつつもサンデーに向かって挨拶を交わす。
だがサンデーは突如合点がいったように目を見開くと、畑の前に立ちはだかり大きく両手を広げた。
「貴様…南蛮の財宝だけでは飽き足らず、
ザビー様が丹精込めて育てている御野菜まで奪いに来たのか!!」
ザビー様が丹精込めて育てている御野菜まで奪いに来たのか!!」
「違ぇよ!!
っていうか、アンタこそ危ねぇだろ!!
こんな暗くなるまで一人きりでくだらねぇ土いじりに夢中になりやがって!!」
っていうか、アンタこそ危ねぇだろ!!
こんな暗くなるまで一人きりでくだらねぇ土いじりに夢中になりやがって!!」
「っ!!!ザビー様の御寵愛が貴様へと移ろいだ今、例えどんな事であろうとも、
我は出来うる限りを尽くしてザビー様のお役に立たねばならぬのだ!!
それを下らぬ土いじりとは何ぞっ!!」
我は出来うる限りを尽くしてザビー様のお役に立たねばならぬのだ!!
それを下らぬ土いじりとは何ぞっ!!」
「っ……!」
駄目だ。
このまま売り言葉に買い言葉じゃ、いつもと同じ…
ただ毛利を傷つけるだけじゃねぇか。
…冷静になれ、俺…。
このまま売り言葉に買い言葉じゃ、いつもと同じ…
ただ毛利を傷つけるだけじゃねぇか。
…冷静になれ、俺…。
元親はゆるゆると頭を振ると、二度三度大きく深呼吸を繰り返す。
そしてサンデーに向き直り、静かに言葉を紡いだ。
そしてサンデーに向き直り、静かに言葉を紡いだ。
「その…そうだよな」
「………?」
「アンタが一生懸命している事を、頭ごなしに「くだらねぇ」なんて言って悪かった」
「…………」
「だが日が暮れちまったら、野菜を狙って野犬なんかが出てくるかもしれねぇじゃねぇか。
俺はもしアンタが危ねぇ目に遭ったらと思うと…その…」
俺はもしアンタが危ねぇ目に遭ったらと思うと…その…」
「心配など無用ぞ。
ザビー様の御野菜を狙う不埒な野犬ごとき、我が返り討ちにしてくれる」
ザビー様の御野菜を狙う不埒な野犬ごとき、我が返り討ちにしてくれる」
「や、犬だけじゃなくてだな…」
「御託は要らぬ…貴様、そろそろ本題を申せばどうなのだ?」
「………?」
「本当はザビー様の御寵愛を、我にひけらかしに来たのであろう」




