渡された上着と、これでもかというほど自分から顔を背けている元就を見比べた後で、
元親は若草色のそれに袖を通し始める。
だが、
「も、毛利元就…」
「──何だ」
「コレ、前が締まらない…」
「何処までも不器用なヤツめ。貸してみろ」
呆れ果てたように言いながら、元就は元親の着替えを手伝いにかかった。
元就の上着には、毛利の家紋を模した飾りの留め具が施されている。
戸惑いがちにこちらを見つめてくる元親を、極力意識しないようにして、元就は上着の紐を留め具に通し続ける。
数秒後。上着の留め具が元親の胸元を飾ったのも束の間。
プツン、と乾いた音がしたかと思うと、元親の強圧…ならぬ『胸』圧に耐えかねた留め具が弾け飛び、肌蹴た上着の隙間から、張りと弾力に富んだ胸が顔を出してきた。
「……」
カラカラ、と地を転がる留め具の残骸を、元就は無表情に見下ろしていたが。
元親は若草色のそれに袖を通し始める。
だが、
「も、毛利元就…」
「──何だ」
「コレ、前が締まらない…」
「何処までも不器用なヤツめ。貸してみろ」
呆れ果てたように言いながら、元就は元親の着替えを手伝いにかかった。
元就の上着には、毛利の家紋を模した飾りの留め具が施されている。
戸惑いがちにこちらを見つめてくる元親を、極力意識しないようにして、元就は上着の紐を留め具に通し続ける。
数秒後。上着の留め具が元親の胸元を飾ったのも束の間。
プツン、と乾いた音がしたかと思うと、元親の強圧…ならぬ『胸』圧に耐えかねた留め具が弾け飛び、肌蹴た上着の隙間から、張りと弾力に富んだ胸が顔を出してきた。
「……」
カラカラ、と地を転がる留め具の残骸を、元就は無表情に見下ろしていたが。
「……貴様は何処まで、我をコケにしたら気が済むのだ!?何なのだ、この頭脳にいく筈の栄養まで、無駄に吸い尽くしたような胸は!?」
「イヤーっ!やめて!離して!痛い、痛いよぉ!」
「も、元就様ぁー!もう、おやめ下されぇぇ!」
「てめぇオクラぁ!よくもお嬢のパイオツをぉぉ!」
「イヤーっ!やめて!離して!痛い、痛いよぉ!」
「も、元就様ぁー!もう、おやめ下されぇぇ!」
「てめぇオクラぁ!よくもお嬢のパイオツをぉぉ!」
激情に任せて、元就の両手は元親の胸を力任せに鷲掴みにしていた。
突如襲って来た痛みに悲鳴を上げる元親を見て、元就の兵からは「このままだと、我々出血多量で楽勝で死ねます」コールと、元親の兵からは怒号が轟く。
三者三様の声を耳にした元就は、漸く我に返ると、「さっさと来い」と元親の前を大股に歩き始めた。
乳房に赤く残ってしまった痕をさすりながら、元親は少しだけ恨めしそうな声を出す。
突如襲って来た痛みに悲鳴を上げる元親を見て、元就の兵からは「このままだと、我々出血多量で楽勝で死ねます」コールと、元親の兵からは怒号が轟く。
三者三様の声を耳にした元就は、漸く我に返ると、「さっさと来い」と元親の前を大股に歩き始めた。
乳房に赤く残ってしまった痕をさすりながら、元親は少しだけ恨めしそうな声を出す。
「……誰にも、触らせた事なかったのに」
その呟きを聞き逃さなかった元就は、己が手のひらに残る感触に、僅かな優越感を覚えていた。




