ふ、と政宗が気づくと日が大分傾き、空を朱(あけ)に染めていた。
軋む体を宥めすかして、起きあがる。
裸のままだったはずの体は清められ、ぐちゃぐちゃではあったが衣服が元に戻っていた。
周りを見渡すとすぐに、濡らした手拭いで身を清める幸村と目があった。
「よかった、日の暮れぬうちに気づかれて。お体は如何でござる」
すると、さっきまでの可愛気はどこへやら、政宗は不遜な態度で応えた。
「ああ、大したことはねえ・・・これ、お前がしたのか。不器用な奴だな。
もうちょっとマシにならねえかい」
「も、申し訳ない・・・某、他人に服を着せたことが無く・・・政宗殿もびくともせず・・・」
あたふたと言い訳をするが、政宗はからからと笑った。
「冗談だ。初めてにしちゃ上出来だぜ」
衣服を整えながら政宗は顔を赤くしながら小さく言った。
「その・・・いろいろと・・・嬉しかったぜ。Thank you」
「は・・・?いろいろ、とは?」
きょとん、と幸村が返す。
政宗はそこにひっかかるとは思っていなかったようで焦って怒鳴った。
「いっ、いろいろは、いろいろだ!察せよ!」
しかし、そこは鈍いことで定評のある幸村。即座に怒鳴り返す。
「分からぬから聞いておるのです!いろいろとは何でござるっ」
いろいろとは、女であることを謀略に使わぬと約束したこと、
女でも好敵手と認めたこと、綺麗だと言ったこと、抱いたこと・・・などだが、
そんなことを誇りだけは誰にも負けぬ政宗が口に出せるはずもなく。
「Get knotted!うるっせぇ!あんまりガタガタ言うと信玄に、
てめえは敵大将を攫って犯すケダモノだと言いつけるぞッ」
もし言えば、政宗が女であることもバレるので本気では毛頭無いが、
その点まで気づけず幸村は慌てて平伏する。
「すっすまぬ!それだけは勘弁して下され!」
「黙るか?」
かかった、とにやにや笑いながら聞けば
「黙りまするっ」
即答だ。
軋む体を宥めすかして、起きあがる。
裸のままだったはずの体は清められ、ぐちゃぐちゃではあったが衣服が元に戻っていた。
周りを見渡すとすぐに、濡らした手拭いで身を清める幸村と目があった。
「よかった、日の暮れぬうちに気づかれて。お体は如何でござる」
すると、さっきまでの可愛気はどこへやら、政宗は不遜な態度で応えた。
「ああ、大したことはねえ・・・これ、お前がしたのか。不器用な奴だな。
もうちょっとマシにならねえかい」
「も、申し訳ない・・・某、他人に服を着せたことが無く・・・政宗殿もびくともせず・・・」
あたふたと言い訳をするが、政宗はからからと笑った。
「冗談だ。初めてにしちゃ上出来だぜ」
衣服を整えながら政宗は顔を赤くしながら小さく言った。
「その・・・いろいろと・・・嬉しかったぜ。Thank you」
「は・・・?いろいろ、とは?」
きょとん、と幸村が返す。
政宗はそこにひっかかるとは思っていなかったようで焦って怒鳴った。
「いっ、いろいろは、いろいろだ!察せよ!」
しかし、そこは鈍いことで定評のある幸村。即座に怒鳴り返す。
「分からぬから聞いておるのです!いろいろとは何でござるっ」
いろいろとは、女であることを謀略に使わぬと約束したこと、
女でも好敵手と認めたこと、綺麗だと言ったこと、抱いたこと・・・などだが、
そんなことを誇りだけは誰にも負けぬ政宗が口に出せるはずもなく。
「Get knotted!うるっせぇ!あんまりガタガタ言うと信玄に、
てめえは敵大将を攫って犯すケダモノだと言いつけるぞッ」
もし言えば、政宗が女であることもバレるので本気では毛頭無いが、
その点まで気づけず幸村は慌てて平伏する。
「すっすまぬ!それだけは勘弁して下され!」
「黙るか?」
かかった、とにやにや笑いながら聞けば
「黙りまするっ」
即答だ。




