「聞かなきゃよかったかねえ~。まあ旦那のことだからいつかは言ってくるかぁ」
あーあ、とため息をつく。
人の気も知らないで、あれからというもの
主は延々と独眼竜のすばらしさを説いて聞かせてくる。
他言無用と厳命されたため、佐助以外の感情の吐き出しどころが無いのは
分かってやれるし、いつも感情大爆発な主が内に秘めるのは死ぬほどつらいのも
痛いほど分かるのだが、いかんせん他人の賛美など聞くのは気分が悪い。
--好意を抱く人間が焦がれている他人なら尚更。
そう、猿飛佐助は真田幸村が好きだった。
あーあ、とため息をつく。
人の気も知らないで、あれからというもの
主は延々と独眼竜のすばらしさを説いて聞かせてくる。
他言無用と厳命されたため、佐助以外の感情の吐き出しどころが無いのは
分かってやれるし、いつも感情大爆発な主が内に秘めるのは死ぬほどつらいのも
痛いほど分かるのだが、いかんせん他人の賛美など聞くのは気分が悪い。
--好意を抱く人間が焦がれている他人なら尚更。
そう、猿飛佐助は真田幸村が好きだった。
所詮、主と忍、結ばれるわけがないから諦めていた。
むしろ、好きな主が惚れて娶った相手ならば、
主を悲しませぬよう全力で守ろうとも思っていた。
だが実際、主にこうして惚れた相手が出来たらどうだ。
天下の独眼竜という守るという行為が不要な相手とはいえ、
守ってやりたいなど露とも思わず、むしろ主の記憶から消してしまいたい。
佐助は幸村が幼少の頃からの付き合い。
幸村の幼なじみであり、姉であり母であるようなものだから、
佐助の気持ちは、恋敵で小姑で姑で・・・つまり、最悪だ。
向こうはその気になれば姫にも戻れようが、こちらはいつまでも部下の忍。
奪い取れる相手でもない。
だから、佐助は。
政宗に幸村の中で勝つことにした。
むしろ、好きな主が惚れて娶った相手ならば、
主を悲しませぬよう全力で守ろうとも思っていた。
だが実際、主にこうして惚れた相手が出来たらどうだ。
天下の独眼竜という守るという行為が不要な相手とはいえ、
守ってやりたいなど露とも思わず、むしろ主の記憶から消してしまいたい。
佐助は幸村が幼少の頃からの付き合い。
幸村の幼なじみであり、姉であり母であるようなものだから、
佐助の気持ちは、恋敵で小姑で姑で・・・つまり、最悪だ。
向こうはその気になれば姫にも戻れようが、こちらはいつまでも部下の忍。
奪い取れる相手でもない。
だから、佐助は。
政宗に幸村の中で勝つことにした。




