戦国BASARA/エロパロ保管庫

姉貴3

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一時は、光秀様の鎌に脳天叩き割られる事を覚悟しておりました。
ちなみに「瀬戸内~」とは、まったく別物の話です。



長曾我部の船が、伊達所有の港に着いたとの連絡を受けた政宗は、急ぎ馬を走らせた。
港の直前で一旦馬を止めると、常時携帯している柘植の櫛で乱れた髪を整え直す。
「…よし!」
船から長曾我部の一行が下りてくるのを確認すると、政宗は今度は悠然と馬を歩かせ
ながら、彼女達の元へと向かった。
船から政宗の姿を見止めた元親は、瞬時に眉根を寄せる。

「…これはこれは、筆頭自らお出迎えかよ。余程伊達は暇人の集まりなんだな」
「テメェがあんまり遅いだけだ。待ちくたびれたぜ」
「……そいつは悪かったな。何せ、奥州付近の潮はひねくれててよ。まるで誰かさん
そのものってヤツだな」
「……海神(わだつみ)に愛されてる女とは思えねぇセリフだなぁ、おい?操舵のヘ
ボさをヒトのせいにすんなよ」

早くも火花が散り始めた東西姉貴のガンの飛ばし合いに、周囲は遠巻きに見守る事
しか出来ない。
しかし、牽制の言葉を投げ掛けている一方で、彼女達の頭の中では、互いの装いそ
の他に対する感想ばかりが渦巻いていた。

(やっぱり、新しい着物と陣羽織誂えてやがったコイツ…うわ、生地もそうだけど
あの水玉の刺繍、かなり高級な絹糸使ってやがる。それも五色……)
(あのhairstyle、俺が何度tryしても出来なかったarrangementじゃねぇかよ……そ
れに、sandalsに巻かれた組み紐…アイツが前に巻いてた帯の糸だ。芸が細けぇ……)

元親と政宗は、暫し微動だにせずに観察を続けていたが、やがて頭の中で「今日の
所も引き分けか…」と結論をつけると、弾かれたようにそっぽを向き合った。
「ま、まあ立ち話もなんだし、屋敷まで案内するぜ。海の荒くれどもには、陸は窮
屈かもしんねぇがな。暴れて部屋壊すんじゃねぇぞ?」
「……ざけんな。招かれた先でまで、粗野な真似するヤツなんざ、俺の部下には
ひとりもいやしねぇ!」
ついつい、政宗の挑発的な物言いに触発されてしまった元親は、いきり立つと歩
幅を広げる。
だが、感情とは違って身体は思うように働かなかったようで、均衡を崩した元親
は大きく前方につんのめった。
「あ…うわっ!」
「お嬢!」
「──元親!?」
思わぬ悲鳴を耳にした海賊達と政宗は、声を上げる。
受け身を取る暇もなく、このまま転倒する事を覚悟した元親は、目をつぶると身
体を硬くさせた。
だが、
「…?」
その時、不意に何処からか伸ばされた腕が、元親の腰に回された。
がくり、と僅かな衝撃が訪れた後で、自分を助けてくれた者がいた事に気付いた
元親は、顔を動かすと自分の身体に巻き付けられた腕の持ち主を見た。
照りつける日差しを避ける為か、編み笠を深く被った海賊姿の男に礼を言う。
「す、すまねえ。アリガトな…」
「……」
だが、男は無言で元親の身体を起こすと、編み笠を更に深く被りつつ、人の波に
紛れてしまった。
大丈夫か、と駆け寄ってきた政宗に頷きを返しながら、元親は男が去っていった
方向を、もう一度ちらりとだけ見る。

(笠で顔が判んなかったのもあるけど…ウチにあんなヤツいたっけ……?)

仄かな疑問を抱えたまま、元親は政宗に先導されて再び歩き始めた。

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