戦国BASARA/エロパロ保管庫

佐助×かすが(死にネタ)4

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bsr_e

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どうしてだ

 と幸村は問う。感情を抑えたいのに抑えきれないのか声が震えていた。酷く傷ついた
顔で佐助をみているが、その瞳には悲しみよりも激しい怒りがこもっている。
 「どうして生かしている」
 「あれは敵だぞ」
 「お館さまの敵だ」
 「敵ならば滅せよ」
 「お前は真田隊の忍ではないか」
 そう幸村は激しく捲くし立てた。佐助は顔を上げて幸村の顔を見る事が出来ずに俯
き、ただ黙って聞くばかりである。幸村の放った、敵、という言葉が耳に重く響く。佐助
にもこれは裏切り行為だとは分かっていた。勝利したとはいえ、敵は敵、残党は残党
だ。それに今の状態の幸村には言い訳は通用しないだろう。しばらくの沈黙の後、力
無げに佐助は言葉を発した。
 「……わかってるよ、旦那」
 「ならば!」
 さらに強い口調で幸村は叫び、拳を畳にたたきつける。その拍子に側にあった湯呑
みが倒れて彼の袴を汚したが、気付いていないようであった。茶が畳に小さな水溜りを
つくる。視線は佐助のほうを真っ直ぐ向いたままだが、激昂していた幸村の表情が急
に落ち着きを取り戻し、能面のように感情が表から消え去った。最近は常にそうであ
る。信玄が病に臥せってからは幸村の感情は波のようにうねっており、不安定な状態
であった。
 「ならば、殺せ」
 冷たく言い放つそれは、命令であった。上から下される絶対的な命令。忠誠を誓う
部下としてはそれに逆らえるはずも無かった。
 「了解しました」
 言葉だけはすんなりと口から出た。

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