次の朝。
白く清らかな日の光が障子越しに差し込み、優しく新妻を起こした。
「ん・・・」
ゆったりと目を開けば、子犬のような寝顔をさらす幸村。
昨夜が夢ではなかったことに安堵し、上体を起こすと夫の可愛い寝顔に慈母のような微笑みを向けた。
すると
「やっほー、お目覚め?さすがだねー、夫に寝顔を見せぬとは妻の鏡よねー」
ぐりん、と逆さまの顔が眼前に突如現れ、さすがの独眼竜も悲鳴を上げた。
「っぎゃあぁ!」
「シーッ!旦那起きちゃうでしょ!・・・ま、滅多なことじゃ起きやしないけどね」
それで苦労するんだけど・・・とぶつぶつ言うのは真田忍隊が長、佐助である。
今日も今日とて天井裏からの登場だ。
「な、なんだよ・・・驚かすな」
暴れる心臓を落ち着かせながら尋ねると、佐助はにこにこと人のいい笑顔で言う。
「いや、まあねぇ・・・なんてゆーか誤解を解いとかないと後々まで残っちゃうかも~とお節介に」
「air-clearning?」
「黄色の着物の娘についてねー」
「あ・・・」
思いだし、表情を曇らせる政宗。そうだ、まだそれについての弁解がない。
もしや・・・・・・と悲観し始める政宗に佐助は慌てて天井から降り立つ。
「だからー!それについての誤解をっ解きに来たのー!」
「なんだよ・・・」
睨み付ける目線に動じず、飄々と言ってのける答えは。
「あれ、俺様」
端的すぎて政宗の脳には処理できなかった。
「へっ!?」
「だから、その娘、俺様だってば!」
じれったそうに説明する。
「え・・・へえ~・・・ってwhat!?」
「だからね、俺様がね、その黄色の・・・」
「お前が幸村の彼女か・・・」
「ちっがーう!・・・いやさ、ほんとは、そうなりたかったけど、旦那ったらアンタ一筋だもん。負けちゃったよ。お手上げ、降~参」
肩をすくめて笑うが、まだ疑わしげな目が突き刺さって、苦笑してしまう。
「じゃあなんであの時・・・」
「あの時は、アンタに事情説明してる暇無いくらい、とっとと奥州帰ってほしくって。あれっくらいの衝撃的光景があればいいかなーって・・・
・・・まあ、間に合わなくて、結果的には悪いことになっちゃったけど。それはゴメン」
佐助は拝むような格好をして謝りつつも、ちょっと意地悪心もあったけどねと心で呟く。
「そうか。・・・・・・でもお前、それでいいのか」
「へ?なにが?」
今度は佐助がきょとんと聞き返す番だ。
「幸村が好きだったんだろ?いや今もそうだろ?俺に盗られていいのか?」
その問いに瞠目し、しばらく黙り込んだが、またへらりと笑顔になった。
「アハ、なんだろ、俺様けっこー悩んだんだけど、奥州に忍んでみたらアンタのことも嫌いになれないの。旦那にふさわしいって思った。どーせ俺様、忍だから旦那と結婚できないし。どっかの馬の骨に盗られるよりアンタが嫁になるのが断然いいって思ったの。それに・・・」
「それに?」
「アンタに幸せになって欲しかったから。俺様の判断は正しかったよ。アンタいい顔してるもん、今」
にこにこと笑って佐助はくしゃくしゃと政宗の髪を撫でた。
「お前さ・・・」
くすぐったそうに笑いながら政宗が言う。
「なーに?」
笑いながら佐助が応える。
しかし、さらっと続いた台詞に笑顔がぴしり、と固まる。
「オカンみたいだな」
「もーいや!誰にでも言われるしっ!気にしてんのよっ」
きぃいいっと叫ぶが政宗は平然と続けた。
「いや、俺、母親に棄てられたも同然だから。嬉しいんだぜ?」
「あう・・・」
そう言われると弱い。そしてなんだか嬉しい。
「じゃ、じゃあ、オカンでいいよ・・・ったく・・・」
なんだかなーっとつぶやき、照れ隠しのように寝こける主をブッ飛ばした。
「旦那ぁああ!いつまで寝てるのーっ!」
「ほぎゃぁっ!何事ー!?」
騒がしいが幸せな朝が始まった。
そして、これからも。
白く清らかな日の光が障子越しに差し込み、優しく新妻を起こした。
「ん・・・」
ゆったりと目を開けば、子犬のような寝顔をさらす幸村。
昨夜が夢ではなかったことに安堵し、上体を起こすと夫の可愛い寝顔に慈母のような微笑みを向けた。
すると
「やっほー、お目覚め?さすがだねー、夫に寝顔を見せぬとは妻の鏡よねー」
ぐりん、と逆さまの顔が眼前に突如現れ、さすがの独眼竜も悲鳴を上げた。
「っぎゃあぁ!」
「シーッ!旦那起きちゃうでしょ!・・・ま、滅多なことじゃ起きやしないけどね」
それで苦労するんだけど・・・とぶつぶつ言うのは真田忍隊が長、佐助である。
今日も今日とて天井裏からの登場だ。
「な、なんだよ・・・驚かすな」
暴れる心臓を落ち着かせながら尋ねると、佐助はにこにこと人のいい笑顔で言う。
「いや、まあねぇ・・・なんてゆーか誤解を解いとかないと後々まで残っちゃうかも~とお節介に」
「air-clearning?」
「黄色の着物の娘についてねー」
「あ・・・」
思いだし、表情を曇らせる政宗。そうだ、まだそれについての弁解がない。
もしや・・・・・・と悲観し始める政宗に佐助は慌てて天井から降り立つ。
「だからー!それについての誤解をっ解きに来たのー!」
「なんだよ・・・」
睨み付ける目線に動じず、飄々と言ってのける答えは。
「あれ、俺様」
端的すぎて政宗の脳には処理できなかった。
「へっ!?」
「だから、その娘、俺様だってば!」
じれったそうに説明する。
「え・・・へえ~・・・ってwhat!?」
「だからね、俺様がね、その黄色の・・・」
「お前が幸村の彼女か・・・」
「ちっがーう!・・・いやさ、ほんとは、そうなりたかったけど、旦那ったらアンタ一筋だもん。負けちゃったよ。お手上げ、降~参」
肩をすくめて笑うが、まだ疑わしげな目が突き刺さって、苦笑してしまう。
「じゃあなんであの時・・・」
「あの時は、アンタに事情説明してる暇無いくらい、とっとと奥州帰ってほしくって。あれっくらいの衝撃的光景があればいいかなーって・・・
・・・まあ、間に合わなくて、結果的には悪いことになっちゃったけど。それはゴメン」
佐助は拝むような格好をして謝りつつも、ちょっと意地悪心もあったけどねと心で呟く。
「そうか。・・・・・・でもお前、それでいいのか」
「へ?なにが?」
今度は佐助がきょとんと聞き返す番だ。
「幸村が好きだったんだろ?いや今もそうだろ?俺に盗られていいのか?」
その問いに瞠目し、しばらく黙り込んだが、またへらりと笑顔になった。
「アハ、なんだろ、俺様けっこー悩んだんだけど、奥州に忍んでみたらアンタのことも嫌いになれないの。旦那にふさわしいって思った。どーせ俺様、忍だから旦那と結婚できないし。どっかの馬の骨に盗られるよりアンタが嫁になるのが断然いいって思ったの。それに・・・」
「それに?」
「アンタに幸せになって欲しかったから。俺様の判断は正しかったよ。アンタいい顔してるもん、今」
にこにこと笑って佐助はくしゃくしゃと政宗の髪を撫でた。
「お前さ・・・」
くすぐったそうに笑いながら政宗が言う。
「なーに?」
笑いながら佐助が応える。
しかし、さらっと続いた台詞に笑顔がぴしり、と固まる。
「オカンみたいだな」
「もーいや!誰にでも言われるしっ!気にしてんのよっ」
きぃいいっと叫ぶが政宗は平然と続けた。
「いや、俺、母親に棄てられたも同然だから。嬉しいんだぜ?」
「あう・・・」
そう言われると弱い。そしてなんだか嬉しい。
「じゃ、じゃあ、オカンでいいよ・・・ったく・・・」
なんだかなーっとつぶやき、照れ隠しのように寝こける主をブッ飛ばした。
「旦那ぁああ!いつまで寝てるのーっ!」
「ほぎゃぁっ!何事ー!?」
騒がしいが幸せな朝が始まった。
そして、これからも。
完
長々とシリーズで続いた真田と伊達のすれ違いまくりベタベタドラマ、
合縁奇縁完結でございます。おつきあいありがとうございました。
この設定は気に入っているので次に考えている話にも反映すると思いますw
これからもエロパロ避難所の皆さん、よろしくおねがいします<(_ _)>
合縁奇縁完結でございます。おつきあいありがとうございました。
この設定は気に入っているので次に考えている話にも反映すると思いますw
これからもエロパロ避難所の皆さん、よろしくおねがいします<(_ _)>




