「Let's party!Ya-ha!」
竹刀無限六爪の政宗が吼える。
竹刀無限六爪の政宗が吼える。
「この幸村、全力でお相手いたす!」
ニ槍タンポ槍の幸村が叫ぶ。
ニ槍タンポ槍の幸村が叫ぶ。
小十郎が用意した攻撃力が著しく低い武器の為、無駄に時間がかかると思われた勝負、その決着は意外にもあっけなくついた。
不意に幸村の膝から力が抜け、そのまま膝をついて倒れたのだった。
不意に幸村の膝から力が抜け、そのまま膝をついて倒れたのだった。
「おいっ、どうした幸村!――っ、ゆきむらぁっ!?」
竹刀では滴る筈のない血が、幸村の服に滲みはじめた。
竹刀では滴る筈のない血が、幸村の服に滲みはじめた。
視界がかすむ。
腸が腐るようなここちがする、――身をよじりたい。
「shit!……カが、……!先に…用……」
近く遠く、混濁した意識の中に声が届く。動物の、馬の匂いがする。
――武田の騎馬軍団か――某は、
「…幸村っ…」
不意に激しく揺さぶられ、幸村は痛みに淀んだ闇に意識を飲まれた。
腸が腐るようなここちがする、――身をよじりたい。
「shit!……カが、……!先に…用……」
近く遠く、混濁した意識の中に声が届く。動物の、馬の匂いがする。
――武田の騎馬軍団か――某は、
「…幸村っ…」
不意に激しく揺さぶられ、幸村は痛みに淀んだ闇に意識を飲まれた。
うわあすごいねえ、と大きな手のひらが頭を撫でる。
撫でられるのが嬉しくて、眼の前の体にきゃあきゃあ言いながらしがみ付いた。
ほんとう?と繰り返し尋ねると、頭を撫でていた手がわきの下をつかんで体を持ち上げる。
腕の先の肩、短い、暖かな色の髪。つむじが見えて、歓声を上げながら両手をあげた。
『本当本当。筋がいいよー、さすがだねえ、誰にでも一つくらいはとりえがあるって、
本当だったんだねー、オレ様大感激!』
こんなにも褒められたのは初めてで、じっとしていられなかった。
いつでも大丈夫と言ってくれるひとだけど、優しく教えてくれる。
けれど手習いも琴も和歌も、上手く出来なくて、困っているのは解っていたから。
『うわわわ暴れないでね、落として怪我なんてさせたら減棒なんだからさ』
じっとしていたら、こうやって抱えていてくれるのだろうか。
頭を撫でてくれるのだろうか。
唇を引き結んで、真剣にうなずくと肩に乗せられた。
景色が違う。ずうっと遠くまで見える。
『ご褒美に明日は城下に連れてってあげよう!
今はねえ、お館様が主催する天下一武道会の予選やってるんだよ。
ええと…ほら、夢の競演・鉄柱兵対鉄球兵!愛の輪舞だって』
ゆめの?
『…いや、やめとこーね、きっと男色だわこれ。こっちにしようかー、かすみ目のヴァシュタール王子サキ、ハエのように舞い、蚊のように刺す!』
すごいの?
『さーあ、どうかなあ、見なくちゃわかんないよね』
じゃあ、見てみたい。
『うん、帰りにはお団子買ってあげるからねー』
撫でられるのが嬉しくて、眼の前の体にきゃあきゃあ言いながらしがみ付いた。
ほんとう?と繰り返し尋ねると、頭を撫でていた手がわきの下をつかんで体を持ち上げる。
腕の先の肩、短い、暖かな色の髪。つむじが見えて、歓声を上げながら両手をあげた。
『本当本当。筋がいいよー、さすがだねえ、誰にでも一つくらいはとりえがあるって、
本当だったんだねー、オレ様大感激!』
こんなにも褒められたのは初めてで、じっとしていられなかった。
いつでも大丈夫と言ってくれるひとだけど、優しく教えてくれる。
けれど手習いも琴も和歌も、上手く出来なくて、困っているのは解っていたから。
『うわわわ暴れないでね、落として怪我なんてさせたら減棒なんだからさ』
じっとしていたら、こうやって抱えていてくれるのだろうか。
頭を撫でてくれるのだろうか。
唇を引き結んで、真剣にうなずくと肩に乗せられた。
景色が違う。ずうっと遠くまで見える。
『ご褒美に明日は城下に連れてってあげよう!
今はねえ、お館様が主催する天下一武道会の予選やってるんだよ。
ええと…ほら、夢の競演・鉄柱兵対鉄球兵!愛の輪舞だって』
ゆめの?
『…いや、やめとこーね、きっと男色だわこれ。こっちにしようかー、かすみ目のヴァシュタール王子サキ、ハエのように舞い、蚊のように刺す!』
すごいの?
『さーあ、どうかなあ、見なくちゃわかんないよね』
じゃあ、見てみたい。
『うん、帰りにはお団子買ってあげるからねー』




