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どこまでも広がる青空に、白い雲が明日の彼方へと飛んでいく
そんなのどかな旅日和―――
―――― ブ ロ ロ ロ ロ … ッ … ! (広大なアスファルトを、一台のキャンピングカーが走行する。その風に揺られて、脇道に咲く一輪の花が揺れ動く―――)
メディ「(そんな車「メディカル号」を運転するのは、ヒューマギアの少女―――)……間もなく、マジルカを抜けて『 オーフェンバック 』への国境に入ります。最後の目的地、『 夢の泉 』があるフェルシオンまであと半分でございますよ。 」
天王寺璃奈「わぁ…なんだかどきどきだね。〖*╹▿╹*〗(助手席にて、タピオカミルクティーを呑みながら景色を一望しているのは、スクールアイドルの少女。感情を表に出すことが苦手な彼女は、お手製の「璃奈ちゃんボード」でいつものように笑みを表現する) 」
ホムラ「最後の最後で快適な旅路になりましたね。お天気も良くて、いい感じです…♪(後部座席の四人掛け席とそのテーブルでゆっくりと寛いでいる) 」
ヒロ「いよいよ折り返し地点ってわけかい…!(後部座席で景色を眺めている) 」
エースバーン「車の中って窮屈なイメージがあったけど…こいつ(メディカル号)はそうでもねえな~。のびのびできて、ラクチンだ~♪(車内のソファへごろんと寝転がっている) 」
ベール「なぁ~に、可愛い
ベールちゃんがついてきたからには大船に乗ったつもりでいなよ。や、船というか…リムジンだな!(ヒロの隣でゲハゲハ笑いながらシャンパンファイトしようとしている) 」
あなた「……♪(そんな賑やかな車内で、
「あなた」は無表情でもどこか楽しそうにその光景を見つめていた。ある日突然、理由もなくこの世界に落ちてきたあの日から… 「言葉」や「感情」、「記憶」などの大切なものを失いながらも… ここで出会った多くの仲間たちや、これまでの旅路で出会った優しい人たちに支えられて、今日までを生きてきた。その旅も、いよいよ最後の目的地に向かおうとしている。高揚感と寂寥感の狭間で、
「あなた」は、今あるこの瞬間を感じていようと…一つだけ頷くのだった) 」
DJサガラ「――――ハッロォ~~~~~~~
カオスワールド!!!DJサガラのぉ~~~~、「ノーミュージック・ノーライフ」の時間ヘぇ~~~~~~、ようこそッ!!!(そんな時、車のラジオから、混沌世界では有名な某ラジオ番組の放送が流れ出した) 」
DJサガラ「さあ、本日のホットラインだ!!本日はなんと…!誰もが一度は耳にしたことがあるだろう!年に一度、このカオスワールドで開かれるビッグでエキサイティングでワンダホーな音楽のイベント!! その名もぉ~~~~~……――――『 グランディオーネ 』ッ!!!!!!! 」
DJサガラ「いよいよこの季節がやってきたァーッ!というわけで、当番組は開催地である『 オーフェンバック王国 』の都市部にラジオ局を構え、現地から生放送を送りするZE!!! 現地でしか聞くことのできない生の演奏を少しでも多くのオーディエンスに堪能してもらえるようにじゃんじゃん放送していくから、みんな楽しんでってくれよな!! 」
天王寺璃奈「……!『グランディオーネ』……そっか…もう、そんな時期なんだ…(ラジオから聞こえてきたそのイベントの名前に耳を傾けていた) 」
ホムラ「……?璃奈ちゃん、なんですか?その…グラタン、オーブンっていうのは…? 」
ヒカリ(精神世界)「グランディオーネ!聞き間違えてるわよ!(ホムラの中から突っ込む) 」
天王寺璃奈「あ、うんっ。『グランディオーネ』っていうのはね、
カオス界では有名な…とっても大きな音楽祭のことなんだ。昔は、クラシックミュージックが有名だったけど…最近の年になって、本当にいろいろなジャンルを受け入れて、ポップからロックなんか…それはもうほんとに、音楽という音楽のすべてがそこで披露されるんだ。 」
天王寺璃奈「私たち、スクールアイドルも…いつかはその「グランディオーネ」でライブがやりたいねって、同好会のみんなとも話をしたことがあって…私にとっても、ちょっとした…憧れの場所…だったり…〖* >▿< *〗 」
メディ「………(楽しそうに語る璃奈を横目に運転していたが…)……――――― 行ってみますか?(そんな彼女の横顔から何かを悟り、前を向いたまま提案する) 」
天王寺璃奈「えっ……!? い、いいの……??〖*゜o゜*〗(
メディからの意外な提案にびっくりする) 」
メディ「はい。幸い、進行ルートの途中に都市部を横切ることになりまして…休憩も兼ねて、ここは少し音楽の都でその音楽祭を堪能するのもよいでしょう。音楽が人の心に齎すリラックス効果には、個人的にも興味がございます。それに…――――(バックミラーを介して
「あなた」の顔へ一瞥を与える)……「主様」との冒険が終わる前の、ちょっとした思い出作りにも良いかと思いまして。(笑顔を表現) 」
あなた「……!(
メディと璃奈の会話を聞いて、どこか嬉しそうに心を弾ませた) 」
ホムラ「音楽の都……!そうですね、私も、興味があります…♪(両手を合わせて微笑む) 」
エースバーン「いいんじゃねえのか?俺も、そろそろ外を歩きてえと思ってたところだ…♪(食いついたようにがばっと起き上がる) 」
ベール「ふっふっふっ…だったらそこで、この
ベールちゃんの十八番である津軽海峡冬景色を熱唱して大スターになるしかねえな~!いやぁ~~~~~~~、有名になっちゃったらどうしよ~~~~~~~~~~~~~~!(くねくねくねくねくね) 」
メディ「………決まりですね。(みんなの様子からそう判断すると、ハンドルを切って前方の分岐点を右に曲がる。そこに立つ看板には、オーフェンバックへの標識が立っていた) 」
ヒロ「っし…そうだな、行ってみようぜ!もしかしたら、他のスクールアイドルの子たちもいるかもしれないしな… 」
こうして、
「あなた」たちを乗せたメディカル号は突き進む
その先にあるのは、近づけば近づくほど素敵な音色がよく聞こえてくる音楽の都であった―――――
『 オーフェンバック 』―――――
そこは、中世の面影を色濃く残す美しい街並みが広がる大きな都
宮殿や国立図書館に美術館といった歴史的建造物は勿論、
そんな文化遺産を一目に堪能できるであろう路面電車が都内を自由自在に往行している
そして街を彩る最たるものは、なんといっても「音楽」
右を見ても左を見ても、音楽を奏でるアーティストが各々に音色を奏で、それに耳を傾ける人々もまた笑顔が絶えない
そんな、素敵な音楽の世界が、ここには広がっている―――
あなた「………♪(メディカル号を降りた先に広がる美しい街並みに目を奪われる。そんな景色を色づけるようにな上がれてくる音楽の旋律に釣られて、右へ左へと顔を振りむかせている) 」
天王寺璃奈「……ここが、音楽の都……!テレビでしか見たことなかったけど、現地に来たのは初めて……!〖*╹▿╹*〗(「あなた」の隣でその街並みに感激している) 」
鏡音リン「 ♪ ~ (公園の大きなステージにて、多くの観客を前にして一人で熱唱している姿がそこにはあった) 」
はらぺこあおむし「(音楽の都でハロウィンのアルバイトをしている) 」
綺麗なジャイアン「 ♪ ~ (美しい音楽は美しい心がなければ作れない、を体現するかのように美しい心を持った少年がうっとりとするような美しい歌を歌っている。なおこれで全スネオが泣いた) 」
ルドウィッグ「いよっ、ほっ…!(噴水の前でラジカセを傍にブレイクダンスを踊っている) 」
しぃ「 ♪~ (アコースティックギターを手に路上ライブを行っている) 」
加賀「(自らの持ち歌である加賀岬を流しつつ食堂を開いていた) 」
うちはミハリ「解放ベイベーお前を〜!!(熱唱するミハリが街頭のビジョンに映る) 」
パイモン「今音楽ええ感じやねん!なんでお前みたいなクソキモボイスで歌うような、音痴キャラがおる!?はっきり言って邪魔!害悪!出ろ!(ミハリの映るビジョンへ石を投げつけてスクリーンを粉砕する。ていうか"した") 」
スクリーン「(だる) 」
廣井きくり「うぇーーい!!(ベースケースを背負って紙パックの日本酒を呷っている)みんなやってるーー??飲んでるーー?? 」
ベンチマン軍団『うおああああああああああああああああああああ!!!!(きくりを囲んで大盛況を上げる)』
オーシャンクロー「よっこいせ、と…!(だが、この都にいるのはミュージシャンだけではない。彼らが持つ楽器を手掛けたり修理したりする職人もいる。ある店では、屈強なガタイを持つ漢が弦楽器の繊細な作業に勤しんでいる) 」
廣井きくり「うぇええええええええーーーーいいい!!(無駄に声を張り上げてベンチマン軍団に乾杯)えぇーーふぁんのひとぉ??ありがとうぇえええいい!! 」
メディ「ピロリ、ピロリ………衛星ゼアのアーカイブに接続。この国に関する情報の閲覧を完了。(耳元のヒューマギアモジュールに手を触れ、衛星ゼアとリンクすることで情報を更新する) 『 オーフェンバック王国 』―――― 世界で唯一無二とされる"音楽の都"。この国には、世界中の音楽家や演奏家、音楽に精通するものならば誰もが集まり、そこで数々の命力を作曲されてきた長い歴史を持ちます。 」
メディ「そして…璃奈様も仰っていた通り、ここオーフェンバック王国では、この時期になると年に一度の大音楽祭『 グランディオーネ 』が開催されます。それまで看板であったオーケストラを筆頭に、ポップミュージックやバンド演奏、ダンスに、果ては電子音楽(エレクトロニック)など、時代のニーズや年齢層に合わせて様々なジャンルの音楽がそこで一斉に披露されるようです。スクールアイドルも近年になって台頭してきたようですよ。 」
ヒロ「スクールアイドル…………………………本当にいたりしてなぁ(あたりを見渡し) 」
ホムラ「すごいですね…♪ 音楽という音楽のすべてが、この国はあるんですね…!(たまたま横切った楽器屋のショーウインドウから展示品のバイオリンをまじまじと見つめている) 」
マルガレーテ「―――――― いるわよ、ここに…!(そんなヒロの背後、いつの間にか可憐な美女が経っていた) 」
ヒロ「…………………(えっ?)(マルガレーテの方を向く)…………(もう一度前を向く)……………(えっ?)(マルガレーテを二度見) 」
エースバーン「音楽かぁ…そういやあ、俺の生まれ故郷のガラルにも、有名なロックバンドがいたっけな…名前は確か……うおっ!?な、なんだあ…?!(突然現れたマルガレーテに耳がピーンと跳ね上がる) 」
天王寺璃奈「……!き、君は確か……!音楽に力を入れているという、あの結ヶ丘女子高等学校に転校した……ウィーン・マルガレーテちゃんじゃ…!?えっ、すごい……!本物だ…!〖* >▿< *〗(自分にとっては有名人らしく、マルガーレの姿に興奮している) 」
ヘザー「(フェス形式かと思ってたけれど、やっぱり定められたセットリストは観客には配布されてない……?)……少なくともバンド演奏は見逃したくないわね……この日の為に休暇の手続きを通してヘリまでチャーターしたのに…(パンフレットを睨みながら、電動の車椅子を走らせている) 」
ベール「なになにぃ~、りなりーのお知り合い?えっ、ふ~~~ん……美女じゃん。(舐め回すように見つめている) 」
マルガレーテ「……!私のことを知っているのね…ふ、ふんっ、当然だわ!なんたって私は、世界に認められるべきスクールアイドルなんだからっ!(ふいっとそっぽを向く。だが、彼女たちが見えていないところで余の嬉しさに口角がこれでもかというくらいつり上がっていた)……あなたたち、見たところここははじめてのようね。ここは私たち音楽家にとって聖地なのよ。一度来たのなら、絶対にその目に焼き付けるといいわ。史上最高峰の音楽を!そして私は…そのステージで、世界に輝く…!(それだけを吐き捨て一人颯爽と立ち去った) 」
ヒロ「…………………………えっ、本物?本物のマルガレーテちゃん?(目が点になる) 」
天王寺璃奈「う、ううん。知り合いではないんだけど…同じスクールアイドルとして、その名前と出身校は前々から知ってて…ライブもすごいんだよ?なんたって……あっ…行っちゃった…。すごいなぁ…あのマルガレーテちゃん本人とこんなところで会えるなんて… ううんっ、むしろ、ここだからこそ会えたのかな…?やっぱり、すごい…流石、音楽の国…♪〖*╹▿╹*〗 」
ブルック「―――――ちょっとそこのお嬢さん?パンツ…見せていただいてもよろしいでしょうか?(マルガレーテが立ち去ったその直後、
ベールの背後から喋るガイコツがすごい剣幕で迫っていた) 」
ゾロ「あァ~~~~~(何故か屋根の上を全力で走っている)あいつら……まさか全員が全員迷子になりやがるとは、相変わらずムチャクチャな奴らだぜ……(などと供述しており)一人一人見つけるのも骨が折れるなァ……取り敢えず見つけやすいように上に登ったはいいが…… 」
ベール「あーんほいほいチャーハン!?(難聴)(振り向きざまにブルックの顔面にストレートブロー) 」
解放ベイベーお前を〜♪お前と〜一緒に〜♪(ヒロのスマホから着信音が鳴る)
ヒロ「俺だ………うん…うん……今?オーフェンバック?ってところにいて…なんかわちゃわちゃしてるところ……えっ、君も?そらいるだろうなぁ…… 」
あなた「……?……!(現れたブルックに一瞬首を傾げるが、よく見ると一度「
リューズ島」でともに冒険したことのある麦わらの一味の一人である音楽家であることを思い出し、手を上げて挨拶する) 」
ヒロ「「グランディオーネ」…やはり出るのか…?(マルガレーテの後ろ姿を見て)………っと、電話か(ピッ(スマホを手に取る) 」
ブルック「ドブエアァッ!!?て、手厳しいィーーーーーーーッ!(鋭い拳で横頬?にどでかい罅が入る)いやぁ…失礼いたしました……おや、
「あなた」は、確か……――――!あ、あああぁぁ~~~!こ、これはこれは…!ど~~~~も~~~~!お久しぶりです~~~~!まさかこのような形で再開するとは思ってもおらず!いやはや、世界とは存外狭いものですね…!(あまりの驚きに
「あなた」の手を取ってぶんぶん振り回す) 」
天王寺璃奈「あっ…貴方は確か、えっと…麦わら海賊団の…ブルックさん…?そ、そっか…ブルックさんも確か演奏家だから、ここに……!うん、本当に、久しぶり…〖*╹▿╹*〗 ロビンさんたちも、来ているの…? 」
ベール「今度こそ知り合いだったあ!?こんな骸骨頭とぉ!?えっ、生きてんのこれ…?(半信半疑な眼差しブルックを凝視している) 」
エレイン「 ニュッ (ホムラがまじまじと見つめるヴァイオリン、そこへ覆いかぶさるようにショーウィンドウへ一人のドヤ顔を決める少女の姿が映る)フッフッフ……ゆうしゃよ、おめがたかいな▼ それは『 まげん ストラディバリウス 』かつて あまた の ぼうけんしゃ が その ゆみ を もとめ あらそい くちていった と つたえられる のろい の ゆみなのだ! ▼ 」
ヒロ「えっ、あぁ璃奈ちゃんもいるが……………いや、やましいことはしてない。マジで(真顔)………えっ、そっちに向かうって場所わかって………(ブツッと電話が切れる)……… 」
鐘嵐珠「(この日のために用意した衣装を身にまとい)ついにこの日がきたわ!早速SNSにあげなくっちゃ!(自撮り写真をSNSに投稿し、より盛り上がりを見せる会場の状況を文章をうったあと)…………クス(少し意地悪そうな表情のまま、ローアングル気味に、少し太ももをチラつかせる)……ふふふ、コーゾーに送っちゃお!! 」
ブルック「ヨホホ、はじめましての方は初めまして。死んで骨だけ、どーも「ブルック」です!麦わら海賊団で演奏家をしておりますれば。趣味は…女性のパンツを鑑賞することです!ヨホホホホホ!!! ええ、ロビンさんも他の皆さんも来ておりますよ。約一名ほど迷子になった方もおられますが…まあそのうち見つかるでしょう。それはそうと、貴方がたもまさかオーフェンバックにいらしてたとは。実は私、ここでライブ演奏を披露する予定でして。ええ、グランディオーネで、です。よければぜひ会場へ足を運んでみてください!では、お待ちしておりますよ…(帽子を上げて会釈し、そのまま歩き去っていく) 」
ホムラ「えっ…!?これ…弓なんですか…!?(エレインの謎説明に食いついている) 」
ヒカリ(精神世界)「そんなわけないでしょ… 」
エレイン「>>いかにも!!<<(圧の強い針吹き出しが精神世界まで干渉しヒカリのツッコミをコマの外へ押し出そうとする) ひけば かたちのない かぜ の やいば が てき を またたくま に きりさく!▼ かいしん80% かいしんりつ70% こうげきばいりつ35% こうげき ばいりつ は ひくい が こうかくりつ・こうばいりつ の かいしん が とくちょう だ!▼ 」
ゆゆこ「(その頃、
「あなた」たちの視界外にて、3段アイスクリームを両手に街を散策していた)うふふ~…なんだか楽しいことが起こりそうね、妖夢?(アイスをちろちろ舐め回している) 」
魂魄妖夢「…帰りたいです…(アイス代で財布がすっからかんなのかしくしく泣いている) 」
ゾロ「取り敢えず端から端まで走れば見つかるだろ(などと言って屋根の上を超駆け抜けている。ニンジャかな?サムライだと思うんですけど) 」
ヴィヴィ「 かいしん の いちげき (エレインの頭頂部に軽いチョップ。続けざまに彼女の襟を引っ張り引きずる)あー……すみませんこの子ちょっといろいろあれで……こうお祭りで舞い上がっちゃっててぇ……。 あれ、なんか見たことある顔……?うひぇ…… 」
ヒカリ(精神世界)「なんなのこいつ!?精神(わたし)にまで語り掛けてきてない!?ねえ!?狭いんだけど!!! 」
ミア・テイラー「(ドドドドドドドドドドドド(どこで発見したのか鬼のような表情でヒロを見据えて迫る) 」
デッドプール「 わんわんお わんわんお (四つん這いになり偶然幽々子様のアイスに顔から突っ込む) おっと悪い、俺のマスクがアイスを食っちまった。次はデッドプール!怒りのデスロード!!のチケットを買うといい(クレジットカードを5枚幽々子様に土下座しながら献上する) 」
ホムラ「あ、ははは………??あーっ!貴女は、確か――――(そう言いかけた時―――) 」
ベール「
ヴィヴィちゅわぁぁぁぁ~~~~~~ん!!!!!!(ズザァァァァァァァア)(猛烈ダッシュで
ヴィヴィに抱き着いてくる)うおおおんうおんうおんうおん~…!あたしを追ってここまで来てくれたのね…うんうん、そうだよね…!なんて可愛い娘なのかしら…もう離さないずっとそばにいてあげるから結婚しよっ????????(すっげえ北居ない字で書き上げたお手製の結婚届を突き出す) 」
芹沢あさひ「……なんか凄いっすね!!お祭りっすよ、お祭り!!あっ!!!見た事無い楽器もある!!! 」
ミア・テイラー「………F⚪︎ck!!!!!(ヒロの眼前まで迫った瞬間彼の顔面に160km/h超の豪速球を叩きつける) 」
ヒロ「(うそだろぉ〜?)(なんで?)(顔面にボールを喰らう) 」
ゆゆこ「やーーーん><(デッドプールにアイスを"食べられて"しまう)あーん…私のアイスぅ……?ねえ妖夢ぅ…何この黒いお札…?(よく見たらブラックカードだった) 」
ヴィヴィ「あ"ー…………なーんか親戚の家に着いてすぐ飛びかかってくるゴールデンレトリバーって感じぃ………(三白眼ジト目で宙を仰ぎ見ながらされるがままでいる)ええと、奇遇、ですね……? あと追っかけてないです……私はこう…… お祭り関係者ですけど、あなた達も……ですか…… 」
魂魄妖夢「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛不味いですよ幽々子様!!それは不味いです!!!あ、あのっ!こちらこそすみませんでした!!お礼はいいのでこのカードは返しまs…ってなんで土下座ァ!!?えっ、ちょ…どういう状況なんですかこれぇ~~~~~~!!帰りたーーーーーーい!>< 」
天王寺璃奈「えっ……!?うそ…ミアちゃん…?!〖*゜▿゜*〗(思いもよらぬ人物との遭遇に仰天する) 」
キャス「ほぇ~~い……困るなぁ~~お姉さん~~。うちのメインギターちゃん掻っ攫う気ならマネージャーを通してもらわないとぉ~~~(
ベールの服の端を引っ張る。そこにはザ・ロリ体型の脱力感全開、歩くゆるキャラのような雰囲気の少女が立っていた)
ヴィヴィちゃんおまたせぇ……軍資金集まったことだしぃ…楽器揃えよっかぁ…… 」
エースバーン「き、奇遇だな…!まさかこんなとこですぐに会うなんて…っておい!暴れんなお前!嫌がってんだろうが!(
ヴィヴィから引き剥がそうとして暴れる
ベールと奮闘している)あー……俺たちは、その…なんつーか、ほんとにたまたま寄り掛かっただけというか…ははは… 」
ベール「こっちのロリを妹にしたい(
エースバーンに羽交い絞めされながらも超絶真顔でキャスをガン見) 」
ミア・テイラー「あっ、璃奈〜!(ヒロの胸ぐらを掴みながら璃奈にあいさつ)こいつに変なことされてないか!?( 」
ニシキノ「ふむふむ…?なるほど…?はんはん…?そういうことが…?いやはや、実に興味深い…!ところでお嬢さん、もしよろしければ連絡先をお聞きしてもよろしいでしょうか?あ、いや…取材のお礼の謝礼をお送りしたく、決してやましい気持ちなど無く手ですね…あ、ちょ!お姉さん!?おねーさーーーーん!?(街の隅で一般女性相手に何かの取材を行っていた) 」
ヒロ「(へんじがない、ただのヒロのようだ) 」
キャス「おほぉ~~さっそくファン発見伝? でもいいのかなぁお姉ちゃん。私は安くないぜぇ~……私"レイウェイスターズ"っていうバンドでぇ、ここで演奏予定なんだけどぉ……座席ヒエヒエなんだぁ。だからこのチケット買い占めてぇ 『あたためてほしいの♥(猫なで声)』 (胸元で拳をきゅっと寄せ、チケットの束をこれ見よがしに強調しながら上目遣い) 」
天王寺璃奈「え?え…えっと……だ、大丈夫だよ…?むしろ、ヒロさんはよく気づかってくれて何度も助けられたりして…(こ、こわっ……)〖 ゜▿゜ ;〗 き、奇遇だね!ミアちゃんも来ていたんだ。……!そうか…それもそうだよね。ミアちゃんのお家、すごい有名な音楽一家。ミアちゃんも、すごい音楽家だし。でも、ここで会えて、嬉しい。 」
ヴィヴィ「キャス先!?そういう店じゃないんでウチ!!バンドなんでウチ!!(唾をめっちゃ吐き散らかしながら金切り声で) はぁ……再開して早々醜態晒すことになってすみませんね……。変わらず元気そうで何よりですけど(糸目でラビーやホムラへ握手し) 」
ジョン・ウィック「(ベースを片手に颯爽と現れる) 」
エースバーン「バンド…?お前たち、バンド組んでんのか!?すっげー!まさかあの音楽祭でやんのか!?興味あるな…応援させてくれよ! 」
DOMAN「ンンンンンン~~~~~~~~~!!主殿!主殿ォ~~~~~!!(何故か公園の噴水広場あたりに備え付けのお立ち台で"リハーサル中"とデカデカと書かれた横断幕を引っ提げつつサンバを踊る陰陽師の姿がァーー!!) 不詳DOMAN!!一足先にばんどなど構えながら主殿の到着をお待ちしておりましたぞォーーーー!! 」
あなた「 ! ! ? (DOMANの姿に絶句) 」
ミア・テイラー「それは安心した。そうさ。ボクのためにある町みたいなものだからね!(目をキラキラと光らせる。……力説するあまり力が入ってヒロの首を締め上げる) 」
メディ「まだいたんですかあの人…(
「あなた」の隣で心底うんざりした表情でDOMANを見つめていた) 」
キャス「おほぉ~~……ヴィっちゃん私らとはぐれてる間にファンをゲットしてた感じぃ~~?マジルカではぐれたと時は『集客ノルマとかクソです…このバンドやめます…』みたいなこと言ってそうな雰囲気だったからねぇ、村長うれしいょぉ~~~(スライド移動してきて
ヴィヴィをかっ飛ばしラビーと握手) スッ……(手を離すとあなたたち一行の人数分の倍のチケットが握らされており) にへぇ(糸目で金を催促する手が迫る) 」
???「(オーフェンバックに大型二輪にまたがり現れたひとりの男。渋みのある顔にかけられたサングラス。その奥に潜む鋭い視線が華やかな街並みを見渡す)----------(音楽を聴きに来たわけでもない。かと言ってなにか楽器を弾きに来たわけでもなければ歌いに来たわけでもない。この男だけ、"目的が別"なのだ) 」
宮下愛「――――りなりー!みあちー!(そんな二人を背後から豪快にハグして現れる)あっははは♪すっごく偶然!また会えたね、りなりー!それにみあちも!(二人の顔を交互に見つめては満面の笑みを浮かべる) 」
ヴィヴィ「ゲッ……しまっ…… いやあの、ちょっとこう友人とか知人にお見せできるようなノリのあれじゃないんで、ほんとこうもっと人気どころをおさえていただいてすn グボェ!!!!!(キャスにスマッシュされ画面外へ) 」
エースバーン「金取んのかよ!?くそったれ!!!!!!!!!!(発狂) 」
DOMAN「ンンンンンン~~~~!!実のところ申し上げますとこの蘆屋道満、主殿が今宵の祭りにて客席に収まることが我慢ならず…… 例え!例え練習なぞする間がなくとも即興でステージで花となれるナンバーをうんじゅっきょくと揃えておりましたぞ!(ズズズズイとあなたの側へより)あそーれ!オーレー!オーレー! ア・シ・ヤ!DOoooMaaaaAAAAN!! さあ
メディ殿もご一緒に!オーレー、オーレー……! 」
天王寺璃奈「―――――!(聞き覚えのある声を背後に受けて、ハグされた衝撃でゆっくりと振り返る)――――愛さん?!(そこにいた彼女に仰天する。自分にとっては早い再会だが、それでも、実家のような安心感が彼女の笑顔からブワッと溢れ出てくるのだった) 」
メディ「 丁 重 に お 断 り い た し ま す (
「あなた」の二の腕を抱き寄せてDOMANから全力避難する) 」
ミア・テイラー「うわっ、愛!?(いきなりハグされ)いきなり抱きついてくるなよ! 」
ヒロ「(ち〜ん笑)(ミアちに締め上げられ死亡) 」
飛電或人「弁当箱をベンベンと叩くベントーベーーーーン!はぁい!アルトじゃ~~~~ないとーーーー!!m9(°Д°) 」
イズ「今のは、「"弁当"」に「ベン"ベンと"」に「ベートーベン」をかけた音楽の都から批難待ったなしの酷えギャグでございます。 」
飛電或人「イズううううううううううううう!いつもよりすげえ辛辣じゃないか!!!(´;ω;`)ブワッ ……ん?おっ……!(そんな時、遠目に
「あなた」たちの姿を発見する。声をかけようとしたが、今は先客が多そうなので、イズに「また後で声をかけに行こうと」耳打ちしてその場を後にした) 」
カグタリウス・ゾディアーツ「ぐわぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!(時折放たれる花火に交じって吹っ飛ばされ爆発四散。なおプレゼンターに出会えたかどうかは不明) 」
宮下愛「ふふふっ…二人に会えて、愛さん超ハッピー!ちなみにこれは法被!ハッピーだけに!(コント用に仕込んでいたお手製の法被をいつの間にか着込んでいてすぐに脱ぐ) でも本当にびっくりしたー!いやね?最初はアルトンとイズイズに招待されてここへ来ただけだったのに、まさかりなりーたちとも会えるなんて知らなくって…!おっ、ヒロロンもげんきー?のぼせてないー?(あはあはと容器に笑いながら、くたばってるヒロの頬をつんつんする) 」
羊教授「カグタリウス!?何故ここに…!プシュゥゥゥゥゥー!(ゾディアーツスイッチONにしてカグタリウスと共に花火になる) 」
今日のギャラクティック・ノヴァ「 解せぬ (カグタリウス・羊教授の花火に巻き込まれ爆散) 」
ベール「買った!!!!第三部・完!!!!(
エースバーンからチケットを強奪。推しに貢ぐことと変わりないとしてキャスに札束を土下座で献上する) 」
橘校長「ああ!なんということだ!カグタリウス様が星の定めに導かれてしまった!(辛味噌をボドボドしている) 」
柳生但馬守宗矩「オーレー♪ オーレー♪ デケデケデデッケン マ・ツ・剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考のうち大悟へ至る。我が剣にお前は何れを見るものか。 『剣術無双・剣禅一如』 」
ジョン・ウィック「(いい感じにベースを弾き始める) 」
キャス「おぉ~~……なかなかにふとっぱらだねぇ"お姉ちゃん"(ここだけ萌声)。 よしよし、それじゃあオマケして少しだけ耳寄りな情報を教えちゃおう。(背伸びし
ベールへ耳打ちするように顔を近づけ) この国の"花形"には近づかないほうがいいよぉ~~……乙女のカン、だけどさ。 ってなわけでぇ、レイウェイスターズを推してねぇ。ばいびぃ~~(手をひらひらとふり、だぼだぼな袖を引きずりながら歩いていく) 」
Dr.マリオ「オーフェンバックで年に一度の音楽祭が開かれる→誰もがこぞって自分の音楽を披露する→その中で自分が一番になろうと競い合う→ギターで殴り合う→ステッキで突き刺しにかかる→ピアノを投げ捨てる→断末魔というコーラスを上げる→身体は闘争を求める→大乱闘スマッシュブラザーズの新作が発表される。しかし… 」
ニコリン「 俺 以 外 バ ッ ハ の 旋 律 を 聞 く な (BGM:『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』サカナクション) 」
デージー「そちら残像となっております!!ピッツァ宅配です!!トゥメイトォ!!出会って2秒で顔面ピザ!!!ご利用ありがとう!!!ござい!!!マンマミーア!!!!ご注文のマヨコーンピザ!!ポイントカードはピザですね!!そちらそちら残像残ttt(亜空間反復横跳び) 」
フィッ次郎「演奏会の中止を、やめない! 」
しょーた「(クラシック音楽を聴く) 」
ヒロ「止まるんじゃねえぞ…(愛に頰を突かれながら断末魔のように) 」
ヌマクロー「(ボーカル、ギター、ドラム、ベース。それぞれの立ち位置の前で立ち尽くしている) 」
天王寺璃奈「えっ…?或人さんたちも来ているんだ…!(その事実に目を丸くする)やっぱり音楽祭…すごいな…… ねえ、愛さん。ここにいる間は、一緒にいてほしい、な…ダメ…?(甘えるような眼差し) 」
宮下愛「ウッッッッッッッッッ!!!!!(璃奈の純粋な眼差しによる上目遣いに心臓を撃ち抜かれて吐血)……し、しょうがないな~…あは、あははは…!りなりーがそういうなら…!(どさくさに紛れて璃奈の手を握っている) 」
ミア・テイラー「愛がどうしてこんなところにいると思ったらそういうことか…そんな簡単にのぼせる奴じゃないよ(ヒロの胸ぐらを掴んだまま) 」
ベール「オッホオオォォォォォ//////(萌え声に絶頂しなめくじのように地面に伸びる)………え゛っ?(キャスの伝言を受けてそのまま微動だにしなかったが、そのまま顔を上げて彼女たちの背を静かに見送った)…………あはーん……よくわかんないけど、"そういうこと"ね…(勘が鋭い魔女はこの時、キャスが何を伝えたかったのかなんとなく察しがついた模様) 」
メディ「(街の住人や音楽家たちが一斉に同じ方向へ進んでいるのを横目に、そろそろかと気づく)…さて、ではみなさま。我々もそろそろ会場へ向かいましょうか。間もなく、グランディオーネの開会式が始まるそうですよ。 」
星空ーリン「何も終わっちゃいない!何も終わっちゃいないんだ!!自分の金で買った洋服をDisられているッ!!SNS上ではクソダサイだなどと好き放題言いやがるあいつらなんなんだ何も知らないくせに!!にゃ 服のセンスが悪かった!?あたしの時代はいつくるんだ!!少なくともファッション誌には載っていた服だぞォ!?アタイ……ステージであらゆるかわいいパフォーマンスをやらせてもらった!だが音楽祭に出るとバックダンサーばっかりやらされる!!帰ってくるんじゃなかったァァァァァァ~~~!!!!にゃ 」
ミア・テイラー「…………………(愛が璃奈の手を握ったのを見てヒロの首を締め上げる力が強まる) 」
ヒロ「なんで俺(再び死ぬ) 」
技屋コニー「あまり強い言葉を使うなよ…―――――― 惨めになるぞ(ドンッ!!!!!!!) 」
宮下愛「……?ほらっ、ミアチもいこっ!せっかく同好会の三人が集まったんだし、みんなで!(ミアとも手を繋いで前進していく) 」
天王寺璃奈「うんっ…♪ミアちゃんも、一緒に…♪〖* >▿< *〗(会いにつれられながら、ミアと共に会場へと歩を進める) 」
ホムラ「そろそろなんですね…!はぁ、楽しみ…♪(ゆっくりと歩きだす) 」
ミア・テイラー「…!あぁ…いこうか! 」
ヒロ「………よかった‥のか(ガクッ 」
あなた「……!(人々の歩く先にある大きな会場を遠目に眺める。あの場所でどんな素敵な音楽に巡り合えるのだろう。そんな期待を胸に、
「あなた」は仲間たちとともに歩き始めるのだった――――)」
― グランディオーネ・会場 ―
司会ナレーション「ただいまより、第120回『グランディオーネ』を開催いたします。まず初めに、オーフェンバック王国国王のゴードン様より、開会の言葉がございます。」
ゴードン「―――― コ ツ ン … (暗転したステージの真ん中に、スポットライトが当てられその姿が観客の前に曝け出された)――― オーフェンバック王国・30代目国王の『 ゴードン 』でございます。この度は、我が国が誇る最大規模の音楽祭『グランディオーネ』へご参加いただき、心より感謝申し上げます…!」
ゴードン「今年は、ついに第120回目となります。そんな記念すべき節目に、過去最高数の音楽家たち、そして音楽を愛する者たちが演奏を披露するためにここへ参られました…!それから、彼らの音楽を楽しみにしていただいた方々も、同じ空間でその甘美と余韻に酔いしれましょう!」
ゴードン「ここは音楽の都「オーフェンバック」!音楽を少しでも愛するものならば、私は喜んで迎え入れよう!」
ゴードン「音楽祭は今日と明日の二日間にわたって行われます。最後の最後まで…ぜひ、心行くまで!素晴らしい珠玉の音楽をご堪能ください!」
パ チ パ チ パ チ パ チ パ チ …… ! ! (拍手喝采が会場に鳴り渡る)
司会ナレーション「それではこれよりプログラムに従いまして、各アーティストたちによる演奏を始めたいと思います。」
そうして、音楽祭はついに幕を開けた
ステージ上には、様々な演奏家たちが代わる代わる、各々に自身の音楽を披露していく
オーケストラ、合唱、ヒップホップ、ダンス、演歌、ロックバンド、EDM…
既存の枠組みに囚われない、自由奔放な音楽がメドレー形式に
だがその音楽も一つ一つに確かな魅力がそこにあり、観客を熱狂の渦に巻き込んでいく
ホムラ「……すごいですね…!これが、「音楽」……!(広大な観客席で、披露されていく音楽に夢中になっていた)」
エースバーン「いや~、思ってた以上にわくわくするなこれっ♪(ノリノリな演奏曲に合わせて小躍りしている)」
ベール「うううっ……年甲斐もなくはしゃぎたくなってきた…っ… あたしもあのステージで阿波踊りとかしてぇ……(プルプル)」
ヒロ「なんと美しい………魅了される(蘇生している) 」
メディ「こうして実際に演奏される音楽を見て聴いて触れる機会はなかなかありませんからね。オーディオ機器を介するのとではまた違ったものを感じられることでしょう。」
天王寺璃奈「…やっぱり、マルガレーテちゃんのパフォーマンス、すごいなぁ… スクールアイドルの子たちも結構いるみたいでびっくりした…! いつかは、同好会のみんなであそこに立てられたら、いいなぁ…」
宮下愛「そうだね!いつかはあそこに立つことを目標にして頑張れば、きっと…♪」
あなた「……♪(感情を表に出すことはできない。それでも、心の奥底にある"想い"はその壁をぶち破り、今にも弾け飛びそうなほどに。
「あなた」は静かな興奮に心を踊ろせていた)」
司会ナレーション「続きまして、本音楽祭に初エントリーとなる吹奏楽団『 混律交響楽団『 vivace 』 』による演奏が行われます。」
ザ ワ ザ ワ … ――――――(ナレーションから発せられたその楽団名を耳にした観客たちがざわつきはじめる)
「いよいよか…」「ええ、そうね。楽しみだわ…♪」「初出場でこれほどの注目を浴びる楽団はそうそうないぞ…」「"花形"の登場ね~!」「あの『歌姫』もいるすごい団体なんだとよ…」
ホムラ「……?なんだか会場がざわめいていますね…?(今までとは明らかに異を成す会場の空気感に小首を傾げる)」
エースバーン「 ピ ク ピ ク ……―――― ははん、そういうことか。(うさ耳を立てて優れた聴力でひとりひとりの囁くような会話を盗み聞きする) どうやら、すげえ大物が来るみてえだぜ?今までもすごかったが、次に来るのはもっととんでもねえくらいだ…」
ベール「えっ、なに?〇皇クラスでも来んの?ロー〇ポーネグリフ奪うチャンスじゃね???(いつの間にか魔女帽子から麦わら帽子にチェンジしている)」
メディ「ピロリ、ピロリ…――――アーカイブに接続。『 混律交響楽団『 vivace 』 』…数年前に結成され、昨年度にようやく所属団員数に達したことで事実上の結成を成しあげた吹奏楽団のようですね。創立者の『Dr.ライト』氏を筆頭に、世界各地から集められたら名だたる演奏家たちのみで構成された、実に質の高い楽団であり、その錚々たるメンバーには各有名音楽家たちも頷く程に大きな期待を受けているそうですよ。」
天王寺璃奈「…「vivace」(ヴィヴァーチェ)……確か、ミアちゃんが言っていた。それって、「活き活きと」…って意味だよね。すごく、いい響きの名前…♪」
あなた「……?(それほど期待値の高い吹奏楽団なんだなと言葉場では理解し、今は暗転されたステージへその期待を含んだ視線を向ける)」
カ ッ ―――――― (そして、会場全体が暗転し、それと入れ替わるように真っ暗だったステージが明るく照らされる。そこにいたのは―――――)
歌姫「――――――――(かの吹奏楽団…ではない。指揮者も、奏者も音響装置も、一切のものがない。そこにいるのはただ一人の少女。伏せるように俯いて、瞑想の中で胸に手を当てていた――――)」
ザ ワ ワ … ッ … … ―――――――(その光景に、再び会場は静かなざわつきを起こす)
飛電或人「……??な、なあ、イズ…?プログラム間違ってない…?次って、なんかすごい吹奏楽団の番じゃなかったっけ…?(ひそひそと隣席のイズに耳打ちする)」
イズ「…はい、確かにそのようですが……これは一体……?」
ゆゆこ「あら、かわいい…♪見て妖夢、あんなところに女子が一人立っているわ~。(ざわつきの理由などいざ知らず呑気に客席でポップコーンを貪っている)」
魂魄妖夢「シーッ…幽々子様、静かに……!」
アスラン・ザラ「…………(いつの間にか観客席に佇んでいたかの青年も、何の因果かこの地に誘われていた)」
歌姫「………―――――(そして彼女はその顔を上げ、瞳をそっと開くとその視界に大勢の観客、その視線が映り込む。スポットライトの逆光によって一人一人の表情は見えない。それでも、何か遠い先を見据えたようなその瞳には陰りなど感じさせなかった)……ス チ ャ ―――― (胸に当てていた手を、今度は耳元に備えたヘッドセットへと移し、その唇が開かれようとしていた―――)」
♪ ♪ ♪
言の葉を紡いで 微睡(まどろ)んだ泡沫
♪ ♪ ♪
旅人迷いこむ 御伽の深い霧
♪ ♪ ♪
差し伸べた手のひら そっと触れる予感
♪ ♪ ♪
受け止めてこぼれた 光のひとしずく
すっと息を吸う音をマイクが拾い、真っすぐに間を見据えたまま歌い始めた歌姫
ケルト調のサウンドと共に、生身とは思えない程重量感のある歌声が会場に響き渡る
空席を埋め尽くす観客ひとりひとりに、丁寧に、鮮やかに歌声を紡いだ―――
♪ ♪ ♪
面影を虚ろって 微笑んだ幻
♪ ♪ ♪
想いの果てる場所 まだ遥か遠くて
♪ ♪ ♪
求め探して彷徨ってやがて謳われて 幾千幾万幾億も旋律となる
♪ ♪ ♪
いつか失い奪われて消える運命でも それは忘れられる事なき物語
ステージの上に立つのは歌姫ただ一人
そこにいるはずのないバックボーカルの歌い声が流れてくる
だがそれも、たった一人で行われる倍音唱法によるものであった
二重唱から三重唱、やがて四重唱まで、ただ一人で完璧に複数の歌声を重ねて放つ
神業ともいえるその脅威の歌唱力に、誰もが息を吞んだ
♪ ♪ ♪
指先を絡めて 触れる誰かの夢
♪ ♪ ♪
刻まれた思いの こだまだけが響く
♪ ♪ ♪
言の葉を紡いで 微睡んだ泡沫
♪ ♪ ♪
旅人の名前を お伽噺(とぎばなし)と云う
素晴らしい音楽を希う人々に希望を齎す力強い旋律が、
伸びやかな彼女の歌声と一体になって、聴く者のの心を掘り起こす―――
♪ ♪ ♪
求め探して彷徨ってやがて道となり 幾千幾万幾億の英雄は行く
♪ ♪ ♪
いつか失い奪われて消える運命でも それは忘れられる事なく此処にある
♪ ♪ ♪
求め探して彷徨ってやがて謳われて 幾千幾万幾億も旋律となる
♪ ♪ ♪
いつか失い奪われて消える運命でも それは忘れられる事なき物語
歌姫「……――――――(そして、絶世の歌声に紡がれた唄が余韻を残して静寂へと帰る。きゅっと唇を結んで表情を引き締めることで歌唱を終え、希望に満ち溢れた笑顔をひとつ浮かべて、感極まっていた―――)」
パ チ パ チ パ チ パ チ パ チ パ チ ッ ! ! ! (かつてない大盛況。その多大なる拍手喝采は大きく、長く続いて、舞台上の歌姫ただ一人に永遠と送り続けられた―――)
ホムラ「………わ、わぁ~~~……っ……なん、でしょう…この感じ……っ…?なんだか、今まで感じたことがないような…でも……(歌姫の歌を聞いてしばらく呆けていたのか、はっと我に返る) 」
エースバーン「……ああ……すっかり聴き惚れてしまったぜ… なんだあれ、人の声で出るものなんか……? 」
ベール「ドバーーーーーーーーーーーーーーーーー(ハンカチを噛みながら絶賛大号泣している) 」
メディ「……ええ、確かに…そうですね…。人間が本来持っているとされる声帯とは次元を異にするものでしたね。 一人で複数の声を同時に放つことなど、並大抵のことでは実現できません。喉の震わせ方も非常に繊細で、ビブラートの効かせ方も優れておりましたね…。 」
宮下愛「ねえねえ!りなりー、みあち!!今の娘の歌、すっっっっっっっごくよくなかった!!??愛さんもう大感激!!まるでのあみー(ノア)のことを思い出しちゃって……なんか、もう……いろんなことが過って、泣きそうになっちゃった…(眦から涙が触れそうになっていた) 」
飛電或人「……結局、あの吹奏楽団の姿はなかったけど……それはそれとして、すごい歌だったな…… まるで、ノアを思い出すよ…(離れた席にいる愛と同じように、自分もまた方舟事件の功労者であるあの歌姫のアンドロイドのことが脳裏に過っていた) 」
ゆゆこ「………素敵ね。(ついついポップコーンを食べる手が止まっていた)……だけど…――――(それ以上のことは言葉に出さなかった。童顔には似つかわしくない瞳の色に、何かを思う―――) 」
魂魄妖夢「…はい…本当に素晴らしい歌でした………?幽々子様……?(いつになく静かな瞳を輝かせる幽々子の横顔に首を傾げる) 」
あなた「………!(気が付けば、あっという間に幸せな時間は過ぎ去っていた…そんな感覚だった。夢幻に枕するような幸福感でいっぱいの気持ち。失っていたはずの感情が大きく刺激されて呼び戻されそうな、そんな感覚で―――) 」
司会ナレーション「それではただいまより休憩時間に入ります。次の公演開始まで1時間後となりますので、観客席にお座りのお客様は泡出ずにご退場いただき、再開のお時間になられる前に客席へお戻りくださいませ。 」
エースバーン「……いやぁ~…なんだかんだで結構居座ってちまったな~。なんか、楽団っつっても一人だけだったけど……めちゃくちゃよかったな……っし、なんか食べに行くか!俺もう腹減っちまって… 」
ホムラ「そうですね…♪素敵な音楽を堪能した後は、美味しいものでも食べてもっと幸せになりましょう♪ 」
ベール「は~~~~~~小汚ねえ屋台でB級塩焼きそばとか食いてぇ~~~~~~~!こんな気品な都にあるわけねえだろうけどよぉ~~~~~~~ 」
メディ「そういえば、先程街中を歩いている際に屋台を見かけましたよ?祭典の為に開かれているのでしょう。行ってみましょうか。 」
天王寺璃奈「そうだね…♪ オーフェンバックの名物とか、食べてみたい…♪〖* >▿< *〗 」
あなた「………(席を立ち、ホールを後にしようとする仲間たち。その中で
「あなた」は、まだあの歌声の余韻に浸かっていた。結局、背後からの璃奈の呼び声に釣られて我に返り、自分もまた誰もいなくなった舞台に視線を送りながら、その場を後にした―――) 」
ゾロ「…………(何故かステージの方を走っている)なんか変なところに出たな……ああ、ここが会場か?(そう見渡していると係員に見つかり)あ?なんだ?……え?こっちステージ?んなわけねェだろ、おれァ入っちゃいけねえところに入った覚えは……あーわかった、すまねェ……(ステージから降りて観客席の方に行き)あ~出口出口…… 」
大勢の観客がひしめき合う会場の広大なロビー
「あなた」たちもまたその中を歩いて外へ出ようとした、その時だった――――
――――― どういうことなのッ!?(そんな、大きな金切り声が会場に響いた)
あなた「………―――――?(外へ出ようとしたその瞬間、会場内のどこからか聞こえてきたその叫びに振り返る) 」
ルナサ・プリズムリバー「(会場の隅…そこに、楽団の集まりが円を描く様に佇んで口論し合っていた)――― 一緒に舞台へ上がろうって言ったじゃん…!なんで勝手に一人で上がったの…!? 」
歌姫「…「そんなに言うなら一人で舞台に上がれば?」って言ったのは貴方たちでしょ!?だから「一人」で舞台に立っただけ。あんたたちに言われた通りに従ったまでよ、なんか文句ある?(そこには、先程まで舞台上で歌唱していたあの歌姫もいた。だが、舞台で見たあの大人びた雰囲気はそこにはなく、まるで駄々をこねる幼子のような形相であった―――) 」
メルラン・プリズムリバー「だからって…本当にその通りにすることなんてないじゃない!お陰で私たちの初の晴れ舞台が台無しじゃない!どうしてくれるのよ…!? 」
リリカ・プリズムリバー「責任取れんのかこのヤロー! 」
臆病な青年「…ぁ、あ…あの……っ…みんな、落ち着いて……?こんなところで、大声上げてると、みんなに迷惑……いだっ?!(制裁しようと試みるがリリカに張り倒される)うぅ~~~…っ……いったぁ~…い……っ…(涙目) 」
獣耳の少女「そうよみんな、一度冷静になって…!ウタちゃんだけが悪いわけじゃないのっ…!私たちにだって責任があって……(だが、言い淀む。感情を爆発させる彼女たちを止められるだけの責任感が、今の自分にはないからだろう) 」
ゴリラのポケモン「…そうだ。まずは、落ち着いて腰を据える場所を設けるべきだ。間もなく団長が駆けつけてくれ……ほら、来たぞ。 」
指揮者の男性「ハッ、ハッ、ハッ…―――――!(慌てた様子でスタッフ専用搬入口から飛び出してくる)すみません…!運営責任者のゴードンさんに事情を話していたら遅くなりました…!……!(両膝に手をついて荒い呼吸をしていたところに、歌姫の存在に気づいた)―――『 ウタ 』さん…!これは、その…いったい何が……? 」
歌姫 → ウタ「………―――― ハ ァ … (攻める者、宥める者、静観する者…そして駆けつけてきた男の一人一人に冷ややかな眼差しを向けて、『ウタ』という名の歌姫は一つ大きなため息を吐き出した)……もういい… 私はあの舞台で「自分の音楽」を披露できた。もう満足だよ。これでこの国に未練は…無い。そういうことだから……帰る。(薄情な表情を浮かべながらくるりと踵を返し、ロビーを後にする)」
ルナサ・プリズムリバー「ちょっ、待ちなさいよ!「帰る」って…そんな勝手な…! 」
メルラン・プリズムリバー「そうよ!!あんたに「帰る場所」なんてないのに! 」
リリカ・プリズムリバー「この落とし前をどうつけるってんだこのヤロー! 」
ゾロ「何だァ喧嘩かァ?(その様子を見て少しばかり興味深そうに、その意図があるかあらずか、その周辺へと足取りが向く) 」
臆病な青年「ま、まって三人とも…そんなひどいこと、言わなくてm…いだぁ?!(またリリカにぶん殴られる)ううぅぅ…どうしてぇ……?(涙目) 」
獣耳の少女「待ってウタちゃん!みんなでもう一度話合おうよ…!ね、ねえ…っ…!?(だが、彼女を引き留めようとしたその足はそこから先へ踏み出せずにいた。まるで自分の中の弱い心が、それを阻んでいるかのように…) 」
ゴリラのポケモン「……これも、我々の運命だったのやもしれん。皮肉なことだが……(目を伏せる) 」
Dr.ライト「――――!ウタさん!待ってくださいッ!私には、我々には…まだ貴女が必要なんです!私たちの「音楽」は、まだこれから――――(だが、彼女はもうすでに遠のいてしまった。突き出した手も空しく落ちていき、表情は陰りを生み出す…) 」
あなた「…………(そんな楽団の様子を、
「あなた」たちは目撃してしまった)………?(途方に暮れるDr.ライトのもとへ歩み寄り、「なにがあったの?」と目で訴えかけながら首を傾げる) 」
天王寺璃奈「……?あれ…あのまりもみたいな頭をした人、確か……!あっ、ゾロさんだ…!(ブルックと同じ麦わら海賊団の一員であることを思い出し、偶然近寄ってきたゾロへ挨拶する)……え、えっと……?(
「あなた」と同じくその楽団のもとへ向かう。何があったのかは知らないが、只ならぬ雰囲気に何を告げたらいいか困惑している) 」
ホムラ「……えーっと……ど、どうかされましたか……?(恐る恐る楽団の方々へ尋ねる) 」
エースバーン「なんだなんだぁ?すげえ叫びあってたが……あん?(楽団へ近寄った時、真っ先にゴリラのポケモンと視線が合う)……お前、まさか……!あの「マキシマイズ」のドラマー…!『ゴリランダー』じゃねえのか!?(知っているのか、彼の姿に驚愕する) 」
ゾロ「あー……お……!!(楽団の者たちに寄ろうとした瞬間、璃奈の声で
「あなた」一行に気付き)てめェらか。随分と久しぶりだなァ……ん、ちょっと増えたか? 」
Dr.ライト「……!あ、ああ……これは失礼いたしました…。ごめんなさい、ロビーで騒ぎを起こしてしまいまして…ああ、いや…お気になさらず…これは我々『楽団』の問題ですので…… 」
メディ「ゾロ様、お久しぶりでございます。(深々とお辞儀する) そういえば先程、街中でブルック様とお会いしましたよ。ライブ会場へ向かう道中に人を探しているようでしたけども…?(ゾロに。まさかブルックの言っていた迷子が今目の前にいるゾロ本人のことだとは知る由もない)……いえ、こちらこそ…余所者である我々が介入しようとして………!(と、ここであることに気づく)…貴方がたは、確か…『 混律交響楽団『 vivace』 』のみなさんでは…?パンフレットにお写真が掲載されていたので、ご存知でしたが……しかし、先程は…――― 」
ヒロ「まさかこんなところで会うとはな…あんたも招待されたクチかい(ゾロに対して) 」
ゴリラのポケモン → ゴリランダー「むっ…お前は……(
エースバーンと視線が合い、同じポケモンであることを察して目を丸くする)……驚いたな…まさかこの世界に来て「その名前」を聞くことになるとは。いかにも、自分はかつてガラルで活動していたロックバンド「マキシマイズ」の一人だ。今は縁あってこの楽団に所属しているが。 」
ベール「What?この人たちが…あの吹奏楽団なん?なんでさっき出てこなかったの?ていうか、出てきたのはあの歌姫の娘だけだったけど…? 」
ミア・テイラー「…?璃奈の知り合いなのか?(ゾロを見て璃奈に) 」
ゾロ「ブルックが?そうかアイツも迷子になったアイツらを探してやがんのか。苦労するなァ……(などと供述しており)成程な。大体予想は付く。ああいうチームってのはなァ…… 」
Dr.ライト「……!ああ、はい、そうです!私がその楽団の団長兼指揮者を担当しております、『 Dr.ライト 』と申します! はい…実は、その通り… 我々は午前の部のトリを務める予定でした。ですが公演直前…いえ……実はといえばこの日を迎える前日から、楽団内でちょっとしたトラブルが発生しておりまして… ですがまさか、このような結末を迎えるまでになってしまうのは…誠に残念です。これも、団長である私の責任なのです…… 」
天王寺璃奈「あ、うん…!以前、離島で一緒に冒険したことのある海賊団の人なんだ。すごく強いけど、しょっちゅうグルグル眉毛の人といがみ合ってて…(ぁ(ゾロを見ながらミアに)…そう、なんだ……事情は分からないけど、この音楽祭の為に、大切な仲間たちといっぱい練習してきたはず… こんなところで、残念な結果を迎えるのは…観客である私たちにとっても、心苦しい… なんとかしてあげたい、けど… 」
ルナサ・プリズムリバー「情けなら要らないわ。これは私たち『楽団』の問題なんですから…!いなくなった人のことなんて…もう、知らない…!(そういうと三人とも楽屋口の方へと踵を返していった) 」
臆病な青年 → 紅渡「えっ、あっ……え、えと…『紅渡』(くれない わたる)…って、言います… 一応、ヴァイオリン…やってます… えと、よろしく、お願いしm…あ、あ…!ルナサさん…?!三人とも!?ちょ…待ってくださ~い……!💦(慌てて三人を追いかけていく) 」
ヒロ「………?誰かが脱退したたかそんな感じの話…か?(Dr.ライトに) 」
ミア・テイラー「喧嘩っ早いってことか……?(ゾロを見ながら) 」
エースバーン「やっぱりなー!俺もガラルから来たんだよ!いや~~~、あんたたちの音楽は好きだったぜ!また会えて光栄だよ! ……っと…まあ…そんな悠長なことも言ってられねえくらいピリついてるけどな…(はははと苦笑しながら、立ち去っていくルナサたちに一瞥を与える) 」
Dr.ライト「……!「脱退」…!(ヒロの口から出たその不吉な言葉に背筋が凍る)…そうだ…!なんとかしてウタさんを説得しなければ…!このままでは終われない…!ああっ、しかし……彼女はもう行ってしまったし…行く宛もない彼女がどこに向かうのかなんて私には見当もつかないし…!ああっ、どうすれば~…ッ…!(深刻に頭を抱える) 」
メディ「……事情はある程度把握いたしました。お節介ながら、私たちも協力します。まずは、「ウタ」様の行方を探し出し、彼女を説得して「楽団」へ連れ戻しましょう。今は、それしかありません。幸い、まだ遠くへは行っていないはずですし。 」
ホムラ「そうだね…!私たちもお手伝いします!私たちみたいな余所者にはウタさんを連れ戻すのは難しいかもしれませんが…なんとかやってみます!ウタさんの歌声も素晴らしいですが、彼女がいる楽団の音楽も是非とも聴いてみたいですからね…♪ 」
エースバーン「できるできないとか言ってる場合じゃねえな…やるしかねえだろ!(バシン、と両拳を突き合わせる) 」
ベール「しょうがない、ここはお姉さんも一肌脱いじゃいますかねぇ~。お空飛ぶのは怖いけど、人探しにはこれが一番だし。(そう言って魔法の箒「箒星」を手繰り寄せる) 」
宮下愛「うんうんっ、愛さんも手伝うよ!話し「合い」をすればきっと分かり合えるよ!「愛」だけに☆ 」
ゾロ「人探しか……いいじゃねェか。おれも人探しの最中だからなァ。丁度いい、見回ってるついでにそいつがいたら教えてやるよ 」
ゴリランダー「……!お前たち……忝い……!(
「あなた」たちへ深く頭を下げる) 」
獣耳の少女 → ミオ「一緒にウタちゃんを探してくれるの…?あ、ありがとうございます…!えっと…『ミオ』って言います。その、よろしくお願いします…!(心底申し訳なさそうに何度も頭を下げる) 」
?????「(ジジーロンの様な風貌で会場の外で水無き場所で釣り糸を垂らし)探し人、探せど見つからず。宛てなき場所でさ迷う。 」
Dr.ライト「……!(全面協力してくれる一同に驚嘆する)……そんな……ぁ、ありがとうございます…!本当に、ご迷惑をおかけします…!我々楽団員も総出で探し出しますので…!私はこの会場に留まり今後の予定をゴードン氏とリスケしますので、何かあればこちらへ…!お手数をおかけしますが…何卒ご協力の程、よろしくお願いいたします…!(床にめり込む勢いで土下座する) 」
飛電或人「………(その様子を、離れた箇所から静かに伺っていた)……イズ、俺たちもその娘を探し出そう。 」
イズ「はい、或人社長。(「かしこまりました」と会釈する) 」
ゆゆこ「(同様に、ロビー二階からその様子を俯瞰していた)………いいわね、妖夢? 」
魂魄妖夢「了解しました、幽々子様。(肝に銘じるように頭(こうべ)を下げる) 」
天王寺璃奈「……うんっ…!みんなでウタちゃんを探して連れ戻そう! 」
あなた「………!(そして、
「あなた」もまたその目的に熱を灯すのだった――――) 」
最終更新:2023年10月04日 23:41