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cielenica

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【Union:Lost_Score_to_Prayers】

喪われた楽譜、祈りのための物語を此処に
パロディ元:アルトネリコ、サージュコンチェルト、ファイナルファンタジー、世界樹の迷宮
パロディ先:ユグドラ・ユニオン

【Unison:Lyrics_by_Players】の"前日譚"、謳歴元年~1487年(本編開始直前)に及ぶ歴史上のエピソードを総括したもの。全三章。
章タイトルは原作になぞらえて、
  • 第一章:アリエス・ユニオン(竜殺しと名高き勇者ギルの物語、ブロンキア建国秘話)
  • 第二章:キョウカ・ユニオン(大惨事ギオ・イクワイエス)
  • 第三章:オーゼル・ユニオン(第二次王帝戦争、破撃兵団スヴェルノート)
……と視点のメインとなる、もしくは中央人物として置かれる人物の名前+ユニオンで冠されている。
本編では語られなかった歴史の裏事情を書き綴るためのものであり、有り体に言えば、主観的な歴史本。

地上世界、もとい低級テクスチャ:イガルダの一区画『星雫絵画(アンカルジア)』。
白羊の塔(アル・リヴェル)の管理者の掌中にある夢とはなんだったのか。彼女の夢の住人たちは何を紡いだのか────。

アリエス・ユニオン(Aries_Union ~Our Lotusland's now far away.)

かつて、このセカイは危機に瀕していた。母なる惑星(ほし)が慈しむべき子供たち、生きとし生ける人類の愚行を目に余るものとして、自分ごと全てを終わらせようと怒りをもって滅びを告げた。
大罪を犯した者たちはとうに消え、何も知らぬ幼子たちはしかし、生きることそれだけを握りしめて祈りを捧げる。親の為した罪を拭い取ろう。汚濁の泥を掻き分け、出でる蓮の如く、我らは誠実であり続けると。だからこそ、どうか奇跡(ゆるし)よ舞い降りたまえ。
このセカイを真に守りたいから。愛していたいからと、深く深く、ひたすらに真摯に。
その祈りを母が聞くことはけしてなかったが、しかし、七つの海を越えてやってきた者が彼らを許した。

それは「月」だった。
「月」の導きをもって、彼らは怒れる母を眠りにつかせた。そうして荒廃した天地の上に、十二の塔を柱とした新たな天地を作り上げ、多くの命を掬い導いた。
輝かしき天地の名は「レア・ルタニア」。眠りについた天地に「イガルダ」の名を与え、永劫に目映い時代が訪れた。

……そんなおとぎばなしが、時折ひらかれては閉じる。
イガルダと呼ばれた大地の一端。遠い過去、そして未来において『星雫絵画(アンカルジア)』と呼ばれる世界で、幻想の物語(パントワール)はここに披かれた。
突如として世界に襲い掛かった『赤き雨の日』。各地で勃発する『鬼化現象』と(うた)の種族レーヴァテイルの変質。
のちに王国と並び立つもう一つの強国のはじまりにして、それはある少年が旅立ちを決意した日。

──はじまりは彼だったと、少女は謳う。
──そして彼こそは『勇者』だったと、女神は謳う。
ここに語ろう、天使と魔竜。相反するべき存在が交じり合った、軌跡上の少年少女たちに向けて。

キョウカ・ユニオン(Kyoka_Union ~Prot of Killing a Millennium.)

謳歴1063年──それまで築き上げられた平穏は、ここで一度の瓦解と訣別を経ることになった。

天の花園で出逢う少年と少女、アールヴイルとフローエティカの物語。遠い碧海より流れ着いた魔法の宝石から生まれ出でた種族『ウンディーネ』との邂逅。そして発見された、太古より神の御遣いから禁忌とされた秘術──レーヴァテイルを「作る」方法。
ファンタジニア王国、ブロンキア帝国、そして『国照篝火都(マナヴェーダ)』の三つ巴。
発端はあまりにも些細であったがゆえに、膨れ広がった大火は世界を混沌に貶めて歴史をこそ嘲った。

──はじまりは彼だったと、少女は謡う。
──ならばこそ、彼が『王』であることを御子は嘆く。

幻想を披いた女神の夢は悪夢に堕した。全てに絶望した彼女は巌に隠れてしまった。
そうして残されたのは夢の残骸でしかない。
……はたして、それだけだったのだろうか?答えを知るために、筆は『刻の御子』の軌跡を手繰った。

オーゼル・ユニオン(Othel_Union ~Binary Stars from Svalnott)

謳歴1450年……『ブロンキア帝国』を統べる時の皇帝は、『ファンタジニア王国』の権威を恐れ、これを打破するために宣戦布告をし、戦争をけしかけた。
およそ5年にも及ぶ大規模な戦乱は、しかし双方ともに決定的なダメージを与えることができず泥沼化。最終的には両国の主君による不可侵条約の締結という、平和的な──そして、大火の果てとしてはなんともあっけない──結末を迎え、いっときの安寧が訪れた。
『第一次王帝戦争』と呼ばれる顛末である。

それから13年の月日が経った、謳歴1468年。薄氷の上にあった平和は、他でもない王国の手で打ち砕かれた。
未だ疲弊の癒えない国々の戦争は、民草からの反感をある程度買いながらもしかし、止めどなく続く。それはやがて他国にも影響を及ぼし、あわや『大惨事ギオ・イクワイエス』の再来かと怯える者もいる中で──戦火のさなかを潜り抜けるように出没する、謎の傭兵団の目撃情報が上がるようになる。
ひとりは双剣を振り翳し、銀氷を鎧い舞う黒髪の剣士。
ひとりは大剣を握り締め、白炎を鎧い唱う金髪の剣士。
何もかもが対照的な二人が先導する者たちは、各々の感情を胸に抱き、自らをこう名乗る。そう、我らは戦火に覆われた世界に夜をもたらすもの。
氷る盾の夜楽譜、『破撃兵団スヴェルノート』であると────。

『氷宵のシリウス』ソルティエと、『白昼下のアンタレス』オルディーン。
現のあわい崩れた先で、交差する二つの(ほし)を見届けた者がいた。これは、その者の語りに依るもう一つの戦記。
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