SSまとめ
スレでお出しされたSSをまとめるページです。
出された概念はあくまでも人それぞれであり、あなたの概念を否定するわけではありません!
出された概念はあくまでも人それぞれであり、あなたの概念を否定するわけではありません!
121冠目
+ | 未勝利戦 19/09/28 |
121冠目 50
アカイイト「ああ……愛しのあの人を想うと今にも胸が張り裂けそう」
パンサラッサ「それは困ったね!僕になにかできることはある?」 アカイイト「いいえ……愛とは自らの力で勝ち取らなければ意味が無いものですから」ドロォ パンサラッサ「そうなんだ!なら僕、イトを応援するよ!頑張れー、頑張れーって」ペカー アカイイト「ふふ、ありがとうございます……」
なんだこれ。陽の気と湿気が拮抗してる。
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+ | REC● |
121冠目 96
レーベン「ユーガ盗っちゃうぞ。いいんですか?」
ラウズ「…」 レーベン「いいんですか?」 ラウズ「…」 クロノ「REC●」 グラン「REC●」 ラウズ「くっ…!」
同 97
レイパパレ「本人いない所ではデレデレなくせに…」
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+ | わくわく恋チョコ大作戦/ハンガートークはいかが? |
121冠目 103
わくわく恋チョコ大作戦/ハンガートークはいかが?
「づ、あ──っ、やば」
ごきり、と。背を伸ばしたその拍子に、聞こえてはいけない音がした。
書類仕事というのはいつの世も堪えるものだが、にしたってこのレベルは相当にまずい。この場に誰かいたとすれば、今すぐ病院に行けと言われること間違いなしのレベルだ。 ……まあ。この時間に誰も来ない時点で、あまりに無意味な仮定ではあるのだが。 学生にとっては華のバレンタインも、我々社会人にとっては単なる平日だ。せいぜいが仕事終わりに安くなったチョコを買い漁るだけの、どうしようもなく虚しい1日なのである。 おかしいなぁ、中央のトレーナーはモテるって聞いたはずなんだがなぁ……こちとらポッキー1本で満足する男なのに、それすら許されないと言うのだろうか。今どきこんな安上がりな男いないよ? 夕飯にサイゼとかめちゃめちゃ喜ぶよ? ダメ?
「あーああ……痛った」
これ見よがしに嘆息しても、誰に反応してもらえるわけでもなく。独り身の哀しい鳴き声が、夜7時の執務室に重く響く。
無敗三冠を排出した実績あるトレーナーともなれば、個別の執務室まで与えてもらえるらしい。彼女が現役を退いたところで仕事も関係者も増えていく一方なのに、義理チョコのひとつすら貰えないとか、あんまりにも虚しい人生だ。 そんな調子だったから。自分の部屋のドアがこの時間にノックされているなんて、冗談でも思わなかった。
「あの、トレーナーさん。今、いいですか?」
「……ぅえ? ああ──」
扉の向こうから聞こえてくるのは、間違えようもない愛バの声。歴代で最も親しみやすい生徒会長、などと呼ばれている彼女の声に、ふにゃけていた体が一気に固体に戻る。
2月14日、今日という日にこの時間まで学校に残っているということは、つまりそういうことではあるまいか。いやしかし、生徒会長ともなれば、仕事の一つや二つが立て込むのも当然ではないか。考えれば考えるほど、要領を得ない思考はぐるぐると同じところを回り続ける。
「その。……失礼、します」
だが。いざ部屋の中に入ってきた彼女の姿は、想像をさらに一段飛び越えるもので。
同 104
「あ、あの、きょつは──きょう、はいい、てんきですね、とれーなーさん」
「いやもう夜だけど……」
焦りで呂律も回っていないあたり、彼女本人にとっても相当な衝撃なのか。さりとてこの格好を前にすれば、こちらも無事ではいられないのだからお互いさまだ。
何の因果か、何の奇跡か。彼女のすらりとした肢体は、クラシックなスタイルのメイド服に包まれている。しかも当人が羞恥で真っ赤になっているとなれば、その破壊力は推して知るべしだ。
後ろ手に扉を閉めた彼女は、しかしそこで固まっている。ここまで来たはいいものの、どうしていいか分からない、といった風に。
10秒。20秒。無言のまま時間が過ぎ去るごとに、彼女の顔が赤くなっていく。もにょもにょと口を動かしてはいるものの、言葉は一向にこちらまで届いてこない。
「……その。なんでメイド、って聞いていいか?」
「ふぇっ!? いや、これはその、職務の一環というか、生徒会の活動の一翼というか──次のイベントで着る予定のものを、勝手に着させられたというか──とにかく、私服とかじゃないんです! ほんとです!」
ぶんぶんと首を振る彼女に合わせて、形の良い耳がぴょこぴょこと揺れる。何その動きかわいい……本人は至って無意識なのだろうが、だからこそ感情が如実に出ることもあるというものだ。
「……こほん。それで、トレーナーさん。その、今日が何の日か、ご存知ですか」
「そりゃもちろん、バレンタイン──あっ」
完全に衝撃が抜けきっていない頭は、今日一日頭を占めていた案件すらも頭の隅に追いやってしまったらしい。なんとはなしにその単語を口にした直後、ようやく彼女が言いたいことを理解する。
「ええ、そうなんです、バレンタインなのです。ですので……その、日頃の感謝を込めてプレゼントを、と」
その言葉と共に差し出されたのは、やけに高級な見栄えの紙袋。受け取って中を覗いてみれば、そこにはしっかりとラッピングされたプレゼントが鎮座ましましている。
「手作りのチョコは……その……ですけれど、きちんとしたものを選んだつもりです。気に入っていただけるかは、分かりませんけど……」
同 105
不安げに揺れる瞳は、負い目を感じているがゆえのことか。しかし、ここまでしっかりとしたものを渡されれば、そんな感想など出てくるはずがない。
既製品とは言うものの、その中身は明らかにチョコではない何某かだ。箱の薄さに見合わない重みが、その不可解さを掌に伝えてくる。
「あの……では、わたしはこれで。お返しとか返礼品とか、ぜんぜん気にしないで大丈夫なので! それでは!」
いよいよ余裕がなくなってきたのか、わたわたとした動きで部屋をあとにする彼女。見習いメイドさんもさながらの振る舞いを見るに、生徒会長としての威厳はどこかに置いてきたらしい。
スカートの裾がふわりと揺れ、黒のニーハイに包まれた足首が顕になる。僅かに見えるうなじが朱色に彩られているのは、決して気のせいではないはずだ。
「──なあ、その」
「ふぇっ!?」
やけに急ぎ足なその背中に声をかければ、想定外だったのか尻尾がピンと立つ。何もそんなにビビらなくてもいい気がするのだが、当人の一大決心に水を差すのも野暮というものだ。
……ただ、それはそれとして。気持ちを受け取った者として、感謝の言葉くらいは伝えておくべきだろう。
「ありがとう。大事に食べるよ、これ」
「あ、どういたしまして……いえ、じゃなくて! にゃん、なんのはなしか、さっぱりなのですが!」
失礼しまひゅ、というよくわからない言葉とともに、その姿が扉の向こうに消えていく。メイド服のまま動き回るところを見られたら相当面白いことになると思うのだが、今の生徒会長にそこまで頭を回す余裕はなさそうだ。
──やけに重たい紙袋と、それとは相反するような薄さのプレゼント。その謎に頭を巡らせれば、答えは自ずと見えてくる。
例えば、ひとつめのプレゼントで蓋をして、本命の何某かを隠しているとか。この場でその出来栄えを見られるのが恥ずかしかったから、あえてカモフラージュして渡すことにした、だとか。あの反応を見る限り、当たるとも遠からずな推理ができているのではなかろうか。
もちろん、まるきり外れている可能性もあるわけだけど。それはそれで、答え合わせが楽しみになるというものだ。
「……さて。それじゃ、もうひと頑張りするかな」
紙袋の中に張り巡らされた策略に、年甲斐もなく心躍らせる。
冷え切った真っ黒な珈琲が、どうしてか甘く感じられた。
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+ | 栄光の瓶 |
112冠目 116
善戦ウマ娘。
G1や重賞で好走こそするが、勝ちきることができない者を指した言葉。
それは人によっては賛辞であり、罵倒でもある。
アタシにとってその呼ばれ方は賛辞であり、ソイツにとっては罵倒に等しかった。
同 117
—————勝つって、どんな感じだったっけ?
とあるレースの直前にそんなことを思った。
最後に勝ったのがいつだったのかは思い出せるのに、そのときの気持ちがまるで思い出せない。
—————勝つって、どうやればできるっけ?
そもそも、そのときのアタシはそのレースでどうやって勝つのかも考えてなかった。
だから、バチが当たったのだろうか。
それとも病気を治したばかりだからだろうか。
「あ…、ッ!?」
第4コーナー辺りで、アタシは大幅に減速した。
走っていられない。
身体が重い。
胸が痛い。
何だこれは。
一体何が起きたんだ。
そのレースで、アタシは一年ぶりに掲示板を外すことになった。
同 118
初めて見たとき、気に喰わないやつだと思った。
ソイツはメジロだかメグロだかの数多くのG1ウマ娘を輩出した名家の血を引くお嬢様で、艶のある黒い長髪をたなびかせていた。
「ふーん…」
アタシは7番人気。
出走人数は17人。前走で惨敗した割にアタシはそこそこ評価されていると言って良いだろう。
ただ、ソイツは2番人気だった。
なんでも、メイクデビュー以降のレースでは1着こそ取れなかったがタイム差なしの2着を2回取ったことを評価されたんだとか。
今まで人気なんぞ気にしたことがなかったのに、何故かそれが気に喰わなかった。
もっと言えば、初対面でソイツの家系なんざ知らないはずなのに、まるで父親か祖父から続く因縁の相手を見ている気分だった。
このレースは、絶対に負けたくないと思った。
同 119
20☓☓年12月12日。
香港、沙田レース場。 香港ヴァーズ。
アタシの初の海外挑戦の舞台となるこのレースに、ソイツはいた。
このレースでは、ソイツは圧倒的1番人気に推された。
ソイツは、2年前に行われた香港ヴァーズで地元香港の中距離レースで大活躍していた強豪ウマ娘や日本所属の強豪ウマ娘らをあっさりと千切り捨て、レコードで勝利した。
去年はトラブルにより出場できなかったが、出ていれば恐らく勝って連覇していただろうと言われていた。
今年行われたクイーンエリザベス2世カップでは、ブリーダーズカップを初制覇したラヴズオンリーユーの僅差2着、それもあの史上初の無敗のトリプルティアラウマ娘であるデアリングタクトをあっさりと交わしての2着である。
アタシは、去年に1度、そして今年にも1度、重賞レースで一緒に走った。
そのときのソイツの顔はどことなく「強者」の風格が見えるようで、あのクラシックで走ったときとは別人ではあった。
しかし、このレースとなるとまたさらに別のオーラを感じた。
その雰囲気は、かつてアタシの目の前を走り抜けていったダービーウマ娘や菊花賞ウマ娘を想起させた。
「絶対に負けない」
「全員追い抜く」
口に出さないまでも、そんな声が聞こえてくるようだった。
同 120
(あー、こりゃ)
勿論、ソイツの一強ではない。
2番人気に、コロネーションカップを勝ったイギリスのウマ娘。
3番人気に、今年は勝ち星が無いが去年香港ヴァーズを勝ったアイルランドのウマ娘。
5番人気に、G1勝ちは未だに無いが今年の上半期にG2を勝ち、前々走のG1でも2着と健闘したフランスのウマ娘。
そして、4番人気には勝ち切れはしないが好走が多い『善戦ウマ娘』であるアタシがいた。
現地の観客はそれぞれ応援したいウマ娘を応援している。
それぞれのトレーナーたちも、固唾を飲んで見守っている。
それでも、アタシには分かった。
もしかしたら、他の奴らも分かっていたのかもしれない。
(このレース、勝てねえな)
同 121
噂ではあるが。
かつて、とある三冠ウマ娘と同じレースを走ることになったウマ娘のほとんどは、あまりにかけ離れた実力差に絶望し、1着を諦めて2着争いに集中していた。
そんな、バ鹿みたいな話があったらしい。
同 122
ゲートに入る。
全員の出走の準備が整った。
「———ッ!!」
一斉に飛び出した。
アタシは、2番手の位置で先頭を伺っていた。
最後方にはソイツ。
どうやら追い込みを選んだらしい。
そのまま位置を変えないまま進んでいく。
しばらくして第4コーナーに入る辺りで、アタシは先頭に立とうとした。
外からはイギリスのウマ娘がアタシとアタシの内側にいるウマ娘をまとめて追い抜こうとしている。
直線に入ると、すぐにイギリスのウマ娘が先頭に立った。
アタシはあらん限りの力で走るが、そのイギリスのウマ娘に近づくことができない。
それどころか、イギリスのウマ娘はアタシを含めた他のウマ娘を突き放しにかかる。
これが、G1ウマ娘の力か。
しかし。
大外から、水色の勝負服を着て、黒い長髪をなびかせるソイツが来た。
同 123
前にいたはずのアタシを含めた4人をあっという間に飲み込み、イギリスのウマ娘の2番手に上がっていたフランスのウマ娘にあっさり並ぶ。
そのまま競り合うかと思ったが、次の瞬間には交わして、残るはイギリスのウマ娘のみ。
イギリスのウマ娘も追い抜かれまいと加速するが、ソイツはそれを知ったことかと言わんばかりの脚で抜き、置き去りにする。
そしてゴール。
タイムは2:27.07。
1着と2着の着差、1バ身。
着差はそれほどついていないが、同じレースを走っていたソイツ以外のウマ娘を絶望させるには充分すぎた。
『One Vase is good, Two Vases are better!!』
実況はそう叫ぶ。
ソイツのあまりの強さに、現地の観客も海外ウマ娘のトレーナーたちも拍手をせざるを得なかった。
5着に終わったアタシは、自分の実力不足、そしてソイツの強さに愕然としていた。
同 124
国内ではどうにも勝ち切れず、アタシと同じく善戦ウマ娘と呼ばれ、得意のレース場も改修工事で使えなかったソイツ。
2度目の海外のチャンスをトラブルで失ったソイツ。
お世辞にも運がいいとは言えないソイツに、フロックでG1を勝ったウマ娘だと言えるやつはどれだけいるだろうか。
もしかすると、勝つべくして勝ったと言うやつの方が多いだろうか。
ソイツの名前はグローリーヴェイズ。あるいはグローリーヴァーズ。
香港の瓶(Vase)を勝ち取るために生まれたと言われる、日本が誇るG1ウマ娘である。
同 125
以上です。
香港魔王を他の視点から見た方が書きやすいなって思ったんで、グローリーヴェイズよりもステイフーリッシュを選びました。 ちなみに、グローリーヴェイズが2019年に香港ヴァーズで負かした相手にラッキーライラックがいます。 さらにアーモンドアイのラストランにもグローリーヴェイズはいます。
意外と絡める相手多いです、この瓶。
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+ | あねさん |
121冠目 129
???「あれー?ここにもいない。全く、どこをほっつき歩いてるのかなー」
😷「あねさん?ご無沙汰してます」 ???「あ、どうもどうも。あなた、あの子がどこにいるか知らない?連絡つかなくて」 😷「ちょっと分からないっスね。天気がいいから散歩してくるとは言ってましたが……」 ???「また適当な理由つけてサボってるのね。人が見てないところではすぐサボるんだから。じゃあ戻ったら教えて。あ、そうそう」 😷「おわっ!ちょ、ちょっとあねさん?」 ???「そのあねさんってのは可愛くないからナシ。オルちゃん細くない?ちゃんと食べなきゃだめだぞー。じゃあねー」
Zoomコンちゃん「今映ったスゴくキレイな方は、リョテイさんのお客さんですか?」
😷「ああ、いや客っていうかなんていうか……お目付け役?まあ家族みたいなもんっス」 |
+ | マーチステークス |
121冠目 135
ソダシ「へい彼女!どこから来たのん?お名前は?」グイグイ
ミューチャリー「あのねえ、私はあなたより先輩なんだけど…あとこれからレースなの分かってる?」
同 137
ソダシが変装して会いにいっても白毛の時点で目立ってモロバレなんだよね。そして取材される側も困惑する事態に。
記者「ソダシさんとはどういったご関係ですか?」 ミューチャリー「私が知りたいわあああ!あの子なんで私に会いに来るの?暇なの!?」 |
+ | ギャグキャラだけどシリアスにもなりうるキャラ |
121冠目 155
キセキはいくらでも自分から絡みにいくから…
カフェの扉開けたらなんか目の前に座っててそっ閉じされるキャラでも違和感ないのが酷い
同 158
カフエファラオにて
プボ「今日もカフェでまったりするプボ〜」(カフェの扉を開ける)
最善列に座ってるキセキ「ふふふ…今日もはちみーが美味しいわ…」
プボ「」(無言で扉を閉める)
キセキ「なんで扉閉めるのよぉ!」
|
+ | アスリートえっちゃん |
121冠目 166
実際片手ばっかり使ってると体のバランス崩れるからアスリートえっちゃんはそのへんも抜かりなくトレーニングしてそう
よわよわイメージばっかり先行するけど本質は勝気でストイックなエリートなんだよね…でも両手で荷物持つことをずっと意識してるうちに手持ち無沙汰だと落ち着かなくなっちゃうんだよね…帰り道でトレーナーさんの手が空いてるのを見て完全に無意識で握っちゃうんだよね…
同 172
「エフフォーリア…急にどうした?」
「…?なんのこと…?」
「なんのことも何も、ほらこれ」(握ぎられた手を握り返す)
「…!?え、は、これは」(手を離そうとする)
「はははっ、無意識だったんだ…別に今誰も見てないし俺の手温めててよ」(再度握り返す)
こういうことですねわかります
|
122冠目
+ | 手直し |
122冠目 10
エフフォーリア「……これでよし。終わったわ」
タイトルホルダー「ありがとー。長く使ってると変なとこ穴空いたりするから困るよね」 エフフォーリア「使い古しのほうが肌に馴染むから、買い替えればいいっていうわけでもないのよね」 メロディーレーン「なんとまあ見事な手際。えっちゃんの裁縫の腕前がここまでとは」 エフフォーリア「見ていたんですか。別に大したことではありません。先輩みたいにライブ衣装を丸々自作できるほどの人とは比べられません」 メロディーレーン「あれは趣味が高じてって感じだからね。はっ!良かったら今度私の作った衣装を着てみない?バリバリのやつを作っちゃうよ!」 エフフォーリア「遠慮しておきます」 タイトルホルダー「お姉ちゃんが普通のやつって言っても怖いのに、バリバリのやつなんて言われたら誰だって身構えちゃうよ。それにえっちゃんの趣味は可愛い系……」 エフフォーリア「そこ、余計なことを言わない。まったく……」 |
+ | ダービーの着順 |
122冠目 32
コン「ダービーで遊んでいても無敗三冠は取れるんです!
知りませんでした? 勉強不足でしたね!」 エフ「だっ──だからなんです! ダービーの着順とその後の戦績は関係ありません!」 コン「えっちゃんが言い出したんじゃないですか……」 ギャーギャー うーんアリだな……小沢さんポジションが誰になるか…… |
+ | みんなの反応 |
122冠目 19
カフェファラオにトレーナーが独りで座っています。あなたならどうしますか?
コントレイル→横に座って楽しくお喋りを始める、時々甘える プボ→横に座ってトレーナーのツケで勝手にケーキを頼む、甘えるというかウザ絡み エフフォーリア→顔を真っ赤にしながら横に座る、が何もできない タイトルホルダー→わざと向かい側に座るがトレーナーに横に座るようお願いされて撃沈 アカイイト→あら?私の席は膝の上ですよ?
同 39
カフェファラオ「なんだよ~。みんなイチャイチャしちゃってよォ~。リア充かよぅ」
ソダシ「まぁまぁ先輩。先輩には可愛い後輩がついてるから、気を落とさないで下さい」
カフェファラオ「ありがとう。ソダシは優しいね。新作の味見、していってよ」
ソダシ「ありがとうございます……ふっ、ちょろい」
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+ | 金鯱賞の出走リスト |
122冠目 45
みなさんこんばんは、トレセン学園の生徒会長コントレイルです。
本日もえっちゃんことエフフォーリアが生徒会室に遊びに来てます。こういう時は大体何かに集中したい時だというのはわかってます。 で、今日は何かのリストを見ています、気になって聞いてみました。 「何見てるの?」 「金鯱賞の出走リスト(撃墜対象("ターゲット"))です」 今日も平常運転です。 |
+ | 一番執着してるのは |
122冠目 50
コンちゃん「あれ、プレミアさん?何をしているんですか?」
ワールドプレミア「しっ。こっちこっち」 コンちゃん「ええっと……あれは、ブーケさんとファインルージュちゃんですね。それがどうかしたんですか?」 ワールドプレミア「どう思う?」 コンちゃん「どう思うって言われても、仲良さそうだなー、としか」 ワールドプレミア「だよな?邪な感じはしないよな。いやー、最近外の男だけじゃなく学園の中でもブーケに執着するやつが出てきて大変なんだよ」 コンちゃん「そうなんですか……(一番執着してるのはプレミアさんのような)」 |
+ | 雪遊びするコンちゃんのSS |
122冠目 89
かたじけない。それでは。
見渡す限り雪、雪、雪。私、コントレイルは一面に積もった白い雪を眺めながら、ふと息を吐いた。
昔の私なら降り積もった雪にはしゃいで辺りを走りまわっただろう。足跡ひとつない真っ白な新雪をかみしめるように自分の足跡を刻んだだろう。深く積もった新雪に飛び込みさえしたかもしれない。
でももう私は雪にはしゃぎまわる無邪気な子どもではないのだ。もしも私の目が子どものように嬉しそうに雪を見ているように見えたらとしたら、それはきっと雪が見せる幻覚だ。
トゥインクル・シリーズでしのぎを削るウマ娘たちが集うトレセン学園こと日本ウマ娘トレーニングセンター学園は東京都府中市にその本拠を構えている。すなわち、降雪は一年を通して少なく、積雪はなおのこと少ない。しかしこの度関東地方を襲った寒波によってトレセン学園は滅多に見せることのない雪化粧を生徒たちに存分に見せようとしていた。「雪化粧」と言えば言葉は雅だが、滅多にない大雪に接した学園は大騒ぎ。
雪が降れば学園内のレースコースは芝もダートももちろん不良馬場。それどころか積雪によってグラウンド全体が閉鎖され、当然屋外でのトレーニングはすべて中止だ。トレーニングの日程は各チームの折衝で決められているから、日程の変更にはそれなりの手間がかかる。雪で滑りやすくなった地面によって生徒が足を滑らせて転倒することも十分にあり得る。運悪く転倒した生徒は直ちに保健室送りとなり、必要な手当てをしなければならない。競争ウマ娘にとって足は命だ。よって教師、教官、トレーナー、生徒の関わりなく雪かきが至上の任務となる。そして当然のことだが、レースに全身全霊を捧げるウマ娘といえども、中身は年頃の乙女。滅多にない大雪という非日常に接してハメを外す生徒もいる。もちろん生徒たちに危険がないように目を光らせなければならない。
これらの仕事は当然学園の中枢たる生徒会に舞い込んでくる。そしてその生徒会を預かる生徒会長が何を隠そうこの私、コントレイルなのだ。当然既に雪がちらつき始めていた朝に登校してから授業に生徒会の仕事にと体がいくつあっても足りないくらいの忙しさだった。そう、私は雪のせいで一日東奔西走する羽目になったのだ。だからもし私の口元が緩んでいるように見えたとしたら、それはきっと雪が見せる幻覚だ。
同 90
コートの袖をめくって腕時計を確認すると針は午後6時過ぎを指している。私は生徒会の仕事にようやく一区切りを付け、まだ止む気配のない雪の中を栗東寮への短い帰路に就いていた。生徒の往来が激しい校舎と寮を結ぶ道は特に重点的に除雪の手が入ったはずだが、既に道の真ん中は薄く新雪に覆われており、道の脇の除雪された雪にはその更に上に新雪が降り積もり、ちょっとした雪の壁のようになっている。
私はトゥインクル・シリーズの一線を退いたとはいえ一人の競争ウマ娘に変わりなく、雪に足を取られないように慎重に歩を進めなければならない。だからもし私が軽やかな足取りで未踏破の新雪に足跡を付けるのを楽しんでいるように見えたならば、それは雪が見せる幻覚だ。
ほう。吐いた息は白い尾を引いて冷気の中に溶けていく。まるで飛行機雲のよう。道の真ん中に立って周囲を見回す。通い慣れた道は一面が白く染まり、毎日通っているのにまるで初めて来た場所のよう。その景色を見るだけで私は学園にいる間は気付かないふりをしていた胸の高鳴りをどうしても意識してしまう。
子どもの頃は雪が降ると嬉しかった。どんなに見慣れた景色でも、白く染まればまったく別の景色に見えた。雪が降ると真っ先に家を飛び出して、幼馴染や近所の先輩たちと体中が雪まみれになるまで遊び回った。幼馴染たちも先輩たちも毎日顔を合わせているはずなのに、降り積もった雪に目を輝かせる姿はいつもと違って見えた。日常と同じように見えてどこか日常と異なる白銀の世界。幼いころの私は、その白く染まった世界の虜となった。そしてそれは今も──
ふと立ち止まり空を見上げる。ひらひらと舞い落ちてきた雪が、鼻先に当たって溶けていく。たったそれだけのことに心が躍る。
そうだ。幻覚などではない。胸の内を襲う高揚感は、昔日と何の変わりもない。
そうだ! これが落ち着いていられようか! 入学してから初の大雪だ。寮も校舎もグラウンドもすべてが白く染まっている。いつもの学園と同じ場所にいるはずなのに、まるで違う場所にいるみたい。この非日常感!これで浮かれるなというほうが無理な相談だ。
同 91
ゆっくりと辺りを見回す。寮へと続くこの道は、普段ならこの時間でも大勢の生徒で賑わっているはずなのに、今日は人っ子ひとりいない。誰かが作ったのであろう道の端の雪だるまは、降り続ける雪を頭に受けて、早くも形を変えつつある。
私はコントレイル。無敗の三冠ウマ娘でトレセン学園生徒会長だ。その生徒会長が、子供のように雪にはしゃぐわけにはいかない。だから昼間はじっと耐えて会長の職務に専念した。でもそれももういいだろう。ここには誰も見咎める者はいない。それならば少しくらい童心に帰ってもいいではないか。
「えいっ」
私は決心を固めると、右足を踏み出した。ザクリ。新雪が踏み固められる音が響く。続いて左足を踏み出す。ザクリ。同じ音が再び響く。
今度は右足を蹴り上げる。バサリ。舞い上がった雪が降り積もった雪の上に落ちる。
「えいっ」
今度は両足を揃えてジャンプ! ズブリ。足首までが雪に埋まる。靴の中にも雪が入む。その冷たさも心地よい。
生徒会長たる身を忘れて遊びふける罪悪感。それすらも白銀の世界が織りなす高揚感と混じって胸を高鳴らせる。もっともっと楽しみたいという欲求がふつふつと湧いてくる。
予報では明日の朝まで雪は降り続けるという。この積雪量、明日どころか一週間経っても溶け切らないかもしれない。明日も当然グラウンドは使用不可能だろう。朝の天候と積雪によっては授業自体なくなるかもしれない。
そうなってほしい。生徒会長としてはあるまじきことながら、そう願ってしまう。明日は積雪甚大により臨時休校。そうすれば一日中予定が空く。もちろん全校生徒が「除雪」に駆り出されるだろう。だが雪をかき集めて往来から排除する点においては雪合戦もまた除雪のうち。雪だるまもまた除雪のうち。「除雪」ならば生徒会長が率先して行って何の不都合があるだろうか。
同 92
故郷ではみんなで雪遊びをしたものだ。キズナ先輩が大人気なく雪合戦で攻撃してきたり、ビアンフェちゃんが特大の雪だるまを作ったり。ボンドちゃんはソリでひっくり返っていたっけ。昔のことを思い出すと自然と笑みが零れる。
もし学園で幼い頃のようにみんなで雪遊びができたら、きっともっと楽しめるに違いない。学園にはボンドちゃんたち同郷の先輩や友達たちがいる。それだけではない。学園に来て知り合った先輩、同級生、後輩が大勢いる。明日もし授業がなくなったら、みんなで目一杯遊ぶことができるだろう。
「ふふっ」
明日への期待を膨らませていると自然と笑みが零れる。寒いはずなのに胸の内が温かくなってくる。今から明日が楽しみで仕方がない。
「もっとたくさん降ってね」
空に向かって呼びかける。そうすれば明日は一日中みんなで遊び倒すことができるのだから。
昔は雪が降ったときにいつもみんなで歌を歌ったものだ。雪がもっとたくさん降るように、もっとたくさん降って、もっとたくさん遊べるようにと。
「ゆーきやこんこん、あーられやこんこん」
諳んじた歌詞が寒空へ溶けてゆく。そういえば昔、この歌詞をみて、「これはコンちゃんの歌だ」とボンドちゃんが言ってくれたっけ。そう言ってもらったのが嬉しくて、あの頃の私は雪が降るたびにこの歌をボンドちゃんたちと一緒に大声で歌ったものだ。
今なら誰にも見られていない。それなら少しくらい羽目を外してもいいだろう。
「ゆーきやこんこん、あーられやこんこん、降っては降ってははずんずんつーもる」
声を上げて歌う。ぴょんぴょんと飛び跳ねてみる。ザクリという雪の踏む音がまるで囃子のようだ。誇り高き三冠ウマ娘で、栄誉あるトレセン学園生徒会長たる私が、こんな風に子供みたいにはしゃぐところなど、万が一にも誰かに見られるわけにはいかない。だけども心配は要らない。ここには私だけしかいないのだから。
そう思っていた。
同 93
「いーぬは喜びにーわかけまわり、ねーこは──」
「コントレイル先輩……?」
控えめな問いかけ。それも聞き馴染んだ声だ。身体の動きがぴたりと止まる。一瞬の静寂。おそるおそる首を後ろへ回すと、そこには見知った後輩たちがいた。
まず目につくのは皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を制した大柄な後輩、エフフォーリアちゃん。果たして名前を尋ねてきたのは彼女だった。レースのときには「マシーン」と称されるほどの冷静沈着ぶりを見せる彼女の表情には明らかな狼狽が見て取れる。まるで見てはいけないものを見てしまったかのようだ。エフフォーリアちゃんの隣には彼女の親友、菊花賞ウマ娘のタイトルホルダーちゃん。こちらも流石に驚きを隠せない様子。更には私のチームの後輩でもある小柄なダービーウマ娘、シャフリヤールちゃんの姿もある。こちらも驚きのあまりか、手にしたスマホを見つめて固まっている。
何たる不覚! 雪を踏む足音で気付けたはずなのに。はしゃぐあまりそれにすら気付けないとは。いや落ち着け。落ち着くんだ私。まずはこの場を収めなくては。ここは何事もなかったという体で押し切るしかない。私ならできる。
「み、みんな、その、えーっと、随分遅い帰りなんだね……?」
前言撤回。全然「何事もなかった」という風ではない。後輩たちが先ほどのことについて尋ねてよいものかと逡巡しているのがありありと分かる。まさか後輩たちにこんな情けない姿を見られるなんて。顔は火を噴いたみたいに熱くなる。かくなる上は──
「みんな気を付けて帰ってねそれじゃあ!」
逃げるしかない!別れの挨拶を一気に叫ぶと私は脱兎のごとく逃げ出した。驚いた後輩たちが呼び止める声が聞こえたが、今は恥ずかしくてまともに話せる自信がない。明日改めてお詫びしなくては。
それにしてもなんて醜態を晒してしまったんだろう。こんなようで生徒会長が務まるんだろうか。火照った頬は冷気に当たっても一向に冷える気配はない。寮へとひたすらに走る私の肩にそっと雪が降りかかっていた。
同 94
その後の後輩たち
「先輩、行っちゃったね」
タイトルホルダーは脱兎のごとく駆け出していったコントレイルの背中を遠くに眺めながら呟いた。
「足元が悪いなかであんなに速く走れるなんて、流石は先輩だ……」
エフフォーリアは変なところに感心しているようだ。流石は「レースマシーン」の異名を取るだけのことはある。
「感心するところそこ?」
タイトルホルダーはそんな親友に半ば呆れてしまう。今注目すべきはそこではなく──
「先輩、雪好きなんだね」
「うん。知らなかった」
天下のトレセン学園生徒会長の知られざる一面を知ってしまった。今はそのことの方が重大事だ。
「先輩、かわいかったな」
エフフォーリアがしみじみと呟く。雪と戯れるコントレイルの笑顔はいつになく眩しかった。思えば昼間はずっと学園のために会長としての職に追われ忙しそうにしていた。そんな他人思いの先輩の年相応な面を見られて、得した気分すらしていた。
同 95
「ところでシャフちゃんはなにしてるの?」
タイトルホルダーは先ほどからなにやらスマホをいじっているシャフリヤールに尋ねた。思えば雪と戯れるコントレイルを見つけてから一言も発していない気がする。
「グルチャに送ろうと思って」
寡黙なダービーウマ娘はぽつりと返事をした。脈絡のない返事に2人は少々面食い、それぞれ疑問の声を上げる。
「なにを?」
「どこのグルチャに?」
「雪遊びする先輩の動画。チームのグルチャにあげようかなって。うちのチーム、先輩を愛でることに特に熱心だから」
シャフリヤールは2人の疑問に淡々と返した。そういえば先ほどからスマホをじっと見ていたが、なんとも抜け目ないことだ。
「シャフリヤール!」
突然エフフォーリアが大声で呼びかける。ずいと顔をシャフリヤールに近づけた。
「は、はい」
シャフリヤールはびくりと肩を震わせる。同級生とはいえかなりの身長差があるため、シャフリヤールから見るとずいと顔を寄せるエフフォーリアの迫力はそれなりのものがある。
「それ、私にも送って」
「えっ?」
真面目な表情でエフフォーリアが発した予想外の言葉にシャフリヤールは少々面食らった。
同 96
「あはは。えっちゃんも先輩を愛でることにはぬかりないもんね。あ、私にもちょうだい」
タイトルホルダーは大真面目に動画をねだる親友に笑みを浮かべながらもちゃっかりと自分の分を確保した。
シャフリヤールはコクリと頷くと、既に狂乱状態となっているチームのグループチャットをそっと閉じ、2人の個チャにそれぞれ愛らしい先輩の様子を捉えた動画を送信した。
歴代でもっとも親しみやすく、愛らしい生徒会長が雪と戯れる動画がその夜のうちにトレセン学園の全生徒の間を電撃のように駆け巡ったのはまた別の話。
以上です。お目汚し致した。
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+ | 筋肉と暴走娘 |
122冠目 137
「もうすぐ高松宮記念ね…次こそ一着!」
「あ、レシスちゃん」 「会長じゃない。何か用?」 「えぇとね、用っていうか─高松宮記念にサリオスちゃんも出るんだって」 「……ん?え、いや、待って…待って。短距離?」 「うん」 「あ、頭が痛くなってきたわ…筋肉と暴走娘が…」 「楽しみだね〜。またバルクアップしたサリオスちゃんが見られるよ」 |
+ | コーヒー入りのプロテイン |
122冠目 148
「ねえファラちゃん。コーヒー入りのプロテインとかありません?」
「何の店だと思ってんの、カイチョーさんは。ここコーヒー屋だよ? せめてプロテイン入りのコーヒーにしてよ」 「それだとただ苦いだけのコーヒーかなって……え、あるの? プロテイン入り」 「あるわけないでしょ、そんなニッチな客層に対応してないよこの店。だいたい、休憩所で筋肉付けてどうするのよ。トレーニングルームでパフェ食べるくらいの暴挙だからねそれ」 「え、美味しそう……学校のトレーニングルームも、隣にカフェ建てたら絶対に繁盛するよね。──ちょっと弄ろうかな、校則」 「悪役の政治家でももうちょいマシなセリフ吐くよ? というか、なんでプロテイン云々なんて言い出したのよ。今からじゃもう背は伸びないよ?」 「ぐぅ……いや、じゃなくて! 身長は伸びなくても、もしかしたらこっちのほうは育つかもしれないでしょ? 運動やってると育ちにくいって言うし、一線を引いた今だからこそ試す価値はあるんじゃない?」 「誰に何言われたのか知らないけど、胸の大小で女性としての魅力は決まらないよ。そんなこと言ってる暇があるなら、持ってる武器でいかに勝負をかけるかを考えたほうがいいと思うけどね。無いなら無いなりに、いくらでも戦い方はあるんだから」 「──なるほど。うん、ファラちゃんが言うと説得力があるなあ……参考にしますね、大いに」 「常識人ぶってるけどね、人の胸元見ながらそのセリフ言うのは大概だと思うよ、私は」
みたいな気安い掛け合いを同期相手にやってて欲しい
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+ | 一転 |
122冠目 153
プイプイ「とにかく・・"引退して肩の荷を降ろした途端に可愛くてお労しい頑張り屋から一転してナチュラル畜生生徒会長と化したコントレイル"概念は認めん・・三冠バのブランドに傷がつくからな・・」
😷「こんな変人のたまり場に権威なんてありませぇええん!!」
プイプイ「なんだとぉ・・💢」
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+ | 違うと思う |
122冠目 166
「雛祭りなのでひなあられを作って皆さんに配っていたのですが、少し作り過ぎてしまって。よかったら、もらっていただけます?」
ブーケさんから手作りのお菓子をもらってしまった……しかも季節のイベントを気にかけてるなんて本物の大和撫子だ……こんな贈り物をもらえる俺は誰よりも幸運なんだ…… 「ねえトレーナー、アレも周り回ってあんたの被害者だよ。ブーケを袖にし続けてる責任は重いぞ、マジで」 「ははは何を言うんだプレミア、俺は彼とは面識すらないじゃないか。いや別に逃げようとしてるとかそういうわけじゃなくてちょっとやめて引っ張らないでごめんなさい」
的な感じの三角関係組が見たい
どうしてブーケさんは勘違い男を量産してしまうのか、その謎を解くために我々はトレセン学園の奥地へ向かったが彼女はそんな人じゃないと思う。だいたい誰にでも色目を使ってるわけじゃなくてブーケさんが俺のことを好きだからそう見えてしまっているだけで以下略 |
+ | 新キャラ 参戦!! |
122冠目 181
エフフォーリア(タイホちゃんは澄ました顔してトレーナーを狙っている…注意せねば…)
タイトルホルダー(マリリン先輩は態度とは裏腹にトレーナーを狙っている…注意せねば…) ウインマリリン(えっちゃんは競馬マシーンだと思わせてトレーナーを狙っている…注意せねば…) 3人(ライバルはこの2人…!!)
≪レシステンシア参戦!≫
≪アサマノイタズラ参戦!≫ 3人「!?!!!???」 |
123冠目
+ | アルバイト |
123冠目 25
👗アルバイト申し込もうかな…サリオスちゃんも一緒ね
🐮えっ? 👗カフェでアルバイトしたら何か食べれるかもよ? 🐮うーん…それなら私も申し込んで見ようかな…
同 31
ヨカヨカ「ウチとレイナスちゃんがバイトするばい!」
レイナス「え?私も?」 ヨカヨカ「カフェでも紅茶出せばよかよ!」 レイナス「そうね…ソレなら考えちゃうわね…」 |
+ | 好きなことで、生きていく |
123冠目 29
グラン「あのしろいやつをそのままはたらかせればいいとおもうんですけど」
サトノレイナス「冗談!あいつにそんな仕事できませんよ。愛想はないし不器用だし無駄に力強いしでお店が滅茶苦茶になるわ」 ラヴズ「まあ労働する姿が想像できないの確かね」 ソダシ「好きなことで、生きていく」キリッ アカイトリノムスメ「それ、好き放題していいって意味ではありませんわ」 |
+ | コンちゃんJC前のSS |
123冠目 80
JCで引退だ...引退なんだ
不甲斐ないレースなんて出来ない絶対に勝たなきゃ負けちゃいけないちゃんと三冠馬として結果を出さなきゃいけない私は三冠馬なんだ。 いつも通り自分に言い聞かせる。じゃなきゃ今すぐ泣き出しそうだ。
「よう!コントレイル何しけた面してんだ!」
「...先輩?」
芦毛の二冠馬ゴールドシップ先輩
レーベンちゃんの師匠でソダシちゃんの先輩。二人曰く優しくて頼れるウマ娘 今はオカダさんのところで後進育成の勉強してるんだっけ
「よっしゃあ!!元気ねぇならマグロ釣りにでも行くか?」
「いきませんよ!?」 「んだよ、楽しいのに」
...この人に後進育成出来るのだろうか
「これから練習があるので失礼しますね」
「そんなひっでぇ顔でかー?」 「...ッ」 「ジェンティルたち心配してるぜ」 体が熱くなる。何が分かるんだ貴女に。最弱なんて言われたことない貴女に。ファンから失望されたことない貴女に。 そう思うと止まらなかった。
「わかった口聞かないでくださいよ!!何が分かるんですか!!三冠取ってないくせに!なのに何でそんなに愛されたんですか!!勝たなきゃいけないんです!もう後がない。練習しなきゃ。最低限の格は守らなきゃいけない!!」
同 81
ヒュッ、息を呑む。言ってしまった。先輩に八つ当たりをしてしまった。関係ないのに。勝てないボクが悪いのに。
情けなくて涙が出る
「...違うんです。ごめんなさい。完全な八つ当たりです。」
「気にしなくていいぜ?三冠取れなかったのは事実、お前のことがわからないのも事実だ。」 先輩は笑った。 「そのかわり、アタシの話を聞いてくれないか?」
同 82
パンパカパーン!ゴルシちゃんのお話ー!!
んな顔すんなってーごめんて
アタシにもさ、憧れのウマ娘がいるんだ。
天衣無縫の三冠馬。すげぇかっこよくて。特に菊花賞!!アタシもあんなレースやってみてぇなって思ってさ、やった。 どうした。やりてぇならやるべきだろ!? じゃなくて。話が逸れたな、憧れの三冠馬はシニアじゃ一勝で終わった。それで失望するかって?まさか!
アタシにとっての憧れでアタシの走る理由なった三冠馬。何があろうと変わらない。
何故って...
お前は 憧れ が負けたとき失望したか? それが答えだよ。
...コントレイル、お前は無敗の三冠馬だ。アタシは気にしなくていい、なんて言わない。
ただな、 無敗の三冠馬コントレイル 信じてくれないか、お前に憧れたものを。
『さぁいよいよジャパンカップが始まります!コントレイルは有終の美を飾ることが出来るのでしょうか!?』
「大丈夫、だってボクは 憧れ なんだから。」
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+ | ドバイの日はメイドデー |
123冠目 118
コンちゃん「お待たせカフェファラオちゃん!ポーズもばっちり練習してきたよ!」
カフェファラオ「え、何?カイチョーちゃんどうしたの?そんな格好で」 コンちゃん「ええっ!?『次のドバイの日はメイドデーにするから一人でも多くメイドの素質を持った子が欲しい』って言ってたんじゃなかったの?」 カフェファラオ「いや言ってないし。メイドデーってなんだヨ……」 プボ「ごめんコンちゃん。本当は僕がメイド姿のコンちゃんを見たかっただけなんだ」 コンちゃん「そ、そんな……騙したねボンドちゃん!こんな衣装まで用意して」 ソダシ「メイドさん、ハートくーださい」 コンちゃん「はい、ご主人様♪ってソダシちゃん!?撮っちゃダメだよお!」 エフフォーリア「騒がしいですね。忙しいのではなかったのですか?」 プボ「根を詰め過ぎるタイプだからね。こうして息抜きの機会を作るのも親友の役目さ」 エフフォーリア「あなたがそう言うのなら、そうかもしれませんね」 カフェファラオ「オイオイ、真面目な後輩にあんまりテキトー吹き込むんじゃあないよ」 …… エフフォーリア「ねえソダシ」 ソダシ「分かってる。今送る」
同 142
もしサリオスがメイド服を着たら?という話
サリオス「へ、変じゃないか?おい、なんか言ってくれよ」
コンちゃん「……」(コンぎつね発動中)
プボ「その格好だと君の個性が失われてただの美人になってるね」
サリオス「なんだそりゃ。私の個性って何だよ」
ビアンフェ「そりゃあ、鍛え抜かれた筋肉だろ」
コンちゃん「そうだよ……サリオスちゃんは鍛えてるから大きく見えるんだよ。そうに違いない」
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+ | サウジカップデー後の一幕 |
123冠目 134
ありがとう、誤字脱字や考証ミス、問題のある表現があったら指摘してくれると嬉しい。
サウジカップデー終了後、コントレイル・ディープボンドの部屋にて。
ピピピ……
スマホの着信音が聞こえ画面を見る。”オーソリティ”の表示に、(そろそろだと思った)と内心納得しつつ通話を繋ぐ。
「ねぇコントレイル!今日のレース見ててくれた⁈」
興奮気味のオーソリティの声に一瞬押される。レース後、それも勝ったレースとあれば仕方ないとはいえ、彼女はここまで興奮する性格だったろうか。
「うん、約束通りちゃんと見てたよ。凄くいいレースだったね。最初は逃げてるの見てびっくりしたけど。」
「緊張してかかったって思った?」
「……ちょっとだけ。」
クラシック期は互いにぎこちなくしか話せなかったオーソリティとも、去年のジャパンカップ後からは自然と話せる間柄になっていた。
「コンちゃーん、もしかしてオーちゃんと話してる?」
眠たげなルームメイトの問いかけに頷いて返答すると、次の瞬間彼女がこちらに飛んできた。
同 135
「オーちゃんすごいレースだったよ!」
「ありがとう、それとあなたから教わったこと、凄く役に立ったわ。」 「オーソリティちゃんに何教えたのプボちゃん?」 「飛行機での疲れない姿勢とか、時差ボケ対策とか色々とね。オーちゃんが海外遠征のアドバイスが欲しいって言ってきたから。」 「気休め程度でも何か参考になるかな、くらいの気持ちで聞きに行ったんだけど、真剣に話を聞いてくれてね。」 「そう?確か物凄く真剣な顔してたような、コンちゃんに少しでもいいレース見せたいからって。」 「なんで本人の前でそれ言っちゃうのよ!恥ずかしいじゃない!」 「オーソリティちゃん、そうだったの?」 オーソリティちゃんは暫く沈黙した後、ゆっくりと話し始めた。 「私ね、ずっと悔しかったの。三冠が達成されたのはその世代が弱かったからだ、コントレイルは周りのレベルに救われてただけだって言われてて・・・。」 「オーソリティちゃん……。」 「私だけがレースで負けて弱いと言われるのは仕方ないと思ってる。けど、それでコントレイルの三冠まで貶められるのはどうしても許せなかった。 だから、今日のレースで私が勝って、私の世代は強いんだって、そして私の世代にもっと強くて素晴らしい三冠ウマ娘がいるんだって世界に広めたかったの。」
同 136
「ありがとうオーソリティちゃん、それとごめんね、私のせいでそんな悩ませちゃって。」
「いいの、私が勝手に思ってることだから。……ところで、レース終わってすぐ電話してってそっちが言ってきたからかけたけど、時間は大丈夫?」 ふと時計を見るとサウジカップデーのレース終了から大分時間が経っていることに気付いた。寮長にはレースが終わったらすぐ消灯すると伝えて許可を貰ったので、長電話をするわけにはいかない。 「あっ、そうだった、そろそろ切るね。」 「コンちゃん、もうちょっとだけ駄目?」 「寮長に怒られちゃうでしょプボちゃん、明日また通話しよう?」 「はぁーい。」 「じゃあまたね、今日のレース、本当にかっこよかったよ。」 「ありがと。」
同時刻、とあるウマ娘の部屋にて。
「どうしたの?」
「……」 「勿論。」 「……」 「わかってる。」 「……」 「そうだったのね、それと」
「今は私しか聞いてないから、好きなだけ泣いていいのよ、マルシュ。」
終わり。
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124冠目
+ | アーモンドとワンピース |
124冠目 41
👗モグモグ
🥒あなたいっつも何か食べてるわね 👗このおにぎり美味しいよ。アイちゃんも食べる? 🥒食べかけとかいらないから… 👗じゃあこの新しいおにぎりあげる! 🥒いや、そもそもおにぎりいらないし… 👗いっぱいあるから遠慮しないで!あっもしかしておにぎりの具がきゅうりじゃないと嫌? 🥒だからおにぎりはいらないって…てかさすがにきゅうりをおにぎりの具にしたりしないからね |
+ | アイ先輩について |
124冠目 62
クロノ「アイ先輩!正直きつかったわね~」
ラウズ「G1に挑戦するとあの人と当たるんだもの、頭を抱えたわね」 グラン「ほほほ!おなじとれーなーのもとでおなじかまのめしをたべた、いだいなるせんぱいよ!」
グラン「ま、10冠を阻止したのは私だけど」ジワア…
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+ | お誕生日の白毛部 |
124冠目 106
お誕生日の白毛部
メイケイエール「ソダシちゃん、はいケーキ。あーん」
ソダシ「あぐ」モッキュモッキュ
メイケイエール「ソダシちゃん、お口拭くね」
ソダシ「ん」
サトノレイナス「あんた、今の己の姿に疑問はないわけ?」
ソダシ「レイナス、エールはな、お世話がしたいんだ。だがエールを恐れないでお世話させてくれる人は、そんなにいないんだ」
サトノレイナス「……確かに、言われてみればそれはちょっとスリリングかもね」
メイケイエール「ふんふーん♪」
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+ | アイちゃんinCafe Pharoah |
124冠目 120
カフェファラオ「(私、カフェファラオは困惑しています)」
アイ先輩「はい。軽食メニュー、これで全部かしらね」
コンちゃん「す、すごい手際でした。アイ先輩って料理上手なんですね」
アイ先輩「主婦ですから、このくらいは……なんてね。私も最初はいっぱい練習したのよ」
カフェファラオ「(地味で目立たない普通のダートウマ娘の私が、なぜか芝の元大スターと一緒に働くことに。なんだ?ラノベか?)」
アイ先輩「カフェファラオちゃん、どう?ちゃんと出来てるかしら」
カフェファラオ「アッハイ。全く問題無いかと(ていうか私より上手いよ絶対)」
ソダシ「味もちゃんとお店の味だ」モグモグ
プボ「おかわりある?」
カフェファラオ「ねーヨ。てかなんで君らいつも通りなの?緊張してる私がおかしいの?アーモンドアイだよ?」
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125冠目
+ | 2017年ホープフルステークス |
125冠目 26
深夜だけど投稿
『川崎に移籍することになったわ』 それはジュニア時代からの腐れ縁のウマ娘からの突然の電話だった。 そのウマ娘の名はタイムフライヤー、G1ホープフルステークスに勝利したG1ウマ娘である。
「いきなりドバイに国際電話かけてきたと思ったら何言ってんだお前」
中央で結果を出せなくなったウマ娘が地方に移籍することは珍しいことではないが 「勝てなかったとはいえフェブラリーステークスで入着。去年の成績こそ良くはなかったがわざわざシニア四年目で地方に行くような成績でもねえだろ。」
『あら、私のレース見てくれてたのね。私もあなたのレース見てたわおめでとう。京都新聞杯以来の勝利ね。』
「ありがとよ、私のことはいいそれよりわざわざ移籍する理由をさっさと言え」 『南関の方がダート路線は交流重賞も含めて整ってるからよ。正直、中央だけだと距離適性合うレース少ないしね。』 『別に自分が終わったウマ娘だとも思ってないしトレーナーに捨てられたわけでもないわ安心なさい。』
「安心もクソも心配なんざしてねえよ。ただ勝つために芝からダートに転向して自分を変えてきた来たお前が環境を変えることにするとはな。」
『別に特にこだわりなんてないわ。今まで通り勝つために自分のできることをするだけよ』 ただ 『一緒にG1を走ってウイニングライブをした二人が久しぶりに重賞を勝ったんですもの私も少しは燃えてきたわ』
同 27
「ジャンダルムもそういや勝ったんだったな。」
『ダービー以降はあの子マイル路線に行っちゃったけどそれでも同期よ祝電ぐらいしてあげなさい。』
「いや、サウジ勝ったときお前ら私になにも…まあいいや。つーかホープフルライブ組つっても私たちクラシック三冠レースぼろ負けだったじゃねえか。」
『三人そろってまるで歯が立たなかったわよね。同期のレベルが高かったとして納得しときましょ。』
「現状私たちの世代の代表ウマ娘はティアラ路線のアーモンドアイとラッキーライラック、ダート路線のオメガパフューム、チョウワウィザードだけどな。」
『フィエールマンやブラストワンピース、現役だとグローリーヴェイズが頑張ってるからセーフね。』
そういって同期の話題に花を咲かせていき
そして
『いい加減眠いし、この話の続きはあなたが日本に帰ってからするとしましょう。』
『私の分のお土産はドバイのトロフィーでいいわ、おやすみなさい。』ブチっ
一方的に通話は切られた。
「なんだそりゃ」
「一応、あいつなりの激励だったのかね?」
「まあいい、お土産を持って帰れるよう全力を尽くすとしようか」
ステイフーリッシュ、常識にとらわれないことを名前とするウマ娘はそうつぶやいた。
|
+ | 原点 |
125冠目 30
「会長さんはございますか? 走ることの原点とか」
「幼ない頃、清畠に居ました。そこでプボとビアンフェに出会って沢山野山を駆け回った。それが自分の原点だと思います」 カポンという音が静寂を呼ぶ。器用に茶筅が回ると目の前にお茶碗が置かれる。 「お点前頂戴します」 「ええ、拙いものですが」 茶碗を直角に回して正面を外す。おずおずと口を付けるとそれは余りにも苦かった。 「これ、粉のままではないですか?」 「あら、ごめんなさい」 口に手を当てて軽く苦笑いされた。掴みどころがない先輩であった。常に2番手に座しそのレースを観たものは余りにも少ない。何より茶室にチャイナドレスとは一体如何なものなのか? 「ごめんなさいね。全部真似っ子だから。私はちゃんと教わったことがないの」 お詫びねといって差し出されたのは香港土産の砂糖菓子であった。 「ちんすこうみたいですね」 「ええ、口の中で溶けていく」
「私の思い出のお話をしましょうか」
グローリーヴェイズ先輩はそう言った。 ※ メジロって知っている? 鳥の名前ではないわ、山手線の駅でもない。どちらも間違ってはいないのだけれど、そういう一族が昔居たの。偏執狂のおじ様がいらっしゃって自分がスポンサーをしていた子が優駿の2着になった時の悔しさがどうしても忘れられずに自分でウマ娘の学校を作ってしまわれたの。そこで初めて天皇賞をとってこれまた嬉しくて堪らなくてその子に君の教え子が天皇賞を取れたらいいなって言い残してポックリ。それからただひたすら天皇賞を取り続けた一族。 でもね、時代遅れだったのよ。今時、長距離なんて流行らないじゃない。私が生まれた時にはもう無くなってしまっていて皆なんでメジロっていうんだろうって不思議に思っていたわ。 皆さん、幼い私を大変に可愛がってくれて無邪気な子供なんですもの、勝負なんかを挑んだりしてね。同年代の子の中じゃ負けたことがなかったんだけど追いつけなくて。保母さんがいつも言うのよ。 「ねえ、ライアン。たまには手加減してあげなさい」って。 そしたら、「ごめんね、ドーベル。私、全力で走ることしか出来ないんだ」って。
追いつけない背中。それが私の原点。メジロではない私のメジロの思い出。
同 31
※
「会長さんは走るのお嫌いなんですってね?」 その一言に飲んでたお茶を噎せ返す。 「それは誰に聞いたのですか?」 「ステフさんに。もしかしたら会長さんは走るのがお好きではないのかも知れないと」 「嫌いではありません。あまり好きではないというだけのことです」 抹茶は酷いものであったがお洒落なティーカップに注がれた中国茶はとても美味しいものであった。 「嫌いでもいいと思いますよ。私、坂のある競技場なんて好きではありませんもの」 「切磋琢磨したり、本番で競い合ったりするのは大好きなので結構です」 トクトクと空のティーカップにお茶が注がれる。 「私、競技場もそうだけど女の子も平らな方がいいと思うの」 「はぁ」 嫌いなものの話もしたし、好きな物の話でもしましょうかと言って先輩はそう言った。 「シャフちゃんなんか大きくなっちゃって」 確かに一春を乗り越えて後輩のダービーウマ娘は大きく成長していた。羨ましい限りである。いつか私も……… 「会長さんは裏切らないで下さると嬉しいわ」 「???」 トクトクトクトクとお茶が注がれる。 「これ、変なものとか入っていませんか」 「香港のお茶屋さんで買った全うな中国茶ですよ」 |
+ | 追い切り |
125冠目 69
ついこの前、サリオスが高松宮記念の追い切りをしていた。あまり調子は良くなさそうであったが、ものすごい迫力であった。充実したトモ、流れる汗と、薄く輝く肌。そして、何よりも、躍動する大胸筋が、私の対として、東の横綱と呼ばれた往時の貫禄を感じさせてやまない。最近新調したディアンドル風勝負服と合わせ、凄まじいパフォーマンスを発揮するだろうと、感心されられたものである。
私もサリオスの努力に恥じぬよう、牛乳を欠かさず飲むことを心に決めたのであった。
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+ | きゅうりがたくさん |
125冠目 71
インチャン「アイちゃんお誕生日おめでとう!」
👗おめでとう〜 🥒あら、ありがとう 👗あのね、アイちゃんに誕生日プレゼントあるんだ!はい 🥒えっ…きゅうり沢山… 👗だってアイちゃんきゅうり好きだから沢山のきゅうり喜ぶかな〜?って 🥒あ、ありがとうね…(こんなにきゅうり貰っても困るわ…) インチャン「私からはこれ」 🥒あら?この包みに入ってるのは何かしら? インチャン「開けてみてよ」 🥒まぁ…綺麗なネックレスね… インチャン「私は何をあげたら喜ぶか分からなかったからアイちゃんに似合いそうなネックレスにしたよ」 🥒ありがとう。すごくいいデザインだわ 👗さすがインチャンだね〜。アイちゃんデレデレだよ |
+ | 勝手に殺すな!? |
125冠目 72
ステイフーリッシュのサウジインタビュー
「天国の父に、ですか。なーんかガラじゃないんですよね、物心つく前の話ですし……あっ、天国だったら、ちょっと前に逝っちゃった”あいつ”にって事でいいですか?いくら一番だからって天国にまで一番乗りしなくていいのに。ほら、お前の同期はまだがんばってるよ!なんて。」
同 84
ウマ娘時空ならワグの姐さんが「勝手に殺すな!?」って言ってそう
言っててくれ…
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+ | トワイライトの祝福. |
125冠目 77
トワイライトの祝福.
冬の厳しい寒さもいつの間にか過ぎ去り、春の訪れを予感させる風が吹く今日この頃。三月に入ったとでもなると春のGIが始まると共に、世間は卒業やら進級やら出会いと別れを彷彿とさせる雰囲気を漂わせる。自分も例によって例の如く、次年度に備えて様々な準備をする期間でもあるのだが、ここ最近はそれも程々に別のとても大事なコトに気を向けていた。
三月十日。そう、この日は何よりも特別な日。大切な俺の愛バことエフフォーリアの誕生日である。
◇
時は数日前に遡る。
「こんにちはー!」 勢いよくトレーナー室の扉を開けこちらに陽気な声を向けてくるウマ娘の正体はタイトルホルダーだ。 今現在、俺の兄の元で指導を受けている彼女は時にエフフォーリアと共にこうして顔を見せることはあるものの今日はエフフォーリアと一緒ではないようだ。 「お、久しぶり。今日は一人なんだね、どうした?」 「またまた〜、そんなに久しぶりじゃないでしょ〜っていうのは置いといて…えっちゃんはまた後で来ると思うし、その前に今日はお願い事があるの!」 ややおちゃらけた感じで話すタイトルホルダーはどうやら頼み事があるようだ。少し真剣そうな声色も含みながらそう言われると何をお願いされるかとても気になるものである。 「お願い事?」 「そう。もうすぐさ、えっちゃんの誕生日じゃん?」 「そうだね」 「だからさ、ここでえっちゃんの誕生日パーティーしてもいい?」 真剣そうでどこか楽しげなことを考えていそうな瞳をしながら提案するタイトルホルダー。自分もエフフォーリアの誕生日には何をしたものかと悩んでいたところだったから彼女の提案は断る理由もなければ、丁度いいものであった。 「構わないよ、寧ろ有難いな」 「ほんと!?じゃあ後は私に色々任せて!」 「頼りになるな〜、じゃあお願いしようかな」 嬉しそうに目を輝かせるタイトルホルダーは、友であるエフフォーリアと本当に仲が良いらしい。そんな彼女達を微笑ましく思っていると、"そういえば"とタイトルホルダーの声が聞こえた。
同 78
「このことさ、えっちゃんに当日まで内緒にしてくれない?」
「あ、ああ。もちろん。…って今日一人で来たのはこれ伝えたかったから?」 「せいか〜い!出来ればサプライズのほうがいいかなって思ってたからさ〜。ま、この話はこれくらいにしといて…」 「おう、色々と頼むよ」 「ん、お任せあれ〜トレーナーさんは当日までにえっちゃんの誕生日プレゼントちゃんと用意しといてね?」 「……うっ」 「なんだか悩んでそうだけど、トレーナーさんから贈られるものならえっちゃんなんでも喜ぶから気持ちを充分に込めたらそれでいいと思うよ」 そろそろ本当にえっちゃん来そうだしじゃあね〜と言葉を残しトレーナー室を去ったタイトルホルダー。現在進行形で悩んでいることは早めに片付けてしまいたい。
誕生日プレゼント。自分にとってはそれが一番難しいことのような気もしてきた。エフフォーリアならどんなのが良いのだろう。タイトルホルダーは俺から贈られるものなら〜とは言っていたが果たしてそれでいいのか。と、そんなところでふと脳裏に過ぎったものがあった。次の休みの日にでも買いに行こう、それが彼女の喜んでくれるものなのかはさておき。ここはもう思い切ってタイトルホルダーの言った言葉を信じさせてもらうに限るしか無かった。
◇
そして三月十日を迎えた今日。この時間に来るからとタイトルホルダーから伝えられたためにトレーナー室で待つ自分の元に、俺やエフフォーリアがよくお世話になっている先生が箱を持って現れた。
「先生…!お疲れ様です」 「おう、タケシ。お疲れ様。エフフォーリア宛のプレゼントが沢山届いていたから持ってきたよ」 「すみません、ありがとうございます」 「いいんだ、いいんだ。こっちでもう色々仕分けとかしといたから後で二人でじっくりと見るといいさ。…エフフォーリアだけじゃなくてタケシとも一緒になったプレゼントも何個かあったぞ」 「え」 「お前とエフフォーリアとのコンビが好きなファンも多いからな、なんだかこっちも嬉しいよ」
同 79
「ははっ、それはそれは…」
そうだ、俺とエフフォーリアがこうして共に歩むようになったのも全ては先生がきっかけなのだ。今までのことを軽く思い出しながら箱を受け取る。まあまあな重さのそれはエフフォーリアがファンからとても愛されていることを実感できた。 「そうだ、先生。これからエフフォーリアの誕生日祝いに軽くパーティーしようと思っているんですけどどうですか?」 「俺も参加していいのか?」 「もちろんです!」 そうこうしているうちに徐々に人も集まりだし本日の主役とも呼べるウマ娘がやっと現れた。肩にかけられてある"本日の主役"と書かれたたすき掛けはタイトルホルダーによるものだろう。 若干戸惑いつつも嬉しそうな彼女の表情に不意に胸が締め付けられるようだった。
「エフフォーリア、」
「…トレーナー」 「お誕生日おめでとう!」 まずは祝いの言葉を。第一に伝えたかった言葉をちゃんと面と向かって言えたことに少し安堵を覚える。嬉しそうに小さく微笑むエフフォーリアは既に同期から何回も祝いの言葉を投げかけられているようだろうけども。 後は自分が選んだプレゼントが彼女にとって嬉しいものでありますようにと思いながら一時を過した。周りの中心で祝われるエフフォーリアを見ながら用意した紙袋を小さく握った。
同 80
バースデーケーキのロウソクを消したり、プレゼントをエフフォーリアに渡したり、談笑したりなどしているうちに楽しい時間も徐々に終わりを迎え、トレーナー室の窓から見える景色も夕陽が差し掛かっている。そろそろお開きだろうかと思っているとタイトルホルダーが唐突に話しかけてきた。
「トレーナーさん!トレーナーさん!」 「…どうした?もうお開きにする?」 「そ、もうすぐ終わろうかなって思ってるんだけど」 「じゃあ片付けするよね?手伝うよ」 「いやいや、手伝わなくていいから。」 「え」 「ちょっと二人で散歩しててよ。トレーナーさん、折角だしえっちゃんと二人で話したいことあるでしょ?」 「ちょっ…」 そんなことを言われ、抵抗する間もなくあれやこれやと外に出された俺とエフフォーリア。彼女の表情も戸惑っている。確かに二人で話したいとは思っていたから好機ではある。 「………エフフォーリア」 「あ、えっと…」 「ちょっと散歩しよっか」 彼女にそう話しかけ、いつも気分転換に散歩するところに足を向ける。エフフォーリアの手には俺が用意したプレゼントの紙袋があった。
「エフフォーリア」
「…なに?」 「改めて、誕生日おめでとう」 「……うん、ありがとう」 淡々と言葉を発するエフフォーリアの姿は傍目から見たら喜んでなさそうに見えるが、よく見れば嬉しそうにしている。彼女の細かな表情変化に気付くのはもうお手の物でありそれが俺にとっては嬉しいこと。そういえばこうして二人でゆっくり話すことも最近はなかったな、と思いながら彼女と歩くスピードを同じにする。エフフォーリアとの間に流れる静寂は自分にとって心地の良いものであるが今日はそういう訳にもいかない。
同 81
「ファンのみんなからもエフフォーリアへのプレゼント沢山届いてたよ」
「そうなの?」 「先生が持ってきてくれたからさ、後で一緒に見ようか」 「うん。…タケシもプレゼント本当にありがとう」 「いいの、いいの。中身は見た?」 「いや、まだ見てないけど…」 「できるだけエフフォーリアが喜んでくれそうなの選んだつもりだけど嫌だったらごめんな」 「……開けてみてもいい?」 「いいよ」 一旦立ち止まり、エフフォーリアはその紙袋を開けた。そこから現れたのは… 「……これ、は」 「耳飾り、だけどどうかな」 自分なりに選んだのは耳飾り。派手過ぎず地味過ぎず、彼女によく似合いそうなものをチョイスしたがどうだろうか。 「…ふふっ。ありがとう…嬉しい」 どうやら喜んでくれているようだった。ここまで柔らかに微笑みながら嬉しそうな目をするエフフォーリアの表情はあまり見られないものだ。良かった、とほっと胸をおろす。 「タケシ、これ今付けてみてもいい?」 「もちろん」 彼女の手によって付けられたそれは思っていた以上にエフフォーリアに似合っていた。耳飾り一つ付け替えただけなのに見惚れてしまいそうでもある。夕陽に照らされ輝く鹿毛の髪と耳飾りはエフフォーリアを祝福しているようだ。 「…似合う?」 「ああ、似合ってるよすごく」 思わず彼女に近寄り頭を撫でる。擽ったそうに笑うエフフォーリアは、周りからいつも表情がないだの言われているようには思えない程だ。 いつもそうなのだ、エフフォーリアは目付きが悪いやら感情がないやら言われているが少なくとも俺の前ではそんなことはない。内に秘める想いは熱く、感情豊かである。エフフォーリアと共に過ごした時間が長い俺はそれを一番知っていると言っても過言じゃない。そのことを知らない周りが勿体ないような気がするが、もしそれが俺の前だけでだと言うのならばそれはそれで"× しい"ような気持ちもある。
同 82
「……タケシ」
「ん?」 「お願いがあるの」 撫でる手を彼女から離すと、一段に真剣な声が俺の耳を通った。そして俺の前に突き出されたのはついさっきまでエフフォーリアが付けていた、以前の耳飾り。 「これ…前の耳飾り」 「えっと…」 「私ね、タケシにいつか伝えたいことがあるんだ」 「……。」 「まだ…言えないけど…でも、いつか伝えたいから。だから、」 夕陽がより一層彼女を眩しく照らしている錯覚を覚える。何故か胸の鼓動がいつもより高まる気がした。 「それまでこの耳飾りをタケシが持っててほしい」 出会った頃は短かった鹿毛の髪はあっという間に長くなり、今こうして俺の贈った耳飾りと共に風に綺麗に揺られている。 耳飾りを受け取り大きく頷く。彼女が伝えたいことはなんとなく予測できるがまだその時ではない。 「…わかった。大事に保管しとくから」 「ありがとう」 「エフフォーリア」 「…?」 「生まれてきてくれてありがとう」 嬉しいことも、悔しいことも、何もかもエフフォーリアと共に経験した。精一杯の感謝と想いを込めて伝える。どうか、俺が君を思う強い気持ちが少しでも伝わるようにと。 その言葉に再度微笑んだエフフォーリアの表情を俺は一生忘れないだろう。
帰り道、無意識にエフフォーリアから繋がれた手はいつもより温かかった。
今日も明日も明後日も、この先ずっとエフフォーリアと共に幸福があらんことを願いながら歩みを進めた。
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+ | お菓子 |
125冠目 113
🥒あなたお菓子隠し持ってるでしょ
👗お菓子隠してないよ
🥒じゃあジャンプして見てよ
👗いいよ
ピョン
ドサドサ…(大量のお菓子が落ちていく音)
👗あっ…
🥒やっぱりお菓子隠してたじゃん!
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+ | 引退 |
125冠目 129
いつ引退するのか、なんて質問は失礼に当たるだろう。
その人がのっぴきならない理由で走り続けなければならないなんてことは無く、ただ自分の意思で走り続けているんだから、それを無視して「もう無理じゃない?」といった意味にも取られかねない。 それでも、気になって仕方なかった。私はオジュウさんに訊いた。
「まだ走るんですか?」
生徒会室。
出入り自由にしてるが、本当に自由に色んな人が入ってくるとは思わなかったのでそろそろ扉を取り払いたいくらいだが、それをやると冬が寒いので堅牢そうな扉はいまもそのままだ。 それはさておき、いま私の目線の先にはオジュウチョウサンというウマ娘がいる。 失礼な質問をしてしまったと思ったが、オジュウさんは普通に答えてくれた。
「まだ走るつもりだよ、オレは」
今度の阪神スプリングジャンプの出走表にも、この人の名前を見かけた。
トレセン学園に入ったのがいまから9年前、となるとこの人の年齢は……というのは考えないことにしておく。 オジュウさんは続ける。
同 130
「オレが走ると、どうもみんなの注目を浴びられるらしくてな。オレが出ることで障害競走が目立てるならまだ走ってやるつもりだよ」
「凄いですね……」
平地競走でも長く現役をやっている方は過去にも現在にもいるが、障害は平地より怪我のリスクが高い分身体についても心配になる。
しかしオジュウさんが言うには「オレはまだこれからなんだよ、本格化してきたというのかな」らしい。 確かに年数とレース数を重ねた障害ウマ娘は飛越が上手くなるらしいが、この人については既にトップクラスなんじゃないかと思う。
「お前も障害デビューしてみるか?」
「流石にそれは遠慮します……もう引退しましたし」 「ははっ、冗談だよ」
常に脚部不安が付き纏った私が走る訳にはいかないですよ、と思いつつ、オジュウさんの勝利と、それ以上に無事に完走することを祈り、生徒会室を去るオジュウさんを見送った。
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