・羅王の羅王による羅王の為のライトノベル紹介

さて、とりあえずライトノベルっていってるけど活字なら何でも紹介するんでよろしく!!
では早速。

戯言シリーズ


この作品の主人公の特徴的なところは戯言遣いとして、いろいろ理屈・屁理屈・言葉をこねくり回していますが、決して他人に本心から心動かされないことですね。
だいたいライトノベル系の話というのは他人との関わりに影響されて主人公が成長していくものですが……この作品にはそんなところが全く感じられません。
主人公はあくまでも戯言遣いのままです。どこまでいっても主人公の思考形態はマイナスのまま。(細かく見ればいろいろご意見あるかとは思いますが全体としてはそうです)
なので、理不尽な展開に耐えられない人にはおすすめしません。特に文体に強力な癖があり受け付けない人もいるかもと思いますが1回はまってしまったら最後です。

この本の中毒は強力ですw







「イリヤの空、UFOの夏」

うーん・・・まあ、その、なんだ・・・どうも説明がしづらいので電撃の帯の言葉を借りると、ボーイ・ミーツ・ガールなお話です。
主人公の浅羽はとある事情から、夏休みの間ほとんど裏山にこもりっぱなし。夏休み最後の日、せめてもの一夏の思い出にと深夜の学校のプールに忍び込んだのですが、そこで目にしたのはスクール水着の女の子が一人という異常事態。しかも「いりや」と名乗るその女の子の手首には*銀色の球体が埋まっていたのです……。

その1ということもあって、大きな事件が起きるわけでもなくあくまでも日常の延長線上として女の子との交流が描かれていきますが、人物同士の掛け合いが楽しくて一気に読めてしまいます。

主人公の所属する新聞部では当然新聞を発行しているんですが、なんとその名称が園原電波新聞。その前身は太陽系電波新聞。ま、その辺の話が能力はあるものの奇行で有名な部長への怒りにつながっています。

いやもうとにかく笑わせてもらいました。


掛け合いだけならその1その2.
ストーリーならその3その4ですな。



ゼロの使い魔



mlkのリクエストにお答えして紹介!
ゼロの使い魔は、いわゆるおきまりの異世界召喚もの。主人公のやけに割り切りがいい点がちょっと違う切り口かも。新鮮です。絵買いの人も多いかもしれないですが、正直思っていたよりかなりいい作品でした。

やっぱり表紙の絵って大事だよなw

MF文庫って油断してると思わぬ良作が眠っているので油断なりませんね。

さあ、書店にレッツゴー!!



十二国記


小野不由美



「十二国記」は壮大なスケールで送る、中華風世界観の上に展開される十二の国の王と麒麟(モンハンではない!)の物語です。
各巻によってそれぞれ主人公も違えば、時間軸も異なるのですが、いずれも十二国の王と麒麟にまつわる話であることが共通しています。
1国に一匹しか存在しない神獣・麒麟(だからモンハンじゃないって!)によって王は選ばれ、選ばれた瞬間から王は不老不死になります。この王の選定を巡って、あるいは即位後のいろんなドラマ(拉致、誘拐、暗殺等)が描かれるわけですが……。

登場人物の心理描写がすごいですよこりゃ。
喜怒哀楽の描写が真に迫ってます。いわゆる甘々な展開がなく読んでるほうが息苦しくなってきます、人死にも容赦なくあるし主要きゃらだろうがなんだろうが容赦なし!、差別なども出てきます(これで実際殺されかけた元王女が居ました)。

もうとにかく作品に入り込んじゃいますよこれは。読んだ時間が無駄だったなどということは決してないでしょう絶対何か心に残ります。ぜひ全巻読んでもらいたいのですがそうすると上下巻が多いので、資金がかかるのだけが難点。

犯罪以外のあらゆる手段を駆使して資金を集め、ぜひとも買うべし!!。


これを読まなかったら何を読むというんだ!!


それと

読むだけでもいいけど、たぶんこれは何度も読み返すタイプの本なので手元に置いておいたほうがいいと思われます。













R.O.D


作・倉田英之 画・山田秋太郎

「R.O.D」は、一言で表現すると文系アクション。
史上最強の紙使いにして、無類の本好きである読子・リードマンが主役なお話です。設定のバカバカしさは他の追随を許しません。

ホテル付きの超高層書店が出てきたり一店丸ごと本を買い占めたりまるで夢のようww


なにしろ読子は大英図書館のエージェントで、裏に流れた本を取り戻すために暗躍する……というはなしなんですが歴史的な重要建築物を破壊したりしてむしろ被害を広げてる気もしますw。
読子の本に対する変質的な愛情は傍から見たら異常者そのものなんですが、我々(あえて我々!)本好きにはかなりうなずけてしまったりするものがあります。
いつぞやの無人島での話もww

文系アクションという変わった設定をお好みの方にだけすすめるなんてまどろっこしいことは言いません。
本好きなら読みなさい。

いいから読めっ!!


つまらなかったら責任、はとらないけど(笑)
スーパーファンタジー文庫からは小説版が出てます。できれば両方制覇してほしいところですが、片方だけでも読んでみてください。

いやこれまじおもしろいって!

  • 余り金銭的に余裕が……まぁ、見つけて金があれば買うかも。
    私的には、松岡圭祐作の千里眼シリーズをお勧め。 --  風斬疾風 (2007-08-30 22:27:21)
  • ゼロの使い魔読もうぜ -- mlk (2007-09-01 08:40:49)
  • 「終わりのクロニクル」「撲殺天使ドクロちゃん」はおすすめします。 -- naegi (2007-09-01 21:12:16)
  • 頼む、ねじまき鳥クロニクル読んでくれ!w -- setsunaZERO (2007-09-08 20:09:33)
  • リクエストしてねえええええええええ!!!

    ライトノベル=挿絵が多く読みやすい種類の小説
    だった、かと -- mlk (2007-09-18 18:27:00)
  • 「攻撃天使」「ストレイトジャケット」を個人的にはオススメですね
    -- ケルベロス (2007-09-19 10:47:12)
  • はじめまして。自分も多少ライトノベルを読んでいるのでいくつか紹介したいと思います。


    題名 まぶらほ
    作者 築地俊彦
    出版社 富士見書房 (富士見ファンタジア文庫)
    あらすじ 
    式森和樹17歳。  エリート魔術師養成学校・葵学園に通う彼のもとに、ある日、宮間夕菜と名乗る一人の少女がやって来た。そして和樹は自分の先祖に、大量の伝説的大魔法使いたちがおり、自分がその子孫だと知るのだが、和樹の使える魔法の残り回数はなんと7回しかなくて・・・

    自分は短編集で読んでます。魔法学校の高校を舞台にしたラブコメです。
    まぶらほの短編集1巻の「にんげんの巻」の2話には泣きました。クライマックスのほうでは1巻にしていきなり主人公かメインヒロインの命が・・・という目の離せない展開、短編集4巻にあたる、「ゆうれいの巻・した」のクライマックスもすごくよかったです。

    実は、自分はこれがきっかけでライトノベル読み始めたので最も思い出深い作品です。先に出たのは長編のやつらしいんですが、いまでは短編集の方が多く出ていてそちらの方が本編ということになっているみたいです。というか、自分はそちらの方しか読んでないんですけど。
    設定としては、全ての人が魔法使いなんですが、なんと魔法の使える回数がテレホンカードみたく回数制限あって、平均的には十数回なので普通の人はあまり魔法を使わず、しかも一度使った回数は戻らない上もし回数が0になると消滅してしまうという設定になってます。
    では、肝心の主人公「式森和樹」の回数はなんとたったの7回。(標準以下) でも実は世界最強の魔法使いだったりします。

    最初はそのことでややコンプレックスを持っており、退屈な学校生活を送っていましたがヒロインたちとの出会いの中で1巻の中で徐々に解消されていきます。ヒロインの方々もなかなか個性的な人たちですが、特にメインヒロイン格の「宮間夕菜」はわりと最初はまとも(?)なキャラだったのですが、2巻以降だんだんと、時々やきもち焼いて暴走するハジケキャラ化してたりします。基本は優しい、いい人なんですが。
    割と綺麗なイラストが印象的ですが、ギャグの部分では主人公のクラスメート2年B組の連中が大暴れする話はあのイラストからは想像できないほど個人的に爆笑ものです。(もちろんたまにはシリアスな部分もありますが)
    1巻の「にんげんの巻」はあとがきにもあったようにややシリアスですが2巻目以降はややギャグの色が強くなっているように思います。

    題名 とある魔術の禁書目録(インデックス)

    著者 鎌池和馬

    出版社 メディアワークス(電撃文庫)

    あらすじ
    人口320万人東京の3分の1を占める科学の最先端「学園都市」ここでは時間割りの中に能力開発として超能力の開発を行い、超能力者の存在が当たり前になっている。
    学園都市の高校生「上条当麻」はレベル0(無能力)扱いで成績もいまいちだが、実は「幻想殺し」(イマジンブレイカー)というあらゆる異能の力を無効化する右手の持ち主。ある日、上条は自分のベランダにインデックス(禁書目録)と名乗る10万3000冊の魔道書を持つという白いシスターが引っかかっているのを見つける。彼女はなんと「自分は魔術師から逃げてきた」と言う。最初は信じない上条だったが、2人の前に本当に魔術師が現れて・・・
    幻想殺しの少年が禁書目録と呼ばれるシスターを守るため、強大な魔術師に挑む! 科学と魔術が交差する学園アクションストーリー。

    個性的な能力者同士がぶつかる能力戦、頭脳戦、アクションありのバトル系です。主人公「上条当麻」の熱血キャラも人気のようです

    題名 灼眼のシャナ

    著者 高橋弥七郎

    出版社 メディアワークス(電撃文庫)

    あらすじ 
    もうひとつの世界「紅世」(ぐぜ)の住人「徒」(ともがら)彼らはもともとこちらの世界の住人でないためこちらの世界に居続けるために人間を喰い「存在の力」を集める。存在の力を喰われた人間は最初から居なかったことになる。それに伴い2つの世界を危険にさらす世界の歪みが拡大していった。2つの世界のバランスと存在を守るため一部の紅世の王たちは同胞である徒を討つという苦渋の決断を下した。しかし彼らもまた徒であり乱獲者たちを討つために人を喰わなければならないのでは本末転倒だ。そこで王たちは次善の策を考えた。それは徒への復讐を望む人間と契約し、人間としての存在を捨てる代わりに、紅世の王の器となり王はその人間の中に自らを封じることで、その人間は年をとらない、徒と戦う炎と存在の力を操る戦士となる。彼らは契約の際に見る2つの世界の狭間の映像にちなみ、フレイムヘイズ(炎の揺らぎ)と名付けられた。
    高校生「坂井悠二」(さかいゆうじ)はある時、突然徒の手下「燐子」(りんね)に襲われる。その時、現れた真っ赤な髪と瞳、手に刀を持った少女に助けられる。彼女は紅世に名を轟かせるほど強力な紅世の王、「天壌の劫火」通称「アラストール」の契約者フレイムヘイズ「炎髪灼眼の討ち手」と名乗った。そして彼女は恐ろしい真実を悠二に告げる、悠二はすでに徒に喰われており今の悠二は徒の喰いカスのような存在「トーチ」なのだと・・・

    灼眼のシャナ10巻は最高でした。敵にも味方にも魅力的なキャラがいるなんて、アラストールとマティルダの「棺の織り手」との最後の戦いのクライマックスではただ涙、涙でした。
    自分の好きなキャラはアラストールです。冷静で、それでいて優しいところが大好きです。3巻でシャナがキスについて質問した時、らしくなく動揺するところも面白かったです。
    バトル系ですが、ラブストーリーや人間ドラマ的部分もありこれだけの要素をうまくまとめているのは見事です。

    題名 今日からマのつく自由業

    著者 喬林知

    出版社 角川書店(角川ビーンズ文庫)

    あらすじ
    正義感と負けん気が人一倍つよいおれ・渋谷有利(しぶやゆうり)は、不良にからまれていた友人を助けて返り討ちに遭い、公園の洋式トイレ(婦人用)に連れ込まれた末に便器に顔を……
    と思ったら、いきなり水流に呑まれ、なぜか欧風異世界にたどりついてしまった!

    史上初、水洗トイレに
    流された男ぉ――っ!?

    びしょ濡れ学ラン姿のおれを見て、人間たちは大パニック!
    「魔王現る」ってんで、いきなりラスボス扱いのおれ。
    なんで?どーしてこんなことに!?と思ったらこっちの世界では、
    黒目・黒髪・黒衣は、
    最強の魔王の証
    なんだってさ。――そんな馬鹿な!!

    自分はアニメがきっかけで原作本読み始めました。好きなキャラはグウェンダルとアニシナです。

    題名 黄昏色の詠使い

    作者 細音啓

    出版社 富士見ファンタジア文庫

    あらすじ

    彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に…何かを伝えられるかもしれないから―。『Keinez』(赤)・『Ruguz』(青)・『Surisuz』(黄)・『Beorc』(緑)・『Arzus』(白)―この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた、世界で始めて5色全てを極めた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて…!?第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。


    こいつは名詠式という「色」「歌」「名前」を鍵とする、この本オリジナルの召喚術により話が展開されていきます。
    自分がいいと思ったのは名詠式を使う時の、「歌」ですね。
    なかなか情緒があっていいと思います。

    黄昏色の詠使いについてですが、そもそも「名詠式」とは何ぞや?
    という疑問があるでしょうから、簡単にそのシステムに触れたいと思います。

    まず、名詠式には5色の色があり赤、青、黄、緑、白の5色があり、例えば「赤色名詠」の場合、まず赤色のものを触媒(カタリスト)として用意する必要があります。赤い花、赤い画用紙、炎など赤いものなら基本なんでもOKですが、1度使ったものは再使用が難しくなるので、普通は次々に新しいものを使います。
    触媒を用意したら準備完了、呼び出したい赤いものを心に描き、そのものの名前を賛美する「讃来歌」(オラトリオ)を歌い、門を開き、そしてその赤いものを呼び出す、という感じです。

    名詠式にはいくつかのランクがあり、第4音階名詠、第3音階名詠、第2音階名詠、第1音階名詠という風に、氷の塊や小動物、花といった身近なものから、むずかしいものではドラゴン、ヒドラ、ザラマンダー、ペガサスなどの名詠生物も召喚することが可能です。
    特に、第1音階の生物は真精といわれ、別格の強さを持っています。

    主人公のネイトはちょっと地味で13歳の男の子でやや中性的な顔で、ちょっと影が薄いかも?カインツなどのほうが人気あるみたいです。

    名詠生物などを使ったバトルもアリ。
    派手なギャグやぶっ飛んで個性的なキャラなどはあまりいないのですが、その反面、くせが少なく読みやすいほうだと思います。(6巻はややコミカルな短編集でしたが)
    黄昏色の詠使いについてですが、自分がこの本の名前をはじめて知ったのは「とある魔術の禁書目録」と同じく、「このライトノべルがすごい」という本でした。その後、ほかの掲示板で紹介されていたので読み始めました。カインツは「このライトノべルがすごい」の人気男性キャラで上位に食い込んでいました。

    名詠式は1色極めるのに10年かかるといわれ、それを20代にして世界で初めて5色全てを極めたカインツは生きながらにして伝説の人となっており、5色全てを極めたことで「虹色名詠士」と呼ばれています。

    では、名詠式は5色のはずなのにここまであえて触れなかった主人公のネイトが使う「夜色名詠」とはなんなのか?それは本を読んでのお楽しみってことで。

    自分が一番好きなのは1巻の夜色の真精を呼ぶあたりです。
    カインツとイブマリーが再会し、イブマリーが最後に消えていくシーンが特に。


    -- T.K (2008-11-25 09:47:07)
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最終更新:2008年11月25日 09:47