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(ファンキーな爺さんがリズムを刻みながらフレームイン)
I have a NORI. I have a SHARI.
ummm
NORI-MAKI!
I have a SHARI. I have a NETA
ummm
NIGIRISUSI !
NORI-MAKI! + NIGIRISUSI !
ummm
\ テーレッテレー /
江 戸 前
友 情 破 顔 拳
テーレッテー>>>∩(・ω・)∩<<<テーレッテー
GOOOOOOOOAAAAAUMAAAAACCC!
もんどりうって倒れる迷宮のラスボス。
WIN!
SUKEROKU PERFECT!
(ファンキーな爺さんリズムを刻みながらフレームアウト)
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ダンゲロスSS MYSTER【SUKEROCKSDANCE】プロローグ
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【1:グンマ迷宮最下層】
「おおおおおおおおおおおおおおおぅううううううらミノさん13匹目!!」
とかくに人の世は住みにくい。 理知だけで
割り切っていると他人と衝突するし、
個人的な感情を優先させれば、足元をすくわれてしまう。
意地を通そうとするとがんじがらめになってしまう。
割り切っていると他人と衝突するし、
個人的な感情を優先させれば、足元をすくわれてしまう。
意地を通そうとするとがんじがらめになってしまう。
ここはそんな世相とは隔離された、いや隔離した野蛮の地『グンマ迷宮』最下層
そこには野蛮な筋肉の塊が一人。その名を
「オレだよォォ!!!」
柏手一閃(かしわでいっせん)といった。
男はこの国の守り手「魔人自衛隊」たるものに属し、迷宮の現地調査を
行っていた。魔物を倒し倒すに最下層。
あとは扉を開けば目的地。
行っていた。魔物を倒し倒すに最下層。
あとは扉を開けば目的地。
そこで彼は『伝説』と出会った。
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「とホイ。到着と――――――――――――ん?」
現れたのは一人の老人。見た目によらず足腰健啖
筋肉の猛牛突進をひらりとかわし、トントンと草履の足裏で跳ねあげる。
筋肉の猛牛突進をひらりとかわし、トントンと草履の足裏で跳ねあげる。
見つめ合う二人、やおら同時に口を開く。
「 感じるぜ!強者のにおい 爺さん何者ぉぉぉっぉぉ
/オイそこのヤングこ…」
/オイそこのヤングこ…」
「 いいぜえぜぜぜええええええ、聞いてやる。まずは爺さんの好きな女のタイプをいいなぁ
/ここどこじ…」
/ここどこじ…」
ヤング側が無意味にデカい地声で圧倒していた。
しかも答えても絶対ろくなことにならないだろうと確信できるタイプの質問だった。
しかも答えても絶対ろくなことにならないだろうと確信できるタイプの質問だった。
「たく―――――お前さん好きな寿司のネタは?」
「あ、鉄火とイカです。」
「あ、鉄火とイカです。」
一閃が答えると同時に老体の両手が円を描き、
えくざいるめいた躍動で宙を薙ぐ。そして祈り(ぱふぉーむ)
えくざいるめいた躍動で宙を薙ぐ。そして祈り(ぱふぉーむ)
一閃の口なかにふぃっと詰め込まれる何か
広がるは芳醇なシャリ。海苔の磯の薫り、そして蕩けるようなイカの甘み
次の瞬間、男の脳裏を”存在しない過去”が溢れ出し駆け巡る。
\柏手くん~/\~東京に行くんだ/\。/\これお守り!私だと思って/\
/\馬鹿野郎!板場を何だと/\思ってる!顔洗って出直しこい!/
/\ \『師匠』…俺もっと寿司が…寿司が握りたいです/\/\
\/\一閃、左手はそっと添えるだけだぜ。「空」を握るのさ/
「「「 極めたぜ… 必殺の鬼殺し(ニギリ)『頼光』落とし… 」」」
\勝敗を分けたのは―――温度だ/\/\次は全国で会おう!この包丁に誓って!!/
\パンッ/
溢れる万感の想い。男は我知らず手を打ち、柏手を一本、鳴らしていた。
「ウマシッ―――どうやらアンタはオレの『師匠』(マイスター)だったようだな。
申し訳ありません。最終戦の結末は師匠の意を汲み切れなかった俺のミスです。」
申し訳ありません。最終戦の結末は師匠の意を汲み切れなかった俺のミスです。」
だが奴ならきっとやってくれるでしょう。夢の全国制覇を―――
そういい男は少し遠くを見やりつつ襟を正した。
まあ半裸だったので正す襟はなかったが。
老体の一環一貫にて男からどう猛さがつゆと消え去っていた。
しゃきりと居を正し、澄んだ瞳にて自らの非を謝罪する。
まあ半裸だったので正す襟はなかったが。
老体の一環一貫にて男からどう猛さがつゆと消え去っていた。
しゃきりと居を正し、澄んだ瞳にて自らの非を謝罪する。
どうやら正気(?)に戻ったようだ。
「―――そやな。気分は落ち着いたか?ヤング。
( …ん、アレ? ワシ、こんな奴弟子にしたことあったっけ?…まあ…いいか )」
( …ん、アレ? ワシ、こんな奴弟子にしたことあったっけ?…まあ…いいか )」
幸福のまどろみの中、一閃の携帯が鳴った。
「ハイ、俺です。BOSS。――迷宮の異常の原因が分かった?戻ってこい?了解です。」
「ハイ、俺です。BOSS。――迷宮の異常の原因が分かった?戻ってこい?了解です。」
一閃は親指を立て、くいと自分が元来た道をさす。
「俺の名は柏手一閃と言います。
師匠に会わせたい人がいるんでついてきてもらってもいいでしょうか?」
師匠に会わせたい人がいるんでついてきてもらってもいいでしょうか?」
「おう、ワシの名は小撫等返 助六だ。お前の『師匠』の名だ、覚えときな」
【2】グンマ迷宮駐屯地
≪「よっ!俺、謎の主催者H・リー!全てが謎に包まれた男!
実はさ、俺面白いものが大好きなんだよ。みんなも好きだろ?」≫
「今回の迷宮リソース簒奪を行ったと思われる組織『大会』
これが、その自称主催者≪H・リー≫だ。」
これが、その自称主催者≪H・リー≫だ。」
二人が迷宮から戻ると既に日はどっぷりと没していた。
駐屯地入口を抜け、仮設テントに戻ると作戦会議室へと通された。
駐屯地入口を抜け、仮設テントに戻ると作戦会議室へと通された。
彼等を待っていたのはグレーのスーツを着た妙齢の女性。
藤黒一茶と名乗った彼女は常にピンとした張り詰めた空気を
漂わせており、見るからに唯者でないと分かる井出達の者だった。
藤黒一茶と名乗った彼女は常にピンとした張り詰めた空気を
漂わせており、見るからに唯者でないと分かる井出達の者だった。
「各地にある「迷宮」はそこに備わった龍脈と迷宮に挑む者を
の生命エネルギーをリンクさせ、
制覇者の願いをかなえる仕組みになっている。
の生命エネルギーをリンクさせ、
制覇者の願いをかなえる仕組みになっている。
H・リーは迷宮制覇者ではない――
が、彼の願いをかなえるという形で迷宮の力が使われた。
が、彼の願いをかなえるという形で迷宮の力が使われた。
手段はいまだ不明。そして――
今、現存稼働する迷宮6ッか所全てのリソースが
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
龍脈ごと持っていかれ、全ての力が「大会」に集結している状態だ。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
龍脈ごと持っていかれ、全ての力が「大会」に集結している状態だ。
その6本の霊脈(リ・ソース)の奪還と連中の目的の解明それが我々の任務となる。」
一閃に連れられ会議に出ることになった助六が手を挙げる
「ねーちゃん。ちょっと聞いていいかい?」
「どうぞ、助六さん。」
「どうぞ、助六さん。」
「その大会の『推薦枠』って何名だい」
「6名です。」
「6名です。」
彼女は即答し、それを聞いた助六は口に手を当て髭をなでた。
「つまり『客分』の可能性を疑っているのか。”招き入れた”と。」
「その可能性は否定できないと考えています。」
「その可能性は否定できないと考えています。」
やり取りの後、また空間を沈黙で返す二人。
そこにたまらず一閃が割って入る。
そこにたまらず一閃が割って入る。
「いや師匠にBOSS、二人で分かり合わないでくださいよ。
どういうことなんです?」
どういうことなんです?」
「異世界漂浪者の隠語だ。通常、世界に流れ着いたものを
『客人』と呼ぶが、我々の世界ではまず起こりえない現象だ。
なので、用向きがあるなら、こちらから入り口を開いて
『招き入れる』必要がある。
それに『願い』が利用されたのではないかと考えているわけだ。」
『客人』と呼ぶが、我々の世界ではまず起こりえない現象だ。
なので、用向きがあるなら、こちらから入り口を開いて
『招き入れる』必要がある。
それに『願い』が利用されたのではないかと考えているわけだ。」
『転校生』が一回きりのレンタルとするなら
『客分』は世界にとどまり続ける”助っ人”だ。
『客分』は世界にとどまり続ける”助っ人”だ。
彼らが留まっている限り異世界の法則がこの世界を
侵し続けることになる。無論、何事もない場合もあるだろう
だが、もし『何か』を起こす存在がこの世界に踏み込んだとしたら…
侵し続けることになる。無論、何事もない場合もあるだろう
だが、もし『何か』を起こす存在がこの世界に踏み込んだとしたら…
「それ、無茶ヤバクないすか」
「下策も下策だ。お前でも即わかるレベルのな。『客分』は
手に入れれればたしかに強力な手駒ではあるが、
世界崩壊リスクを考慮すれば帳尻など合うはずもない。」
「下策も下策だ。お前でも即わかるレベルのな。『客分』は
手に入れれればたしかに強力な手駒ではあるが、
世界崩壊リスクを考慮すれば帳尻など合うはずもない。」
そう全く割に合わない愚行。
だがー
一同はボードに張り出された写真を見やる
そこには「Hリー」の見事なうぇーい顔が写っていた。
だがー
一同はボードに張り出された写真を見やる
そこには「Hリー」の見事なうぇーい顔が写っていた。
(*1))
この案件、はからずも衆目の一致を見た。
【3】出発
時刻は夜半を過ぎようとしていた。
泊まっていけばという二人の提案に老体は首を振る
善は急げということらしかった。どうも江戸っ子はせっかちでいけない。
泊まっていけばという二人の提案に老体は首を振る
善は急げということらしかった。どうも江戸っ子はせっかちでいけない。
「分かりました。「大会」参加希望者たちの中には
他の機関が潜り込ませた組織のメンバーもいるはずです。
我々は当面、そちらとの連携にあたります。連絡はこちらが…」
他の機関が潜り込ませた組織のメンバーもいるはずです。
我々は当面、そちらとの連携にあたります。連絡はこちらが…」
フジクロの言葉が終わらないうちに、助六の肩に一本足の烏が止まる。
そして彼女は左手を助六に差し出す。
そして彼女は左手を助六に差し出す。
「――御武運を祈っています。」
差し出された手を見て、助六がにやりと笑う。
差し出された手を見て、助六がにやりと笑う。
「こんないい女がいるなら一度くらいお縄になっとくべきだったかな。」
「では終わったら口説きに来てください。貴方なら、大歓迎ですよ」
「では終わったら口説きに来てください。貴方なら、大歓迎ですよ」
冗談を言うBOSSという奇異を前に、一閃の顎がかくりと落ちる。
フジクロが笑う。
フジクロが笑う。
「柏手!景気づけだ!柏手【一本】!」
「OK、BOSS。それじゃ師匠の健闘を祈って
「OK、BOSS。それじゃ師匠の健闘を祈って
よー
\パンッ/
(その時、読者の頭の中に存在しないオープニング曲が流れた)
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PIPIPIPI ピッピッピ POOON ポーン
SUSIダンゲロス主題歌 『SSSSニギットケマン』
(午前2時 )
目を覚ませ!
目を覚ませ!
僕らのTUKIZIが何者かに侵略されているぞ。
創りモノにかける、この日々に
→→ →→ MRハリーのイヤガラセが、加速する→→
何かが違うと「握り」ながら
稲妻落とし 石膏返し
今日も自分の「型」を探してく
あの日の誓いてなんだっけ
「板場」で何を語ってたっけ
約束まもらなきゃ投稿きえてしまう
(午前2時だ)めをさませ
僕らのTUKIZIが侵略されてるぞ。
これは訓練でも リハーサルでもない
予選のベールを勢いよくはがしたら
『戦いの鐘』がなる
それじゃとりあえず『同盟』(とうひょう)から始めようか
読者(きみ)を『退屈』から救いに来たんだ。
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~DANGEROS SS MY STARS 開幕~
【登場人物】
●小撫等返 助六
粋と洒落を愛する傾奇者。
リソース奪還のためフジクロとチギリを結び「大会」に潜入。
大会スタッフらに連日、手づから寿司をふるまい大好評な模様
粋と洒落を愛する傾奇者。
リソース奪還のためフジクロとチギリを結び「大会」に潜入。
大会スタッフらに連日、手づから寿司をふるまい大好評な模様
●柏手一閃
魔人自衛隊。魔人能力は「本物に出会った際」に柏手を打つと
『何かが起こる』という「メタ妄想」能力。頭は悪い。
魔人自衛隊。魔人能力は「本物に出会った際」に柏手を打つと
『何かが起こる』という「メタ妄想」能力。頭は悪い。
●藤黒一茶
柏手の上司。
高級なダークスーツを折目正しく着込んだ、20代後半程の女性。
カラスを操る魔人能力を所有する。通称「フジクロ」
柏手の上司。
高級なダークスーツを折目正しく着込んだ、20代後半程の女性。
カラスを操る魔人能力を所有する。通称「フジクロ」