ガルガディアに伝わる古の言葉。
古代語。古代ガルガディア語。
ガルガディアに古くから伝わる言語。
恐らくガルガディアの紹介文にある「大陸創世記からある言語」が
この古ガルガディア語を指すのではないかと思われる。
アルファベットを元にした楔形文字のような文字で表される。
なお「古ガルガディア語」は非公式の呼称であり、公式には「古代語」と表記されているが、
ここではPFⅤ以外のものとの混同を避けるために「古ガルガディア語」を用いる。
エデリオン大陸各国別紹介において、各勢力名と共に併記されたのが初出。
この時点ではオシャレな創作言語・創作文字程度の認識しかなかったと思われる。
これが後々重要な要素になるとは、誰もが予想だにしていなかったであろう。
事の発端、というよりも、壮絶な出オチをぶちかましたのは
古ガルガディア語に堪能な深遠の民の将軍、
ファルガンディアであった。
時は折しもPFⅤ開催直後、最初の公式イベント『
月下平原の会戦』の告知がされた時。
第一章からいきなりの三帝国がぶつかる総力戦という、これまで歴代の最終章以外では
ついぞ無かった大イベントに、胸を高鳴らせイベント詳細を確認する参加者達を前にして、
あろうことか彼は日本語訳なしの全文「古ガルガディア語」で語り始めたのである・・・!
この異例な事態に、特に自軍に関しての情報がまったく読めないガルガディア勢を中心として
参加者全員が衝撃と困惑と爆笑と大混乱の渦に叩っ込まれたのであった。
結局ものの一時間で翻訳を完了させた、鍛えられし参加者達によって問題なく事態は進んだが、
ピクファン始まって以来初となる「公式が病気」タグがつけられる結果となった。
一方、鮮烈な出オt・・・デビューを飾ったファルガンディア将軍は、
何か喋るだけで解読班を呼ばねばならない、という存在自体が面倒この上ないためか
その後公式で何か発言するようなことは最後まで無かった。
(「ファルガンディア将軍と一緒に攻撃しよう」という作戦参加者募集も
当人でなく
大元帥ドワイトが発言するという始末である)
ファルガンディア将軍による捨て身の紹介により、
その後参加者の間で古ガルガディア語を使用するのが流行し
エデリオン大陸における世界観を描く上で大きな要素となった。
既存のアルファベットを置き換えただけの単純明快な架空言語であったことから、
その使用と翻訳は誰でも簡単にでき、多くの作品でネタや演出や飾りに使われ、
中には「解読表を見なくても読めるようになった」という猛者も現れた。
しかし、参加者達はファルガンディア将軍など所詮序の口であったと思い知らされる。
第二弾の衝撃は「
冒険者ギルドの依頼」においてもたらされた。
第三章『
意思を継ぐ者達』で告知された冒険者ギルドの依頼Ⅲにおいて、
1ページ目の依頼内容を確認した参加者は、何気なく2ページ目を開いて愕然とした。
そこには縦5(6)列、横19行の怪文章が何の脈絡もなく記述されていたのである。
しかも上下左右に反転して初めて古ガルガディア語の表記になる上に、
2文字ずつ飛ばさないと意味のある文章にならないという暗号化までされており、
「もうこれ読ませる気ねぇじゃねえか!」と言わんばかりの難解さで解読班を苦しめた。
ところで、この第三章の中間報告で
ガルディノス陛下が
またもや古ガルガディア語で何事かを呟いていらっしゃったものの、
一番手のファルガンディア将軍や難解暗号に比べれば非常に地味だったため
特に話題にならずあっさり忘れ去られた。
その後は第三章結果発表が延期されたり、
最終決戦である
三帝決戦の激戦が繰り広げられたりと、
参加者達は企画最終日に向けラストスパートをかけていた。
最終章結果発表後、ほとんどの人が
よくわからん円盤状仮面のことなど
忘れ去り、アフター気分で余韻を楽しんでいただろう。
そこへ満を持して公開されたエンディングに、最後の刺客が潜んでいた。
エデリオン戦役の名場面が流れるエンドロールの最後に、
あの円盤状の仮面のようなものと、古ガルガディア語の文字列が登場したのである。
・・・しかし、この頃になると最早参加者達も慣れたもの、
中心から螺旋状に読まねばならないという暗号化があったにせよ、
最後の古ガルガディア語も時を置かずして解読されたのであった。
いきなり真面目な話に戻るが、古ガルガディア語がPFⅤで果たした役割は大きい。
まず「エデリオン大陸各国別紹介」で三帝国の公式な綴りを間接的に公開したこと。
(
ガルガディア⇒GRGADIA、
トライガルド⇒TRIGARD、
ザイランス⇒ZILANCE)
これまで歴代シリーズでドワイトら一部の公式キャラクターのスペルは公開されていたが
勢力名のスペルが明らかになったのは今作が初である。
次に次作
PixivファンタジアW&Kについて言及したこと。
上記の冒険者ギルドの依頼とエンドロールにて記された古ガルガディア語には、
どちらも外伝となるPFW&Kへの伏線が書かれていた。
この予告とも言えるメッセージを古ガルガディア語と暗号化で記すことにより
閲覧者に内容を印象付けさせ、PFW&K開催まで記憶に刻み込ませた。
なお、企画開催中に次回作の予告が行われたのは現在のところPFⅤのみである。
そして最も目立たず最も重要な働きは、上記にもあるが
エデリオン世界観における共通言語の提供にあるだろう。
公式に留まらず、参加者同士で使用と解読が行われたことにより
ある種のお遊びとして、はたまた、レイアウトや演出として、
参加者と参加者の世界を繋ぐ橋の役割を古ガルガディア語が担った。
ガルガディアという三大勢力の一角で使用される設定ゆえ
トライガルドやザイランスのイラストで用いられることはほとんど無かったが、
もしこれがエデリオン全域で使用者のいる言語という設定であれば、
更に広く深く面白い繋がりが形作られたことであろう。
惜しいと思う反面、使用者と地域が限定されていたからこそ
古代文字という設定に説得力が生まれたのだろうとも思う。
古ガルガディア語は
PixivファンタジアW&Kにも登場する。
PFⅤとは異なる世界のPFW&Kで何故に古ガルガディア語が使用されているのかは不明だが、
一緒に再登場している「
みとどけるもの」と何か関連がありそうである。
また、企画主催者arohaJ氏のイラストにも使用されており、
こちらは氏の漫画のキャラや
サクライも登場している。
■
古ガルガディア語とは恐らく関係はないと思われるが、
故意か偶然か、似通っている部分のあるルーン文字について軽く解説する。
ルーン文字は北欧圏で使用されたゲルマン語のアルファベットであり、
今日ではもっぱら呪術や魔術や魔方陣といった魔法的な小道具に用いられるが
本来は日常的に使われる文字であった。
ルーン文字を表記する際のルールは我々現代人からすればかなり異質であり、
文章を右向き左向きのどちらから書き始めても構わなかったり、
改行する際に行の末から末へそのまま移動して上下逆に書き進めたり、
それが高じて中心から外側へ向かって渦巻状に書き進んでいったりと、
フリーダムというか大らかというか、そうした例が多数見受けられる。
古ガルガディア語で記された最後の暗号も渦巻状に読み進めるものであり、
(その前が2文字飛ばしの暗号であったことから偶然と考えられるが)
これはルーン文字の上記の書き方と非常に良く似ている。
ガルガディアは北方かつドイツ語由来の命名が多い国であり、
北欧で用いられたルーン文字がモデルになったのではと推測できるが、
確証は無いため断言は避ける。
この項目を作成するにあたり、解読イラストが削除されていた
第三章の暗号を再解読するのに協力していただいた諸氏に感謝します。
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最終更新:2013年12月12日 11:32