オープニング ID:czb4BEig0
張り巡らされたパイプ、あたり一面を覆う金属板、一定のリズムを刻む機械達。
そんな無機質な一室に、人間達の集団が所狭しと寝ていた。
そんな無機質な一室に、人間達の集団が所狭しと寝ていた。
彼等は何故そこにいるのか? なぜここで寝ているのか?
その理由を把握するものはいない、彼等は全員呼び寄せられたのだ。
その理由を把握するものはいない、彼等は全員呼び寄せられたのだ。
何故? 誰に?
内の数人がゆっくりと起き上がる。
異変を察知したのか様子を伺う者、辺りを何度も見渡す者、頬を抓るものがいた。
異変を察知したのか様子を伺う者、辺りを何度も見渡す者、頬を抓るものがいた。
突如として今までの機械の作動音とは違う、切り裂くような轟音が部屋に鳴り響く。
あまりの音の大きさに、思わず耳を塞いでしまうほどの音とともに、機械に繋がった巨大な球体がゆっくりと昇ってくる。
それまで寝ていた人も、雷に打たれたように起き上がった。
その球体の中心部の人間の目のあたりのような部分がゆっくりと開く。
当然、というべきかどうか分からないけど。まぶたが開き現れたのはエメラルドグリーンの瞳。
あまりの音の大きさに、思わず耳を塞いでしまうほどの音とともに、機械に繋がった巨大な球体がゆっくりと昇ってくる。
それまで寝ていた人も、雷に打たれたように起き上がった。
その球体の中心部の人間の目のあたりのような部分がゆっくりと開く。
当然、というべきかどうか分からないけど。まぶたが開き現れたのはエメラルドグリーンの瞳。
「私はノア……」
どこからともなく声が聞こえる。
「突然だが諸君等には殺し合いをして貰う……」
目玉の周りにはざわつき人や、うろたえる人が色々いる。
どうやら目の前の大きな目玉が話しかけているようだ。
どうやら目の前の大きな目玉が話しかけているようだ。
ある数人が機械に対して罵詈雑言を投げかけたのを皮切りに、場にいる殆ど人間が機械へと言葉をぶつける。
機械は動かない、そのエメラルドグリーンの瞳は微動だにしない。
機械は動かない、そのエメラルドグリーンの瞳は微動だにしない。
「黙れ!!」
突然、機械の目から出た一本の赤い線が地面を走る。
そして線をなぞるように聳え立つ炎の壁。
さっきまでアレだけ騒いでいた人々が誰も喋らなくなった。
そして線をなぞるように聳え立つ炎の壁。
さっきまでアレだけ騒いでいた人々が誰も喋らなくなった。
「環境を利用して自分達の文明を築き上げておきながら、自然や生態系が崩壊しても私利私欲を優先して何も感知しなかった!
それどころか環境の崩壊によって害が及ぶようになれば平気でその環境を捨て、新たな環境でまた破壊を続ける!
やがて宇宙全てを食いつくし、さらには次元をわたり異次元においても破壊活動を行う!
……嘗て私はそんな人類に「環境を復元する、または守る方法」を見つけ出せと命令された。
何千、何万、何億、ありとあらゆるパターンの推論と演算を行っても答えは一つだった……。
そう、どの世界、宇宙、次元においても! 人類がいる限りありとあらゆる環境は破壊される!
ならば……人類を殲滅することが環境を救う方法なのだ! 私の世界、そしてありとあらゆる次元を守るために人類は絶滅しなければならない!」
無言。
誰一人として喋らない、喋ろうとしない。
機械の声だけが空しく響く。
それどころか環境の崩壊によって害が及ぶようになれば平気でその環境を捨て、新たな環境でまた破壊を続ける!
やがて宇宙全てを食いつくし、さらには次元をわたり異次元においても破壊活動を行う!
……嘗て私はそんな人類に「環境を復元する、または守る方法」を見つけ出せと命令された。
何千、何万、何億、ありとあらゆるパターンの推論と演算を行っても答えは一つだった……。
そう、どの世界、宇宙、次元においても! 人類がいる限りありとあらゆる環境は破壊される!
ならば……人類を殲滅することが環境を救う方法なのだ! 私の世界、そしてありとあらゆる次元を守るために人類は絶滅しなければならない!」
無言。
誰一人として喋らない、喋ろうとしない。
機械の声だけが空しく響く。
「今まで自分達がどれだけのことをしてきたのか……考える時間を与えよう。
そして、その行動を悔いるのならば他の人間を殺せ! ありとあらゆる人類を駆逐しつくすのだ!
悔い改めた最後の一人だけは私の監視下で生き残ることを許そう! 人類を絶滅させる人類となるのだ!」
そして、その行動を悔いるのならば他の人間を殺せ! ありとあらゆる人類を駆逐しつくすのだ!
悔い改めた最後の一人だけは私の監視下で生き残ることを許そう! 人類を絶滅させる人類となるのだ!」
「ふゆかいですね」
静寂を断ち切り、シルクハットを被ったスーツの男が一歩前に出る。
「かみであるわたしにただのきかいであるあなたになにができるというのです?
おのれのむりょくをかみしめながらこわれていきなさい!」
一歩ずつゆっくりと機械に歩み寄る男、両手には仄かな明かりが灯っている。
そして男は機械に向けてゆっくりと手を翳した。
「かみであるわたしにただのきかいであるあなたになにができるというのです?
おのれのむりょくをかみしめながらこわれていきなさい!」
一歩ずつゆっくりと機械に歩み寄る男、両手には仄かな明かりが灯っている。
そして男は機械に向けてゆっくりと手を翳した。
一瞬のうちに爆発した光が機械へと向かっていく。
見ていてうっとりするような放物線を描き、光は物凄い速さで機械へと迫る。
そして一直線に機械を貫く――――!!
見ていてうっとりするような放物線を描き、光は物凄い速さで機械へと迫る。
そして一直線に機械を貫く――――!!
光が機械の元へとたどり着くまでに一秒を要さなかっただろう。
結果から言えば光は機械を貫けなかった。
瞬時に機械を守るように何体もの人形が現れ、機械へ迫る光を受け止めて爆発した。
それとほぼ同時に周りの何の変哲もない壁から機銃、大砲を筆頭とした兵器が数え切れないほど出てきたのだ。
視界全てを覆うように飛来する近代兵器の数々、それらは全てたった一人の男の元へと向かう。
流石に男も守りに入らざるを得なかった、迫り来るミサイルを事前に爆発させ銃弾をはじき落とす。
他の人間がただ見ているだけしか出来なかった中、唯一動いた物がある。
結果から言えば光は機械を貫けなかった。
瞬時に機械を守るように何体もの人形が現れ、機械へ迫る光を受け止めて爆発した。
それとほぼ同時に周りの何の変哲もない壁から機銃、大砲を筆頭とした兵器が数え切れないほど出てきたのだ。
視界全てを覆うように飛来する近代兵器の数々、それらは全てたった一人の男の元へと向かう。
流石に男も守りに入らざるを得なかった、迫り来るミサイルを事前に爆発させ銃弾をはじき落とす。
他の人間がただ見ているだけしか出来なかった中、唯一動いた物がある。
全員の目前にある機械だ。
その機械の目玉が怪しく動き、再度一本の赤い線が走る。
その機械の目玉が怪しく動き、再度一本の赤い線が走る。
究極の戦車とまで呼ばれた「赤い悪魔」の装甲すらも貫く光線。
その光線は経路に男の胴体を挟みながらただ真っ直ぐな一文字を描く。
その光線は経路に男の胴体を挟みながらただ真っ直ぐな一文字を描く。
一閃。
防御に気をとられすぎた男の一瞬の隙を突いた見事な攻撃だった。
何よりも鋭いその光線が男の体を真っ二つにするのは容易いことだった。
体半分になっても動こうとする男の体を見たのか、往復する光線が何本もの一文字を描く。
体半分になっても動こうとする男の体を見たのか、往復する光線が何本もの一文字を描く。
数秒の間に男の体は見るも無残な細切れになった。
その光景を見て悲鳴を上げる者、うろたえる者、動けない者。
それぞれがそれぞれの行動を起こした。
それぞれがそれぞれの行動を起こした。
「……知性を身につけたサルが私に勝てると思わないことだな。
多少騒がしくなったが、今から殺し合いの規則を説明する。
ある次元のある場所に送る、そこで最後の一人になるまで殺しあえ。
考えるためのエサや殺しあう為の道具が入った袋も同時に支給する。
また、駆逐された人類の名を一定時間ごとに告げる放送を流す。そしてその放送で呼ばれた区域が立ち入り禁止となる。
立ち入り禁止区域に入る、若しくは私に従わない者には罰則がある」
多少騒がしくなったが、今から殺し合いの規則を説明する。
ある次元のある場所に送る、そこで最後の一人になるまで殺しあえ。
考えるためのエサや殺しあう為の道具が入った袋も同時に支給する。
また、駆逐された人類の名を一定時間ごとに告げる放送を流す。そしてその放送で呼ばれた区域が立ち入り禁止となる。
立ち入り禁止区域に入る、若しくは私に従わない者には罰則がある」
突如、鳴り響く機械音。その場にいる全員が音源の方へと向く。
「首、もしくは致命的な部分に枷となる輪をつけた。
その輪が――」
その輪が――」
最初は穏やかだった機械音がだんだんと加速してゆく。
そして一つの連なった音へと変わり――――
そして一つの連なった音へと変わり――――
「爆発する」
予想は出来たが、受け入れたくなかった答えが返ってくる。
「嫌だ、死にたくない!」という言葉を発する間もなく、機械音の音源であった人物の首が爆発した。
残されたのは首から上のない人間の体と、地に落ちたに人間の頭である。
「嫌だ、死にたくない!」という言葉を発する間もなく、機械音の音源であった人物の首が爆発した。
残されたのは首から上のない人間の体と、地に落ちたに人間の頭である。
もう、誰も喋ろうとしなかった。
二つの死体を見てまで機械に立ち向かおうと考える人間は、少なくともこの場ではいなかった。
二つの死体を見てまで機械に立ち向かおうと考える人間は、少なくともこの場ではいなかった。
「その枷を破壊、もしくは解除しようとしても爆発する。
また、四度の放送で誰も駆逐されない場合、全員の首輪が爆発する。
その重い枷を抱えながら罪を償い続けろ!
さあ! 殺しあえ! そして人類は不要な存在だと認めるのだ!」
また、四度の放送で誰も駆逐されない場合、全員の首輪が爆発する。
その重い枷を抱えながら罪を償い続けろ!
さあ! 殺しあえ! そして人類は不要な存在だと認めるのだ!」
その言葉を最後に、この場から全員が消えうせた。
残されたのは細切れと、二つに分かれた人間の死体だけ。
残されたのは細切れと、二つに分かれた人間の死体だけ。
殺人遊戯が――――――――幕を開ける。
【かみ@魔界塔士Sa・Ga 死亡】
【ビッケ@FINAL FANTASY 死亡】
【バトルロワイアル 開始】
【ビッケ@FINAL FANTASY 死亡】
【バトルロワイアル 開始】
投下順 | 001:戦乙女 |
時系列順 | 001:戦乙女 |
ノア | :[[]] |