「これはマジで殺されても文句は言えないわね……」
海沿いの岩場に浮かぶ影、◆6/WWxs9O1s氏と呼ばれていた少女は隠れながら移動していた。
勿論、自分からこんなゲームに(ああ、いつかカオスロワにも参加させられていた)乗るつもりなどない。
マーダーキラーになるつもりもない(そもそも誰が率先して人を殺すのだろうか?)。
ただ彼女は――生き残る事を自身の方針にしていた。
海岸の岩場、と言っても特に目立たない場所でもなかった。
何故なら岩場自体が海岸に比べて凄まじく隆起しており、寧ろ目立つと言ってもいいだろう。
そんな事もいざ知らず、呑気に◆6/WWxs9O1s氏は岩場に腰をかけていた。
海沿いの岩場に浮かぶ影、◆6/WWxs9O1s氏と呼ばれていた少女は隠れながら移動していた。
勿論、自分からこんなゲームに(ああ、いつかカオスロワにも参加させられていた)乗るつもりなどない。
マーダーキラーになるつもりもない(そもそも誰が率先して人を殺すのだろうか?)。
ただ彼女は――生き残る事を自身の方針にしていた。
海岸の岩場、と言っても特に目立たない場所でもなかった。
何故なら岩場自体が海岸に比べて凄まじく隆起しており、寧ろ目立つと言ってもいいだろう。
そんな事もいざ知らず、呑気に◆6/WWxs9O1s氏は岩場に腰をかけていた。
彼女に支給されたのは投げナイフ十本(原作ロワの藤吉文世がデコナイフと呼ばれる所以だ)。
シマリスにクルミの投げ方を伝授されたのも今は昔。
それに彼女は坂持金発でも嘉門米美でもなければ教師キタノでもないので、投げナイフを扱える訳がない。
カオスロワ作中ならともかく、生身の彼女になどそんな芸当が出来る筈などなかった。
シマリスにクルミの投げ方を伝授されたのも今は昔。
それに彼女は坂持金発でも嘉門米美でもなければ教師キタノでもないので、投げナイフを扱える訳がない。
カオスロワ作中ならともかく、生身の彼女になどそんな芸当が出来る筈などなかった。
(でも……これから何処に行けばいいんだろう)
ここが彼女に身近な町や沖木島でない限り、この岩場が何処なんだか、そもそもこの開催場所が何処すら分からない。
なら――そう、地図を支給されていた筈だ。(いや、確信はしてないけど、多分入ってる。だいたいのパロロワがそうである様に)
それを見て現在の場所を把握する以外に何か、今出来ることはあるのだろうか?
(自分みたいなモブキャラ程度の戦闘力なのに不戦を呼びかける事は間違いなく、死亡フラグだ)
◆6/WWxs9O1s氏はデイバッグに手を突っ込み――
ここが彼女に身近な町や沖木島でない限り、この岩場が何処なんだか、そもそもこの開催場所が何処すら分からない。
なら――そう、地図を支給されていた筈だ。(いや、確信はしてないけど、多分入ってる。だいたいのパロロワがそうである様に)
それを見て現在の場所を把握する以外に何か、今出来ることはあるのだろうか?
(自分みたいなモブキャラ程度の戦闘力なのに不戦を呼びかける事は間違いなく、死亡フラグだ)
◆6/WWxs9O1s氏はデイバッグに手を突っ込み――
「おい」
――やめた。
素早く◆6/WWxs9O1s氏が振り向くよりもその”声の主”が無粋な鉄の塊を構えるほうが、はるかに早かった。
「動くな」
幾分濡れた感じにスタイリングウォーターか何かで持ち上げた前髪の下、やや上がり気味にまっすぐ走った眉。
そう、それはまるきり原作バトル・ロワイアルの第三のおと――
「何よ」
そう思考する前に、◆6/WWxs9O1s氏が男に血相を変えて、男を睨みつけていた。
「そんなものを向けて、どうするつもりなの?」
もちろん許しを乞うような態度ではない。もしかしたら一種、視線には殺意さえ込められていたのかもしれない。
彼女が男に対する反応には、もはや敵対心しか残ってなかったと言ってもよいだろう。
そりゃそうだ。男は◆6/WWxs9O1s氏に会って早々、イングラムM10サブマシンガンを構えているのだから。
「俺は、このゲームを試合だと思う事にしたんだ」
◆6/WWxs9O1s氏は頭の中で様々な事象を照らし合わせて整理した。
イングラム。どう見てもザ・サードマン。三村信史似。自らが招かれた原因になった(としか思えない)カオスロワ。
まさか――そしてその言葉の意味は?
――やめた。
素早く◆6/WWxs9O1s氏が振り向くよりもその”声の主”が無粋な鉄の塊を構えるほうが、はるかに早かった。
「動くな」
幾分濡れた感じにスタイリングウォーターか何かで持ち上げた前髪の下、やや上がり気味にまっすぐ走った眉。
そう、それはまるきり原作バトル・ロワイアルの第三のおと――
「何よ」
そう思考する前に、◆6/WWxs9O1s氏が男に血相を変えて、男を睨みつけていた。
「そんなものを向けて、どうするつもりなの?」
もちろん許しを乞うような態度ではない。もしかしたら一種、視線には殺意さえ込められていたのかもしれない。
彼女が男に対する反応には、もはや敵対心しか残ってなかったと言ってもよいだろう。
そりゃそうだ。男は◆6/WWxs9O1s氏に会って早々、イングラムM10サブマシンガンを構えているのだから。
「俺は、このゲームを試合だと思う事にしたんだ」
◆6/WWxs9O1s氏は頭の中で様々な事象を照らし合わせて整理した。
イングラム。どう見てもザ・サードマン。三村信史似。自らが招かれた原因になった(としか思えない)カオスロワ。
まさか――そしてその言葉の意味は?
瞬間、男――二代目リアルタイムのイングラムが◆6/WWxs9O1s氏の足元向かってに火を吹いた。
もちろん、足元の岩が削れた程度だったが――
「逆らうなよ、女は黙って従っていればいいんだ。大人しく俺についてこ――」
それで彼女の方針が微塵も変わる事はなかった。一ミリも、一ナノも。
腕を投げ出して話している、明らかな隙を◆6/WWxs9O1s氏は狙った。
イングラムを持った右腕に投げナイフがくるくる回りながら飛び出し、二の腕に見事に刺さった。
それを見逃さず、二代目の元に◆6/WWxs9O1s氏は走り出していた。
もちろん、足元の岩が削れた程度だったが――
「逆らうなよ、女は黙って従っていればいいんだ。大人しく俺についてこ――」
それで彼女の方針が微塵も変わる事はなかった。一ミリも、一ナノも。
腕を投げ出して話している、明らかな隙を◆6/WWxs9O1s氏は狙った。
イングラムを持った右腕に投げナイフがくるくる回りながら飛び出し、二の腕に見事に刺さった。
それを見逃さず、二代目の元に◆6/WWxs9O1s氏は走り出していた。
次の瞬間には◆6/WWxs9O1s氏が二代目の目の前に踏み込んでいて、右手で掴まれた投げナイフが通常のナイフの様に空中を弧を描いて斬っていた。
それにつられて、二代目の喉仏辺りがぱっくりと、赤ん坊の口のように割れた。
二代目は愕然とした表情で口をぱくぱくしていたが、もはや声と呼べるものは出なかったようだ。
すかさず◆6/WWxs9O1s氏がその右手の投げナイフを投げると二代目の額は完全に藤吉文世ばりのデコナイフ状態になった。
そのまま、二代目はどさりと倒れた。(そう、はっきり言って投げナイフをここまで扱えたのは自身でも驚いた。とても)
――誰がナイフを額に刺して生きていられる?
それにつられて、二代目の喉仏辺りがぱっくりと、赤ん坊の口のように割れた。
二代目は愕然とした表情で口をぱくぱくしていたが、もはや声と呼べるものは出なかったようだ。
すかさず◆6/WWxs9O1s氏がその右手の投げナイフを投げると二代目の額は完全に藤吉文世ばりのデコナイフ状態になった。
そのまま、二代目はどさりと倒れた。(そう、はっきり言って投げナイフをここまで扱えたのは自身でも驚いた。とても)
――誰がナイフを額に刺して生きていられる?
◆6/WWxs9O1s氏の戦闘による緊張と興奮が徐々に収まり――今は動かない二代目を見た。
スイカの切り口みたいになった喉からとろとろと血溜まりが広がり、衰える事のないスピードで面積を広げていった。
額のナイフからは一切の液体が出なかったようだが――その下、もう動きもしない目は不気味に見開かれていた。
あはは、人殺ししちゃいました。本当の意味で。生まれて初めての、マーダーキラー。たった数秒で。グレイト。
スイカの切り口みたいになった喉からとろとろと血溜まりが広がり、衰える事のないスピードで面積を広げていった。
額のナイフからは一切の液体が出なかったようだが――その下、もう動きもしない目は不気味に見開かれていた。
あはは、人殺ししちゃいました。本当の意味で。生まれて初めての、マーダーキラー。たった数秒で。グレイト。
◆6/WWxs9O1s氏はその場で夕食のミートグラタンだったものを吐き戻した。
【ゲーム開始数分後/多分E-6辺り】
【◆6/WWxs9O1s氏@カオスロワ】
[状態]:精神的に疲労
[武装]:投げナイフ×8
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・生き残る
2・自分から人殺しはしない
3・でも襲われたら容赦なく倒す
[備考]:投合武器をうまく扱う事が出来ます。
【◆6/WWxs9O1s氏@カオスロワ】
[状態]:精神的に疲労
[武装]:投げナイフ×8
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・生き残る
2・自分から人殺しはしない
3・でも襲われたら容赦なく倒す
[備考]:投合武器をうまく扱う事が出来ます。
【二代目リアルタイム@カオスロワ】
[状態]:死亡確認
[所持品]:支給品一式 イングラム 投げナイフ×2(額、腕)
[状態]:死亡確認
[所持品]:支給品一式 イングラム 投げナイフ×2(額、腕)