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その女最速につき

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匿名ユーザー

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「くっそ……。トンでもないことになっちまった……!」
 そう呟きながら月明かりが照らす薄暗い森の中を歩く青年が一人。
 彼こそパロロワの歴史にその名を残す『三大ロワ』のひとつ、『葉鍵ロワイアル』(初代)の紙媒体化を成し遂げた功労者の一人である瀬戸こうへいその人である。
「こちとらやっとハカロワの紙媒体化を一通りやり終えたばっかだっていうのに……。少しくらい休ませてくれてもいいだろうが……。
 オマケに、俺に与えられた支給品は、押したら『国崎最高!』と叫ぶだけのボタンにサングラスときた!
 神様ってのは、ホントにヒデー野郎だぜ……」
 まあ、俺は神とかそんなもんはやすやすと信じるタチじゃねーんだけどよ、と付け加えると彼は足を止め、近くの木の根元にどすんと腰を下ろした。
「やれやれ、このあたりまで来ればしばらくは安全だろ……
 さてと……まずは俺はこの殺し合いにおいてどのような行動を取ればいいかを考えてみますか……」

(まず第一に、殺し合いに乗るか、それとも乗らないかだ。
 これはもちろん乗らない。当然だろう。ハカロワ編集者が実は殺人狂でしたー、なんて笑い話にもならねえ……)

(次に、このゲームから脱出する方法だ……
 出来れば今すぐにでもこんな所からはオサラバしてーが、俺たち参加者はみんなこの通り首輪を付けられちまってる……
 チックショー、ハカロワと同じく胃爆弾だったらさっさとゲロ吐いて吐き出せたのによお……)
 そう思いながら瀬戸は一度はぁ、とため息をついた。

(まあ、嘆いていてもしょうがねえ。
 それなら急いで首輪を解除出来そうな奴を見つけるか、俺が首輪を解除する方法を見つけるに限るぜ)
 瀬戸はそう決断すると、すぐさま立ち上がり、行動を開始することにした。
 ――だが、その時……


「見つけたァ!!」
「いっ!?」
 瀬戸の視界に突如一人の女性の姿が飛び出してきた。それもご丁寧に目の前からだ。
 おまけに、相手は人間とは思えない速さで瀬戸に接近してくる。
(まさか、殺し合いに乗った奴か!?)
 武器はないが、そう簡単にやられてたまるか、と瀬戸は即座に身構える。

 もの凄いスピードで近づいてきた女性は瀬戸の前で急ブレーキをかけ、そして――――
「Oh! ジャマジャマ~♪」
「は?」
 ……両手を前にひらひらと広げた意味不明のポーズをとり、そう口にした。
「これは今、うちのロワで流行っているのだが、寒かったか? つまらなかったか? 引いてしまったか?」






「えーと……。つまり、あんたも俺と同じく、殺し合いには乗っていなくて、首輪を解除するための方法を探している。
 そのためには仲間や同志が必要不可欠だったから、それらを求めてスタートから早々、周辺を爆走していた……ってことでいいのか?」
「ああ、その通りだコーエイ。
 この私、アニロワ最速の書き手、◆WwHdPG9VGIは『この世の理』とはそれ即ち『速さ』だと思っている。なぜなら、物事を早く成し遂げればその分時間は有効に使うことが出来るからだ。
 遅いことならば誰でも出来る。2000年くらいあればキャプテンでも傑作SSが書ける。有能なのは月刊漫画家よりも週刊漫画家、週刊よりも日刊だ。つまり、速さこそが有能なのだ!
 これ即ち、 文 化 の 基 本 法 則 ! ! 
 そして私の持論だ!」
「だーーーっ!! さっきから言ってるが、そのやかましいマシンガントークは止めろ!!
 それと俺はこうへいだ! 無双シリーズ作ってるゲーム会社じゃねえ!!」
「おお、これはすまん。人の名前を覚えるのが苦手でな」
 そう言って◆WwHdPG9VGI――通称、『最速』は軽く瀬戸に頭を下げて詫びた。


(ったく……。
 ……それにしても、こいつかなり胸あるな。『最速』つーよりも『おっぱい魔人』じゃねーの?
 あと、自分でもなぜか分かんねーけど、こいつ炎の魔剣とか騎士甲冑とか似合いそうだな……
 ポニーテールにしてる髪も綺麗だし…………)
「? どうかしたか、コーエイ?」
「だから、こうへいだ!
 ……べ、別になんでもねーよ!」
「そうか。
 ……ともかくだ。私はこれからスピーディーに仲間たちと合流して、スピーディーにこの殺し合いから脱出したいと思っている。協力してくれないか?
 もちろんタダでは言わない。私が常にコーエイをお守りしよう。
 こう見えても私はアルター能力者であり、なおかつ『烈火の将』とも呼ばれた騎士だ。共に行動して損はないと思うぞ。
 ――いや、『ないと思う』というのは間違いだな。確実に『安全でスピーディー』だ。
 なぜなら、どんなに強大な敵が現れても私に攻撃を当てられなければどうということはないし、私のスピードに追い付けなければ私を倒すことなど……」
「だああああああああああっ!! だからマシンガントークは止めろっつーに!!
 それに、いくら早口でもそんな長い話してたらそれこそ時間のムダだろうが!!
 ――わかったよ、とりあえず今はあんたと一緒に行動する。だからさっさと別の場所に行こうぜ。
 それと、俺の名前はこうへいだ」
「む……。言われてみれば、確かにその通りだ。これは失礼した。
 『最速』を名乗っていながら私もまだまだだな…………
 よし。ではコーエイ、早速私の背中におぶされ、私が安全かつスピーディーにお前をエスコートしよう」
「だから、こうへいだ!
 ……というか、こういう場合、男である俺がエスコートするもんなんだが……。まあ、今は仕方ないか……」
 そう言いながら瀬戸はしぶしぶと最速の背中におぶさった。
 その時、最速の見事なバストに両腕が触れてしまい瀬戸はドギマギしたが、最速の方はそのようなことはまったく気にしていないようだった。

「――よし。では、行くぞコーエイ。
 ラディカル・グットスピード脚部限定ッ!!」
 その最速の言葉と同時に周辺の大地にいくつかのクレーターが発生し、最速の膝から下の両足には鎧のような装甲に包まれた。
「だーからこうへいだと……って、うおおおおおおっ!?」
 瀬戸が言葉を完全に言い終わるよりも先に最速はすでに走り始めていた。
 もちろん先程同様、人間とは思えない凄いスピードで――――



【ロワ開始数十分後 B-2 森林地帯】

【瀬戸こうへい@初代ハカロワ】
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、国崎最高ボタン@ギャルゲロワ、ストレイト・クーガーのサングラス@アニロワ
[状態]:混乱中。最速に背負われ移動中。
[思考]
基本:ゲームには乗らない。最終目的はゲームからの脱出。
1:うおおおおおおっ!?
2:俺はこうへいだーーーっ!!
3:つーか、アルター能力ってなんだ?
4:首輪解除のための情報、もしくは人材が欲しい。
【備考】
  • ハカロワ紙媒体化を一通り終えた直後からの参戦です。
  • 一般人です。異能は使えません。


【最速の人(◆WwHdPG9VGI氏)@アニロワ】
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、ほか不明
[状態]:健康。ラディカル・グットスピード(脚部限定)中。
[思考]
基本:ゲームには乗らない。最終目的は仲間たちとゲームから脱出。
1:スピーディーに仲間たちと合流したい。
2:スピーディーに首輪解除が出来そうな仲間もしくは情報を集める。
【備考】
  • イメージ声優は清水香里でシクヨロ(笑)

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