みんなで無念まとめ wiki

何で大魔法○が好きだと分かったんd(ry

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
燃え上がる木々につられてやってきた2人は、そこに想像もしていなかったものを見た。

「……これって、どう見ても……」

ポツンと落ちていたその布切れの正体に気づいて、◆BRxsUzTn5Aは顔を赤らめる。

それはどう見てもパンツだった。
パンティーだった。
女物の下着だった。
腰の所で紐を結んで穿くタイプの、いわゆる紐パンツ。
それが燃え上がる木々の前に何の脈絡もなく落ちている。
純情なゲーム少年◆BRxsUzTn5Aには、何がなんだか分からない。想像もつかない。
そういえばこのロワは18禁ゲーム系の人も参加してるかもしれないんだよな……と思い出すのが精一杯だ。

「ふん、なんだ。ドロッチェともカービィとも関係ない、ただの布切れか」

対して、◆BRxsUzTn5Aの隣に立つ怪人は、実につまらなそうに吐き捨てる。
リアルタイムカービィの人にとって、問題になるのはドロッチェかカービィのことだけ。
そのどちらとも関係のない女物の下着など、何の興味も湧きはしない。

「で、でもおかしいじゃないか! こんなところにこんなものがあるなんて……」
「我々がドロッチェやカービィと遭遇できていないことの方が、もっとおかしい」

至極真っ当な疑問をぶつける◆BRxsUzTn5Aに対し、リアルタイムカービィの人は真顔で断言する。
そのあまりの自信に、常識的で内気な◆BRxsUzTn5Aは、混乱する。
おかしいのは、どっちなのだろう? リアルタイムカービィの人? それとも、自分の方?
現実感が根底から揺らいで行くような錯覚。
なんだか自信がなくなってきてしまった彼の目の前で、リアルタイムカービィの人は、無造作に、

「我々は『こんなもの』に構っているヒマはないのだ、早くドロッチェやカービィの手掛かりを……」

  ボ  ン  ッ  !

――それは、唐突に。
落ちていた布切れを何の気なしに蹴り飛ばそうとしたリアルタイムカービィの人は、◆BRxsUzTn5Aの眼前で、

爆散した。




「…………え?」

問答無用だった。
木っ端微塵だった。
心の準備が整う間も何もなく、蹴り飛ばされた紐パンツもろとも、粉微塵に吹っ飛んだ。
マントも身体も、全て砕けて燃えて消えうせる。手にしていた共通支給品のデイパックが、どさりと落ちる。
ふわふわと、唯一爆発を逃れたリアルタイムカービィの人のシルクハットだけが、宙を舞う。

まるで現実味のない光景。
一般人に過ぎない◆BRxsUzTn5Aはしばし凍りつき。
ふわり、と遺品のシルクハットが自分の頭の上に舞い降りた所で、ようやく正気に返る。
ようやく、麻痺した脳が現実を認識する。

「う……う……うわぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁッ!!」

彼は逃げ出した。大声を上げてパニックになりながら、全速力でその場から逃げ出した。
何がなんだか分からない。激しく混乱した頭で、それでも彼は、惨劇の現場から逃げ出した。

        *        *        *

「……うふふ♪ 爆破作戦、だいせいこ~☆」

◆BRxsUzTn5Aの姿が見えなくなってから、しばらくして。
森の中に隠れて事の成り行きを見守っていた1人の人物が、姿を現した。
アンティークドールのような服を身にまとった彼女の隣には、奇怪な姿のスタンドが1体――。
もちろんその正体は、LSロワのボマー、及びそのスタンド『キラープリンセス』だ。
スタンドのお陰で攻撃力だけは突出しているものの、防御力は紙でHPは虚弱体質並みな彼女。
爆弾を仕掛けるだけ仕掛けておいて他人に爆破させるのには、それなりの理由があるのだ。
……まぁ、この結果がどこまで計算どおりだったのかは、かなり疑問なのだが。

「なんとなし、で組んだチームは破綻しなきゃいけないし、正気でいるより狂気でいるほうが楽しいよね?
 ズガンって非難を恐れてたらマーダーなんてできないし、相手がメジャーな方がかえって殺しやすいの☆
 どうせカオスな人だから蘇生するかもしれないし、報復ズガンされたらそれはそれでまた一興よ♪」

誰に聞かれているわけでもないのに、彼女は意味不明な言葉をブツブツと呟き続ける。
壊れきった笑顔を浮かべたまま残されたデイパックを拾い、◆BRxsUzTn5Aの去った方向を眺める。

「さて、と☆ 次はどんな『爆弾』仕掛けよっかな? 同じ手を繰り返すのはツマンナイしねェ……」

ちなみに――彼女が「爆弾トラップ」に使った「材料」については、突っ込んではいけない。
それが元々どこにあったか簡単に想像つくからって、言ってはいけない。
水に濡れたからと言って服を脱ぎ、他人の裸だからと平気で服を脱ぎ、クシャミ1つで服を剥ぐ。
それが、LSロワクオリティ。
彼女はただ、それに忠実だったというだけのことである。

「それに、危険人物は1人でも多い方がいいの。……ね?
 うーん、『あっち』の方は、もうちょっと『寝かせて』熟成させて美味しくなってから、かな?」

可愛らしく首を傾げる彼女の問いに、答える者はいない。
やがて彼女は楽しそうに歌いながら、その場を立ち去った。




        *        *        *

「はぁっ、はぁっ……! な、なんだよ、あれ……ッ!!」

後も振り返らずに逃げてきた◆BRxsUzTn5Aは、とうとう息が切れてその場にしゃがみ込む。
膝をついたところで、不意に吐き気を催し、その場に嘔吐する。
その拍子に、頭に乗ったままだったシルクハットが地面に落ちるが、構っている余裕もない。

バトル・ロワイヤルに放り込まれて、すぐにリアルタイムカービィの人に遭遇して――
ブッ飛んだ人格に辟易しながらも、共通の趣味と話題を持つ友の出現に、僅かなりとも安らぎを感じて――
そして、さてこれからどうしようか、という時に訪れた、唐突な死。
そりゃ◆BRxsUzTn5Aでなくても参るだろう。

「な、なんなんだよ、『落ちてたパンツに触ったら爆死』って……! そんな死に方ありなのかよッ……!」

これなら、まだクルミで首を掻き切られる方がマシだ。便座カバーで絞め殺される方がマシだ。
リアルタイムカービィの人と出会ってからすっかり忘れていた恐怖。
ガチガチと、奥歯が鳴る。

いやだ。いやだ。いやだ。
あんな死に方、絶対にしたくない。
◆BRxsUzTn5Aの目が血走る。自分に支給された、武器の入ったデイパックを胸に抱えこむ。

「も、もう、変なモノ見つけても絶対に触らないぞ。絶対に近づかないぞ。
 もしも向こうから近づいてくるなら、こ、こっちから逆にやっつけてやる……!」

疑心暗鬼、そして狂気フラグ。
その危険さを知らない◆BRxsUzTn5Aでは無かったが、もうそんなことは頭の片隅にも残ってはいない。
もう何も信じられない。もう誰も信じられない。殺られる前に殺る。
そうしなければ、きっと自分も理不尽に殺される――
薄味な一般人キャラに過ぎない◆BRxsUzTn5Aに、その狂気の誘惑を振り払うだけの力は無かった。


【開始十数分後/F-3/一日目】
【◆BRxsUzTn5A@任天堂ロワ】
[状態]:健康、芽生え始めた狂気
[装備]:リアルタイムカービィの人の遺品のシルクハット
[道具]:支給品一式(地図無し)、ランダムアイテム(1~3)(確認済み)
[思考]
基本:もう何も信じられない
1:もう誰も信じられない
2:どんな手段を使ってでも生き延びる
3:ゲームからの脱出、または優勝
[備考]
※黒髪の内公的な少年。
※特に使える能力はありません。(つまり一般人)
※あまりのショックに、壊れはじめています。

【開始十数分後・E-2 ボマー@LSロワ】
[状態]:精神疲労(小)、「穿いてない疑惑」
[装備]:マジカントバット@MOTHER2 契約の指輪@ローゼンメイデン、ランダムアイテム(1~3)(未確認)
[道具]:支給品一式(地図なし)×2(片方はリアルタイムカービィの人のもの)
[思考]:基本:リ~リカル・トカレ~フ♪キルゼムオ~ル♪
1:自分の身を守り、襲い掛かる危険人物は爆破。
2:危険人物でない人物は、危険人物にしてから爆破。
3:それでも正気を保つような人物は、ミーディアムにして一滴残さず搾り取る。
※特殊能力として、触れたものを爆弾にするスタンド『キラープリンセス』が使えます。
 ぶっちゃけ、シアーハートアタックのないキラークィーンです。

【リアルタイムカービィの人(書き手)@カオスロワ 死亡確認】

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー