メトロ・サヴァイブ




正面のガラスに映る自分の姿は、随分と頼りなく見えた。
何となく後ろを振り返れば、やはり頼りない顔をした自分が映って見える。
それが『見える』だけならば良いのだが、生憎そうではない。
自分は、頼りないのだ。その事は充分良く理解している。
再び、前を向き、落ち込んでいく気分のままに俯いた。
太田ともえは、思わず口から溜息を漏らしていた。

「はぁ……」

駅に居た時から、ずっとともえの脳裏について回る思いがあった。
歯痒い。情けない。彼女の脳裏に、そんな思いがずっと付き纏っている。
自分は、何をしているのだろうか。
現時点で怪異の大本が実際に何であるのかは不明だとは言え、
あの加奈江によるまやかしのせいで起きている現象という可能性は充分にあり得る事。
その場合は事態を解決するのは他でもない、大田の家の者である自分の役目のはずだ。
ならば、怪異の正体が明らかになるまではそれを想定して立ち回るべきではないのか。
それなのに自分は何をしているのだろうか。
この怪異に放りこまれてから、一体何をしてきたのだろうか。
答えは――――明白だ。自分は、何もしていない。
ただ、怯え、逃げ惑い、助けられてきただけで、何もしていないし、何も出来ていない。
いや、何にも出来ないのだ。同行するジルやケビンの様には、自分は戦えない。
出来そうな事と言えば、化物を発見した時に大声を出して仲間に知らせる事くらいだろうか。
自分には化物を退治するような力も技も無ければ、
こうした荒仕事で状況に応じた適切な判断を下す能力もないのだから。

それは、駅の時だけでなく、今現在でもそう。
左右を確認すれば、車両の奥で隣接車両の見張りをしているジル、ケビンの姿が目に映った。
隣接する2つの車両には先程ジルが倒した看護婦のような化物が徘徊している為、
ジルとケビンが今、それぞれ車両の両端に分かれて見張りの任についているのだが、
そんな単純な役目ですら自分は二人よりも上手くこなす事は出来ない。
申し出はしたが「その靴じゃ逆に気付かれちまうから任せとけ」と車両中央に追いやられてしまった。
責任を持たねばならぬ立場である自分が、ただの足手まといでしかない。
それ故の焦燥や無力感が、ともえを落ち込ませていた。

ついでに言えば、ともえを落ち込ませる原因はもう1つだけある。
それは、彼女が今乗っているこの電車そのものだ。話に聞いていたものとは随分と印象が違うのだ。
電車とは、窓から見える壮大な景色が流れるように移り変わるもの。
船よりも速いという速度を体感出来るもの。
乗るだけでも気分は高揚し、感動すら覚える素晴らしい乗り物。
そのように聞いていたのだが、実際に乗ってみたこれはどうだろう。
電車の外はただ暗いだけで、壮大な景色どころか1m先にも見える物は何もない。
電車の中は駅よりも幾分かはマシとは言え、汚く、狭く、仄かに嫌な臭いも漂い、不快極まりない。
おまけに揺れが酷く、ともえの履いている底が厚めの草履では手すりを掴んでいないと立っている事もままならないのだが、
どの手すりも得体の知れない何かがこびりついていて、汚れきっている。
流石にそれに直接触れたくはなかった為、ともえは已む無く手すりに手拭いを巻いて
その上を掴んでみてはいるが、ざらつき、或いは滑つきの生理的不快感は布越しとは言え
しっかりと手に伝わってくる。だがそれでも手すりを放すわけにもいかない。
気色が悪い。電車とは、こんなものだったのか。
そんな不快さと落胆がともえの落ち込みに拍車をかけ、益々彼女を俯かせていた。

だがしばらくすると、ともえはくだらない考えを追いやるかの様に頭を振った。
電車など――こんな不愉快な乗り物の事など今は気にしている場合ではない。
それよりも、これから自分が何を成すべきか、それを考えねば。重要なのはそちらだ。

(私に出来る事……)

顔を上げ、ガラスに映る自分と視線を合わせ、ともえは改めて考えを巡らせる。
荒仕事は、出来ない。
何かしらの作戦を立てる事も出来ない。
自分にジルやケビンと対等な、或いは彼等を凌ぐ技能があるとすれば、
思いつくのは花嫁修業で培った炊事、洗濯、掃除、その他家事全般と三味線くらいのものだ。

(そんなもの、ここでどうするのよ……)

自分自身の思い付きに、ともえは余計に落ち込みかけた。
まあ、もしもこの町を長いこと出られなくなるようであれば、
いずれそれらの技能も必要になる時が来るのかもしれない。
食事が必要となれば、夜見島名産の郷土料理『夜見鍋』を二人に振舞う事も出来るし、
仮宿に埃が積もっていれば、雑巾一つで新築同様にピカピカに磨き上げる事も出来る。
だが、少なくともそれが事態の解決には何の役にも立たないものである事は確かだ。

「はぁ……」

溜め息を漏らして、ともえは思考を切り替える。
どうやら、やはり自分は技術的にはジル達の役には立てそうにない。
例え本当に怪異の正体が『穢れ』だとしても、口惜しいがこれは自分の手に負えるものではない。
ならば、やはり知識を伝えるべきなのか。
先程は話す事が躊躇われた、夜見島の伝承と、加奈江の事。
それを伝えれば、ジル達なら事態を解決に導いてくれるのではないか。
太田家総領の娘としての使命として、例え自身の立場を危ういものにするとしても、
それが『穢れ』を治める事に繋がるのならば甘んじて受け入れなければならないのではないか。

しかし――――ともえはジルの横顔に視線を向ける。
彼女やケビンは、アメリカの警察官だ。
ともえが直接手を下した訳ではないものの、人を二人も殺したという事実を伝えた時、
果たして彼等はどのような反応を見せるのか――――到底受け入れられるとは思えない。
化物女を退治しただけの事であって殺人ではない。そんな理屈は通用しないだろう。
アメリカでは犯罪者は拳銃で撃たれるそうだが、いきなり射殺されたりはしないだろうか。
そう考えてしまえば、やはり話す事は躊躇われてしまう。
せめて彼等が同じ日本人であるならば、まだ話す事に抵抗は少ないのだが――――。

(はぁ……こんな時、お父様ならどうなさるのかしら?)

ともえはガラスの向こうに、父、太田常雄の姿を思い浮かべた。
この様な事態に陥っても、未熟者の自分とは違い父ならば。
太田家総領であり聡明な父ならば、もっと上手く立ち回れるはずなのに。

(お父様なら…………お父、様? ……そうよ、お父様よ!)

ふと、脳裏に訪れた1つの案。ともえは僅かながら顔に明るさを取り戻す。
そうだ。これが加奈江による『穢れ』なら、
あの場に居た父や島民達もともえと同じくこの街に移動させられているはずだ。
ならば、何処かにいる父、或いは夜見島の皆を見つけ出して昨夜のように団結し、
『穢れ』に立ち向かえば良いではないか。
もしも『穢れ』とは関係の無い理由でともえ一人がこの街に流されてきたというのなら、
その場合にはともえには怪異に立ち向かう責任はない。
少々情けないのは変わらないが、これまで通りジル達について行けば良いだけの事だ。
どちらにしても、わざわざジル達に伝承や加奈江討伐の一部始終を伝えずとも済む。
無駄にジル達との関係に溝を作り出す恐れのある選択をする必要はないのだ。

そうと決まれば、ジル達に協力を仰ごう。
警察署に行った後でも良い。
行動に一段落がついたら夜見島の皆を探し出す事に協力してもらおう。
思い立ったが吉日。早速ともえは相談する為、手すりを放してジルに近づこうとした。



丁度、その時。



金切り声のような、甲高く、耳障りな音がともえの耳を襲った。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


急ブレーキがかかった。
バンッ、と大きな音が車両内に響き渡る。
貫通扉のガラス窓から隣接車両を覗き見るように見張りについていたケビンが、
唐突な速度変化に対応出来ずに思い切り扉に顔を打ち付けた音だ。

「ヤベッ」

痛みよりも先に焦りを感じ、ケビンは直ぐ様体勢を整えた。
ナース共に気付かれたか――――素早く視線を走らせ対象を視界に収めると、
瞬間、ケビンの眉間に嫌悪感という名の深い皺が刻まれる。
数体のナース達は、全員が全員転倒しており、短いスカートの中身をさらけ出していた。

「チッ……汚ねえモン見せてんじゃねえよ」

モゾモゾと起き上がったナース達は結局徘徊を再開する。
この距離で今の音が聞こえていないはずはないのだが、
とりあえず、この怪物はこちらを探知は出来ないらしい。
ケビンは軽く息を吐き、振り返った。
こちらの車両では、転倒していたらしいともえをジルが助け起こしていた。

(こっち見ときゃよかった)

そんな本音は胸中に留め、続けてケビンは開かれた車両ドアから外に目を向けた。
乱暴に停車した電車の外は、先程までの漆黒のトンネルとは違い、僅かながらに明かりがついているようだ。
上体だけ身を乗り出して、目を凝らす。薄ぼんやりと見えるのは――――。

「駅?」

そこは、無人のプラットホームだった。
違和感を覚え、ケビンは咄嗟に左腕の腕時計を確認した。
乗車した時間から、およそではあるが2分程度。
それはアメリカ都会の地下鉄ならば、隣駅までかかる時間としては平均的と言えるのだが、
先程のこの街の地図で駅から駅までの距離を測る限りでは、少し早過ぎる到着時間に思えた。
あの距離なら5分やそこらはかかってもおかしくはないはずだ。
それとも地図には表記されていない駅が間に在ったのだろうか。
そう考えるなら一応の納得はいくのだが。

「まあ降りるしかねえよな」

実際にはどうであろうとも、現状ではこの駅が目的地でないと断言出来る材料はない。
ケビンはホームに降り立とうとして――――ふと、足を止めた。
ホームの上で、音が聞こえる。パシン、と軽く何かを叩くような音が聞こえるのだ。

(何かいるのか?)

パシン、パシンと、音は鳴り続けている。
その音は徐々に近づいて来て、大きくなってくる。
目をやるが、しかし、音が鳴っているはずの場所には何も見えない。
光量が少ないとは言え、明かりは点いている。何かがいれば見える程度の明かりではある。
それなのに、何者の姿もない。そこでは音だけが鳴り続け、近付いてくる。
ケビンは振り返り、ジルを呼んだ。
側に来たジルもその音を聞き、何もいない事を確認し、戸惑いの表情を浮かべた。

「聞こえるよな? あれ、どう思う?」
「何とも言えない。生存者やゾンビじゃないのは確かみたいだけど……」

パシン――

「同感だ。だけど、だったら……あれか? 幽霊のラップ音ってやつか?」
「幽霊? あんまり考えたくないけど、ありのままを受け入れるならそうなりそうね」

パシン――

「オイオイ勘弁してくれ。ゴーストバスターズじゃねえんだぞ!
 ジル。幽霊ってのは銃弾でくたばるのか!?」
「知らないわよ! 試してみたら良いじゃない、良い機会でしょ!」

パシン――

「どこ撃ちゃ良いんだよ!」
「自分で考えなさいよ!」

パシン――

音が近付くにつれ、二人の声に焦りが混じり、荒くなる。
ゾンビ共と対峙する時とはまた違うプレッシャーが、二人を包んでいた。

パシン――

音は、すぐそこまで近付いて来ている。
思わず二人は舌を打ち、後退りをした。
肉体のある怪物なら、銃弾を撃ち込んでやれば殺せる。それは経験済みだ。
だが、幽霊の対処法など、彼等は知らない。
もしも『音』を鳴らしている幽霊が怪物達のように襲いかかってきたならば、
一体どうすればいいのか――――。

パシン――

ジルがともえに駆け寄っていく気配を感じた。
同時にケビンはホルスターから愛用の銃を引き抜いた。

パシン――

音は、ついに車両ドアのすぐ手前で、鳴った。
何もない空間に、ケビンは忌まわし気に銃を向けた。

「ゴーストバスターズ、テレホンナンバー何だったっけ? 昔は覚えてたんだが……」

軽口とは裏腹に、顔に浮かぶのは強張った笑み。
手が、じわりと汗ばむ感触があった。
次、音が鳴ったら、瞬間でブチこんでやる――――ケビンは体勢を微動だにさせず、空間に狙いをつけていた。

だが、それから音はしなかった。
5秒が過ぎ、10秒が経過して、それでも音は鳴り出さない。
やがて、沈黙と緊張に耐えかねたかの様に動いたのは、車両ドアだった。
ドアは、次の音を待たずに閉じ、電車はゆっくりと動き始める。

(とっくに入り込んでたりしねえよな……?)

耳を澄ませ、車両内に視線を巡らせた。
更に10秒、20秒と経過するが、異常はとりあえず確認出来ない。
ジルやともえも問題無さそうだ。
問題があるとすれば電車を降り損ねた事だが、この際それは仕方ないだろう。
いつの間にか止めていた息を、ケビンは大きく吐き出した。

「どうやらコールする必要はねえようだ」

おどけた様に口元をつり上げ、ケビンはジルに視線を投げかけた。
ジルも釣られたのか、ホッとしたように笑った。
そして答えようとしたのだろう。口を開いて――――その表情が驚愕に染まった。
ジルの瞳は、ケビンを映していない。その視線はケビンの後ろに向けられている。

「またそのパターンかよ!」

背後に先程の蛇の様な気配は全く感じられないが、ジルの顔付きは只事ではない。
ケビンは薄汚い床に倒れるように転がり込み、振り返った。
何も、いない。
前方の上下左右を素早く視認するが、車両内には何もいない。

「何だよ、何にもいね――――ンン?!」

ジルに対し愚痴をこぼそうとした時、後ろから手が伸び、ケビンの口が塞がれた。
ジルの手だ。その手は一呼吸の間を置いて、ケビンの口から離れた。
そして人差し指を立て、話すな。ジェスチャーでそう言うと、ゆっくりと前方を指した。
ケビンはその指先から、前へと、視線を移す。
しかし、やはり何もいない。ジルの指はただ宙を指しているだけ――――。

(っ?!)

と、ケビンの目は異常なものを捉えた。
確かに車両内には何もいなかった。『車両内』には。
しかし車両の外――――貫通扉の窓の向こうに。
つまりケビンが見張りをしていた隣接車両の中に、人の横顔が見えるのだ。
そう、顔だ。顔がある。横顔しか見えないが、ナース共ではない。
東洋人の様だが、虚ろな目でただ前を向いている。

(何だあいつ?!)

ケビンの体勢では角度的にその東洋人の顔しか見えない。
ジルの手を退かすと、ケビンは静かに立ち上がった。
そして、隣接車両内を確認し――――ジルの驚愕の理由を理解した。
きっと今のケビンはジルと同じ表情を浮かべている事だろう。

貫通扉の窓から見えた隣接車両内に、東洋人は一人ではなかった。
二人でもなかった。
三人でもなかった。
何人居るのか、はっきり言ってケビンには分からない。
その車両内は、まるでラッシュアワー時の様に東洋人達によって埋め尽くされていたのだから。

(何だ、こいつら?! いつの間に入って来やがった?!)

その東洋人達は、何かの患者だろうか。全員が同じ白の手術着を着用している。
全員が同じような虚ろな目で立っていて、全員が同じように死人のような顔色をしている。
それは、あまりにも異常すぎる光景だった。
ゾンビではないにしても、こいつらが真っ当な人間である可能性は低い。
先程の駅の幽霊。
タイミングからして、あれと関連付けるのは間違った判断では無いだろう。

ケビンはジルを振り返る。
彼女の銃を合わせても、弾丸は60発程度。
とてもこの人数を相手には出来ないし、そもそも幽霊なら銃が通じるかどうかも不明だ。
幸いまだ気付かれてはない様子だが、電車の中ではあれに襲われたら逃げ道は無い。
とにかく、次の駅に到着するまで気付かれないよう注意を払うしかない。
しかし、もし気付かれてしまったら――――。

(さて……。どうすっかね)



【???/走行中の地下鉄車両内/一日目夜中】


【ケビン・ライマン@バイオハザードアウトブレイク】
 [状態]:身体的疲労(小) 、T-ウィルス感染中、手を洗ってない
 [装備]:ケビン専用45オート(装弾数3/7)@バイオハザードシリーズ、日本刀、ハンドライト
 [道具]:法執行官証票
 [思考・状況]
 基本行動方針:救難者は助けながら、脱出。T-ウィルスに感染したままなら、最後ぐらい恰好つける。
 0:ナースの次はクランケかよ?!
 1:警察署で街の情報を集める。
 ※T-ウィルス感染者です。時間経過、もしくは死亡後にゾンビ化する可能性があります。
 ※闇人がゾンビのように敵かどうか判断し兼ねています。


【ジル・バレンタイン@バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ】
 [状態]:健康、謎の「患者達」に対する驚き
 [装備]:M92Fカスタム"サムライエッジ2"(装弾数15/15)@バイオハザードシリーズ
 [道具]:キーピック、M92(装弾数15/15)、ナイフ、地図、ハンドガンの弾(24/30)、携帯用救急キット、栄養ドリンク、ハンドライト
 [思考・状況]
 基本行動方針:救難者は助けながら、脱出。
 0:ゾンビ? とにかく気付かれないようにしないと……
 1:警察署で街の情報を集める。
 ※ケビンがT-ウィルスに感染していることを知っています。
 ※闇人がゾンビのように敵かどうか判断し兼ねています。


【太田ともえ@SIREN2】
 [状態]:身体的・精神的疲労(小)
 [装備]:髪飾り@SIRENシリーズ
 [道具]:なし
 [思考・状況]
 基本行動方針:夜見島に帰る。
 0:お父様、もしくは夜見島の人間を探し、事態解決に動く。
 1:ケビンたちに同行し、状況を調べる。
 2:事態が穢れによるものであるならば、総領の娘としての使命を全うする。
 ※闇人の存在に対して、何かしら察知することができるかもしれません。



※A-1兼A-2の駅と、次にケビン達の到着する駅との間に「名前の無い駅」が存在します。
 この話以降の電車が名前の無い駅に停車するかどうかは後続の書き手さんに一任します。



名前の無い駅@流行り神
駅そのものは、建設を中断されただけの単なる地下鉄の廃駅。
建設途中で「悪魔の実験」で使用された地下墓地、地下施設が発見されてしまった為、
已む無く工事を中断、放置したものと思われる。駅構内から地下墓地へと進む事が出来る。
地下施設内には「悪魔の実験」での犠牲者達の霊魂が大量にさまよっていて、
霊魂はポルターガイスト現象を起こしたり、人に危害を加えようとしたりする。



悪魔の実験@流行り神
東京の地下施設で昭和20年代から30年代前半まで行われていた実験の事。
死者の霊魂を機械で人為的に操作する研究が行われていたらしいが、具体的な目的や正式な名称は不明。
千人単位の人間がこの実験の犠牲となり亡くなっている。



死者の霊魂@流行り神
「悪魔の実験」の犠牲者達の霊魂。
ゲーム内では実体化しているものと、していないものの2種類が存在する。

実体化しているものは、現代では使用されていない白い手術着を身につけていて、
身体には胸部から下腹部にかけてぽっかりと巨大な穴が開けられ、内臓がきれいに抜き取られている。
おそらく死んだ時そのままの姿で実体化しているのだろう。
知能は無いわけではないが凶暴性が強く、人を殺そうと襲いかかってくる。
人間の姿をしているが普通の人間よりも圧倒的に怪力であり、素手で人の身体を引き千切る事が可能。

実体化していないものは基本的に肉眼では見えない。
実体化している霊魂よりも理性的らしく、ポルターガイスト現象(原因不明の物音、囁き声、物体の移動など)は起こせるが無闇に人に襲いかかったりはしない様子。
地下施設にある霊魂を操作する機械が破壊されれば、どちらの霊魂も消滅するらしい。



【クリーチャー基本設定】
死者の霊魂(実体化)
出典:流行り神
形態:複数存在
外見:パッと見では外傷のない人間の死体。現代では使用されていない白い手術着を着用。
武器:無し
能力:普通の人間よりも怪力であり、素手で人の身体を引き千切る事が可能。
攻撃力:★★★★☆
生命力:不明。
敏捷性:★☆☆☆☆
行動パターン:霊魂と言っても宙に浮くわけではなく、ゾンビのように歩いて来る。
備考:原作内で話す描写は無いが、意思は持っていて言葉は理解できる。
ただ知能が低いらしく、人を騙すような事は出来ないようだ。同じ理由から、説得などは不可能。
生命力に関しては原作内で描写はないので適当に決めてしまっていいだろう。
4日間寝込んでいた風海や疲労困憊だったゆうかの全力疾走に追いつけない程度の移動速度。

死者の霊魂(非実体化)
出典:流行り神
形態:複数存在
外見:人の姿のままで透明になっている。
武器:無し
能力:ポルターガイストを起こせる。
攻撃力:不明。
生命力:不明。
敏捷性:不明。
行動パターン:目的は不明だが、ポルターガイスト現象を起こす。
備考:原作内で話す描写は無いが、意思は持っていて言葉は理解できる。
特に直接的な危害を加えようとしてくるわけではないらしい。


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最終更新:2012年06月22日 23:40