Blaze Of Glory
再びあのサイレンが鳴り、建物全体が震え、変貌していったのは、ジルが耳を澄ませて非常扉の外の様子を窺っている時だった。
手の中で蠢き、変化していくドアノブの感触に、ジルは思わず手を放す。
生理的不快感を催す赤黒い汚れは、天井や壁に染み込む様に消えていった。赤く錆びたフェンスは、見慣れた木製の壁に変わっていった。
数秒後にそこに現れたのは、いつも通りに近いラクーン警察署の風景だ。
だが、この現象は先程体験している。二番煎じのドッキリにそう驚いてやるつもりはない。気を取り直し、ジルは改めて表の様子を窺った。
ケビンとジムだろう。先程から表では、はっきりとは聞き取れないが声が聞こえてきていた。2人はこちら側に回り込んでいるらしい。
だとしたら、あの大蛇もケビン達を追ってこちらに来ているはず。下手に扉を開けてはトモエやハリーにも危険が及ぶ恐れもある。
時間は惜しいが、署の西側から回り込んでオフィスを目指す方が良いかもしれない。
それとも危険を承知で一気に階段を駆け抜けるか――――。
「ま、待って!」
ジルが扉を開くか決めあぐねていると、トモエの声が背中に投げかけられた。
左手の位置をそのままに、どうかしたのか、と視線でトモエに問いかける。
トモエはこめかみを抑えながら、宿直室や署の地下へと通じる廊下の扉に顔を向けていた。
「こっちに誰かいる。よく分からないけど猟銃……みたいな大きい銃を持ってる人が……」
「猟銃? 何故分かるんだ?」
「見えるの。自衛隊みたいな格好してて、走ってる……」
「……それはどういう――――」
2つ目の疑問をハリーが言い終えるより先に、廊下側から何かが聞こえてきた。
全員が口を閉じ、廊下に集中する。聞こえてきたのは、足音だった。
「2人共、そっちに入って」
一旦オフィス内に戻る様に指示を出し、ジルはオフィスの入口から廊下の扉へと拳銃を向けた。
トモエの遠くを見通す力は、どうやら本物らしい。足音は次第に大きくなり、扉の前に到達する。
「そこで止まって! こっちは銃を構えてるわ!」
ジルの叫びに、返答はなかった。代わりに、扉がゆっくりと開かれる。
物陰に隠れているのか、相手の姿は見えない。男の低い声がジルの耳に届いた。
「あんたは?」
「警察よ。あなたが銃を持ってるのは分かってる。
私に撃たせたくないなら銃を下ろしてゆっくりと出て来て!」
暫しの沈黙の後、廊下から2人の男が姿を見せた。
1人は迷彩服を着たスキンヘッドの東洋人。もう1人は、まだ少年だ。
「あんたらは3人か? 化物じゃないみたいだな」
「結局あっち通れなくて、結果オーライだったかもしれませんね」
「あなた達は? いえ、待って。その銃器はここで見つけたもの?」
ジルの質問に、少年は素直に頷いた。
男達が何者か。どうしてこちらの人数を言い当てたのか。気になったが、今はそれよりも彼等の手にする物騒な重火器に目が行った。
スキンヘッドの男の武器も、少年の武器も、どちらも今ジルが喉から手が出る程に欲しかったものだ。
この男達に敵意はない様子。ジルは銃を下ろし、謝罪の言葉をかけた。
「ごめんなさい。でも事情の説明は後にさせて! 今は――――」
ジルの声を、表からの軽機関銃の銃声が掻き消した。
扉のすぐ向こうで、ケビン達が戦っている。理解した瞬間、ジルの身体は動いていた。
「貸して!」
半ば強奪するかのように、少年の持つグレネードランチャーと弾薬を拝借し、ジルは非常階段へと続く扉を乱暴に開いて外に飛び出した。
外にはいつの間にかまた、真っ白な濃霧が発生していた。その中に巨大な影が見える。
ジルは申し訳程度に備え付けられた非常階段の踊り場から数段昇り、目を凝らした。そこに見えたのは――――。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「おいおい!? またかよ!?」
それはまるで、その轟音に応じるかの様に起こった。
何時間か前、この街に迷い込んですぐに起こった現象と同様の周囲の変化。世界がざわつき、蠢き、一変しようとしている。
それ自体は良かった。薄汚れた世界が元に戻るだけ。何ら不都合はなかったはずだ。
だが、ケビンとジムの置かれた状況で、それはあまりにも致命的な変化だった。
「な、なんだこりゃ!?」
ジムの身体の下にある金網フェンス。ケビンが今7フィート程登っている金網フェンス。
そのフェンスもまた、世界と共に変わろうとしていた。
フェンス越しに見えているはずのジムの身体が、徐々に、徐々に、灰色に遮られていく。
手に食い込んでいた金網の感触が、固く冷たいコンクリートの感触へと移行していく。
フェンスがコンクリート塀に変貌していき、金網にかけていた足が、手が、押し戻されていく。
このままでは落ちる。本能的にケビンはジムに手を伸ばした。だが、フェンス――――いや、塀の上ではジムもまたバランスを崩していた。
「ちっ!」
「うわあっ!」
これ以上は体勢を保てないと判断し、ケビンは自ら塀から飛び降りた。同時に塀の向こうでドサリ、と大きな音を立ててジムが落下した。
振り返り、フェンスだった塀に触れてみる。その感触は間違いなく、ただの塀だった。押してみても、叩いてみても、フェンスだった面影はどこにもない。ラクーン警察署の、あのコンクリ塀だ。
「いくらなんでもそりゃねえだろ……」
ケビンは眼前にそびえ立つ塀を恨めしそうに見上げた。手を伸ばそうとも上までは届かない。
こうして向き合ってみて改めて理解する。激痛に耐えながらこれをよじ登るのは、やはり不可能だ。
「ジム! 大丈夫か!?」
「大丈夫じゃねえよ! すげーいてえよ! もう死ぬかもしれねえ!」
「よし、大丈夫だな! ちょっと――――」
後方で、巨体が引き摺られる様な音が聞こえてきた。
手を貸してくれ。そうジムにかけようとしていた言葉を飲み込み、ケビンはゆっくりと振り返る。
いつの間にか、周囲には夕方と同じ様に真っ白の濃霧が発生していた。その濃霧の奥。角を曲がり這い進んでくる巨大な影。
それを見たケビンの胸中に静かに、しかし急速に広がっていくのは――――ある種の覚悟だった。
「……やれやれ。どうやら進退窮まったな。ジム! ヘビ野郎が来たぞ! 早く逃げろ!」
「はぁ!? あんた何やってんだよ!? 早くこっち来なよ!」
ジムが塀をよじ登る音が耳に届く。手を貸してくれるつもりなのだろう。
その心遣いはありがたいが、今は同時に疎ましくも思えた。
「無理だ、さっきの鉄柵ならまだしもこれじゃ間に合わねえよ。ここは俺に任せて先に行きな!」
「それ、何の、セリフ!?」
頭の上からジムの声が聞こえた。見上げれば、ジムが塀にしがみつき、顔を出していた。
蛇の影を見て慌てて手を伸ばすが、ケビンにそれを掴む気は、ない。
「何ってわけじゃねえけど、ちとありきたりすぎたか? オリジナルだよ。元ネタはねえ」
「分かったよ! 何でもいいから早くしろって!」
その手を掴めば、何のことはない。大蛇の餌が1つ増えるだけだ。
ケビンはベルトに挿していた日本刀を鞘ごと引き抜き、先端でジムの額を強く押した。
再びジムの落下音と、みっともない声が辺りに響いた。この数日間うんざりする程聞いてきたその悲鳴も、これで聞き納めだ。
結局最期に見る顔はジムの間抜け面か。そう思えば、妙に笑えてきた。
「お前はジルが来るまで逃げ回るんだろ? その役は任せたからよ、役目果たせよ!」
「おい……ケビン! ……マジかよ!? ちくしょうっ! ケビンッ!」
再度かけられるジムの声を無視して、ケビンは大蛇へと足を踏み出した。
最期くらいは、格好つける。それにはおあつらえ向きのシチュエーションだ。
囮役でも充分格好はつけられたと思ったが、どうやら運命にNGを出されたらしい。まさかのテイク2だ。
「ジェニファー・ロペスにゃなれなかったか……」
吐き捨て、ケビンはニヤリと自虐的な笑みを浮かべた。
当然だ。所詮自分はただの警察官。S.T.A.R.S.達のような英雄には選ばれなかった男だ。
所詮自分はただのその他大勢。ラクーンシティで死んでいった同僚達と同じ。出演者の1人にはなれても主人公にはなれやしない。
所詮自分はどう足掻こうともラクーンシティからの脱出も叶わず、あの大学で死の運命を待つだけだった、ただの――――「あんちゃん」だ。
追跡してきた死の運命が、亡者の仲間入りでもなく、スキンヘッドの大男でもなく、核爆発でもなく、この蛇だった。それだけの事。
「まあ……あの映画でジェニファー・ロペス大した事してねえけど」
日本刀の鞘を投げ捨て、ケビンは呟いた。距離が縮まり、夜霧の中の大蛇の姿が鮮明になる。
大蛇はその巨大な上体を起こし、鎌首をもたげた。その体勢を保ったまま、迫り来る。
怒りが満ち満ちた瞳孔にケビンが映し出されていた。
ライオンや子像ですら一呑みに出来そうな程に開かれた大口は、どこか笑っている様にも見える。散々お預けを食らった獲物に漸くありつけるのが余程嬉しいのか。
そう、自分は、食われて死ぬ。それはおそらく曲げようのない未来だ。だが、T-ウィルスに侵されている自分には、それはマシな死に方なのかもしれない。
少なくとも、亡者の仲間入りを果たして誰かに襲いかかる様な真似はしなくて済む。
最後の晩餐――――スペシャルミールが人肉だなんて、絶対に御免だ。
大蛇の上顎の中で、牙が持ち上がる。ケビンは日本刀の柄を逆手に握り、鋒を地面に向けた。
これが最後の仕事だ。自分には、この大蛇を駆除する事は出来ないが、身体は言う事を聞かないが、やるだけの事はやらねばならない。
「てめえのスペシャルミールは、ケビン・ライマンシェフ特製ダイエットフードってことだ……!」
駅でこの蛇に鉄パイプをはめ込んだ要領を思い出す。今度はあの時よりも極力深く、だ。
大蛇が若干頭を後方に引いた。それは、捕食の予備動作。
チャンスは一度きり。テイク3は、無い。
ケビンは右腕を身体に引き寄せ、力を込めた。直後に、大蛇の大口が一瞬でケビンに覆い被さり、巨大な毒牙がケビンの背中を貫通した――――。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ジルが目を向けた先。濃霧の中に見える大蛇の口には、人間らしきものの下半身が咥え上げられていた。
ケビンか、ジムか。そこまでは視認出来ない。しかし、大蛇よりも先――――署の給水塔へ続く階段辺りからだろうか。
闇と霧に包まれ見えはしないが、そこから聞こえて来るのはジムの悪態だ。
状況は分からないが、ジムはあの位置から大蛇に向かい軽機関銃を撃ち込んだらしい。
生存しているのがジム。となれば、咥え上げられているのは――――。
「ケビン……ッ!」
全身が、怒りで震えた。ジルは非常階段の手すりに足をかけ、庭に飛び降りた。グレネードランチャーを構え、確実な射程まで距離を詰める。
大蛇はケビンを咥えたまま頭を大きく振り、コンクリート塀に打ち付けた。塀が破壊され、破片が辺りに飛散する。
近付くジルに気付いていないのか、それともケビンに気を取られているのか、大蛇はジルに対し、何の警戒も見せなかった。
迷わずジルはトリガーを引いた。硫酸弾が光と変わり、大蛇の背中に着弾する。
奇声を上げて、大蛇がジルを振り返った。そこでジルは初めて大蛇の異変に気が付いた。
威嚇する様に開かれた大口。その下顎に、日本刀が突き刺さり、貫通していたのだ。ケビンが見つけてはしゃいでいた、あの日本刀だ。
ケビンが、やったのだ。捕食の際の大蛇が咥えこむ力を利用して、日本刀を突き立てたのだ。あんな、ポンコツの身体で。自身の命を賭けてまで。
上顎の巨大な牙に貫かれているケビンの肉体が呑み込まれていない理由が何となく理解出来た。
日本刀が邪魔をしてなのか、或いは下顎の筋肉が断裂したのかまでは分からないが、上手く呑み込めないのだ。
そして今、大蛇はその日本刀をどうにか取り除こうと躍起になっている。
牙も使えず、獲物を呑み込む事も出来ず、獲物に対する執着も薄れているのであれば、大蛇の脅威は大幅に下がっている。倒すなら今しかない。
ケビンがすぐそこに居るというのに、彼の不敵な笑いが脳裏を過ぎった。
マーク・ジャクソンもびっくりのナイス・アシストだろ? そんな、いつもの軽口が聞こえてくる気がした。
滲む涙を、唇を噛み締めて堪えた。零れそうになる嗚咽を、喉に力を込めて堪えた。
ジルはグレネード弾をリロードした。そして1発、また1発と、硫酸弾を閃光に変え、確実に撃ち込んでいく。
硫酸弾が大蛇の表皮で爆発し、煙を上げて鱗を溶かしていく。肉が焼けただれていくのが確かに見て取れた。
ジルの背後から、2つの爆音が轟いた。思わず振り返れば、そこに居たのは2人の東洋人だ。
「な、何だよこれ……蛇、なのか……?」
「須田! 彼女が撃った場所を狙え! それ以上近付くなよ!」
「は、はい!」
迷彩服の男が一目で、冷静で的確な指示を出した。
強靭な鎧が剥げ落ちて曝け出されたその皮膚に、容赦無く2つの機関銃からの銃弾の嵐が流れ込む。
緑色の血液が激しく吹き出すその傷口を抉るべく、ジルはランチャーを撃ち込んだ。
大蛇が怒りを顕にして頭を振るが、その抵抗も近くの塀を粉々にするだけだった。
口の中の異物を取り除く。その本能と反射に妨害された大蛇の動きは散漫で、どれだけ暴れても一定距離を保つ3人には届かない。
3人はリロードを繰り返し、撃ち続ける。激しい光と音の中、大蛇の鎌首は、徐々に高度を下げていく。上げる奇声は、小さく、か細く変わっていく。
「借りるわよ……!」
弾薬の尽きたランチャーを捨て、置かれたサイドパックから取り出すのは使い慣れたイングラム。
最早地面に伏しているに等しい大蛇の身体に向けて、ジルはトリガーを引き続けた。
大蛇が完全に動かなくなるまで。大蛇の全身から流れる血が、その絖ついた身体を緑色に染め上げるまで。ジルは、トリガーを引き続けた――――。
【ケビン・ライマン@バイオハザード・アウトブレイク 死亡】
【ヨーン@バイオハザードシリーズ 死亡×1】
【D-2/警察署・敷地内/二日目深夜】
【ジル・バレンタイン@バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ】
[状態]:疲労(中)、深い悲しみ
[装備]:マシンガン(0/30)、ハンドライト、R.P.D.のウィンドブレーカー
[道具]:キーピック、M92(装弾数9/15)、グレネードランチャー(0/0)、M92Fカスタム"サムライエッジ2"(装弾数14/15)@バイオハザードシリーズ、
ナイフ、地図、携帯用救急キット(多少器具の残り有)、45オートの弾(14/14)、ショットガンの弾(7/7)、グリーンハーブ
[思考・状況]
基本行動方針:救難者は助けながら、脱出。
1:トモエ達に説明をする
2:警察署で街の情報を集める。
※ケビンがT-ウィルスに感染していることを知っています。
※闇人がゾンビのように敵かどうか判断し兼ねています。
【須田 恭也@SIREN】
[状態]:健康、怪物を倒した高揚感
[装備]:9mm機関拳銃(0/25)
[道具]:懐中電灯、H&K VP70(18/18)、ハンドガンの弾(140/150)
迷彩色のザック(9mm機関拳銃用弾倉×3)
[思考・状況]
基本行動方針:危険、戦闘回避、武器になる物を持てば大胆な行動もする。
1:この状況を何とかする
2:自衛官(三沢岳明)の指示に従う
【三沢 岳明@SIREN2】
[状態]:健康(ただし慢性的な幻覚症状あり)
[装備]:89式小銃(0/30)、防弾チョッキ2型(前面のみに防弾プレートを挿入)
[道具]:マグナム(6/8)、照準眼鏡装着・64式小銃(8/20)、ライト、64式小銃用弾倉×3、精神高揚剤
グロック17(17/17)、ハンドガンの弾(22/30)、マグナムの弾(8/8)
サイドパック(迷彩服2型(前面のみに防弾プレートを挿入)、89式小銃(30/30)、89式小銃用弾倉×9、89式小銃用銃剣×2)
[思考・状況]
基本行動方針:現状の把握。その後、然るべき対処。
1:落ち着き次第彼女達(ジル)に話を聞く
2:民間人を保護しつつ安全を確保
3:どこかで通信設備を確保する
【D-2/警察署2F屋上/二日目深夜】
【ジム・チャップマン@バイオハザードアウトブレイク】
[状態]:疲労(中)
[装備]:26年式拳銃(装弾数6/6 予備弾4)、懐中電灯、コイン、MINIMI軽機関銃(0/200)
[道具]:グリーンハーブ:1、地図(ルールの記述無し)、
旅行者用鞄(鉈、薪割り斧、食料、ビーフジャーキー:2、
栄養剤:5、レッドハーブ:2、アンプル:1、その他日用品等)
[思考・状況]
基本行動方針:デイライトを手に入れ今度こそ脱出
1:終わったのか……?
2:ハリーと一緒に研究所へ行く
3:死にたくねえ
4:緑髪の女には警戒する
※T-ウィルス感染者です。時間経過、死亡でゾンビ化する可能性があります。
【D-2/警察署内非常口手前/二日目深夜】
【ハリー・メイソン@サイレントヒル】
[状態]:健康、強い焦り
[装備]:ハンドガン(装弾数15/15)、神代美耶子@SIREN
[道具]:ハンドガンの弾:20、栄養剤:3、携帯用救急セット:1、
ポケットラジオ、ライト、調理用ナイフ、犬の鍵、
[思考・状況]
基本行動方針:シェリルを探しだす
1:どうなったんだ……?
2:研究所へ行く
3:機会があれば文章の作成・美耶子の埋葬
4:緑髪の女には警戒する
【太田 ともえ@SIREN2】
[状態]:右頬に裂傷(処置済み)、精神的疲労(中)、焦燥
[装備]:髪飾り@SIRENシリーズ
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:夜見島に帰る。
0:ケビンは……?
1:夜見島の人間を探し、事態解決に動く。
2:ケビンたちに同行し、状況を調べる。
3:事態が穢れによるものであるならば、総領としての使命を全うする。
※闇人の存在に対して、何かしら察知することができるかもしれません
※幻視のコツを掴みました。
※裏世界の警察署地下駐車場スロープは崩落している為に通行は不可能です。
※ヨーンはゾンビを3体呑み込みました。もしも彼等にも鏡石の効力が発動するとしたらゾンビとして蘇ります。
サイレンが鳴っていた。
それに誘われる様に、身体が勝手に動き出した。
まだ治していないのに。まだ治していなくてはならないのに。身体は動き出した。
自分の意思では止められない。
あの声が自分を呼んでいる。
あの声の元に行かなくてはならない。
何故かは――――分からない。
分からないが、行かなくてはならない。
何を優先しても。例え憎い上官が目の前にいようとも。
行けばきっと、今よりも――――。
【D-2/警察署地下駐車場→???/二日目深夜】
【永井頼人(半屍人)】
[状態]:海送り
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・状況]
基本行動方針:赤い海へ……
1:海送り、海還りを終える
2:目標(呼ばれし者及びクリーチャー)を探し殲滅する
※第2回サイレンがなり、それまでにサイレントヒルに存在した半屍人が海送りの状態に入りました。
海送り状態では他のクリーチャーには攻撃されない事とさせて頂きます。
どの程度の時間で海送りが完了するかは後続の書き手さんに一任します。
※第2回サイレン後に登場した半屍人には今回の海送りは適用されません。