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ヨブ・トリューニヒト(宇宙暦755年 - )は自由惑星同盟の政治家。原作登場人物である。 #contents() *1 外見  すっきりと鼻筋の通った顔立ちに、垂れ目気味の目が親しみやすい印象を付け加え、甘いマスクといった感じ。長身で肩幅が広く、スポーツマンであることが一目で分かる。 *2 略歴 **2-1 前世  自由惑星同盟を滅亡させた無能で卑劣な政治家。ローエングラム王朝に仕官し、恥知らずにもローエングラム王朝の役人として旧同盟領土に戻る。最後は瀕死の[[オスカー・フォン・ロイエンタール]]に射殺される。 **2-2 新版  宇宙歴755年、ジャムシード星系第二惑星ザラスシュトラで惑星農業協同組合理事[[アダム・トリューニヒト]]の三男として生まれた。  宇宙歴767年から三年間、ジュニアフライングボールの名選手として星系代表選手に選ばれた。  宇宙歴773年、三大難関校の一つである国立中央自治大学の法学部の一般入試を受けて、一発で合格。、登竜門と言われる[[オリベイラ>>エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ]]教授のゼミで政治学を修め、英才ひしめく法学部を首席で卒業した後、兵役に応じた。統合作戦本部に配属されて一般事務に従事し、抜群の勤務成績をあげて兵長まで昇進し、除隊と同時に予備役伍長となった。その後、輝かしい学歴と軍歴を引っさげて同盟警察本部に入庁し、保安警察部門のポストを歴任する。  宇宙歴785年に警視・公安部第二課課長補佐を最後に退官すると、保守政党の[[国民平和会議]](NPC)から下院選挙に出馬し、警察官僚から政治家への転身を果たす。大物財界人[[コンスタンチン・ジフコフ]]の娘婿。  宇宙歴788年に兵站担当国防委員を務めている。下院議員。(3話)  宇宙歴789年の選挙で二度目の当選を果たす。NPCの青年局長を務める若手のホープ。宇宙歴793年までに情報通信委員長として入閣を経験している。(8話)  宇宙歴793年には与党第一党・[[国民平和会議]](NPC)の政策審議会長を務めている。「将来の最高評議会議長候補」の呼び声も高い主戦派のプリンス。[[ドゥネーヴ派]]に所属している。同年、憲兵隊司令官[[クレメンス・ドーソン]]宇宙軍少将と共にサイオキシンマフィア摘発に動くが、力及ばず摘発には至らなかった。このことで自身の無力を感じ、独自の派閥を作ることを決意する。(14話)  宇宙歴794年には第六次イゼルローン遠征軍総司令部副参謀長に[[クレメンス・ドーソン]]宇宙軍少将を押し込む。(24話)同年の[[第六次イゼルローン要塞攻防戦]]後、反議長派で遠征に非協力的だった[[エティエンヌ・ドゥネーヴ]]元最高評議会議長と[[バイ・ジェンミン]]NPC副党首を批判し、その功績で国防委員長に就任する。就任以来、[[憲兵>憲兵(同盟)]]を使って高級軍人の不正を次々と暴き、市民の喝采を浴びた。三年ぶりの国防予算の増額、軍縮から軍拡への政策転換などは、主戦派を大いに喜ばせた。  宇宙歴795年には[[第一一艦隊]]司令官に[[クレメンス・ドーソン]]宇宙軍中将を押し込む。[[第三次ティアマト会戦]]で自身が抜擢したドーソン中将が武功を挙げたことでさらに評価が高まる。(31話)同年の[[リオ・コロラド事件]]に際し、艦長[[クマル・ラーイー]]宇宙軍少佐以下一三三人の戦死者に二階級昇進と[[自由戦士勲章]]の授与を発表。英雄を作ってごまかそうとした。同年12月にはエル・ファシル統合任務部隊司令官に[[ディエゴ・パストーレ]]宇宙軍中将を任命する。圧倒的な戦力と豊かな兵站を基盤とし、物量で敵を押し潰すことを目指す「[[トリューニヒト・ドクトリン]]」を提唱し、エル・ファシル海賊討伐でその優位を示した。(38話)  宇宙歴796年の[[パトリオット・シンドローム]]では軍事指揮を執り、捜査活動の総指揮を行う[[クリップス]]法秩序委員長と共に市民を鼓舞した。(45話)同年の海賊討伐及びエル・ファシル七月危機の殉職者を追悼する式典で[[コニー・アブジュ]]嬢から糾弾され、動揺する。さらに同年に[[第七次イゼルローン遠征軍がレグニツァで大敗>>レグニツァの悲劇]]したことで、大きく勢力を減じさせる。レグニツァで壊滅した第四艦隊、第六艦隊の再編を巡って[[シドニー・シトレ]]宇宙軍元帥と対立する。(48話)  宇宙歴797年頃、[[パトリオット・シンドローム]]が収束するにつれて評価を落とし、[[第四・第六艦隊再建案をめぐる対立>第四、第六艦隊再建問題]]でも敗北した。また、2月選挙の一週間前には[[国民平和会議]](NPC)党紀委員会から告発された。4月に発足した第三次[[ボナール政権]]では閣外に去り、名誉職の下院議長に押し込まれる。派閥全体も冬の時代を迎える。同年、帝国内戦への介入案が出ると、[[シトレ派]]、[[ロボス派]]、[[過激派]]が差異はあれど介入を支持する中で唯一介入反対派に立つ。その影響で10月1日には暗殺されかかるが、あくまで出兵反対の姿勢を貫く。(52話)  宇宙歴798年には遠征支持派によって事実上の監視下に置かれ、身動きが取れない状況に陥っている。遠征終了後も遠征反対派だったにもかかわらず冷遇される。  宇宙歴800年には[[ホアン・ルイ]]最高評議会議長の後任として最高評議会議長に就任する。他に有権者が納得する人間がいないため、消去法で選ばれた。ラグナロックの戦犯を[[憂国騎士団]]の暴力という強硬手段で断罪し、市民の支持を得た。(73話)11月ごろから改革派との対決姿勢に転じたことで不信任案を提出される。不信任案可決の翌日に離党し、[[大衆党]]を結党する。(74話)  宇宙歴801年の3月選挙で大勝、第一次[[トリューニヒト政権]]が発足する。「頼れる国家」をスローガンに掲げ、「貧困と格差と利己主義と銀河帝国を撲滅する」と言った。優先課題として「国家分裂の回避」「景気回復」「軍事力の再建」「捕虜の早期帰還」「講和交渉中止」の五つをあげ、目標として「強大な軍隊」「手厚い福祉」「完全雇用」「内需主導の経済成長」「銀河帝国との徹底対決」の五つをあげた。   同年4月下旬、フェザーンが提案した銀河経済復興計画「ルビンスキー・プラン」を受け入れる意向を示した。   同年5月1日、同盟警察を動かし、「[[辺境正常化作戦]]」を発動、[[パトリオット・シンドローム]]の反省から民間への被害を最小限にとどめるよう最大限努力し、市民から高い評価を受ける。(75話)  同年10月、[[民主政治再建会議]]がクーデターを起こす。最初期の拘束こそ免れるものの、首都防衛軍司令官[[エリヤ・フィリップス]]宇宙軍中将が結成した[[市民軍]]に[[過激派]]の宇宙軍教育総隊司令官[[サンドル・アラルコン]]宇宙軍中将や[[良識派]]の元最高評議会議長[[ジョアン・レベロ]]下院議員までもが参加する中、メッセージすら出さず潜伏を続けていたために市民の評価を落とす。特に[[市民軍]]の一部からは強い不信感を抱かれる。(85話)  同年12月の統一補欠選挙では再建会議関係者やリベラル勢力を叩くことで自身を正義の味方に仕立てようとしたが、結果的に「何もしなかった」トリューニヒト自身へのバッシングを煽る結果を招く。これによって[[大衆党]]内部の一部に反トリューニヒトの動きが発生する。(87話)  宇宙歴802年までにクーデター関係者への処分を名目に軍に対し苛烈な粛清を行う。最終的に同盟軍将校の七人に一人が粛清対象となり、[[トリューニヒト派]]と対立している将校の一部はクーデターと無関係でも粛清された。この一連の粛清人事は「[[トリューニヒト粛軍]]」と呼ばれる。  宇宙歴802年1月にラグナロックの功労者六名の元帥昇進、さらに[[代将]]の廃止と[[上級大将]]の設置、それに伴う全将官の一階級昇進などを行う。同時に軍組織の再編を進める。並行して[[中央省庁再編>>トリューニヒト政権の中央省庁再編]]を実施し、最高評議会は九委員会体制から一五委員会体制となった。(91話)同年に[[銀河帝国]]の[[ブラウンシュヴァイク>>オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク]]公爵などが自由惑星同盟との講和を口にし始め、同盟内で講和派と抗戦派の対立が発生すると[[反戦・反独裁市民戦線]](AACF)とそれに呼応した[[反戦派]]、大衆党内部の反[[トリューニヒト派]]などから激しい批判にさらされるが、強気の姿勢を崩さなかった。(93話)  同年3月に第二次[[トリューニヒト政権]]を発足させる。同時にブラック企業に対する超法規的な攻撃を開始、さらに[[ワトソン学派経済学]]の理論に基づく積極財政により、景気を回復させる。これにより市民から高い支持を得る。ただし、[[ハイネセン学派経済学]]の立場から見れば完全に見せかけの経済回復であり、国の財務は危機的な状況下にある。(99話)  同年8月、[[イゼルローン総軍]]司令官[[ヤン・ウェンリー]]宇宙軍元帥を違法な査問会にかけるためにハイネセンに召喚する。その結果、図らずも[[第九次イゼルローン要塞攻防戦]]を誘発してしまう。(107話)なお、その責任は[[マルコ・ネグロポンティ]]国防委員長が全て背負う形となった。  宇宙歴803年時点には高支持率を維持しているが、すっかりリーダーシップを発揮できていない。 *3 能力  運動神経抜群。歯切れのいい演説と派手なパフォーマンスが得意。 *4 性格  ともすれば、軽薄と受け取られかねないほど気さくな人柄の持ち主。「話を聞いてもらうためには、悪名でも知られた方がいい。」という考えの持ち主。  「凡人主義」という「ハイネセン主義」と真っ向から対立する思想を持っている。人間の弱さに肯定的、自助努力信仰に否定的、宗教に好意的。  不安定な自由よりも、不自由な安定を望む。自由な競争がもたらす格差よりも、押し付けられた平等を望む。  正反対の主張の持ち主である[[ジョアン・レベロ]]に関して、何らかの思い入れがあるようだ。
ヨブ・トリューニヒト(宇宙暦755年 - )は自由惑星同盟の政治家。原作登場人物である。男性。 #contents() *1 外見  すっきりと鼻筋の通った顔立ちに、垂れ目気味の目が親しみやすい印象を付け加え、甘いマスクといった感じ。長身で肩幅が広く、スポーツマンであることが一目で分かる。 *2 略歴 **2-1 前世  自由惑星同盟を滅亡させた無能で卑劣な政治家。ローエングラム王朝に仕官し、恥知らずにもローエングラム王朝の役人として旧同盟領土に戻る。最後は瀕死の[[オスカー・フォン・ロイエンタール]]に射殺される。 **2-2 新版  宇宙歴755年、ジャムシード星系第二惑星ザラスシュトラで惑星農業協同組合理事[[アダム・トリューニヒト]]の三男として生まれた。  宇宙歴767年から三年間、ジュニアフライングボールの名選手として星系代表選手に選ばれた。  宇宙歴773年、三大難関校の一つである国立中央自治大学の法学部の一般入試を受けて、一発で合格。、登竜門と言われる[[オリベイラ>>エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ]]教授のゼミで政治学を修め、英才ひしめく法学部を首席で卒業した後、兵役に応じた。統合作戦本部に配属されて一般事務に従事し、抜群の勤務成績をあげて兵長まで昇進し、除隊と同時に予備役伍長となった。その後、輝かしい学歴と軍歴を引っさげて同盟警察本部に入庁し、保安警察部門のポストを歴任する。  宇宙歴785年に警視・公安部第二課課長補佐を最後に退官すると、保守政党の[[国民平和会議]](NPC)から下院選挙に出馬し、警察官僚から政治家への転身を果たす。大物財界人[[コンスタンチン・ジフコフ]]の娘婿。  宇宙歴788年に兵站担当国防委員を務めている。下院議員。(3話)  宇宙歴789年の選挙で二度目の当選を果たす。NPCの青年局長を務める若手のホープ。宇宙歴793年までに情報通信委員長として入閣を経験している。(8話)  宇宙歴793年には与党第一党・[[国民平和会議]](NPC)の政策審議会長を務めている。「将来の最高評議会議長候補」の呼び声も高い主戦派のプリンス。[[ドゥネーヴ派]]に所属している。同年、憲兵隊司令官[[クレメンス・ドーソン]]宇宙軍少将と共にサイオキシンマフィア摘発に動くが、力及ばず摘発には至らなかった。このことで自身の無力を感じ、独自の派閥を作ることを決意する。(14話)  宇宙歴794年には第六次イゼルローン遠征軍総司令部副参謀長に[[クレメンス・ドーソン]]宇宙軍少将を押し込む。(24話)同年の[[第六次イゼルローン要塞攻防戦]]後、反議長派で遠征に非協力的だった[[エティエンヌ・ドゥネーヴ]]元最高評議会議長と[[バイ・ジェンミン]]NPC副党首を批判し、その功績で国防委員長に就任する。就任以来、[[憲兵>憲兵(同盟)]]を使って高級軍人の不正を次々と暴き、市民の喝采を浴びた。三年ぶりの国防予算の増額、軍縮から軍拡への政策転換などは、主戦派を大いに喜ばせた。  宇宙歴795年には[[第一一艦隊]]司令官に[[クレメンス・ドーソン]]宇宙軍中将を押し込む。[[第三次ティアマト会戦]]で自身が抜擢したドーソン中将が武功を挙げたことでさらに評価が高まる。(31話)同年の[[リオ・コロラド事件]]に際し、艦長[[クマル・ラーイー]]宇宙軍少佐以下一三三人の戦死者に二階級昇進と[[自由戦士勲章]]の授与を発表。英雄を作ってごまかそうとした。同年12月にはエル・ファシル統合任務部隊司令官に[[ディエゴ・パストーレ]]宇宙軍中将を任命する。圧倒的な戦力と豊かな兵站を基盤とし、物量で敵を押し潰すことを目指す「[[トリューニヒト・ドクトリン]]」を提唱し、エル・ファシル海賊討伐でその優位を示した。(38話)  宇宙歴796年の[[パトリオット・シンドローム]]では軍事指揮を執り、捜査活動の総指揮を行う[[クリップス]]法秩序委員長と共に市民を鼓舞した。(45話)同年の海賊討伐及びエル・ファシル七月危機の殉職者を追悼する式典で[[コニー・アブジュ]]嬢から糾弾され、動揺する。さらに同年に[[第七次イゼルローン遠征軍がレグニツァで大敗>>レグニツァの悲劇]]したことで、大きく勢力を減じさせる。レグニツァで壊滅した第四艦隊、第六艦隊の再編を巡って[[シドニー・シトレ]]宇宙軍元帥と対立する。(48話)  宇宙歴797年頃、[[パトリオット・シンドローム]]が収束するにつれて評価を落とし、[[第四・第六艦隊再建案をめぐる対立>第四、第六艦隊再建問題]]でも敗北した。また、2月選挙の一週間前には[[国民平和会議]](NPC)党紀委員会から告発された。4月に発足した第三次[[ボナール政権]]では閣外に去り、名誉職の下院議長に押し込まれる。派閥全体も冬の時代を迎える。同年、帝国内戦への介入案が出ると、[[シトレ派]]、[[ロボス派]]、[[過激派]]が差異はあれど介入を支持する中で唯一介入反対派に立つ。その影響で10月1日には暗殺されかかるが、あくまで出兵反対の姿勢を貫く。(52話)  宇宙歴798年には遠征支持派によって事実上の監視下に置かれ、身動きが取れない状況に陥っている。遠征終了後も遠征反対派だったにもかかわらず冷遇される。  宇宙歴800年には[[ホアン・ルイ]]最高評議会議長の後任として最高評議会議長に就任する。他に有権者が納得する人間がいないため、消去法で選ばれた。ラグナロックの戦犯を[[憂国騎士団]]の暴力という強硬手段で断罪し、市民の支持を得た。(73話)11月ごろから改革派との対決姿勢に転じたことで不信任案を提出される。不信任案可決の翌日に離党し、[[大衆党]]を結党する。(74話)  宇宙歴801年の3月選挙で大勝、第一次[[トリューニヒト政権]]が発足する。「頼れる国家」をスローガンに掲げ、「貧困と格差と利己主義と銀河帝国を撲滅する」と言った。優先課題として「国家分裂の回避」「景気回復」「軍事力の再建」「捕虜の早期帰還」「講和交渉中止」の五つをあげ、目標として「強大な軍隊」「手厚い福祉」「完全雇用」「内需主導の経済成長」「銀河帝国との徹底対決」の五つをあげた。   同年4月下旬、フェザーンが提案した銀河経済復興計画「ルビンスキー・プラン」を受け入れる意向を示した。   同年5月1日、同盟警察を動かし、「[[辺境正常化作戦]]」を発動、[[パトリオット・シンドローム]]の反省から民間への被害を最小限にとどめるよう最大限努力し、市民から高い評価を受ける。(75話)  同年10月、[[民主政治再建会議]]がクーデターを起こす。最初期の拘束こそ免れるものの、首都防衛軍司令官[[エリヤ・フィリップス]]宇宙軍中将が結成した[[市民軍]]に[[過激派]]の宇宙軍教育総隊司令官[[サンドル・アラルコン]]宇宙軍中将や[[良識派]]の元最高評議会議長[[ジョアン・レベロ]]下院議員までもが参加する中、メッセージすら出さず潜伏を続けていたために市民の評価を落とす。特に[[市民軍]]の一部からは強い不信感を抱かれる。(85話)  同年12月の統一補欠選挙では再建会議関係者やリベラル勢力を叩くことで自身を正義の味方に仕立てようとしたが、結果的に「何もしなかった」トリューニヒト自身へのバッシングを煽る結果を招く。これによって[[大衆党]]内部の一部に反トリューニヒトの動きが発生する。(87話)  宇宙歴802年までにクーデター関係者への処分を名目に軍に対し苛烈な粛清を行う。最終的に同盟軍将校の七人に一人が粛清対象となり、[[トリューニヒト派]]と対立している将校の一部はクーデターと無関係でも粛清された。この一連の粛清人事は「[[トリューニヒト粛軍]]」と呼ばれる。  宇宙歴802年1月にラグナロックの功労者六名の元帥昇進、さらに[[代将]]の廃止と[[上級大将]]の設置、それに伴う全将官の一階級昇進などを行う。同時に軍組織の再編を進める。並行して[[中央省庁再編>>トリューニヒト政権の中央省庁再編]]を実施し、最高評議会は九委員会体制から一五委員会体制となった。(91話)同年に[[銀河帝国]]の[[ブラウンシュヴァイク>>オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク]]公爵などが自由惑星同盟との講和を口にし始め、同盟内で講和派と抗戦派の対立が発生すると[[反戦・反独裁市民戦線]](AACF)とそれに呼応した[[反戦派]]、大衆党内部の反[[トリューニヒト派]]などから激しい批判にさらされるが、強気の姿勢を崩さなかった。(93話)  同年3月に第二次[[トリューニヒト政権]]を発足させる。同時にブラック企業に対する超法規的な攻撃を開始、さらに[[ワトソン学派経済学]]の理論に基づく積極財政により、景気を回復させる。これにより市民から高い支持を得る。ただし、[[ハイネセン学派経済学]]の立場から見れば完全に見せかけの経済回復であり、国の財務は危機的な状況下にある。(99話)  同年8月、[[イゼルローン総軍]]司令官[[ヤン・ウェンリー]]宇宙軍元帥を違法な査問会にかけるためにハイネセンに召喚する。その結果、図らずも[[第九次イゼルローン要塞攻防戦]]を誘発してしまう。(107話)なお、その責任は[[マルコ・ネグロポンティ]]国防委員長が全て背負う形となった。  宇宙歴803年時点には高支持率を維持しているが、すっかりリーダーシップを発揮できていない。 *3 能力  運動神経抜群。歯切れのいい演説と派手なパフォーマンスが得意。 *4 性格  ともすれば、軽薄と受け取られかねないほど気さくな人柄の持ち主。「話を聞いてもらうためには、悪名でも知られた方がいい。」という考えの持ち主。  「凡人主義」という「ハイネセン主義」と真っ向から対立する思想を持っている。人間の弱さに肯定的、自助努力信仰に否定的、宗教に好意的。  不安定な自由よりも、不自由な安定を望む。自由な競争がもたらす格差よりも、押し付けられた平等を望む。  正反対の主張の持ち主である[[ジョアン・レベロ]]に関して、何らかの思い入れがあるようだ。

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