ヤン・ウェンリー一二星将とは自由惑星同盟の名将ヤン・ウェンリーを支えてきた一二名の同盟軍提督たちである。

概略

 宇宙歴802年時点でその名声は、過去の七三〇年マフィア、前世世界の獅子泉の七元帥に匹敵する。(107話)その名前を聞くだけで、同盟人は誇らしい気持ちになり、帝国人は骨の髄から震え上がるという。(108話)
 これらの点から推測すると、ラグナロック戦役において旧第一三艦隊もしくは第四統合軍集団に所属し、ヤン提督のもとで空前の武勲を挙げた艦隊指揮官である同盟軍提督たちに対してマスコミが命名したものと思われる。

 しかし、華々しい実績と名声とは裏腹に実際の能力はさほどでもない。第一辺境総軍司令官エリヤ・フィリップス上級大将は「見かけほど強くない」と評している。(108話)彼らを率いて原作をはるかに超える偉業を成し遂げたヤン提督の能力が凄まじいというべきであろう。また、ムライ提督がまとめ役をはたしているものの(120話)、本物の実力を持つ名将と、ヤン提督に従ったおかげで実力以上の名声を得た凡将の間には、深い溝があり、一枚岩ではない。(103話)

構成員

「レクイエム」スカーレット・ジャスパー宇宙軍大将 第四艦隊司令官
「教頭先生」エリック・ムライ宇宙軍上級大将 第六艦隊司令官→イゼルローン総軍副司令官→宇宙軍教育総隊司令官
「マタドール」クリストファー・デッシュ宇宙軍大将 第一三艦隊司令官代理
「青天白日」サイラス・フェーガン宇宙軍中将 第一三艦隊副司令官
「秒速二光秒」セシル・ラヴァンディエ宇宙軍中将 第四艦隊D分艦隊司令官
「追跡者」オーギュスト・ダロンド宇宙軍中将 第五一独立分艦隊司令官
「ザ・エニグマ」ルーカス・マイアー宇宙軍中将 第五三独立分艦隊司令官
「万能工具」ロジャー・ザーニアル宇宙軍中将 第四艦隊C分艦隊司令官
「ビッグバン」モレノ・マリネッティ宇宙軍中将 第四艦隊B分艦隊司令官
「サンダーバード」ステーラ・モカエ宇宙軍中将
「南天の流星」ネリー・キャラハン宇宙軍中将
「不規弾」カール・フォン・ゾンバルト宇宙軍大将 第四艦隊A分艦隊司令官→第六艦隊司令官

 前世世界ではヤン提督の副司令官として活躍したエドウィン・フィッシャー提督、および分艦隊司令官であったダスティ・アッテンボロー提督、グエン・バン・ヒュー提督らは含まれない。いずれもラグナロック戦役ではヤン提督のもとでは戦っていないためだと思われる。また、参謀長であるフョードル・パトリチェフ提督や陸戦隊司令官であるワルター・フォン・シェーンコップ提督、ビョルクセン提督らも含まれない。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年10月28日 15:03