マルコ・ネグロポンティ(Marco Negroponte、宇宙暦?年 - )は自由惑星同盟の政治家。原作登場人物である。

1 外見

 丸々とした顔で小さな目の恰幅の良い中年男性

2 略歴

2-1 前世

 トリューニヒト派の政治家。宇宙歴796年10月末、アムリッツァ星域会戦の後、ヨブ・トリューニヒト最高評議会議長に就任した事を受け後任の国防委員長に就任。宇宙歴797年3月30日、統合作戦本部においてアンドリュー・フォーク予備役准将による統合作戦本部長ネイサン・クブルスリー大将暗殺未遂事件が発生し、統合作戦本部次長・クレメンス・ドーソン中将を本部長代行に就任させ大将に昇進させる。同年4月13日、救国軍事会議によって拘束される。宇宙歴798年、フェザーン自治領主・アドリアン・ルビンスキーの策略でヤン・ウェンリー大将を査問会にかける事が決定し会の議長を務める。同年4月10日、イゼルローン回廊にガイエスブルク要塞が出現し第八次イゼルローン要塞攻防戦が始まりヤンは解放され彼に深く土下座する。終戦後、責任を取り辞任し国営水素エネルギー公社総裁に退く。宇宙歴801年3月21日、オーベルシュタインの草刈りで収監される。

2-2 新版

 宇宙歴793年に国民平和会議(NPC)ドゥネーヴ派に所属。政策担当国防副委員長を務めており、ドゥネーヴ派の若手のリーダー格ヨブ・トリューニヒト政策審議会長の腹心。下院議員。(14話)クレメンス・ドーソン宇宙軍少将をリーダーとするサイオキシンマフィア捜査チームに協力した。(15話)同年にトリューニヒト派の発足に伴い、ドゥネーヴ派を離脱する。女癖の悪さで評判が悪い。(29話)
 宇宙歴796年に国民平和会議(NPC)幹事長筆頭補佐を務めている。(47話)
 宇宙歴798年からの「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦中は遠征推進派の監視下に置かれ身動きが取れないトリューニヒトに代わり、派閥の代表を代行している。(63話)
 宇宙歴800年には「ラグナロック特別戦犯法廷設置法」を提出した。(74話)
 同年12月、トリューニヒトがNPCを離党し、大衆党を結成する。(74話)このとき彼と行動を共にしたと思われる。
 宇宙歴801年には大衆党幹事長を務めており、トリューニヒト派のナンバーツーを務め、「トリューニヒト派の総支配人」と称される。3月の選挙では選挙活動を指揮した。第一次トリューニヒト政権では国防委員長に就任。*1国防副委員長と国防委員をそれぞれ二度経験しており、政界有数の国防通と評される。(75話)同年10月に発足したクーデターを防止するための非公式組織「国家非常事態委員会(SEC)」では委員長を務める。(76話)
 同年10月末、一〇月クーデター民主主義再建会議のクーデター)において、拘束される。(79話)
 宇宙歴802年の第二次トリューニヒト政権では副議長兼国防委員長を務める。同年8月、トリューニヒトの意向を受け、イゼルローン総軍司令官ヤン・ウェンリー宇宙軍元帥を違法な査問会にかけるためにハイネセンに召喚する。その結果、図らずも第九次イゼルローン要塞攻防戦を誘発してしまう。(107話)その後、帝国軍の侵攻を予測できなかった責任と、ヤン元帥を前線から離した責任を取り辞任することを決める。(106話)が、同攻防戦中は変わらず国防委員長であり、第一艦隊司令官クルト・フォン・エルクスレーベン宇宙軍大将のスキャンダルが出ることを理由にエリヤ・フィリップス上級大将に対して、ガイエスブルク要塞を攻撃するように命じる。(107話)

3 性格

 俗物だが、派閥に対する愛着は人一倍強い。主のためなら一緒に過ちを犯す。主のためなら喜んで死ぬ。主のためなら喜んで地獄に落ちる。主のやることは何でも肯定するタイプの忠臣。

4 能力

 二世議員であり、本人によると三流の政治屋。一方で国防に関しては精通しており、また、トリューニヒト派においては重石として働いていた。


公職
先代:
シリトー?         
自由惑星同盟国防委員長
宇宙歴801年4月頃 - 宇宙歴802年12月頃
次代:
ウォルター・アイランズ   
党職
先代:
結成         
大衆党幹事長
宇宙歴800年12月 - 宇宙歴801年4月頃
次代:
不明   
最終更新:2025年03月14日 14:48

*1 後任の党幹事長は不明。後に幹事長となるウォルター・アイランズはこのとき党副代表に就任している。第二次トリューニヒト政権成立から一〇月クーデター勃発まで幹事長を務めた人物が別にいたと思われる。