1 外見
長髪、繊細で優しげな容貌を持ち、点々と広がるそばかすが素朴な印象を付け加える。しかし、緑色の瞳に宿る光はふてぶてしく、腕白小僧のようだ。すらりとした長身には不敵なたたずまいがある。
2 略歴
2-1 前世
ヤン艦隊最強の分艦隊司令官。ヤンの死後、イゼルローン革命軍総参謀長を務める。
バーラト自治区成立後は自治領警備艦隊総司令官を務めた。(1話)自治権返上後、八月党から議員となった様子である。非主流派の指導者。帝国議会では小政党の党首を務めた。
2-2 新版
宇宙歴784年に全国中学生弁論大会で三位になる。(8話)
宇宙歴789年に士官学校戦略研究科を優等で卒業。在学中、
有害図書愛好会の代表的メンバーとして
同期の
ダーシャ・ブレツェリら風紀委員会と抗争を繰り広げた。
宇宙歴793年には
第七艦隊副司令官
ウランフ宇宙軍少将の副官を務めている。階級は宇宙軍大尉。(12話)
宇宙歴794年の
第六次イゼルローン要塞攻防戦時には宇宙軍少佐。(25話)
宇宙歴795年には宇宙軍中佐、
第三次ティアマト会戦後には宇宙軍大佐に昇進している。(35話)同年の
第四次ティアマト会戦で活躍し、英雄に祭り上げられる。(37話)
宇宙歴796年には宇宙軍代将になっている。
レグニツァの悲劇において戦艦五〇隻で敵軍六〇〇隻を二時間足止めする活躍を見せた。(46話)同年に
第一三任務艦隊副司令官に登用される。この時宇宙軍准将。(50話)
宇宙歴797年の「
ヤン・ウェンリーの春」で国防委員会戦略部参事官に登用され、軍縮反対派を徹底的に論破した。(52話)
宇宙歴798年には「
神々の黄昏(ラグナロック)」作戦では
ウラディミール・ボロディン大将率いる増援部隊、通称
レグニツァ軍に加わる。(62話)
宇宙歴799年の
第二次ヴァルハラ会戦では
ジャン=ロベール・ラップ宇宙軍少将と共に柔軟極まりない防御を見せた。(67話)作戦終了後、宇宙軍少将に昇進し、国防委員会高等参事官と同戦略副部長を兼ねた。
宇宙歴800年には徹底的な規制と一部の隙も無い正論で
鉛の六角形と戦った。(72話)
宇宙歴801年に
トリューニヒト派が勢いを盛り返すと、惑星バイレで発生した超巨大ハリケーンの災害派遣部隊五〇万人を指揮することになる。(76話)同年に
民主政治再建会議がクーデターを起こすと再建会議を糾弾する檄文を作り、反クーデターの戦いに立ち上がるよう呼び掛けた。(82話)クーデター鎮圧後、宇宙軍中将に昇進する。(89話)
宇宙歴802年には
要塞艦隊司令官となる。階級は宇宙軍大将。(97話)
イゼルローン総軍と
第一辺境総軍の統合演習ではコアとなる集団が居ない要塞艦隊をしっかりと掌握し、実力以上の動きを見せた。同年のイゼルローン要塞攻防戦では
ナイトハルト・ミュラー大将の第三驃騎兵艦隊と互角に交戦する。(106話)その後、
第一辺境総軍参謀長
マルコム・ワイドボーン宇宙軍大将と同副参謀長
チュン・ウー・チェン宇宙軍中将の献策によって、帝国軍との接触を徹底的に避けつつ消耗戦で物資の少ない帝国軍を撤退に追い込む作戦を第一辺境総軍司令官
エリヤ・フィリップス宇宙軍上級大将が採用すると、猛然とエリヤを批判した。さらに連日のようにエリヤに面会を求め、理路整然と積極策を主張し、消極策の矛盾を突き、現実的な攻撃策を示し、エリヤの反論を悉く粉砕した。エリヤが過労で倒れた後は帝国軍との正面衝突が避けられない情勢となったことも影響し、批判・追及の手を緩めた。(110話)その後の帝国軍との戦いでは最も華々しい武勲を挙げた。猛り狂う敵を闘牛士のようにいなし、引きずり込んで叩き、多大な戦果をあげた。一週間で三度の戦闘に参加し、元
ルートヴィヒ・ノインの勇将
エルラッハ中将、少将二名を討ち取った。要塞艦隊の弱兵ぶりを考えれば、驚くべき戦果と言っていい。(111話)同攻防戦の後、
ハイネセン記念特別勲功大章を授与された。3回目の受章である。(113話)
父は反戦派ジャーナリストの
パトリック・アッテンボロー。
2-3 旧版
3 性格
「相手がマジョリティと判断したら、自動的に喧嘩を仕掛けるようにプログラムされてる」と評される。敵が強ければ強いほど闘志を燃やす。誰に対してもずけずけと物を言う。反抗を生きがいにしていても、仕事に関してはきっちりしている。「喧嘩の準備に関する限りは骨惜しみしない男」と評される提督。格式にこだわらない人物。
不正を正すために戦い、束縛を打破するために戦い、多数派のエゴを抑制するために戦い、少数者の権利を擁護するために戦う。反骨精神と情熱にあふれており、改革者に必要な資質を備えている。
個人主義者であり、「喧嘩は当事者同士で片付けるべきであり、公権力が介入すべきでない」と考える。ちなみに口喧嘩が好き。
強者に追従するタイプの弱者に冷たい。
4 能力
演説が巧み。若手きっての技巧派。思考と決断の速度が早く、手加減なしに本質をついてくる。
原作では30代で元帥になれたかもしれないと評されています
ヤンより剛柔の均衡がとれた元帥になるかもしれないとの評もあります
30代の元帥といえばアッシュビーです(戦死による昇進ですが)
個性の強さから言っても、リンパオやアッシュビーに連なる正統派のスターでしょう
ですから、本作は彼をスター軍人の典型の一つ、ヤンと肩を並べうるかもしれない人物として描いています
同時代にヤンとラインハルトがいなければ、アッテンボローの時代になったかもしれないぐらいのポテンシャルです(
感想返し)
最終更新:2020年06月19日 13:49