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第4話 不意の襲撃
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dmps_fun
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ストーリー
| 夢を、見ているような感覚 フワフワして、 それでいて暖かい…… | |
| 幸福な時間 この感情と繋がっている限り 私は幸せになれる | |
| 様々な感情、様々な幸福 様々な、悲劇…… 悲劇は嫌、……だから | |
| 時折少しだけ手を加えて、 幸福に導く……ズルだけど、 世界は喜びに満ちてなきゃ | |
| ……でも、ある時から この感情が急速に薄れていった | |
| 感情が奪われていく 暗い感情だけが増えていく 全ての色が失われていく | |
| 絶対、許せない!! 私が全部、 まるっと解決してやるんだから! | |
| ??? |
| 怪我人を引き連れ 行動するジャスミン どれほど歩いたかもわからない | |
| 敵を警戒しながら移動する事には 慣れてはいる……しかし | |
| それが大勢での移動となると 彼女にとっては 初めての経験だった | |
| 常に気を張り詰めていた彼女には まるで無限に続く時間かにも 思えたが、モエルが居た | |
| 彼女のおかげで 何とかここまで来れた | |
| ようやく辿り着いたそこは 世界樹の麓 外界から隔絶された、更なる奥地 | |
| 既に折れている世界樹は、 折れているが故に木々に埋もれ 存在が忘れ去られていた | |
| だが、例え折れていようとも その神秘性は失われていなかった | |
| そこはジャスミンの知る限り、 他のどこよりも高純度なマナが 集まり、生まれる場所 | |
| そこでジャスミンは祈りによる 治療に勤しんでいた | |
| はぁ……ふぅ……! ……どやっ!! | |
| ジャスミン | |
| !! ……やったよ! ジャスミンちゃん! 傷がみるみる内に塞がってる! | |
| モエル | |
| これを続ければ、 皆が元気になれるね! | |
| モエル | |
| はい! 世界樹が折れていたのは予想外 でしたが、マナはそれでも十分 | |
| ジャスミン | |
| これを後、何百人分…… ……よし! 頑張ります!! | |
| ジャスミン | |
| ファイトー!! 私も、辺りに危険が無いか 見回りに行ってくるね! | |
| モエル | |
| ジャスミンは横たわる ダピコとドラゴン龍の 顔を見る | |
| 真っ先に回復を試みた、 彼女の友人 傷は治っており、息はしている | |
| 未だ意識は目覚めないが それだけでも、 安堵が込み上げてくる…… | |
| 誰よりも多くを守った この二人はそれほどの状態だった | |
| ……意識が戻っていない人達は 回復し切れていない…… | |
| ジャスミン | |
| 表面上の傷は治っても、 深いダメージがまだ 残ってる…… | |
| ジャスミン | |
| 私の力だけじゃ、 不足しているって事……? | |
| ジャスミン | |
| ……ううん、ダメだ! 私が弱気になったら、 一体誰が治すんですか! | |
| ジャスミン | |
| 集中です! ジャスミン、集中っ! | |
| ジャスミン | |
| (ゼニスと闘う力が私にはない だから、せめて皆を癒します) | |
| ジャスミン | |
| (そして今私に出来ることは、 ……祈ること) | |
| ジャスミン | |
| (お願い…… 力を、貸してください) | |
| ジャスミン | |
| (世界樹が応えないのは知ってる でもお願い…… 私だけの力じゃ、足りない……) | |
| ジャスミン |
| ほお、良いことを聞いた | |
| ??? | |
| なっ……!? 一体どこから……!? | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 少し前にこの拠点から出た者が ウェディングの言っていた 未知の力を持つ者の一人か | |
| ??? | |
| まあ、あちらは後ほど 手に入れるとしよう | |
| ??? | |
| 貴様…… | |
| オニナグリ | |
| ゼニスか……! | |
| 水の守護者 カイト | |
| その通り 我が名は「呪」の頂 サスペンス | |
| サスペンス | |
| 我らに歯向かう愚か者を 粛清しに来たわけだが—— | |
| サスペンス | |
| 貴様らを救ってやってもいい ……降伏するのならな | |
| サスペンス | |
| ウェディングと 一戦交えた後なのだ、 願ってもない話だろう? | |
| サスペンス | |
| 我としても、傷ついた者達を いたぶるのは心が痛むのだ | |
| サスペンス | |
| カイト殿、気を付けろ 甘言に惑わされるな | |
| オニナグリ | |
| ゼニスに感情は無い | |
| オニナグリ | |
| 感情のようなものを 見せたとしても、感情のある フリをしているだけだ | |
| オニナグリ | |
| 奴らに思いやりなどはない…… あるのは打算的な行動のみ 自分に利のない行動は起こさん | |
| オニナグリ | |
| 奴らの吐く言葉は…… 一言たりとも信用に値しない!! | |
| オニナグリ | |
| オニナグリの剛腕が唸り、 サスペンスの身体にめり込んだ ——のではなく、すり抜けた | |
| おっと、 血の気が多い野蛮な者達だ | |
| サスペンス | |
| 今は攻撃する意図はないという 意思表示のつもりで 幻影を送ったが——正解だったな | |
| サスペンス | |
| うっかり反撃して 殺してしまう所だ | |
| サスペンス | |
| オニナグリと言ったか 貴様は我らのことを よく知っているようだ | |
| サスペンス | |
| だが降伏すれば助けてやる つもりなのは本当だぞ? | |
| サスペンス | |
| 貴様らの中に我にとって 有用な存在がいると聞いた 用があるのはそいつらだ | |
| サスペンス | |
| 有象無象の中から探し出すのは 非効率で面倒なのだよ…… 誤って殺しかねん | |
| サスペンス | |
| (有用な存在? まさか、鬼丸とプリンプリンか? それとも……) | |
| オニナグリ | |
| これ以上、お前達に 仲間を奪わせるつもりはないよ | |
| 水の守護者 カイト | |
| キリコという切札を欠いたが…… それは屈していい理由にはならない | |
| 水の守護者 カイト | |
| 守護者としての務めを果たす | |
| 水の守護者 カイト | |
| よく言った! 我々は断じて屈さぬ! 仲間を売るなどあり得ん! | |
| オニナグリ | |
| そうか、 では貴様達は用済みだ | |
| サスペンス | |
| 徹底的に痛めつけた後に 自分から名乗り出て もらうことにする | |
| サスペンス | |
| ……せいぜい足掻いて見せろ | |
| サスペンス |
| さぁカノン、やるのだ 貴様の力、我に見せてみろ | |
| サスペンス | |
| わかったのだわ…… | |
| カノン |

| カノン | ——————…… |
| カノンが息を吐き、集中する すると空間が歪み始め | |
| 周囲のものを押しのけるように 何もないはずの空間に 門と呼ばれる穴が出現する | |
| カノン | おいで、シモベさん達 |
| サスペンス | 間近で見るのは初めてだな これが—— |
| 皆さん、大変です! | |
| ルピコ | |
| 拠点の周囲にいきなり大量の敵が 現れやがった!! | |
| 鬼丸 | |
| 何……!? | |
| オニナグリ | |
| この力、 カノンも来ているのか……! | |
| 水の守護者 カイト | |
| カイトさん……あなたは 休んでいても良いんですよ | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……心配ない、私もまだ闘える キリコ以外のクリーチャーの力が 使えないわけじゃない | |
| 水の守護者 カイト | |
| (しかし、キリコが最も力を 引き出せていたのが 問題ではあるけどね……) | |
| 水の守護者 カイト | |
| 分かりました、無理はせぬよう | |
| アクア・プロフェッサー | |
| フッ……必要な無理なら 買ってでもするよ、私は | |
| 水の守護者 カイト | |
| 行くぞ、者ども! 仲間を守れ!! | |
| オニナグリ | |
| 【プレイヤー】…… 君の助けを借りたい ルピコの助けもだ | |
| 水の守護者 カイト | |
| 君のデュエリストとしての腕…… 実際の戦闘でも、その判断能力や 戦略的思考は、役に立つはずだ | |
| 水の守護者 カイト | |
| そしてルピコ……まだ回復は しきっていないだろうが、 必ず君の力が必要になる | |
| 水の守護者 カイト | |
| 力の使い時を見極めるんだ | |
| 水の守護者 カイト | |
| それまで 【プレイヤー】 の支えになってほしい | |
| 水の守護者 カイト | |
| は、はい……! ……私、頑張ります! | |
| ルピコ | |
| さぁ、共に戦おう、 ルピコ、 【プレイヤー】! | |
| 水の守護者 カイト |
勝利時
| どれほど祈っただろうか マナが集まり、マナが生まれて、 満ちていく | |
| 高純度のマナが一か所に集まって ジャスミンの周囲には 花が満ちていく | |
| しかしジャスミンはそれすら 意に介さず、一切の音を遮断し、 繊細なマナにのみ意識を割く | |
| マナ、力の源 故にこれを過剰に注ぎ込まれれば 逆に生命を壊してしまう | |
| 種族も違う、文明も違う者達 一人ひとりに、適した量のマナを 注ぎ込まなくてはならない | |
| 治療に用いるともなれば、 更に多大な精神力を要する | |
| ————っはぁ……ぜぇ……っ | |
| ジャスミン | |
| 意識が、朦朧としていく 脳が疲弊し、細かいコントロール が億劫になっていく | |
| 最早、意識で どうにかできる領域を超えていた | |
| モエルからは時間をかけても 良いと言われていたが、 そんな訳がないことは知っている | |
| 敵がもう、目前と迫っている | |
| これほどのダメージを 受けているところに ゼニスが来たら…… | |
| ……今度は、 すべて失ってしまうかもしれない | |
| それなのに、 まだ半分も治療できてすらいない | |
| ……自然と、祈る手に力が入る 何としてでも 意識を途絶えさせないように | |
| 手に血がにじんでも、 やめる気は、ない | |
| そこへ、何かが落ちて—— | |
| あいたぁーー!? | |
| ??? | |
| ……へ? ウソ、私の祈りが、届いた……? | |
| ジャスミン | |
| ——んん?? | |
| ジャスミン | |
| あたた…… なんか急に眠気が来たと思ったら ここは……? | |
| ??? | |
| カ、カスミさん!? | |
| ジャスミン | |
| あっ! ジャスミンさん! 音信不通になってて 心配してたんですよ! | |
| カスミ | |
| 変なクリーチャーが シティに来ようとしてるし!! | |
| カスミ | |
| ……あれ? ってことは…… ここってクリーチャー世界? | |
| カスミ | |
| ……なんでぇ!? | |
| カスミ |
敗北時
| ::」」__:」「 ::「@:_」:」 | |
| アンノイズ | |
| 退け!! 偽りの名の者どもよ! 勝利は我らにあり!!! | |
| オニナグリ | |
| おおおぉおおおお! ダンナに続けぇ!! | |
| ゴールデン・エイジ | |
| おーおー! 張り切ってんなぁ、カシラ! | |
| 鬼丸 | |
| む……! 鬼丸か! 無事だったようだな! | |
| オニナグリ | |
| 当たり前よ! カシラも、もう年だって 言ってたが、まだまだ現役だな! | |
| 鬼丸 | |
| ふん、当然だ この程度、何の問題も……ぐっ! | |
| オニナグリ | |
| !? カシラ!? おいおい……大丈夫かよ! | |
| 鬼丸 | |
| ……心配ない 少し、古傷が疼いただけだ この通り、まだまだいけるぞ! | |
| オニナグリ | |
| ったく……心配させんなよな! 張り切りすぎて腰を痛めたり するんじゃねーぞ! | |
| 鬼丸 |
