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第1話 前編
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ストーリー
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どこだ……! 奴はどこへ行った! |
| デ・スザーク | |
| デ・スザークは 青い炎の痕跡を辿って飛び回る | |
| 瓦礫へ残った魔力 焦げた岩や木々の熱 | |
| 自分と同質の炎なら 僅かな痕跡でも掴めるはずだった | |
| だが、同じ不死の炎から生じたはずの ガ・リュミーズの気配を まるで捉えることができない | |
| 青い炎があった場所へ降り 黒い翼を地面へ近づける | |
| 何もない | |
| 魔力の痕跡も、進んだ方向を示すものも ノインの気配さえ残っていなかった | |
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時間を書き換え 自らの痕跡まで隠したか それとも…… |
| デ・スザーク | |
| 小さな翼の先が また白く透ける | |
| 羽ばたくたびに高度が落ち 瓦礫の角が腹を掠める | |
| 魔凰である自分が 力ごと失われつつある | |
| その考えが浮かぶより早く デ・スザークは地に落ちた | |
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…………チッ ノインを早く見つけねば…… |
| デ・スザーク | |
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お前、ノインを知っているのか |
| ??? | |
| 振り返ると 小さな子どもが立っていた | |
| 衣服は裂け 体は炎で煤けているが 生きているらしい | |
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貴様は……闇文明に 作られた戦士か |
| デ・スザーク | |
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魔凰を操るために生まれた者が 私に何の用だ お前の主はすでに焼かれたぞ |
| デ・スザーク | |
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ノインは 俺達の間で呼び合っていた名だ |
| ??? | |
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施設の外の奴が 知っているはずがない お前は何者だ |
| ??? | |
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だから何だ |
| デ・スザーク | |
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ノインは施設を壊して あの女と消えた |
| ??? | |
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全部破壊して消えたんだ |
| ??? | |
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ノインが何でこんなことをしたのか…… お前なら知っているんだろ |
| ??? | |
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知っていたなら このように探し回ってはいない |
| デ・スザーク | |
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だったら、俺も連れていけ |
| ??? | |
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俺はアハトだ ノインと一緒に生き残った戦士 |
| アハト | |
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ノインが何を考えて こんなことをしたのか、知る権利がある |
| アハト | |
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お前など居ても邪魔なだけだ |
| デ・スザーク | |
| デ・スザークは返事を待たず 飛び立つ | |
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……俺を振り切ろうったって そうはいくか! |
| アハト |
| デ・スザークが曲がるたび アハトも向きを変え 高度が落ちれば距離を詰める | |
| 何度引き離されても 小さな影は追ってくる | |
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しつこいぞ! |
| デ・スザーク | |
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俺にはもう これしかないんだよ! |
| アハト | |
| やがて、遠くで爆発が起きる | |
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青い炎……! |
| デ・スザーク | |
| 二人が辿り着いたのは 地上に設けられた施設 | |
| 何かが内側から吹き飛ばされ 燃えた残骸が転がっている 原型を留めていない | |
| デ・スザークが降りようとした時 土煙の向こうから声が飛ぶ | |
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爆発の中心に黒いクリーチャー? ……闇文明の者ですね |
| リュミエ | |
| 土煙の中で 水の帯が弧を描く | |
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見たことのないクリーチャーだ 気をつけろ 何をしてくるかわからない |
| レヴィ | |
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何を恐れることがある 奴はただの小鳥だ |
| ファレナ | |
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捕えるなら 消し飛ばさないように注意しないと ダメかな |
| ディナ | |
| デュエリスト四人が別々の方向から 同じ場所へ集まってくる | |
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今の爆発で集まってきたのか! クソ、面倒なことになった |
| デ・スザーク | |
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あいつらは何者だ |
| アハト | |
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ホウエイルのマスター候補生 手練れのデュエリストだ 奴らには面倒な思いをさせられた |
| デ・スザーク | |
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知っているのか |
| アハト | |
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だが 本来のこの時なら ノインと同じ年頃のはずだ |
| デ・スザーク | |
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……未来の姿ってことか? |
| アハト |
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あの少年 クリーチャーの使い手でしょうか |
| リュミエ | |
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この破壊を奴がやったとしたら 小さくても侮れない |
| ディナ | |
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どうする 捕えるか? |
| ファレナ | |
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――止まれ! 逃げれば安全は保証できない! |
| レヴィ | |
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ハハ! どうする、奴らから見れば 俺達は仲間らしい |
| アハト | |
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……ふん 私を捕えられるとは 自惚れたな、人間風情が |
| デ・スザーク | |
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お前、ただの鳥のクリーチャーだろ? そんなに大口叩くと損するぞ |
| アハト | |
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私は魔凰だ! |
| デ・スザーク |
| リュミエの光を受け ゴーレムが地面を割る | |
| デ・スザークが亀裂を飛び越えると その先へレヴィの水流が走る | |
| レヴィの水流が退路を塞ぎ ディナのクリーチャーが 上空へ砲口を向ける | |
| 黒い小鳥が急上昇すると 砲撃が進路を横切る | |
| 避けて森へ入ろうとした先では 虫の大群が枝の間を埋めていた | |
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こいつら これほど連携が上手かったか!? |
| デ・スザーク | |
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感心してる場合か! こっちにこい! |
| アハト | |
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おい、引っ張るな! 私はノインを追わねばならぬ! |
| デ・スザーク | |
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こいつら全員と闘っている暇はないだろ! |
| アハト | |
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貴様に言われるまでもない! |
| デ・スザーク |
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おい、魔凰! 捕まるぞ! もっと速く飛べ! |
| アハト | |
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ええい、うるさい! 無茶を言うな! |
| デ・スザーク | |
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(……消えかけている翼のせいで 思った以上に飛行に難が出ている 逃げ切れん) |
| デ・スザーク | |
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小僧! 隠れる場所を探せ! |
| デ・スザーク |












