DQⅥ

壁のごとく突き出た山の上に位置する小さな村で、夢と現実の両方に存在する。
絹織物や木彫り細工の販売で収益を得ているほか、一年の幸福を願い毎年精霊の祭りを行う。
本作のスタート地点であると同時に、中盤ラストの重要なイベントの発生場所でもある。

夢の世界のこの村では【主人公(Ⅵ)】が妹の【ターニア】と暮らしている。
これは現実世界にいるもう一人の主人公が「ターニアが本当の妹でいて欲しい」と願っているためである。
他にも武器屋でやけに高性能の鎧が売られている、【ランド】が主人公を「アニキ」と呼んで慕っている、
ターニアが主人公が現実世界ではどこかの国の王子である夢を見るなど、夢と現実の違いがよく分かる村である。

現実世界では前述の夢の世界とは正反対の状況が起こっている。
もう一人の主人公とターニアはお互いを兄妹のように大切に思っているものの、
実の兄妹ではなく行き倒れとそれを拾って世話している村人に過ぎない関係。
またランドも慕っているどころかターニアの世話になっているもう一人の主人公を邪魔者扱いして追い出そうとしている有様。
他にも、武器屋は店に飾ってあるボロボロになっている鎧を綺麗にしたいと思っているものの
中々実行できていないなど、夢との差に驚かされる。
だが、それ以上にプレイヤーの度肝を抜くのは住んでいる住民たちの強さだろう。

現実世界のこの村を訪れてしばらく会話を進めていくと、主人公を倒すために【まおうのつかい】が攻めてくる。
【天空シリーズ】では恒例とも言うべき、「主人公と馴染の深い村が襲われる」という展開で、
前2作同様あわや全滅かと思いきや、住民たちがカマやクワを持って狭間の世界の魔物相手に奮戦しているのだ。
他にも機織機を命をかけて守ろうとする爺さん婆さん、訪れた村で住民に加勢する戦士、近くに魔物がいるのに寝ていられる神経の男もいる。
魔王もこんな辺境の村には力押しで事足りると思ったのだろうが、住民たちの(異常な)強さは予測不能だったようだ。
ラスボスが自ら乗り込んできたⅣの【山奥の村】とは比較できないが、
人間の軍隊に攻め滅ぼされた【サンタローズ】よりは遥かに強いようだ。

とはいえ、彼らは抵抗しているだけなのでそのままにしておくといつまで経っても進展は無い。やられもしないが。
そのため、こちらから話し掛けてモンスターを倒そう。たまに話し掛けても選択肢無しで戦わせられるので注意。
戦うモンスターは【ずしおうまる】【てっこうまじん】【バーサクオーク】【ボストロール】のいずれかが2匹で出現する。
いずれも強敵で消耗は避けられないが、教会の神父に話し掛ければタダで全回復してもらえるので負けることはあまりないだろう。
全てのモンスターを倒し、ターニアの家の中に入るともう一人の主人公が魔王の使いと戦っている。
この時、主人公がパーティにいないとイベントが進行しないので主人公を連れて来るように。
魔王の使いを倒せば村から火が消えるが、あちこちに火を放たれていたはずの建物にはなぜか損傷がまったく見られない。
住民の強さといい、謎が多い村である。

のちに主人公一行は全く同じ姿の村を再び目にすることになる。
その正体は……?→【デスコッド】

最終更新:2014年02月12日 05:12