というわけでまずは,4半音上げる方の処理にとりかかるとしました.なぜ5半音下げるよりこちらを選んだかというと,単純にこちらの方が楽そうだったからwww
それにKAITO版はキーが2個上がっているので,そっからさらに2個上げるだけでいい!
というわけでしこしことMIDIの中身をいじります.
ドラム
当然ですがドラムなど打楽器系には変更なし.一部ウィンドチャイムなどに音程があるものがありますが,この曲には関係ないということで前のモノを使いまわします.
BASS
まずはベースなわけですが,上げる方に関しては実はほとんどいじらなくてもいいみたいでした.最低音がF1なのでこれはOK.最高音もE3ぐらい(
オクターブ下とトレモロしているので現実的にはE2)なのでこれも下げる必要なし.一部ノリの悪いところに修正をかける感じで.
PAD
個人的にPADとBASSの組み合わせでコード進行がわかるようにしています.PADはベースをなぞるのとオープンボイスで数オクターブをカバーする感じです.
というわけでPADはあまりに高音なトップノートをいくつかドロップさせる形で対応する形にします.
だいたいD6あたりから上を見て,気になる部分を下に落とすという感じです.もともとオープンボイスなので落とす場所はいっぱいありますw
GrandPiano
バッキング用のグランドピアノ.あまり気がつかれないように,後ろの方でノリを出しているわけですが,キーをあげると軽くなって変に目だってしまいます.そこで回転させるわけですが,このバッキングのトップノートはノリを出すために重要なのであまり変えたくない・・・ということでトップから2番目のノートをいじって重さを出します.
こんな感じで・・・.本来は左手ルート,右手クローズボイスのコードのつもりでしたが,ドロップさせたおかげでオープンボイシングになってしまいました.まぁ誰かが弾くというわけでもないですし,聞こえがよい方がいいでしょうw
BrightPiano
左手コード,右手クローズボイスで左右に振った明るいピアノです.Aメロのバッキングの要ですが右手があまりに高すぎるのでこれも回転させます.今回はトップノートを気にせずに普通に回転.ドミソの和音をソドミにする感じでOKでしょう.
ブラスセクション
明るいマーチング系の曲にはなくてはならない明るいブラス.和音でコードやテンションを鳴らしてオケに厚みや広がりを出します.ツーチャチャチャチャという定番の感じですね.
問題はこういう上に乗せるオカズなトラックは和音だからといっておいそれと回転させるわけにはいきません.トップノートが目立つうえに,たいていはコードとよいハーモニーを奏でるような音程にしてあるので,トップノートをずらすととたんに聞こえなくなってしまったり,濁ったりしてしまいます.また↑のデータを見ればわかるように,このトラック単体でも一つの旋律として(カウンタートラック)作っているため,これをずらすとせっかくのラインが台無しです.
というわけでにっちもさっちもいかず,苦肉の策ということでオクターブ上のノートだけベロシティーを下げることにしましたw
アルペジエーター
チェンバロっぽい感じのアルペジエーター.といってもアルペジエータというのは名ばかりで,普通に分散和音でパンを振りながら手作業で作ったトラックですwこういうトラックは何も考えずに高いと思った部分を回転させるだけですw
Strings1
ツッチャッツッチャと高音で刻む高音のストリングスです.左側でブラスがパパパパとやる反対側で機械的にリズムを刻んで左右のノリを出します.トップノートが重要なのでこれも回転させるわけにはおいそれといきません.
仕方ないので苦肉の策で今回はトップノートだけオクターブにします.低音の方は後でEQで調整してしまえばいいでしょう.
その他の高音
高音の白玉系のストリングスとキラキラシンセのコンビネーション.コードに広がりをもたせて,Aメロなどの2ループ目の差別化を計ったりします.たいていコードの上側かテンションを演奏します.ストリングスはペダルポイントにもなっていたり.というわけでこれも回転できないので,オクターブ化して適当にベロシティを調整してしまいます.
sawlead
ピポポピと左右で音が飛ぶシンセリード.デュレーションを短くして歯切れ良くしています.音程にあまり意味はないので適当に高すぎる部分は他のコード内の音程へ.面白い飛び方にならないようなら,前後もあわせて調整します.
アルペジオ
コードに広がりをもたせるのと,空間を広げるために裏で流すアルペジオ.あまり目立ってもらっては困るので一段ぐらい落とします.
サイドギター
左右で鳴っているエレキギター.ブライトピアノと同じくバッキングのリズムの要です.パワーコード弾きなので回転させると結構ニュアンスが変わってしまいます.なので多くは元のままで一部気になる部分だけ落とします.ハモニクスの部分はどうすることもできないのでそのまま放置です.
スチールギター
チャンカチャンカと鳴らすスチール弦のギター.ちゃんと聞こえるわけではないのですがノリを出すのに一役買っています.これは一応トップノートがD4になるように修正することにします.気をつけなければならないのはギターなのでアップダウンのストロークがあること.単純に一番上のノートを削って下に持っていく作業をしたら全部やり直しになりました(つдT)
最終更新:2009年10月15日 06:36