「少々困った事態になりましたね。ここが何処なのか…異界なのかすら現状では不明ですが…早急に帰還しておきたいというのに」
会場の一角にて、特徴的な髪型をし人外めいた所があり、片手には杖を使い慣れた様子で持っている男はひとり呟く。
彼の名はシーモア=グアド。グアド族と人間の間に生まれたハーフでありながら若くしてグアド族の族長にして、機械を禁じている宗教であるエボン教の老師の座へと上り詰めた男だ。
シーモアはこの決闘へと招かれる前、元の世界にて生きる災厄である『シン』を討伐隊が撃破する為の作戦、「ミヘン・セッション」の成否を見物しに来ていた所であった。討伐隊が攻撃を『シン』へと開始する…所で、彼はこの殺し合いに巻き込まれた形となる。
彼の名はシーモア=グアド。グアド族と人間の間に生まれたハーフでありながら若くしてグアド族の族長にして、機械を禁じている宗教であるエボン教の老師の座へと上り詰めた男だ。
シーモアはこの決闘へと招かれる前、元の世界にて生きる災厄である『シン』を討伐隊が撃破する為の作戦、「ミヘン・セッション」の成否を見物しに来ていた所であった。討伐隊が攻撃を『シン』へと開始する…所で、彼はこの殺し合いに巻き込まれた形となる。
「しかしこの首輪やタブレットという物…禁じられている機械に当て嵌まる物、でしょうか」
よりによって寺院が許可を出した機械以外を禁じている宗教の老師である自分に勝手にこれらを配り装着するとは…と思うものの、あくまでシーモアは動じない。
老師でありながら彼は禁じられた機械の使用を黙認し、エボンの教えに反しているといえど「ミヘン・セッション」へ臨む討伐隊達の願いや志は純粋とし、シーモア=グアド個人としてそれに声援を送り見届けるつもりであった。シーモアは柔軟な男なのである……最もそれはあくまで、自身の目的が果たされてしまえば全て無に帰すからという点が大きいのだが。
老師でありながら彼は禁じられた機械の使用を黙認し、エボンの教えに反しているといえど「ミヘン・セッション」へ臨む討伐隊達の願いや志は純粋とし、シーモア=グアド個人としてそれに声援を送り見届けるつもりであった。シーモアは柔軟な男なのである……最もそれはあくまで、自身の目的が果たされてしまえば全て無に帰すからという点が大きいのだが。
(あの敬虔なエボン教徒のガードがもし巻き込まれていたのなら、この現状に喚き散らしている所だろうか。
…それはともかく。この状況、見方次第では好機とも取れる)
…それはともかく。この状況、見方次第では好機とも取れる)
考えつつシーモアは支給されていた1枚のカードを見る。超融合と書かれたそのカードに付属していた説明書には、「異世界にて人々を犠牲にする事により生み出されたカード」という記述や、「特定状況下では12の次元をひとつに束ね滅ぼす事も、ふたつの魂を融合させてひとつにしてしまう事も可能」という記述がされてあった。
(この超融合のカードとやらの説明部分の記述、それにあの冥界の魔王…ハ・デスと名乗った魔物らしき存在が言った「私は一枚のカードより生まれた存在だ。」という言葉。真実ならばおそらく、超融合のカードとあのハ・デスが属しているのは…私が属しているスピラとは別の世界…と考えれるだろう)
ひとまず考えを纏めたシーモアだが、彼が重要視した部分はそこ以上に…超融合の効果である。
(スピラに帰還を果たした際にこの超融合を持ち帰る事ができたなら…『シン』に使用し、ひとつになる事が可能かも知れん。)
彼が…シーモア=グアドがここに来るまで抱いていた目的は、自らが召喚士の究極召喚となり『シン』になる事で、スピラを…世界を滅ぼし死の螺旋を断ち切り、それを救済であり安息として与える事であった。
その為に彼は元の世界にて召喚士であるユウナに接近していた…のだが、この超融合のカードを持ち帰ってしまえば、究極召喚に成らずとも『シン』とひとつになってしまえるのでは?という考えに至ったのである。
その為に彼は元の世界にて召喚士であるユウナに接近していた…のだが、この超融合のカードを持ち帰ってしまえば、究極召喚に成らずとも『シン』とひとつになってしまえるのでは?という考えに至ったのである。
(最も問題はあるだろう。この首輪を外さないまま帰還を果たそうとすれば…先程の青年のように首が飛ぶ。
また過信も出来ない。記述にある「特定状況下では」からして…それを満たせない限りは、このカード単体では真価を発揮出来ない可能性がある。どのような状況なのかの記述は確認出来なかったが。
他に記述が無い点では、強力な効果故に使用回数が定められている可能性も考慮すべき…か。
また過信も出来ない。記述にある「特定状況下では」からして…それを満たせない限りは、このカード単体では真価を発揮出来ない可能性がある。どのような状況なのかの記述は確認出来なかったが。
他に記述が無い点では、強力な効果故に使用回数が定められている可能性も考慮すべき…か。
…スピラでは先程の青年…「本田くん」と呼ばれていたな。彼のように死を迎えた者には召喚士が異界送りを速やかに行わねば、魔物となるか…死者の抱いた想いの強さ次第では死人と化す。
自称冥界の魔王「ハ・デス」に配下と思われる男「磯野」。彼らが属している主催側に異界送りが可能な人物…召喚士か元召喚士が存在しているのか、もしくは…この決闘で死亡した者は異界に送られる事なく、魔物か死人になるのを待つのみか…。
……後者であるならば、参加者を下手に殺し殺させるのは下策になるだろう。前者だとすれば……私にとっての最悪は、異界送りの役割を果たすために、ユウナ殿が主催側に囚われ利用されている可能性となる……。
……この件については、今はこれ以上は考えなかった事に。)
自称冥界の魔王「ハ・デス」に配下と思われる男「磯野」。彼らが属している主催側に異界送りが可能な人物…召喚士か元召喚士が存在しているのか、もしくは…この決闘で死亡した者は異界に送られる事なく、魔物か死人になるのを待つのみか…。
……後者であるならば、参加者を下手に殺し殺させるのは下策になるだろう。前者だとすれば……私にとっての最悪は、異界送りの役割を果たすために、ユウナ殿が主催側に囚われ利用されている可能性となる……。
……この件については、今はこれ以上は考えなかった事に。)
そう結論付けたシーモアは、考えを切り替える為なのか杖とカード以外の最後の支給品…黄金色の腕輪を見た。
説明には「錬金術や魔術に用いる為の腕輪、闇の力を増幅させ、邪悪な波動を発生させる効果がある他、人間や動物、魔物の類を過程を無視して強制的に成長させる進化の秘法の鍵となるアイテム」という記述がされている。
説明には「錬金術や魔術に用いる為の腕輪、闇の力を増幅させ、邪悪な波動を発生させる効果がある他、人間や動物、魔物の類を過程を無視して強制的に成長させる進化の秘法の鍵となるアイテム」という記述がされている。
(進化の秘法…興味深い。しかし…これも先程の「特定状況下」同様、具体的な方法の記述は無しか。探った方が良さそうだ。)
だが、シーモアがそれ以上に注視したのは…「闇の力を増幅させる」という効果部分である。
(「異世界にて人々を犠牲にする事により生み出されたカード」の一文からするに…これが正しいのであれば、超融合の効果をこの腕輪で増幅させ…或いは。
……とはいえ、これらの情報が信用に足りるかどうかはまだ別問題だろう。
…とりあえずは帰還を最優先とし、主催へ抗う者たちに遭遇した時は普段通り老師として振る舞う。首輪の解除方法や超融合、進化の秘法の条件の捜索や…他の参加者で効果を試す事もしておきたいところだが。)
……とはいえ、これらの情報が信用に足りるかどうかはまだ別問題だろう。
…とりあえずは帰還を最優先とし、主催へ抗う者たちに遭遇した時は普段通り老師として振る舞う。首輪の解除方法や超融合、進化の秘法の条件の捜索や…他の参加者で効果を試す事もしておきたいところだが。)
こうして、老師は行動指針を定めた。
腹の中に死を与える事による救済という野望と───迫害や母の死にスピラを取り巻く死の螺旋への憎しみと怒りと悲しみ、それに深い絶望を隠したまま…男は行く。
腹の中に死を与える事による救済という野望と───迫害や母の死にスピラを取り巻く死の螺旋への憎しみと怒りと悲しみ、それに深い絶望を隠したまま…男は行く。
【シーモア=グアド@ファイナルファンタジーⅩ】
[状態]:健康体
[装備]:シーモアの杖@ファイナルファンタジーⅩ
[道具]:基本支給品、超融合@遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX、おうごんのうでわ@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
[思考・状況]基本方針:支給品を持ち帰った上で生還し、『シン』とひとつになった上で全てに死による安息を与える。
0:死による救済と安寧、それが私の望み
1:最優先は帰還
2:主催者へと抗う参加者達の前では普段通り老師として振る舞う
3:進化の秘法…実に興味深い
4:超融合と腕輪を持ち帰れれば、或いは『シン』と…
5:首輪の解除や超融合の真価の発揮、進化の秘法の方法を探りたい所だ
6:他の参加者で支給品の効果を試したい、その場合は決闘に乗っている者が望ましいが…
7:支給品は強力ではある、が…あまり過信するのも不味いだろう
8:ここで死んだ命はそのまま魔物か死人と化すのか、或いはそれを回避する為既に召喚士を主催者達が確保して───……今はよそう
9:ユウナ殿やそのガード達がいるのであれば、今は老師の立場から協力を頼む
10:スピラとは別の世界…か
11:果たして彼ら(主催者)が、どこまで真実の情報を開示しているのやら…
[備考]参戦時期はミヘン・セッションが始まる直前からです。
超融合の記述とハ・デスの台詞から、これらが存在する世界はスピラとは別の世界なのだと推測しています。
おうごんのうでわで超融合の効果を増幅可能だと推測しています。
アニマは召喚可能ですが制限がかけられています。具体的な制限は後続にお任せします。
またオーバードライブ技であるレクイエムが使用可能かどうかと使用可能な場合の発動条件についても、後続にお任せします。
[状態]:健康体
[装備]:シーモアの杖@ファイナルファンタジーⅩ
[道具]:基本支給品、超融合@遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX、おうごんのうでわ@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
[思考・状況]基本方針:支給品を持ち帰った上で生還し、『シン』とひとつになった上で全てに死による安息を与える。
0:死による救済と安寧、それが私の望み
1:最優先は帰還
2:主催者へと抗う参加者達の前では普段通り老師として振る舞う
3:進化の秘法…実に興味深い
4:超融合と腕輪を持ち帰れれば、或いは『シン』と…
5:首輪の解除や超融合の真価の発揮、進化の秘法の方法を探りたい所だ
6:他の参加者で支給品の効果を試したい、その場合は決闘に乗っている者が望ましいが…
7:支給品は強力ではある、が…あまり過信するのも不味いだろう
8:ここで死んだ命はそのまま魔物か死人と化すのか、或いはそれを回避する為既に召喚士を主催者達が確保して───……今はよそう
9:ユウナ殿やそのガード達がいるのであれば、今は老師の立場から協力を頼む
10:スピラとは別の世界…か
11:果たして彼ら(主催者)が、どこまで真実の情報を開示しているのやら…
[備考]参戦時期はミヘン・セッションが始まる直前からです。
超融合の記述とハ・デスの台詞から、これらが存在する世界はスピラとは別の世界なのだと推測しています。
おうごんのうでわで超融合の効果を増幅可能だと推測しています。
アニマは召喚可能ですが制限がかけられています。具体的な制限は後続にお任せします。
またオーバードライブ技であるレクイエムが使用可能かどうかと使用可能な場合の発動条件についても、後続にお任せします。
『支給品紹介』
【シーモアの杖@ファイナルファンタジーⅩ】
シーモアがミヘン・セッションの際に持っていた杖。これを用いて魔法を行使する他打撃にも使用可能。
【シーモアの杖@ファイナルファンタジーⅩ】
シーモアがミヘン・セッションの際に持っていた杖。これを用いて魔法を行使する他打撃にも使用可能。
【超融合@遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX】
異世界にて人々を犠牲にする事により生み出されたカード。使用者は遊城十代(及び覇王十代)やユベル。
カテゴリとしては速攻魔法扱いとなる。用いれば手札を一枚捨て、自身や相手のモンスターカード(アニメ版な為片方は自分のモンスターでないといけない)で融合召喚を可能とする他、発動時や効果によりモンスターを融合召喚に成功したタイミング(こちらはアニメ版のみ)には相手はモンスター・魔法・罠カードの効果を発動出来なくなっている。
特定状況下では12の次元をひとつに束ね滅ぼす事も、ふたつの魂を融合させてひとつにしてしまう事も可能…だが作中ではどちらも罠カードであるチェーン・マテリアルの影響下での効果かつ、前者の場合はレベルが1~12までのモンスターカードを一枚ずつ超融合で融合召喚の生贄にして超融合神なるモンスターを場に出さねばならず、後者の場合は罠カードであるスピリチュアル・フュージョンを使用しなければいけなかった。
このロワでは一度使用すると暫くの間使用不可能になる。具体的な時間は後続にお任せします。またリアルファイト用に効果が調節されている可能性もありますがこちらも後続にお任せします。
異世界にて人々を犠牲にする事により生み出されたカード。使用者は遊城十代(及び覇王十代)やユベル。
カテゴリとしては速攻魔法扱いとなる。用いれば手札を一枚捨て、自身や相手のモンスターカード(アニメ版な為片方は自分のモンスターでないといけない)で融合召喚を可能とする他、発動時や効果によりモンスターを融合召喚に成功したタイミング(こちらはアニメ版のみ)には相手はモンスター・魔法・罠カードの効果を発動出来なくなっている。
特定状況下では12の次元をひとつに束ね滅ぼす事も、ふたつの魂を融合させてひとつにしてしまう事も可能…だが作中ではどちらも罠カードであるチェーン・マテリアルの影響下での効果かつ、前者の場合はレベルが1~12までのモンスターカードを一枚ずつ超融合で融合召喚の生贄にして超融合神なるモンスターを場に出さねばならず、後者の場合は罠カードであるスピリチュアル・フュージョンを使用しなければいけなかった。
このロワでは一度使用すると暫くの間使用不可能になる。具体的な時間は後続にお任せします。またリアルファイト用に効果が調節されている可能性もありますがこちらも後続にお任せします。
【おうごんのうでわ@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】
錬金術や魔術に用いる為の腕輪。闇の力を増幅させ、邪悪な波動を発生させる効果がある他、人間や動物、魔物の類を過程を無視して強制的に成長させる進化の秘法の鍵となるアイテムである。
この腕輪を巡った争いが人間間で絶えなかった為にフレノール南の洞窟に封印されていた曰く付きの品物。
ちなみにゲーム中では装備不能。
錬金術や魔術に用いる為の腕輪。闇の力を増幅させ、邪悪な波動を発生させる効果がある他、人間や動物、魔物の類を過程を無視して強制的に成長させる進化の秘法の鍵となるアイテムである。
この腕輪を巡った争いが人間間で絶えなかった為にフレノール南の洞窟に封印されていた曰く付きの品物。
ちなみにゲーム中では装備不能。