冥界の魔王は神すらも超越する
たとえゴッド――神の領域に辿り着こうとも彼の支配から逃れることは出来ない。
たとえゴッド――神の領域に辿り着こうとも彼の支配から逃れることは出来ない。
「決闘か。フン、くだらん」
誇り高きサイヤ人の王子は一応ルールの確認を確認した後、そこに記された決闘(デュエル)という言葉や最後の一人というワードで大まかな趣旨を理解。優勝した際の特典などに何も興味を示さず、くだらないと吐き捨てた。
そもそも冥界の魔王とか言われても彼はかつて魔人と戦っているし、なんなら知り合いに破壊神も居る。彼――ベジータにとって世界の存亡を賭けた戦闘なんてそれほど珍しいものでもない。
それに加えて未来から息子がやって来たり、凄まじい強さの人造人間と戦ったり――そういう珍しい経験を積み重ねているせいでこの決闘でもあまり動じずいつものように振る舞える。
ちなみに願いを叶えるという景品もドラゴンボールを使うことで何時でも叶えられる。ベジータにとっては特別欲するようなものでもない。優勝特典に一切興味を示さなかった理由はドラゴンボールの存在も大きいだろう。
そもそも冥界の魔王とか言われても彼はかつて魔人と戦っているし、なんなら知り合いに破壊神も居る。彼――ベジータにとって世界の存亡を賭けた戦闘なんてそれほど珍しいものでもない。
それに加えて未来から息子がやって来たり、凄まじい強さの人造人間と戦ったり――そういう珍しい経験を積み重ねているせいでこの決闘でもあまり動じずいつものように振る舞える。
ちなみに願いを叶えるという景品もドラゴンボールを使うことで何時でも叶えられる。ベジータにとっては特別欲するようなものでもない。優勝特典に一切興味を示さなかった理由はドラゴンボールの存在も大きいだろう。
だがそんなベジータにも幾つか気になる点はあった。
まず一つ――さっさと決闘を終わらせて家族の元へ帰ろうとした時だ。気を高めてスーパーサイヤ人になろうとしたが、どういうわけか変身出来ない。それどころか何もせずとも察せられるくらいには自分の身体能力や気が明らかに低下している。軽く身体を動かしたが、いつもよりも鈍い。
まず一つ――さっさと決闘を終わらせて家族の元へ帰ろうとした時だ。気を高めてスーパーサイヤ人になろうとしたが、どういうわけか変身出来ない。それどころか何もせずとも察せられるくらいには自分の身体能力や気が明らかに低下している。軽く身体を動かしたが、いつもよりも鈍い。
「ちっ!これが制限というやつか……」
ルールブックに記されていた制限を思い出す。スーパーサイヤ人化の制限、その他各種制限――。文字で読んでもイマイチわからなかったが、こうして試してみることで実感出来る。
「どうやら冥界の魔王とやらは相当な臆病者らしいな」
自身の戦闘力が低下したことに苛立ちを募らせながら、ベジータは参加者の力を制限するような情けない主催者に皮肉を言った。
そんな発言が飛び出てきた主な原因は制限さえなければ自分はハ・デスに勝てるという確固たる自信があるからだろう。ベジータはハ・デスの力を侮り、制限が掛けられた理由も決闘の公平性を考慮した結果とは思わず、自分がハ・デスに逆らえないようにするためだと考えた。
実際スーパーサイヤ人は凄まじい。特にベジータはスーパーサイヤ人ゴッド――神の領域まで踏み込んだ猛者。そしてその神の領域の更に上を行くゴッドブルーにすらなれる。ハ・デス程度ならば自分一人で倒せると考えるのも仕方のない話だ。
そんな発言が飛び出てきた主な原因は制限さえなければ自分はハ・デスに勝てるという確固たる自信があるからだろう。ベジータはハ・デスの力を侮り、制限が掛けられた理由も決闘の公平性を考慮した結果とは思わず、自分がハ・デスに逆らえないようにするためだと考えた。
実際スーパーサイヤ人は凄まじい。特にベジータはスーパーサイヤ人ゴッド――神の領域まで踏み込んだ猛者。そしてその神の領域の更に上を行くゴッドブルーにすらなれる。ハ・デス程度ならば自分一人で倒せると考えるのも仕方のない話だ。
加えてベジータはプライドの高い性格。誇り高きサイヤ人の王子だ。ハ・デスが冥界の魔王だと名乗ろうとも彼に負ける姿など微塵も想像出来ない。……実際に戦い、ハ・デスの強さを実感してしまった場合はこの限りではないのだが。
ちなみに制限というシステム自体にはそこまで驚いていない。戦闘力を強制的に低下させ、スーパーサイヤ人まで封じる。その技術力はベジータからしても凄いと思ったが、人造人間やセル――要するにドクターゲロという天才の技術を見てきたのでこういう技術があっても不思議ではないと受け入れられる。
「それにしてもこのオレがこんな臆病者に不覚をとるとはな……。ムカつくことだ……!」
この場合の不覚をとる――とはハ・デスから決闘に巻き込まれたことを指す。どうやって自分を巻き込んだのか、どうして自分がこんな奴に不覚をとってしまったのか理解出来ず、それがまたムカついた。気が付いたらいつの間に連れ込まれてました――なんてあまりにも情けない状況で自分自身にすら苛立つ。普通の参加者ならばこんなことに腹を立てないだろうが、ベジータのプライドがそうさせた。彼は本当にプライドと誇りが高い戦闘民族だ。
「……まあいい。さっさとハ・デスを倒せば済む話だ。制限なんかでこのオレ様をどうにか出来ると思っているなら、とんだ誤算だったな」
どこかで監視しているであろうハ・デスを煽るかのようにベジータは堂々と自分の方が強いことを前提に語る。
相手は未知の技術を持っているようだが、それでも負ける気はしない。冥界の魔王という肩書きは大層なものだが、破壊神を見ている彼にはそこまで響かない。
この決闘には様々な参加者がいるらしいが、それらに対してもあまり興味はなかった。好敵手のカカロットでも居なければ張り合いがないし、仮に彼が参加しているとしても命を賭した殺し合いをするという仲ではもうない。それに普通の戦闘ならばいつでも出来る。
もしかしたら自分やカカロットよりも強い決闘者とやらが参加しているかもしれないが、こうして様々な制限を施している時点でその望みも薄いだろう。だからベジータの眼中にはハ・デスしかないし、どうにかして彼のいる場所に辿り着きたい。今のベジータは昔と違って他人を虐殺する気はないから、それ以外の方法で――だ。
相手は未知の技術を持っているようだが、それでも負ける気はしない。冥界の魔王という肩書きは大層なものだが、破壊神を見ている彼にはそこまで響かない。
この決闘には様々な参加者がいるらしいが、それらに対してもあまり興味はなかった。好敵手のカカロットでも居なければ張り合いがないし、仮に彼が参加しているとしても命を賭した殺し合いをするという仲ではもうない。それに普通の戦闘ならばいつでも出来る。
もしかしたら自分やカカロットよりも強い決闘者とやらが参加しているかもしれないが、こうして様々な制限を施している時点でその望みも薄いだろう。だからベジータの眼中にはハ・デスしかないし、どうにかして彼のいる場所に辿り着きたい。今のベジータは昔と違って他人を虐殺する気はないから、それ以外の方法で――だ。
「フン。一応この支給品は受け取ってやろう」
ハ・デスに辿り着くためにもベジータは支給品を確認する。相手は首輪や制限で従わせようとしている臆病者だ。決闘と口にしている癖に自分は高みの見物を決め込むような奴だ。彼の元へ辿り着く手掛かりが支給されている可能性は薄いが、それでも確認する価値はある。
「――なんだこの下品なぬいぐるみは!ふざけてるのか!?」
まず出てきた物はぬいぐるみだ。間抜けな顔で鼻水を垂らした下品極まりない汚いぬいぐるみ。
「しかもよく見たら、鼻水の部分がティッシュだと……!?なんなんだ、このわけのわからんぬいぐるみは!」
説明書には「ハナミズふけば~ボーちゃん! ティッシュカバーぬい 」という名前が書かれている。名前からしてもう悪ふざけだ。
かわいさに癒される♥なんてふざけたことも説明書に記されているが、こんなくそったれ――というより鼻水垂れの汚いぬいぐるみをこの状況で渡されても癒されないし、不快なだけである。
ちなみに試しに鼻水――ではなくティッシュを引っ張ったらまた鼻水のようにティッシュが出てきた。どうやら「かんでもかんでもハナミズざ出る!?」という説明は正しいようだが、だからといってなんだという感じだ。こんなものを見ているだけでもバカバカしくなって、すぐにデイパックに戻した。
かわいさに癒される♥なんてふざけたことも説明書に記されているが、こんなくそったれ――というより鼻水垂れの汚いぬいぐるみをこの状況で渡されても癒されないし、不快なだけである。
ちなみに試しに鼻水――ではなくティッシュを引っ張ったらまた鼻水のようにティッシュが出てきた。どうやら「かんでもかんでもハナミズざ出る!?」という説明は正しいようだが、だからといってなんだという感じだ。こんなものを見ているだけでもバカバカしくなって、すぐにデイパックに戻した。
「ちっ!くだらんことに時間を掛けさせやがって……!」
忌々しいはなたれ小僧は放置して、次の支給品を取り出す。それは一枚のカードだった。
「……何!?」
手に取ったカードを眺めてベジータは驚く。流石の彼でもこの時ばかりは驚きを隠せなかった。
「ナッパのカードだと……?」
――何故ならそこにはかつて仲間だった男、ナッパが写っていたのだから。
「しかもスーパーサイヤ人になってやがる!これはいったいどういうことだ……!?」
ナッパは髪の毛が一切ない禿頭だが、何故かヒゲが金色になっていることでスーパーサイヤ人だと認識出来る。だがベジータが知っているナッパはスーパーサイヤ人になんてなれない。ただの見間違いである可能性もある。カード名はナッパだから本人なんだろうが、これがスーパーサイヤ人でない可能性も――。
「何ィ!?スーパーサイヤ人3だと!?」
カードの裏面を確認してベジータは再び驚愕した。そこには超サイヤ人3と書かれていたのだ。髪の毛が無いから気付かなかったが、たしかにヒゲは伸びている。それが超サイヤ人3になったことによる変化なのだろう。
「くそったれ……!変なものばかり寄越しやがって!!」
ナッパのカードなんていう意味不明な代物だけでも謎なのに、更に超サイヤ人3ときて困惑する。こんなものを見せられたら流石のベジータでも困惑するしかないだろう。とりあえず意味不明過ぎるから一度カードをデイパックに戻した。
「……意味不明な物だが情報としては価値があるかもしれん。ハ・デスは無数の世界がどうこう言ってたからな。もしかしたらナッパが超サイヤ人3になっている世界がある……というのはあまり想像出来ないが、そんな世界が存在する可能性もある。どうしてカード化されているのかは、知らんがな……」
ハ・デスは未知の技術を持つ相手だ。情報は多いに越したことはなく、とりあえずナッパのカードに一定の価値を見出した。
「それにあのはなたれ小僧のぬいぐるみよりはよっぽどマシだ……!」
はなたれ小僧とは当然ボーちゃんのことだ。どう見ても決闘には使えない下品で汚いぬいぐるみ――あんなものを支給してきたハ・デスに対してベジータは更に怒りを募らせた。
「楽しみに待ってろよ、ハ・デス。こんなはなたれ小僧でオレをコケにしやがったことをたっぷりと後悔させてやる……!」
【ベジータ@ドラゴンボール超】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、ハナミズふけば~ボーちゃん! ティッシュカバーぬい@現実、PBS-26 ナッパ 超サイヤ人3@ドラゴンボールヒーローズ
[思考・状況]基本方針:オレをコケにしやがったハ・デスを後悔させてやる……!
1:ハ・デスの居場所が知りたい
2:超サイヤ人3のナッパについて情報が知りたい。あいつが超サイヤ人になるなんてどんな世界なんだ?
[備考]
スーパーサイヤ人になれません。その他身体能力などが大幅に制限されています
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、ハナミズふけば~ボーちゃん! ティッシュカバーぬい@現実、PBS-26 ナッパ 超サイヤ人3@ドラゴンボールヒーローズ
[思考・状況]基本方針:オレをコケにしやがったハ・デスを後悔させてやる……!
1:ハ・デスの居場所が知りたい
2:超サイヤ人3のナッパについて情報が知りたい。あいつが超サイヤ人になるなんてどんな世界なんだ?
[備考]
スーパーサイヤ人になれません。その他身体能力などが大幅に制限されています
『支給品紹介』
【ハナミズふけば~ボーちゃん! ティッシュカバーぬい@現実】
ベジータに支給。アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する人気の不思議キャラクター「ボーちゃん」のボックスティッシュカバーぬいぐるみ。ティッシュで鼻水が再現されている
ティッシュを引っ張り出す度にまたティッシュが出てくる姿が、ハナミズをかんでもかんでもまたハナミズが出てくるような、ボーちゃんにぴったりの商品仕様
かわいさに癒される♥かんでもかんでも鼻水が出る!?と印刷された紙も同梱
【ハナミズふけば~ボーちゃん! ティッシュカバーぬい@現実】
ベジータに支給。アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する人気の不思議キャラクター「ボーちゃん」のボックスティッシュカバーぬいぐるみ。ティッシュで鼻水が再現されている
ティッシュを引っ張り出す度にまたティッシュが出てくる姿が、ハナミズをかんでもかんでもまたハナミズが出てくるような、ボーちゃんにぴったりの商品仕様
かわいさに癒される♥かんでもかんでも鼻水が出る!?と印刷された紙も同梱
【PBS-26 ナッパ 超サイヤ人3@ドラゴンボールヒーローズ】
ベジータに支給。ドラゴンボールヒーローズではあのナッパが超サイヤ人3で実装された
ベジータに支給。ドラゴンボールヒーローズではあのナッパが超サイヤ人3で実装された