ここはとある深い森の中、そこでは桃色の髪の毛をした、ゆるふわな雰囲気を醸し出す一人の少女が青ざめた顔をしたまま気絶していた。
彼女の名前は各務原なでしこ、料理することも食べることも大好きなキャンプ女子である。
そんな彼女が何故こんな場所で気絶しているのかというと、それはこの森を探索している途中で見たものに由来していた。
この森の中で彼女が見たもの、それは……
"蝙蝠の羽が生えた妖艶な女性と全身が黒い影に覆われた男に両腕を拘束された女性が、死人のように白い肌をした男によって心臓を刺し貫かれる光景"だった。
そんなショッキングな光景を見た瞬間に彼女はすさまじい恐怖を感じ、そのまま気絶してしまったのだ……。
"……、どうやら………もなく……………"
そして先ほど女性の心臓を刺し貫いていた男は気絶したなでしこの存在に気づき、そのまま彼女を……。
時は少し巻き戻り、なでしこが気絶する少し前……
「…私が、負けた……?」
無数の枝葉によって星空を覆い隠された深い森の中で、緑色の長い髪をした女性が何枚かのカードを手にしながら呆然と立ち尽くしていた。
そして彼女の目の前にいる男は冷ややかな目をしながら自身の左腕に装着した奇妙な機械を彼女に突き付けていた。
その二人はまさに、先ほどなでしこが見かけた二人の男女だった。
「そうだ、この決闘(デュエル)に貴様は負けたのだよ、カミューラ」
男は自身の目の前にいる女性、"カミューラ"に対し冷ややかな目をしたまま彼女にそう告げた。
「ところで貴様は、この場における決闘がどのようなものか……それは知っているはずだろうな?」
そう言うとその男は、先ほどの決闘の際に召喚していた《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》と《シャドウ・ヴァンパイア》を召喚して彼女の両腕を拘束させ、逃げられないようにしたのだ。
「……い、嫌よ!わ、私にはまだ、人間に滅ぼされたヴァンパイア一族を再興させるという使命があるのよ!貴方も私と同じヴァンパイアなら、分かるはずでしょ!」
彼女はそれに対し『ヴァンパイア一族の復興』という自分の目的を話し、あろうことか見逃してほしいと命乞いを始めた。
「そもそも決闘とは互いの命をかけて行われるもののはず……長き時を生きているはずの貴様がそれを知らなかったとは到底思えぬ」
「それに、決闘を挑んできたのは貴様の方からだろうに……貴様も貴族(ヴァンパイア)のはしくれなら、みっともないマネはよせ」
「それに、決闘を挑んできたのは貴様の方からだろうに……貴様も貴族(ヴァンパイア)のはしくれなら、みっともないマネはよせ」
しかし目の前にいる男《カース・オブ・ヴァンパイア》は彼女のその命乞いを一蹴し、自身の右腕を彼女の左胸めがけて突き刺した。
そしてカミューラは必死の命乞いもむなしく、そのまま心臓を刺し貫かれるのだった……。
【カミューラ@遊戯王デュエルモンスターズGX 死亡 】
その後自身の右手についた血液を拭き取った彼は何かに気づいたかのようにとある場所に顔を向けた。
「さて、どうやらこの決闘を断りもなく覗き見をしていた輩がいるようだな」
彼が顔を向けた方向、そこでは先ほど"何かが倒れる音がした"のだ。
そしてそれは正に、なでしこが恐怖から気絶してしまった場所だった。
彼はゆっくりと足を進めて彼女が倒れた場所に近づき、その正体を確かめた。
「…恐怖に負けて意識を手放したか……どうやら、私の敵ではなかったようだな」
彼は気絶したなでしこを見てそう評し、そのままじっと見下ろした。
『……襲わないのかしら?せっかくの新鮮な獲物だというのに』
少女が気絶している……つまり一切抵抗できない状況のはずなのにその血を一切吸おうとしない彼に対して、先ほど彼が召喚していた女性《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》がそう質問をした。
「戦う意思のない人間を襲うのは……私の誇りが許さん」
それに対して彼はそう言うと気絶したなでしこを抱きかかえ、彼女を安全そうな場所へと運び出そうとした。
『そんなこと言って、足元を掬われたとしても知らないわよ?』
彼のその言葉に対して彼女は小馬鹿にした様子で小言を言った。
「なんとでも言え、誇りを捨てるくらいなら……私は日の当たる道を歩くことを選ぶ」
『あら怖い。誇りの為なら命すら惜しくないのねぇ、貴方』
それに対して彼は命よりも誇りを重視するという態度を見せ、彼女は彼に皮肉めいた発言をするのだった。
「誇りを捨てた繁栄など……こちらから願い下げだ」
そう言うと彼はなでしこを抱きかかえたまま、いずこかへと歩き出すのだった……。
そうしてなでしこを抱きかかえたまま彼がしばらく歩き続けると、いつの間にか深い森を抜けて『とある建物』の前へとたどり着いていた。
『本当にココに入るつもりなのぉ?こんな悪趣味な建物にぃ?』
《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》は今まさに目の前にある奇妙な建物に入ることに、難色を示していた。
「そうだ、いささか奇妙な形にはなっているもののその一部は……我らヴァンパイアにとって縁深い場所のはずだ」
「ここであれば、この少女をゆっくりと休ませることができるだろう」
「それに……いずれにしても太陽が昇り始める以上はいつまでもあの森の中で過ごすわけにもいくまい」
「ここであれば、この少女をゆっくりと休ませることができるだろう」
「それに……いずれにしても太陽が昇り始める以上はいつまでもあの森の中で過ごすわけにもいくまい」
それに対し彼は、その一部が自分たちにかかわりがあるのなら使っても問題はないと、そして日差しを避ける場所を見つける必要もあったはずだと、そう答えた。
そうして彼はなでしこを抱きかかえたままその建物へと入っていくのだった。
『西洋の城に上に逆さまのピラミッドが突き刺さり、更にその上に日本の城が乗っている』という、あまりにも奇妙すぎる建物の中に、彼らは入っていったのだった……。
【カース・オブ・ヴァンパイア@遊戯王OCG】
[状態]:健康
[装備]:デュエルディスクとデッキ(ヴァンパイア)@遊戯王
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~2、カミューラのデイパック(基本支給品、ランダム支給品×1~2)
[思考・状況]基本行動方針:この決闘(デュエル)を愉しむ。しかし戦う意思のない者を襲うつもりはない。
1:貴族(ヴァンパイア)としての誇りを持って決闘(デュエル)をする。
2:戦う意思を持たぬものを討つなど、私の誇りが許さない。
3:このフィールド(チェイテピラミッド姫路城)、一体どのような効果を持っているのだ……?
[備考]
いわゆる『カードの精霊』のような存在であり、そのため遊戯王カードについての知識を持っています。
目の前の建造物(チェイテピラミッド姫路城)を、『複数のフィールド魔法を何らかの方法で融合させた結果生まれた、狂気の産物』と認識しています。
[状態]:健康
[装備]:デュエルディスクとデッキ(ヴァンパイア)@遊戯王
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~2、カミューラのデイパック(基本支給品、ランダム支給品×1~2)
[思考・状況]基本行動方針:この決闘(デュエル)を愉しむ。しかし戦う意思のない者を襲うつもりはない。
1:貴族(ヴァンパイア)としての誇りを持って決闘(デュエル)をする。
2:戦う意思を持たぬものを討つなど、私の誇りが許さない。
3:このフィールド(チェイテピラミッド姫路城)、一体どのような効果を持っているのだ……?
[備考]
いわゆる『カードの精霊』のような存在であり、そのため遊戯王カードについての知識を持っています。
目の前の建造物(チェイテピラミッド姫路城)を、『複数のフィールド魔法を何らかの方法で融合させた結果生まれた、狂気の産物』と認識しています。
【各務原なでしこ@ゆるキャン△(アニメ版)】
[状態]:恐怖(大)、気絶、カース・オブ・ヴァンパイアに抱きかかえられている。
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]基本行動方針:死にたくないけど、そのために殺し合いに乗るつもりはない。
0:……
[備考]
参戦時期は、第12話(第1期最終話)以降。
[状態]:恐怖(大)、気絶、カース・オブ・ヴァンパイアに抱きかかえられている。
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]基本行動方針:死にたくないけど、そのために殺し合いに乗るつもりはない。
0:……
[備考]
参戦時期は、第12話(第1期最終話)以降。
『支給品紹介』
【デュエルディスクとデッキ(ヴァンパイア)@遊戯王】
カース・オブ・ヴァンパイアに支給。『ヴァンパイア』カテゴリーのカードを中心にしたアンデットデッキで、
切り札は『竜血公ヴァンパイア』及び『真血公ヴァンパイア』。
【デュエルディスクとデッキ(ヴァンパイア)@遊戯王】
カース・オブ・ヴァンパイアに支給。『ヴァンパイア』カテゴリーのカードを中心にしたアンデットデッキで、
切り札は『竜血公ヴァンパイア』及び『真血公ヴァンパイア』。
またその他にもメインデッキに
- 『ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア』
- 『シャドウ・ヴァンパイア』
- 『ヴァンパイアの幽鬼』
が入っており、エクストラデッキに
- 『ヴァンパイア・サッカー』
- 『ヴァンパイア・ファシネイター』
が入っている。
(残りのカード等の詳細なデッキ構成については後続の書き手に任せます)
『施設紹介』
【チェイテピラミッド姫路城@Fate/GrandOrder】
エリザベート・バートリーの居城として有名な『チェイテ城』の上に逆さまのピラミッドが突き刺さっており、更にそのピラミッドの上に姫路城が乗っているという
「まるで意味が分からんぞ!」としか言いようのない建造物。
【チェイテピラミッド姫路城@Fate/GrandOrder】
エリザベート・バートリーの居城として有名な『チェイテ城』の上に逆さまのピラミッドが突き刺さっており、更にそのピラミッドの上に姫路城が乗っているという
「まるで意味が分からんぞ!」としか言いようのない建造物。
※カミューラの死体の近くに彼女のデュエルディスクとデッキが放置されています。