NERF(ナーフ)

登録日:2025/06/05 Thu 23:55:00
更新日:2025/06/07 Sat 16:43:33NEW!
所要時間:約 5 分で読めます






『NERF(ナーフ)』とは米ハズブロ社が販売するトイガンシリーズ。

【概要】


ウレタン製の弾である『ダーツ』と、それを発射する『ブラスター』からなる。
発射動力はバネ式のものが多いが、一部モーター式のものなどもある。
現実の銃にそぐわないカラフルなボディも特徴。
これは実銃と区別するためのアメリカの法的規制によるもの。
銃口をオレンジ色にする規定があるためオレンジのパーツを使う物が多く、ダーツも弾頭かスポンジ部にオレンジ色を使っている物が多い。


もとはパーカー・ブラザーズ社が取り扱っていたが、ハズブロが同社を買収してからはそちらの取り扱いに。
日本では2011年から2018年までタカラトミーが取り扱いを行っていた。
それ以降の日本展開はハズブロの日本法人が担当している。


【遊び方】

1.ブラスターにダーツを込める
2.コッキング(ブラスターによっては必要なし)
3.トリガーを引いてダーツを発射(人に向けないように!)


【注意】

ウレタン製とはいえ、それなりのスピードで発射されたダーツにあたると結構痛い。
そのため、人、動物、精密機器などに向けないこと
目の保護のためにゴーグル等の着用を推奨。


【主なシリーズ】


Nストライク

日本ではこれが最初に発売された。
スコープなどの拡張性能に優れる。
シンプルなリボルバー式の「マーベリック」や、ストック・バレル・サイト・ライトとカスタムパーツが豊富な「リーコン」あたりが有名だろうか。
後述するマイクロショットの前身ともいえる「ジョルトEX-1」もこのシリーズ。
イメージカラーは黄色とオレンジ。

Nストライク エリート

Nストライクを順当に進化させた感じのデザイン。
ダーツの飛距離も伸びている。
マーベリックの後継機の「ストロングアーム」、レイダーの後継機の「ランページ」など、過去作のリブート品もみられる。
ドラムマガジンを2つ備えた据置式の「ライノファイア」、どう見てもミニガンな「タイタンCS-50」など派手なデザインのものもちらほら。
イメージカラーは青とオレンジ。

エリート2.0

Nストライク エリートの後継品。
ダーツの飛距離もさらに伸びている。
ただ初期は改造がしづらかったりプラスチックの品質がよくなかったりする問題点がある。
イメージカラーは青とオレンジ。

ボルテックス

「XLRディスク」と呼ばれる小型のディスクを発射するのが特徴。
一般的なダーツより飛距離が長いがディスク状ゆえブラスターが大型になりがち。
主なブラスターはハンドガンタイプの「プロトン」、長めの銃身とマガジンを持った「ニトロン」など。
イメージカラーはライトグリーンとオレンジ。

メガ

メガダーツと呼ばれる大きめのダーツを使用するのが特徴。
それに伴いブラスターも大型になっている。
ハンドガンでも大きめな「トライブレイク」や全長105cmの「センチュリオン」、弓状ブラスターの「サンダーボウ」といった変わり種も。
イメージカラーは赤とオレンジ。

ライバル

アキュボールと呼ばれる球体の弾を発射するのが特徴。
トリガーには安全装置が取り付けられている。
対人戦を想定しているためか、マスクやベストなどの装備品も販売されている。
イメージカラーはスカイブルーとライトイエロー。

ウルトラ

ウルトラダーツと呼ばれる硬めのダーツを使用するのが特徴で、飛距離も最大36mと長め。
25発のドラムマガジンを積んだ「ワン」やフル電動の「セレクト」などブラスターの性能も上がっている。
イメージカラーは白とオレンジ。

ゾンビストライク

「ゾンビとの戦い」をコンセプトにしたシリーズ。
「ハンドメイド感」もテーマにしており、木製ストックやそれに巻かれた布の意匠がみられる(もちろんプラスチックでそう見せてるだけ)。
中折れ式の「スレッジファイア」やレバーアクション式の「スリングファイア」、どう見てもチェーンソーにしか見えない「ブレインソー」などユニークなデザインが多め。
イメージカラーはライトグリーンとオレンジ。

ダイノスクワッド

恐竜のような見た目が特徴なブラスター
ティラノサウルスやトリケラトプスなどモチーフは多岐にわたる。
奇抜な見た目ながらブラスターのデザインや性能は様々。

N-ストライク モジュラス

バレルやマガジンなど高いカスタマイズ性能が特徴。
そのカスタマイズ性はほぼすべてのブラスターでパーツを共有できるほど。
マガジンやスコープ、ストックなどのオプションパーツの単品販売も行っている。
イメージカラーは白とオレンジ。

Nシリーズ

N1ダーツと呼ばれるダーツを使用する。
他のナーフに比べて明るくポップなカラーリングが特徴。
マーベリックリスペクトな「アジリティ」や最大40発装填可能な「インフィニット」など、特徴的なブラスターも多い。

スーパーソーカー

いわゆる水鉄砲。
もとはララミ社の商品だったが2002年にハズブロ社に買収され、その後ナーフブランドの一員となった。
発射方式は引き金式や空気圧式、電動式など様々。

フォートナイト

作中で登場する銃をモチーフにしたブラスターが販売されている。
「フレアガン」「コンパクトサブマシンガン」など再現度が高めのものもある一方、
どう見てもロケットランチャーな「RL」、どう見てもグレネードランチャーな「GL」など奇抜なデザインのブラスターも多い。

マインクラフト

弓矢やクロスボウをモチーフにしたものはもちろん、「心を奪うもの(剣)」や「ストームランダー(ハンマー)」のモデルもある(双方ともダーツ発射可能)。
他にはエンダードラゴンなど敵キャラモデルのブラスターも登場している。


リミテッド

主に他シリーズとのコラボで生まれたブラスター。
スター・ウォーズやリーグ・オブ・レジェンド、スター・トレックに登場する武器を模したブラスターが存在する。

マイクロショット

小型で単発式のブラスター。
銃口からダーツを込め、グリップ下部のレバーを引き、トリガーを引くといった3ステップで発射できる。

【ダーツ】

こちらも様々な種類が存在する
一部を紹介

エリートダーツ

先がプラスチックで覆われた標準的なダーツ。
的倒しに。

サクションダーツ

先に吸盤がついたダーツ。
壁あてや的あてに

【余談】

  • MMORPG「Ultima Online」において、ある武器がアップデートで弱体化したことに対し、「武器がナーフになってしまった」と揶揄した書き込みが話題になった。
    そこから他のゲームでも(アップデートによる)弱体化を『ナーフ』と呼ぶスラングができた。
    なお欧米のFPS人気・銃文化もあいまって誤解されがちだが、ここで弱体化されたのは銃ではなく剣である(ナーフは銃以外の武器シリーズも存在する)。

  • 海外を中心に「NERF war」なるアクティビティが存在する。
    要はナーフ版サバゲーである。

  • Magic:the GatheringデュエルマスターズにはNerfを持ち出して射撃するカードが存在する。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの親会社がハズブロゆえにできたことであろう。
    ジョークカードの類であり、またカードを的にする点が問題となるため公式大会などでは使用禁止。
    特にMtGの方は発射数がブラスター依存で標的がライブラリー、副次的にダメージまで発生と色々な意味で破壊的な代物に仕上がっている。



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最終更新:2025年06月07日 16:43