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  • それから目を逸らすな

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

それから目を逸らすな

最終更新:2025年06月11日 23:24

zombi2baisoku

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敵に背を向け逃走に徹するのは、冴島鋼牙にとってあるまじき行動だった。
深追いを諫められたことはあれど、剣の届く距離に敵がいて尚戦闘の中断を選択。
しかも本来なら率先し盾となるべき己が、他者へその役目を押し付けたのだ。
魔戒騎士として恥ずべき失態と罵られても、当然である。
自らの不甲斐なさへ多大な怒りを燃やし、威圧感が狭い車内をたちまち満たす。

尤も、同乗者もまた鋼牙と似たり寄ったりの状態であった。
運転に集中する間、無力感と力への渇望に苛まれ気を抜けば爆発し兼ねない。
安易に話しかけるのを憚れる幻徳も鋼牙同様、無言を貫き早数十分。
重苦しい空気が一向に消えない中、静寂を木っ端微塵へ変える声が響き渡った。

「っ、あれは……!」

突如天空へ映し出された男へ、流石に猛スピードの運転を続けてはいられない。
定時放送を聞き逃せば後々困り果てるのは自分達だ。
急停車し聞く態勢を取らざるを得なかった。
相も変わらぬハイテンションぶりで参加者を苛立たせる神を、三者三様に見上げる。
怒りを籠めた瞳は前の席の二人から、眠た気で感情を読み取れないのは後部座席から。
必要不可欠な情報へ頼んでもいない挑発染みた言動をプラスし、傲慢さをこれでもかと表す高笑いで放送は終了。
今後も6時間毎にストレスを味合わされると思うと、非常に頭が痛むがともかく。

「そう、か…みふゆはやっぱり……」

明るい色の混じらない声が、意識しないままねむから零れ出る。
何もおかしくはない、むしろ呼ばれなければ不自然な名前だ。
異常と言う他ない金髪の偉丈夫の強さを考えれば、みふゆが助かる確率は1%あるかも怪しい。
最期を見ずとも、こうなると車内の全員が理解出来た。
運良く生き延び何食わぬ顔で合流、などと都合の良い展開が起きる筈もない。

そう分かっていて、みふゆが足止め役を引き受けたのに反対もしなかった。
自分の選択に後悔はない。
なのに改めて死を告げられ、「そうだろうな」と簡単に流せないでいる。
痛みと呼ぶには小さく、けれど無視するには何故か躊躇が生じる感覚。
ドッペルの暴走を止める為に命を賭した時とは違う。
自分に後を託し逝った彼女へ、何一つ感じられない程心を冷たくは出来ず。
みふゆの最後の頼みを受け入れらないと、あっさり切り捨てるのに後ろめたさを隠せない。
いろはと灯花以外の参加者は皆、利用か排除の二択と既に覚悟を決めた。
だから一番初めに会った御伽龍児だって、魔力温存を理由に助けなかったのに。
今更になって罪悪感でも感じたのかと、自身へ内心吐き捨てる。

(後は、彼女も生き延びられなかったようだね)

少なからず波打った胸中を誤魔化すように、知っているもう一人の脱落者へ意識を傾けた。
フェリシアの死亡に強く動揺は抱かない。
自分とは接点が薄く、まして元々敵対関係にあった魔法少女。
他参加者にマギウスの警戒を触れて回る者が、一人減った事実は歓迎すべき。
灯花も同じように思うに違いない。
ただ前々からフェリシアと仲間だったいろはは、きっと深く悲しむ
ういと自分達を失い、また新たに喪失の痛みを刻み付けられ頬を濡らしているだろう。
よりにもよって自分と灯花が、いろはが最も望まない形で魔法少女の救済に動いてると。
傍にいて欲しいという願いを裏切り、悲しませる側になったのにはあえて深く考えずにおく。

「あいつが……」

脱落者の発表で、ねむ以上に動揺を引き出されたのは幻徳だ。
猿渡一海。パンドラタワーでの決戦で消滅した仲間は、殺し合いで二度目の死を迎えた。
既に喪失を味わった相手だからと、軽々しくは扱えない。
再会し、他愛のない軽口を叩き合い、肩を並べてもう一度戦う。
思い描いた光景が実現する、そう心のどこかで根拠もなく信じていたのだろう。
自身の知らぬ所で一海が死んだ事実へ、涙こそ流れずとも殴られたような衝撃が走る。

自分も一海も本来なら死んだ身。
新世界創造は戦兎達に託しており、この地で力尽きても構わない。
ただそれでも、叶うのであれば仲間達には生きて欲しかった。
野心に憑りつかれ、引き返せない程の罪に手を汚した自分とは違う。
本当だったら戦争とは無縁の、仲間に慕われる農場の気さくな兄貴分の一海は。
戦いの中で死んで良い人間じゃあなかった。

「零……」

そして最後の一人、鋼牙にも喪失感は容赦なく襲い掛かる。
自身を仇として付け狙い、時に幾度も斬り結んだ銀牙騎士。
衝突の果てに無二の友情を結んだ涼邑零もまた、6時間を生き延びれられなかったらしい。
有り得ないと、親友の実力を知るが故の激しい否定は出来ない。
牙狼の鎧を纏って尚、勝ち目がまるで見えなかった存在と一戦交えているのだ。
魔戒騎士の命を奪う程の参加者が他に複数人いても、何らおかしくはない。

かといって、はいそうですかで簡単に割り切れはしない。
心からの信頼を置く友が、もうこの世にはいないと告げられた。
それも神を自称する狂人の口から、嘲笑うも同然にだ。
バラゴに父を侮蔑された時にも劣らない、猛烈な怒りが渦巻く。
同時に自身を形作る大切なものが一つ、零れ落ちて二度と戻らない喪失感が苛む。
広く大きな背を見続けた父、同じ釜の飯を食い強くなると誓い合った同胞(はらから)。
彼らと同じ場所へ零も旅立った。
決して慣れない痛みは、暗黒騎士や海神に斬られた以上に深く傷を残す。

檀黎斗に命じられるまま優勝を目指し、死者の蘇生に縋り付く気はない。
最期をこの目で見ずとも、共に戦った男達には分かる。
一海も零も、誰かを守る為に足掻き命を散らしたのだと。
守るべき者を理不尽に奪われた彼らが、自分達の蘇生の為に罪なき命が犠牲となるのを喜ぶ訳がない。
屍を積み上げた先の奇跡を望まないことを、幻徳と鋼牙は理解している。
なれば方針を変えるつもりもなし、必ずやゲームマスターを討つ。

尤も、それはそれとしてやはり仲間の死は精神的も堪える。
加えて十分予想が付いた事とはいえ、みふゆの死も放送で確定となった。
生き返った理由を見出せず悩み、もう少し頑張ろうと告げた彼女の顔を思い出す。
殺し合いから生きて帰り、失った筈の未来へやり直す機会があった筈。
彼女の犠牲により生かされた幻徳はただ、己の弱さを何度恨んでも恨み足りない。
もっと力さえあれば、強ければこうはならなかったんじゃないか。
そう悔やんだ所で後の祭り、失われた命が帰って来る奇跡は起きない。

「……取り敢えず、どこか休める場所に行った方が良い。僕はともかく、お兄さん達は座ってるだけでもつらいだろう?」

重々しい沈黙が長続きする前に、抑揚のない声で休息を提案された。
言われた途端、思い出したように体中が痛みを訴える。
逃走に集中し意識が外れていたが、自分達は重症の身だ。
特に鋼牙の傷は深い、魔戒騎士の並外れた体力と気力で持ち堪えているが放置すれば死は時間の問題。
これ程の傷、医療機関で処置を行う以外どうにもならないのではないか。

「僕の、いや、正確に言うとみふゆの支給品に治せる道具があった。それを使うといいよ」
「それは……」
「まあ、僕の言葉が信じられない気持ちは分かるけどね」

ねむ自身、信頼を容易く勝ち取れるなど微塵も思っていない。
みふゆから自分と灯花の悪評を聞かされ、警戒心を抱くのは当たり前のこと。
助ける振りをして、実は弱り切った所へトドメを刺す気じゃあるまいか。
なんて疑念を幻徳が抱いたとしても、当然だろうなとしか思わない。
尚も信じようとする人間は、それこそいろはくらいだろう。

「いや……俺は信じる……」

助手席からの苦し気な声に、眠た気な瞳が僅かに揺らぐ。
額に汗を浮かばせ、迫りつつある死へ必死に抗う表情は最初に会った時以上に険しい。
けれどねむを見つめる瞳に、怒りや責める意志は宿っていない。
治療に必要な道具欲しさで、機嫌を取るのとも異なる。

「身を隠せる場所に向かってくれ……ねむなら大丈夫だ……」
「……分かった。どの道ここで議論を続けても、時間を無駄にするだけだな」

鋼牙の言葉を受け、多少の戸惑いを残し車を再発進。
今言った通りだ、行動に移さねば何も変わらない。
みふゆに生かされた命が無意味に尽きるのは、幻徳だって望んでないのだから

雪がそこら中に積もった道を走らせ、やがて錆び付いたゲートの前に到着。
白井農場、塗装の剥がれた柵に貼り付けられた名前を三人は知らない。
耕作や牧畜目的の施設なれど、本来の用途で使われた痕跡は見当たらなかった。
一本道を進んだ先に一軒家がポツンと建ち、そこを休憩場所に決定。
玄関扉に手をかけ、開けた途端に冷えた空気が来訪者達を迎え入れる。

鋼牙に比べれば幾分消耗もマシな幻徳が先頭を行き、室内をざっと確認。
自分達以外の気配は感じられず、取り敢えずは多少警戒を緩めても問題無し。
一先ずの安全を確保し終えたなら、次にやるのは傷の治療。
ねむの言葉に嘘は無く、デイパックから件の道具を取り出した。

巨大な花の蕾、そうとしか表現できない奇妙な物体。
床に置くと花開き、上に乗るよう二人の男へ指示。
困惑を挟み言われた通りにしてみれば、すぐに効果が表れた。
一瞬で、とまではいかずとも傷が徐々に塞がり出す。
思考を鈍らせる痛みが引いていき、ふと疑問が声に出た。

「さっきの戦いでもしこれを使っていれば……」
「それは難しいと思うよ。この道具の上でじっとしてないと、傷も治らないからね」

回復が済むのを大人しく待ってくれる敵でなかったのは、三人全員理解している。
だからみふゆも、あの場で道具を呑気に使う選択を真っ先に外したのだろう。

やがて効果時間も切れて、展開した道具は跡形も無く消失。
完治まではいかないが、重症からは復帰出来た。
後は残る負傷箇所へ処置を施し、休憩も兼ねて各々の持つ情報を改めて開示。
体力の回復を見計らって再度出発。

と、なる前にハッキリさせねばならない事がある。

「さてと、そのままでいいから聞いて欲しい。いや、どちらかと言うとお兄さんの方が僕に聞きたいことがあるのかな」

切り出した声色はこれまでと同じ、緊張の類が宿らぬもの。
しかし他愛のない雑談でないとは鋼牙にも分かる。
聞きたいことがあるか否か、答えは勿論前者。
先の戦闘でねむが見せた奇妙な力の正体、自分に力を隠していた理由。
至極当然の問い掛けを口に出すより早く、ねむの瞳がもう一人へ向けられる。

「みふゆから聞いた話を、お兄さんにも伝えてあげてくれないかい?」
「……良いのか?」
「構わないよ。何を言われたかは想像が付くし、間違ってもいないだろうからね」

自身の立場が危うくなるだろうに、問題ないと言う。
これには幻徳の方が却って戸惑いを覚えるも、ややあって口を開く。
みふゆから聞いたマギウスの二人について、危険性と元居た世界で何をやったのかを。

「俺が梓から聞いたのはこれが全部だ。それで、お前は本当に……」
「そうだね、みふゆの話に嘘はないよ」

あっけらかんと肯定すれば案の定、黙って聞いていた鋼牙の顔も険しさが増す。
争いを知らない少女なら怯えるだろう表情へ、眼鏡越しに視線を合わせる。
分かり切っていた反応だ、警戒するなと言う方がおかしい。
殺すまではしなくても、拘束と無力化くらいはされても不思議はない。
傍から見れば自分の方が良からぬ真似をされてそうだと、どこか能天気に思う。

「二つ程聞いておきたい。檀黎斗に従って殺し合いに乗る気はないんだな?」
「無いよ。彼の持つ願いを叶える力に興味はあるけどね」

嘘は言ってない。
魔法少女…最優先でいろはの救済を目的にしてはいるが、優勝を目指す気は皆無。
黎斗が素直に願いを叶える保障はどこにも無く。
何より、いろはと灯花が参加している以上プレイヤーの皆殺しを選ぶ筈もない。
主催者の持つ力を奪い取って、自分達の望みを叶える。
その過程で犠牲が必要なら、躊躇なく切り捨てるが。

「それで、もう一つは何を聞きたいのかな?」
「環いろはを守って欲しいと言った事は、打算のない本心か?」
「…………」

今度はねむの方が言葉に詰まる番だった。
神に選ばれた駒の中で、最も心を掻き乱す存在。
己の幸福全てを投げ打ってでも、助けたいと心から望む魔法少女。
最愛の二文字が最も当て嵌まるいろはの話に、偽りを混ぜたのか。
尋問されている訳でなく、怒声を放たれてもいない。
だけど、この問いにだけは下手な誤魔化しを言う気になれなくて。

「……本当のことだよ。少なくともいろはお姉さんは、お兄さんに警戒されるような人じゃない。
 僕を敵と見なしても構わないけど、お姉さんだけは守ってあげて欲しい」

放送で名前が呼ばれなかった以上、先の6時間はいろはもどうにか生き延びたのだろう。
なれどこの先もずっと無事が保障される訳じゃない。
自分達や七海やちよよりも付き合いの浅い者を助けようと、無茶ばかりを繰り返してやいないか。
最悪の場合、自分と灯花が魔法少女の救済を果たす前に命を落とす可能性とてゼロに非ず。
鋼牙からすればムシの良い話と取られても、反論は出来ない。
それでも、いろはを守ってくれと伝えたのは嘘偽りない本心からだ。

「分かった。なら約束を違えるつもりはない。お前も、お前が大切に想う者も必ず守る」

だから迷わず返って来た言葉へ、訳も分からず動揺が走った。

「いろはお姉さんのことは感謝するけど、僕も、かい?」
「真実を隠していたとしても、それでお前を守らない理由にはならないだろう」
「都合良く利用されて、用が済んだら切り捨てられるかもしれないのに?」
「なら余計に、お前の手を汚させない為にも離れるつもりはない」

ねむが隠していた魔法少女の情報を知り、気を張っておくべきとは考えた。
だが彼女を見捨てる、或いは今後敵として扱うなど。
謂わばねむが予想したような行動に出るつもりはない。
たとえ打算込みの選択であっても、自分や幻徳達を助ける為に魔法少女の力を使ったのなら。
いろはを守って欲しいという願いに、偽りが宿らないなら。
それだけで鋼牙が戦う理由になる。
守りし者の使命を果たす事へ、一切の躊躇を必要としない。

「……、……そうか。じゃあ、好意として有難く受け取らせてもらうよ」

本気で言ってるのかとか、どうしてそうまで自分を信じられるのかとか。
寸での所で疑問を飲み込み、動揺を隠し淡々と返す。
監視の目が厳しくなるとはいえ、今後も戦力として期待出来るのだ。
なら別に問題ないだろう。
一体全体何をムキになって、言い返そうとしたのか。
睨み付けてはいなくとも、力強い眼差しの鋼牙から瞳を逸らす。
話さなくても良い事まで言ってしまいそうな、自分の間違いと真正面から向き合わされるような。
後ろめたさにも似た居心地の悪さがあった。

「君も、お兄さんと同じ考えなのかな」
「お前が誰かを傷付けないよう、近くで見張っておくなら俺も賛成だ」

問われた幻徳の答えは、鋼牙同様ねむへ危害を齎す気はないというもの。
この目で力の一端や、小学生らしからぬ落ち着きようを見ても。
エボルト並に危険な少女とは、未だ実感が湧かない。
かといってみふゆが嘘を吐いたとも思えず、警戒は払うつもりだ。
ただそれとは別に、言っておきたいことがあった。

「もし過去にやって来た事や、梓の死に少しでも思う所があるなら……それから目を逸らすな。
 罪の意識すら感じなくなった時は、本当の意味で手遅れになる」

パンドラボックスのエネルギーを浴びたせいと、言い訳する気はない。
禁断の箱が齎す悪影響で野心に憑りつかれ、どれだけの罪に手を汚して来たのか。
何人を実験で使い潰した、幾つの悲劇を生み出した。
今更になって過去の行いを悔いても、失った命は戻って来ない。
「お前の罪は消えない」、元凶である星狩りの言葉は何も間違いじゃあないのだ。

罪の意識に苦しまない自分であったら。
腕の中で息絶えた父に、涙を流さない己であったら。
戦兎達と共に、ヒーローとして戦う光景は実現しなかった。
最後の最後まで救いようのない悪党(ローグ)として終わる、有り得たかもしれない末路を。
ねむが辿るのを、幻徳も望んではいない。

「……忠告は受け取っておくよ」

痛い所を突かれた自覚があるのか、僅かに言い淀んだ後。
結局返せたのは、そんな無難な一言だけだった。

鋼牙との決裂も覚悟していたが、そうならずに済んだ。
放送前より監視の目が強くなるとはいえ、荒事を押し付けられる人材としては今後も期待出来るだろう。

(悪くはない、筈なんだけどね……)

最悪の事態と悲観するにはまだ早過ぎる。
自分も灯花も、いろはも未だ生存中。
金髪の偉丈夫のような桁外れた参加者こそ存在すれど、立て直しは十分利く範疇内。
やることは変わらない、何を犠牲にしてでもいろはを救う。

だというのにどうしてか、心の何処が微かに軋むような錯覚を覚えた。


【B-2 白井農場/一日目/朝】

【冴島鋼牙@牙狼-GARO-シリーズ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、自分への強い怒り
[装備]:冴島鋼牙の魔戒剣@牙狼-GARO-、魔導火のライター@牙狼-GARO-、
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~4、首輪(星合翔李)
[思考・状況]
基本方針:守りし者として人々を守る。この決闘も終わらせる。
1:ねむを守り、彼女の友人を探す。約束を違える気はない。
2:逃げた男(野獣先輩)から必ず仮面ライダーの力を取り戻す。
3:首輪の解析が出来そうな参加者を探し、この首輪を託す。
4:零……
5:葛葉紘汰、あの男の事は忘れない。
6:あの黒い騎士(葉霧)は何者だ…?
[備考]
※参戦時期は牙狼-GARO- ~MAKAISENKI~終了後

【柊ねむ@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)】
[状態]:健康、魔力消費(中)、いろはの存在へ動揺、黄金騎士への複雑な感情
[装備]:フリーザの小型ポッド@ドラゴンボール
[道具]:基本支給品一式×2、ガシャットギアデュアル@仮面ライダーエグゼイド、ランダム支給品×0~3(みふゆの分含む)
[思考・状況]
基本方針:手段を問わずに主催者の力を奪って魔法少女を救済する。
1:これで良い、筈……。
2:鋼牙お兄さん達と行動。荒事に関しては彼らに任せよう。
3:魔法少女への変身はなるべく控える。つもりだったけど…。
4:灯花とも合流しておきたい。
5:七海やちよは邪魔になるなら排除。
6:もしいろはお姉さんと会ったら僕は……。
7:希望…馬鹿馬鹿しいよ……。
8:ドッペルが使えたのは何故だろう?
[備考]
※参戦時期は死亡後。

【氷室幻徳@仮面ライダービルド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、無力感と力への渇望(大)
[装備]:ロストドライバー+スカルメモリ@仮面ライダーW、軍刀@ゴールデンカムイ
[道具]:黒塗りの高級車@真夏の夜の淫夢
[思考・状況]
基本方針:黎斗達を倒して殺し合いを止める。
1:冴島達と行動。柊に警戒しておくが、間違いを犯す気なら止めたい。
2:梓…すまない……。
3:エルフの少女(コッコロ)とユウキを知る者にキャルの伝言を伝える。
4:エボルト、里見灯花、カイザーインサイトを警戒。
5:俺にもっと力があればこうならなかったのか…?
[備考]
※参戦時期はTV版で死亡後。


『支給品解説』

【回復フィールド@大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ】
『スマブラSP』に登場する回復アイテム。
最初はつぼみのような形をした投擲アイテムで、投げて地形に付けるとフィールドが展開され中に入っている間だけ回復できる。
自分(味方)だけでなく相手も回復させるが、相手の回復量は自分よりも少ない。
相手にぶつけた時は然程威力はないものの、低い角度でふっとばせる。


『施設解説』

【白井農場@仮面ライダー剣】
B-2に設置。
白井虎太郎の親代わりの叔父が、虎太郎に遺した物件である農場。
広い敷地内に虎太郎の自宅である古い2階建ての一軒家があり、玄関先には『白鳥号』と呼ばれるクラシックカーが駐車されている。
第1話でアパートを追い出された剣崎が、第2話からBOARDを失った栞がそれぞれ居候を始めアンデッド対策の拠点となった。

102:インタールーダー 投下順 104:百四之巻 始まりの君へ
096:激瀧神 『ポセイドン・スプラッシュ』 時系列順 102:インタールーダー
049:咲き誇れ、枯れ落ちるまで(前編) 冴島鋼牙
柊ねむ
氷室幻徳
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