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2408●岸田首相退陣へ

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2408●岸田首相退陣へ
 岸田首相は8月14日、首相官邸で記者会見し、9月の自民党総裁選に出馬せず、任期いっぱいで退陣する意向を表明した。「自民党が変わることを示す最も分かりやすい第一歩は、私が身を引くことだ」と、不出馬の理由を述べ、「所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかのちゅうちょもない」と、自民党の裏金事件の引責であると明言した。
 しかし岸田は6月の通常国会閉幕後も、外国訪問の日程を入れるなど、再選への意欲をにじませていた。9月に予定されている自民党総裁選で自らが再選される見通しがつかなかったことが、このタイミングで辞意を表明した最大の理由であったろう。
 内閣、自民党支持率ともに、12年12月の自民党の政権復帰以降、最低の水準に落ち込んでいた。この不人気では岸田が総裁選の地方党員票で優位に立つのは難しい。さらに裏金事件を受けて麻生派以外の各派は解散しており、岸田が現職の強みを生かし国会議員票を固めようとしてもその手立てがなくなっていた。衆院議員の任期満了を来年10月、参院選を同年夏に控え、自らの選挙に不安を持つ議員たちは、選挙にプラスになる党の「新しい顔」を選ぶ方になびくとみられ、党内では岸田の再選は無理との声が大勢を占めてきた。
岸田首相は低い可能性に賭けてぎりぎりまで再選を模索し「岸田降ろし」にさらされるより、裏金事件の引責という体面を保っての退陣を選んだのである。
2024/12/09更新



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