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2410●石破政権の誕生
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2410●石破政権の誕生
岸田文雄首相の後継を決める総裁選には1972年の推薦人制度導入以降で最多の計9人が立候補し、9月27日、党本部で投開票された。
1回目の投票は国会議員票367票(棄権1除く)と党員・党友票368票の計735票で争われ、高市経済安保相が181票(議員票72、党員票109)で1位、石破元幹事長が154票(議員票46、党員票108)で2位となった。上位2人による決選投票は党員票を47票に圧縮して計414票で行われ、石破が215票(議員票189、党員票26)を獲得し、194票(議員票173、党員票21)の高市に逆転勝利した。
石破、高市以外の1回目の投票結果は、小泉進次郎元環境相136票、林芳正官房長官65票、小林鷹之前経済安保担当相60票、茂木敏充幹事長47票、上川陽子外相40票、河野太郎デジタル相30票、加藤勝信元官房長官22票だった。
石破の勝利は、決選投票で議員票を大幅に積み増ししたことによるものだが、岸田首相の支援が決め手になったと伝えられる。旧岸田派から出馬した林と上川がいずれも決選投票に進めなかったことから、岸田は、タカ派的な政見を持つ高市よりも、自らの政見にやや近い石破の支持を打ち出したと見られる(石破は25日に経済政策に関する会見を開き、岸田路線の継承を明言していた)。加えて、1回目で敗退した小泉や、小泉を支援した菅前首相らが石破の支持に回った。
石破は選出後に両院議員総会でのあいさつで、派閥裏金事件による深刻な政治不信を踏まえ党が一丸となるよう呼び掛けた。しかし高市との接戦に表れているように、石破の党内基盤は弱く、最大派閥であった旧安倍派の議員たちの警戒心が強いなか、難しい党運営になることははっきりしていた。
党執行部人事では、幹事長に森山裕現総務会長、総務会長に鈴木俊一現財務相、政調会長に小野寺五典元防衛相、選対委員長に小泉進次郎、国対委員長に坂本哲志農林水産相を充てた。副総裁には菅義偉元首相が就き、麻生太郎現副総裁を最高顧問で処遇した。
高市には総務会長がオファーされたが、高市が固辞した。総裁選で高市を支持した麻生派から鈴木を総務会長に起用したことで挙党態勢を演出したとみられる。
内閣人事では、林芳正官房長官が続投。財務相に加藤勝信、外相と防衛相にはいずれも防衛相経験者で石破に近い岩屋毅と中谷元がそれぞれ就いた。公明・斉藤鉄夫が国交相で再任。安倍政権に激しく楯突いた村上誠一郎の総務相起用が注目された。女性ではこども政策相に三原じゅん子、文科相に阿部俊子の二人が就いた。
2024/12/09更新
★2024年
1回目の投票は国会議員票367票(棄権1除く)と党員・党友票368票の計735票で争われ、高市経済安保相が181票(議員票72、党員票109)で1位、石破元幹事長が154票(議員票46、党員票108)で2位となった。上位2人による決選投票は党員票を47票に圧縮して計414票で行われ、石破が215票(議員票189、党員票26)を獲得し、194票(議員票173、党員票21)の高市に逆転勝利した。
石破、高市以外の1回目の投票結果は、小泉進次郎元環境相136票、林芳正官房長官65票、小林鷹之前経済安保担当相60票、茂木敏充幹事長47票、上川陽子外相40票、河野太郎デジタル相30票、加藤勝信元官房長官22票だった。
石破の勝利は、決選投票で議員票を大幅に積み増ししたことによるものだが、岸田首相の支援が決め手になったと伝えられる。旧岸田派から出馬した林と上川がいずれも決選投票に進めなかったことから、岸田は、タカ派的な政見を持つ高市よりも、自らの政見にやや近い石破の支持を打ち出したと見られる(石破は25日に経済政策に関する会見を開き、岸田路線の継承を明言していた)。加えて、1回目で敗退した小泉や、小泉を支援した菅前首相らが石破の支持に回った。
石破は選出後に両院議員総会でのあいさつで、派閥裏金事件による深刻な政治不信を踏まえ党が一丸となるよう呼び掛けた。しかし高市との接戦に表れているように、石破の党内基盤は弱く、最大派閥であった旧安倍派の議員たちの警戒心が強いなか、難しい党運営になることははっきりしていた。
党執行部人事では、幹事長に森山裕現総務会長、総務会長に鈴木俊一現財務相、政調会長に小野寺五典元防衛相、選対委員長に小泉進次郎、国対委員長に坂本哲志農林水産相を充てた。副総裁には菅義偉元首相が就き、麻生太郎現副総裁を最高顧問で処遇した。
高市には総務会長がオファーされたが、高市が固辞した。総裁選で高市を支持した麻生派から鈴木を総務会長に起用したことで挙党態勢を演出したとみられる。
内閣人事では、林芳正官房長官が続投。財務相に加藤勝信、外相と防衛相にはいずれも防衛相経験者で石破に近い岩屋毅と中谷元がそれぞれ就いた。公明・斉藤鉄夫が国交相で再任。安倍政権に激しく楯突いた村上誠一郎の総務相起用が注目された。女性ではこども政策相に三原じゅん子、文科相に阿部俊子の二人が就いた。
2024/12/09更新
★2024年