1704●安倍首相と森友学園、加計学園（「モリ・カケ」問題） - dunpoo @Wiki

1704●安倍首相と森友学園、加計学園（「モリ・カケ」問題）
　17年になると、安倍政権は、政治倫理上の二つの疑惑で批判を浴びるようになった。
　大阪府豊中市の国有地が学校法人森友学園が新設する小学校用地として大幅に値引きされて売却されていることが問題となった。鑑定価格の9億5600万円から地下のごみの撤去費などとして8億2000万円の値引きがなされてていた。同学園の理事長は安倍の支持者で、安倍昭恵布夫人を名誉校長に迎えていたことから、取引の背景に政治的な影響があったのではないかと疑われた。安倍は、2月に行われた衆院予算委員会で、「私や妻が関わっていたら、首相も政治家もやめる」と明言して、疑惑を否定した。政府は当該国有地の値引きの根拠を示すことを拒み続け、学園との交渉記録も廃棄したと国会で説明した。
　交渉の過程が明らかにならないなかで、7月、国の補助金を巡る詐欺容疑で森友学園の前理事長夫妻が大阪地検特捜部に逮捕された（9月に起訴）。

　もうひとつの疑惑は、加計学園に愛媛県今治市内における獣医学部設置を文科省が認可した経緯である。1966年以来獣医学部の新設は認可されてこなかったのであるが、国家戦略特区という枠組みを使っての異例の認可であった。同学園の理事長・加計孝太郎は安倍の古くからの友人で、そのために加計学園に特別の便宜が図られたのではないかという疑惑であった。問題の再調査で「総理のご意向」などと記した文書を文科省が確認したが、結局11月、獣医学部新設が文科相によって認可された。