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召喚術、その秘奥

最終更新:

azuma

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◇月◯日
かねてより興味のあった魔術へ触れるためギルドの門を叩く。
俺が訪れたギルドでは主に使い魔を使役して戦わせる秘術を扱うらしい。
思っていたより可愛らしい容姿で戦わせるのに少し躊躇した。

◇月△日
どうも上手くいかない。
体を使った技術の習得は苦手ではないのだが、やはり頭を使う技術とは別物なんだろう。

◇月×日
ミッドランダーは魔法の素養に長けた者が多いと聞き、平凡な俺にも取り柄って奴が出来ると思っていたがそう甘くはないらしい。
まぁ慣れてるさ。

×月◯日
少し挫けそうだ。

◯月✖️日
変な本を拾った

◯月△日
半日弄り回してみたが、こいつは魔導書で間違いなさそうだ。
表紙は随分と劣化していたが中のページは綺麗なまま。
保護呪文でも掛かっていたのだろうか。
魔術師としては二流の俺だが、この手の修復作業は苦手じゃない。
元が分からないから完璧には無理だが取り繕うくらいはしてやろう。

しかしよく分からない文字だ、巴術の本場は南の方らしいがそちらの文字だろうか。
力のある魔導書ならば俺の腕も少しは上がるかと益体もない事を考える。
明日には直るだろう。

◯月●日
なんだアレは、考えが纏まらない。
今日はもう寝よう。

◯月◆日
やはりあの本はとんでもない魔力を秘めていたらしい。
俺の中に俺が知らない力や技術が宿っているのが分かる。
それだけじゃない、俺がどうやってその力を身につけたのかまでハッキリと思い出せる。
気味が悪いが似たような体験はした事がある。
超える力による追体験、あれをとびっきり濃くした感じだ。
俺は俺が知らない俺の人生を一瞬で体験した、上手く説明出来ないがそれが一番近い表現だと思う。
恐ろしくなった俺はギルド長へ相談しに行った、落ちこぼれの俺にも根気強く指導してくれた人が俺を一流の巴術士として接してくれた。

吐き気がする、浸りかけていた万能感が全て足の裏から地の底へと吸い取られて行くような感覚だった。

◯月★日
会得した経緯こそ気に食わないが、俺は冒険者だ。
手にした力は使い方を誤れば悲劇を呼ぶ。
使える事と使いこなす事は全く別の話だと言う事は痛いほど理解している。
技術を身体に馴染ませるためには訓練しかないだろう。
幸いFCの仲間には俺と違い優秀な魔術師が沢山いる、彼らに教えを請うとしよう。

しかし可愛らしかったカーバンクルが随分変わってしまった。
お世辞にも可愛くないと相談してみたら、使い魔はエーテルを弄る事で能力はそのままに容姿を変える事が出来るらしい。
とても良い事を聞いた、外を連れ歩く時はそうしておこう。

★月★日
変わったマスクを拾った

★月●日
拾ったマスクのデザインが気に入った、染色が出来ない素材だったのでマスクの方に合わせてみよう。

★月■日
そこまで好む色ではなかったはずだが、思いの外しっくりくる。
黄色も悪くない。

★月▲日
師事していた仲間からやけに心配された。
不肖の弟子で申し訳なく感じる、早くこの力を使いこなさねば。

★月●●日
使役ではない、借りていたのだ。

★月■■日
俺は今までどれほど恐れ多い事をしていたのだろう。
今すぐに償わなければならない。
しかしその前に俺が出来る全てを持ってかの王への賛美を唱えなければ!

いあ!いあ!は

【【【【赤黒い血で染まって読めない】】】












□月◯日
クソッタレまだ頭が痛い、あいつら思いっきり殴りやがって。
まぁ今回は完全に俺の自業自得だ、甘んじて受け入れるしかないだろう。

でもそろそろ反省したからFCの書類仕事の1/3からは解放して欲しい。
何枚地図持って行ったか知らないが、早く帰って来てくれミルチャ。
俺の腕が腱鞘炎で死ぬ前に。
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