ファナティックトーチャー


【種族】 不死者及び悪魔
【属性】 ),
【所属】 黒の黎明 ⇒ 無所属


概要


レヴェリア島の事件におけるシセラマステマ)の犠牲者のなれの果て。
元は島崩壊の事件の直前に起こったある脱獄者の狂人の起こした商船ハイジャック事件の被害者たちでもある。
常々外界への進出を目論んでいたシセラにとっては格好の実験台であり、残りの教徒残党と忌むべき超越者達を炙り出しレヴェリア島に誘き出す計画を立てていた。
彼らはマステマの眷属として異形化させられた亡者であり、計画において試験的に尖兵として外界に送り込まれた存在である。

しかし、ユリウスマウロアレキアリヴェンジら傭兵一行と島の裏切り者であるサイプレス、トラブルで漂着してしまったフィーアの活躍により初代マステマことシセラを撃破。
島の呪いを解いたことにより、尖兵として送り込まれていた彼らの洗脳も解けることとなった。

だが、異形化させられた亡者たちは島に囚われていた犠牲者たちのよう元の魂として輪廻に帰ることはならず今なお怨念と苦痛を抱え彷徨い続けている。
神を呪う力を持つのは主神であったマステマと同様であるが、自分たちをこのような目に合わせた主神を一番に憎み、その反応を追い求めている。
つまり二代目マステマであるサイプレスを優先的に狙っているということになる。
しかし超越者全般を憎むことには変わりなく、その反応が感知されれば手当たり次第に襲い掛かろうとする為各地の宗教施設では既に被害が確認されている。

容姿はその名の通り黒炎を全身に纏わせ松明のように燃え上がった人型の魔物。
平時は漆黒の肌にのっぺらぼうのような顔、獣のような爪。全身に血管のような赤黒い光のラインが走った人型をしている。
上述の松明のようになった姿は戦闘時の姿。

知能は元人間とあって人間並みだが、怨念と苦痛から完全に発狂している。
戦闘スタイルはその黒炎を生かしただきつきや飛び掛りなどの物理攻撃に加え炎を飛ばして遠距離攻撃もしてくる。
連射や大量展開はできないがマステマの特徴である黒炎レーザーも使える。
マステマ同様死の黒炎による接近戦カウンターも備えており、超越者に対しての強力な特殊耐性を有する凶悪な魔物。

弱点は浄化攻撃と水属性攻撃。他にも怨念を鎮める負の感情を鎮静する手段には滅法弱い。
ただし上述の特殊耐性から神仏などの超越者が放つものはたとえ弱点であっても効果が薄い。


主な技・魔法



「フィアフルフレア」
【属性】
死気で生み出されたドス黒い色の火炎弾を放つ。


「ダークプロミネンス」
【属性】
闇の霊気を凝縮させた漆黒の熱線を放つ。
連射は効かないが強力。


「憎悪の抱擁」
黒炎を纏わせた体によるだきつき攻撃。


「憎悪の爪」
黒炎を纏わせた爪で相手を切り裂く。


他にも個体によって様々な技や武器を扱う。


主な特殊能力


「死の炎」
炎として具現する死気(瘴気)のこと。その為彼らの操る死属性の技はドス黒い色をした炎の見た目をしている。
強い侵食・破壊効果を持ち、エネルギーから物質に至るまで様々なものに悪影響を及ぼすが聖属性攻撃・浄化攻撃を受けると相反作用が起きて打ち消されてしまう。
また水属性を帯びたものに対しては効力が低下し、そのまま押し切られたり防がれることも多い。

そのキーとなるのは『信仰心』。謂わば神仏に対する忠誠心であり、信仰深いものならば例え耐性を持つ不死者や無生物さえも食い破る。
なおかつ己が神仏や精霊などの超越者であれば問答無用で痛めつける凶悪な代物であるのだ。
信仰心並びに信仰対象の霊気に過剰反応し、それを徹底的に排除しようと爆発的に増幅し危害を加える猛毒となる一種のウイルスのような効果を持っている。
つまり、超越者として持ち合わせた力が強ければ強いほど、己を信仰し畏怖する者が多ければ多いほどこの炎はその身を蝕む猛毒となる。


「憎悪の羽衣」
死の炎を身に纏わせた体。
接近戦において強力な防具または武具となる。


「叛逆の呪詛」
その身に宿した呪いの力の副産物。
神仏・精霊などの超越者からの干渉を種類問わず拒み、その影響を軽減する。
言い換えてしまえば彼らの持つ力に対する特殊耐性といえる。
代わりに超越者たちの加護は特定のものしか受け付けないというデメリットもある。

シセラ、サイプレスのものと異なり力が弱く軽減できるとは言ってもそうでもない。


「自己再生」
夜間など暗闇の中のみで発動する限定的な自己再生能力。
黒炎の性質上自分もダメージ受けるので自己再生が発動できる夜間や暗闇の中でしか活発な活動はできない。


ちなみに


1: 幕間でちょろっと仄めかしたハイジャック事件の被害者たちの成れの果て。
  現在は洗脳は解けているものの瘴気カウンター+超越者特効+自己再生持ちでしぶとい+水と浄化に弱いというマステマ関連者の特徴は健在。

2: 既に存在しないマステマ(シセラ)の反応を追い求め狙うのは二代目であるサイプレスとの関係が密接であり、彼らの霊気が極めて近いものであることが原因。
  サイプレスがシセラの霊気を何度か(生誕時とイベント時)食らい、その度に霊気の波長が近づき現在では殆ど判別付かないレベルにまでなっているというのも大きい。

3: 名前の由来はファナティック⇒狂信者+トーチャー⇒トーチ(松明)をそれっぽく。


最終更新:2015年06月24日 02:31