一人ぼっちのゆっくり 21KB
虐待-普通 制裁 愛で パロディ 小ネタ 悲劇 変態 同族殺し 野良ゆ ゲス 希少種 自然界 都会 現代 独自設定 流行に乗れないからいつものSSです
・このSSには愛でられるゆっくりとそうでないゆっくりが出ます
・高性能ゆっくりが出ます
・一部の賢いゆっくりは漢字を使って喋ります
・色々とパロディした部分があります
・作者に都合の良い独自設定があります
・これを書いたのはHENTAIあきです!いつものようにおまけがあるよ!
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
ある所に一匹のゆっくりもこうがいました
もこうの周りには優しいおかあさんもお友達もいません
だからもこうはいつもひとりぼっちです
これからももこうはきっとひとりぼっちで生きるでしょう
いつものようにもこうは目を覚まして朝ごはんを探しに家から出て行く。
番のゆっくりや知り合いのゆっくりは周りには一匹も住んでいない。
だからといってもこうは自分の境遇を悲しむことも、寂しいと思うこともなかった。
何故ならそれが当り前のことだと思っているからだ。
「むーしゃむーしゃ!ごはんさんはゆっくりできるお!」
たいして美味くもない家の周りの雑草を食べて満足するもこう。
食事が終わればいつもの日課であり、楽しみの一つヴォルケイノの時間である。
ゆっくりもこうが行う習性であり、希少種であるもこうの謎の一つだ。
自分の体温をあげて炎を出すという危険性が心配されるものだが、何故か周りに炎が燃え移ることはない。
だが実際に炎には熱があり、自分を襲ってくる外敵にはこの炎を使って撃退するところも確認されている。
研究者の間にはもこう自身が燃やしたいと思う存在しか燃えないのではないかとする説もある。
「ヴォルケイノ!ヴォルケイノ!ゆーん、やっぱりしょくごのヴォルケイノはゆっくりできるお!」
ひとしきりヴォルケイノを楽しんだもこうは、ゆっくりするためにお気に入りのゆっくりプレイスへと向かう。
もこうのゆっくりプレイスは日当たりのよい広場である。ここでもこうはいつもゆっくりしたり昼寝を楽しむのだ。
そんなゆっくりプレイスに今回は先客がいた。
「ゆゆ!?もこういがいにもゆっくりがいるお!?おなまえはなんていうんだお?」
「てるよ・・・。」
初めて会うゆっくりに興味津津なもこう。名前を聞かれて答えたのはゆっくりてるよだった。
本来なら刷り込まれた本能からてるよを攻撃してもおかしくないもこうだが、このもこうは今まで他ゆんと会ったことが無かった。
そのためてるよに素直に挨拶することが出来た。
「もこうはもこうだお!てるよ、いっしょにゆっくりするお!」
「いいよ・・・。」
短いがしっかりともこうに答えるてるよ。てるよ種はあまり動かずに常にじっとしている。
食事や運動といった行為も、子供を産むためのすっきりーの確認もされていない。
一体どんな生態をしているのか、ゆっくりが確認されてからだいぶ経つが未だに謎が多いゆっくりだ。
「じゃあさっそくいっしょにあそぶお!もこうはかけっこがだいすきなんだお!」
「めんどい・・・。」
そう言って遊びに誘うが、てるよは面倒くさいと切り捨てる。
「じゃあいっしょにごはんさんをさがすんだお!」
「べつにおなかへってない・・・。」
お昼ごはんを探そうとも誘うが、これもまたてるよに拒否されてしまう。
他にも色々ともこう提案するが、てるよはすべてを断ってしまう。
「じゃあなにをすればてるよはもこうとしてくれるんだお?」
自分がゆっくりできると思うことをすべて断られてしまい、もこうは困り顔だ。
てるよはそんなことを言われて、閉じていた目を少しだけ開けてこんな提案を述べる。
「おひるね・・・。」
「おひるねはゆっくりできるお!さっそくいっしょにおひるねするお!」
二匹は互いに体を寄り合わせて、自分の体を相手にくっつける。
今までどのゆっくりにも触ったことがなかったもこうには、それだけでいつもと違い楽しめた。
暖かい昼だということもあり、二匹はすぐに寝息をたてはじめる。
「もうくらくなっちゃってるお!もこうはおうちにかえるけど、てるよはどうするお?」
「てるよもかえる・・・。」
そう言ってもそもそと動き始めるてるよ。これだけでもおそらくゆっくりを研究する者には垂涎であろう。
てるよが見えなくなるまでもこうはその場に留まっており、見えなくなると慌てて自分の家に帰って行った。
初めての他ゆんにその日のもこうは興奮して中々寝付けないでいた。
ある所に一匹のゆっくりもこうがいました
そのもこうには優しいおかあさんはいませんがお友達がいます
だからもこうはいつも嬉しい気持ちです
これからももこうはきっと嬉しい気持ちで生きるでしょう
あれからもこうは毎日広場に行っている。
今までいなかった友達が出来たので、食事を持って行き毎日てるよと一緒だ。
味気ない雑草でもいつもよりもこうは美味しく感じている。
「きょうのごはんはめずらしいきのみさんだお!てるよいっしょにたべるお!」
「おいしい・・・。」
さっそく持ってきた木の実を仲良く食べる二匹。
食事が終わればいつもどうりにお昼寝を始める。こんな生活が最近の二匹の暮らしだ。
刺激はない生活であるが、もこうはこの生活を気に入っている。
昼寝が終わるころには日が暮れてもこうとてるよは自分の家へと帰っていく。
「それじゃあてるよ、またあしたなんだお!」
「じゃあね・・・。」
ゆっくりと家に帰る前に、もこうは明日のご飯を探すために暗い夜の中走りまわる。
これが普通なら捕食種に捕まえられる恐れがあるが、ここにはもこう以外のゆっくりがほとんどいない。
そのため餌も豊富にあり、もこうはてるよの分も餌を採ることが出来るのだ。
「これはあまいきのみさんだお!これならてるよもきっとよろこんでくれるお!」
口いっぱいに野イチゴを詰め込んで、もこうは自分の家へと帰ろうとする。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりしていくお!!!」
そんなもこうに声をかけるゆっくりがいた。これまで見ることがなかったゆっくりまりさである。
挨拶をした後に、まりさは顔を歪めてもこうにこんなことを言う。
「そののいちごさんをまりさにわたすんだぜ!わたさないとひどいめにあうんだぜ!」
「いやだお!これはてるよのためにとったんだお!」
堂々ともこうから野イチゴを寄こせと言うまりさに、もこうははっきりと断る。
しかしその答えにまりさはにやりと笑う。
「くちでいってもわからないゆっくりには、じつりょくこうしなんだぜえええええ!」
帽子から木の枝を取り出しもこうを突き刺そうとするまりさ。
しかしもこうはあっさりとまりさを避けると、逆にまりさに体当たりをする。
「ゆびょ!なにをするんだぜ!まりさにさからうなんてとんでもないゲスなんだぜ!」
「ゲスはそっちだお!てるよのごはんさんをとろうとするゆっくりはヴォルケイノするお!」
口の中からいったん野イチゴを吐き出すと、もこうはまりさに向けて炎を吐き出す。
まりさはあっという間に火だるまとなった。
「あぢゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!まりさのいだいなからだがやけちゃうううううううううう!」
「はんせいするんだお!ずっとゆっくりはさせないから、もうこんなことはしちゃだめなんだお!」
もこうがそう言うと、今までまりさを包んでいた炎が消えた。
全身をこんがりと焼かれたまりさは痛む体を引きずりながら何処かへ消えていく。
ゲスまりさを撃退したもこうは家へと帰り、てるよを会うのは楽しみにすぐに眠りについた。
「もこう・・・、きょうはだいじなおはなしがあるよ・・・。」
「なんなんだおてるよ?てるよからおはなしするなんてめずらしいお!」
いつものように食事をして昼寝を終えた後、帰ろうとするもこうにてるよが話しかける。
いつもより遅くまで昼寝をしていたため、空には綺麗な満月が浮かんでいる。
「てるよはおつきさまにかえらないといけない・・・、かえるにはもこうのたすけがいる・・・。」
「もこうはてるよのためならなんだってするお!それでもこうはなにをすればいいんだお?」
てるよの手伝いが出来ると思い、もこうは大喜びだ。
そんなもこうを見て、てるよは申し訳なさそうに言う。
「てるよをヴォルケイノしてほしい・・・。」
「だめだお!ヴォルケイノしちゃったら、てるよがずっとゆっくりしちゃうお!」
予想していなかったてるよの言葉に、もこうは体を跳ねさせてそれに反対する。
だがてるよはもこうに強く自身を燃やしてほしいとお願いする。
「てるよはもこうにあったら、ヴォルケイノでおつきさまにとどけてもらうことがいちばんうれしい。
もこうはいやかもしれないけど、てるよのいちどだけのおねだいからきいて。」
いつもの気だるそうな物言いではなく、はっきりとそう告げるてるよにもこうは涙目だ。
せっかく会えた友達なのに、どうして燃やさないといけないのか分からないがそれがてるよのお願いなのだ。
もこうはゆっくりと口を開く。
「ありがとうもこう。てるよがおつきさまにとどいたら、てるよのからだをたべてね。」
「わかったお!てるよはずっともこうといっしょなんだお!」
その言葉を最後に、もこうはてるよに向けて炎を吐き出す。
火だるまとなるてるよだが、その顔はとてもゆっくりしていた。
てるよの体がすべて燃え尽きると、もこうは涙ぐみながらてるよであった灰を食べつくし家へと帰った。
「もこうの体が大きくなってる。きっとてるよからのプレゼントなのかな・・・。」
ある日もこうが目を覚ますと、自分が胴付きとなっていることに気づいた。
だがもこうは喜ぶこともなく、楽しかったてるよとの生活を思い出し少し泣く。
そんな悲しい気分の時、もこうは家の外が騒がしいことに気づいた。
「ここだよ!まりさをもやしたゲスゆっくりがいるのは!」
「ひどいゲスだね!あんなにゆっくりしていたまりさにひどいことするなんて!」
「そんないなかもののゆっくりは、ありすたちがせいっさいしましょう!」
「わかるよー、ゲスはせいっさいされなきゃだめなんだねー。」
「むきゅ!これだけのゆっくりがいるなら、きっとらくしょうよ!」
煩いと思ったもこうが外に出ると、以前野イチゴを奪おうとしたゲスまりさが仲間を連れてやってきている。
まりさはもこうを見ると、顔を膨らませて自信満々にもこうに告げる。
「これからまりさをもやしたゆっくりをせいっさいするよ!」
「ゆゆ~ん♪まりさかっこいいよー。さすがれいむのおむこさんだね!」
「とってもとかいはねまりさ!まりさならきっといつかドスになれるわ!」
「まりさはまさにゆっくりのえいゆうなんだねー。わかるよー。」
「まりさのかりすまとぱちゅのいだいなちえがあわされば、まさにかんっぺきよ!」
どうやらこのまりさはどれ程の規模かは分からないが、群れの長らしい。
ゲスかもしれないがそれなりに有能ではあるらしく、集まっているゆっくりは全員がまりさに従っている。
「あの時のまりさか・・・。もこうはもう一人でゆっくりしたいんだよ。ほっておいてね。」
他ゆんと関わることが煩わしいのか、もこうは嫌そうにまりさ達にそう言う。
だがそんなことにお構いなく、まりさが連れてきたゆっくりは一斉にもこうに襲い掛かった。
「「「「ゲスなゆっくりはゆっくりしないでしねええええええええええ!!!」」」
自分が飛びかかってきたゆっくりを、もこうはつまらなさそうにいちべつする。
ゆっくりと息を吸い込み飛びかかってきたゆっくりに大きく息を吐きだした。
「フジヤマ・ヴォルケイノ!」
あっという間に火だるまとなるゆっくり達。以前にまりさに吐いた炎よりも熱く、そして加減を一切行っていないものだった。
「あぢゅいいいいいいいいいいいいい!」
「あでぃずのとかいはなかおがああああああああああああああああ!」
「あついよおおおおおおおおお!らんしゃまたすけてねえええええええええ!」
必死に火を消そうと転がるゆっくりだが、その火は決して消えることがなかった。
体がじわじわと焼け続ける中で、もこうを襲おうとしたゆっくり達は全員黒こげになる。
「ゆわあああああああああ!まりさのれいむがあああああああああ!」
「むぎゅううううううう!ここはいちどにげるわよまりさ!」
頼みであった仲間と番であったゆっくりの死に驚くまりさと、冷静に逃げるように忠告するぱちゅりー。
だがそんな二匹は逃げることが出来なかった。
「どぼぢでまりさのからだがもえてるのおおおおおおおおお!」
「ぱちゅのからだがあああああああああああああ!」
二匹もまたもこうの炎によって黒こげとなる。黒こげになったゆっくりだった物を冷たい目で見ると、
もこうはてるよと一緒に過ごした広場に久しぶりに行ってみることにした。
広場は無数のゆっくり達によって荒らされていた。
「ゆ?なんだかしらないゆっくりがいるよ。」
「きっとおさがいってたゲスゆっくりだぜ!」
「おさからにげてきたんだね!れいむたちがおさのかわりにせいっさいするよ!」
てるよとの思い出を汚された怒りで震えているもこうに、まりさの群れのゆっくりがせいっさいしようとする。
広場に怒号と悲鳴が響き渡る。
ある所に一匹の胴付きもこうがいました
もこうからは優しいおかあさんも大切なお友達もいなくなってしまいました
だからもこうはいつも荒んでいました
これからももこうの心は荒んだまま生きるでしょう
あれからもこうはてるよと一緒に過ごした場所を離れて、旅に出ることにした。
様々な場所に行きゲスや善良なゆっくりにかかわらず出会ったゆっくりを燃やす生活をしている。
ゆっくりを燃やしているときだけ、もこうはゆっくりすることが出来た。
今では人間が暮らしている街に段ボールで作った家を造り住んでいる。
「やべでね!れいむのおちびちゃんにひどいことしないでね!」
今日見つけた獲物は一匹のシングルマザーれいむだった。
比較的綺麗な体であり、最近捨てられた元飼いゆであろう。
もこうはれいむから赤まりさを取り上げると、手の中でゆっくりと赤まりさを燃やし始める。
「あぢゅいんだぢぇぇぇぇぇ!くじゅおやはゆっぎゅりしないでまりぢゃをたぢゅけろおおおおおおお!」
ゲス丸出しであり恐らくこの赤まりさのせいで親れいむは捨てられたのだろう。
そんなゲスであるがれいむには大切な子供であり、必死にもこうから我が子を助けようともこうに体をぶつける。
「はなしてあげてね!はやくしないとおちびちゃんがしんじゃうよ!」
「うるさいな・・・。せっかくゆっくりしてるのに邪魔しないでよ。」
鬱陶しそうにれいむを見ると、もこうはれいむのお飾りに少しだけ火を吹く。
「れいむのおりぼんがもえちゃう!?ひさんはゆっくりしないできえてね!」
「そんなことよりまりちゃをたちゅけろおおおおおおおおおお!」
命と同じぐらいに大事なリボンを守ろうと、あっさりもこうの体から離れて火を消そうとするれいむ。
そんなれいむを罵倒する赤まりさだったが、その声は段々と小さくなっていく。
「もっぢょ・・・ゆっきゅりしちゃっかった・・・。」
「れいむのおりぼんがああああああああああああああ!」
我が子の最後の言葉も耳に入らず、れいむは燃え尽きてしまったお飾りを見ている。
そんなれいむを見てもこうは可笑しそうに腹を抱える。
「あははは!すっごく面白かったよ!じゃあれいむにはもう用はないよ。」
そう言ってれいむに全力で炎を吐くもこう。れいむは絶叫を上げ続けあっという間に黒こげの饅頭になった。
「そこまでだよ!お前が最近ゆっくりを燃やす悪いゆっくりだね!うにゅほがせいっばいするよ!」
楽しい気分を壊されたもこうが後ろを振り向くと、そこには胴付きのゆっくりうつほがいた。
最近野良ゆっくりが燃やされることから、飼いゆにも被害が出るかもしれないと加工所が情報提供を求めたのだ。
ある程度の情報には金一封が出る為、飼い主のために犯人を探す飼いゆの一匹がこのうつほだ。
「もこうはただゆっくりしたいだけだよ。もこうのゆっくりを邪魔しないでね。」
「そうはいかないよ!一人で火さんを使うのは悪いことだから、うにゅほがお兄さんに代わっておしおきするよ!」
そんなうつほをもこうは馬鹿を見るような目でみる。飼いゆに危害を加えることはしたくないが、
こいつは少し痛めつけないと分からないだろうと考える。
「お前もちょっとだけ燃やしてやるよ!」
うつほに向けて炎を吐き出すもこうは、体を火に包まれて驚くうつほを思い浮かべて笑みを浮かべる。
だがうつほはもこうが想像していたよりも驚きの行動に出た。
「なんの!これぐらいの火じゃうにゅほは止められないよ!うにゅほに後退はないのだあ!」
炎に包まれながらもうつほはもこうに近づこうと歩を進め続ける。
今までこんなゆっくりを見たことがなかったもこうは驚いて棒立ちになる。
「くらえ!うにゅほ十字鳳!」
火に燃やされながら腕を広げてもこうに体当たりをするうつほ。まともに体当たりを受けてもこうは地面に倒れこむ。
茫然とするもこうに、うつほは大仰に言葉を放つ。
「どう!?今降参するならうにゅほも人間さんも許してくれるよ。」
そんな言葉をもこうはまったく聞いていなかった。ゆっくりと立ち上がるとうつほを睨みつける。
今まで大した痛みを受けたことがなかったこともあり、初めての痛みとなった原因であるうつほに怒りを覚える。
「よくもやったな!さっきの手加減したけど、もう手加減なんてしないぞ!」
怒りを込めた拳をうつほの顔に叩きこむもこう。炎では効き目がないと思い、素手での攻撃を行うことにしたのだ。
殴られたうつほは、一瞬顔をゆがめるがすぐに不敵な笑みになる。
「中々やるね!でもお兄さんに鍛えられたうにゅほはこんなんじゃやられないよ!」
同じようにもこうを殴り返すうつほ。それに対してもこうもまた殴り返す。
しばらくお互いを殴りあう音が二匹以外誰もいない路地裏で鳴り響いていく。
「「ゆぎゅ!」」
お互いが放った一撃が同時に両者の顔にヒットする。
ちょうどクロスカウンターのような形となり、お互い地面に倒れこんでしまう。
「なんでお前はもこうの邪魔するんだよ、もこうはゆっくりしたいだけなのに・・・。」
そういって悔しそうに倒れたもこうが、立ち上がったうつほに言う。
それに対してうつほは少し考え込んでからもこうに答えた。
「誰だってゆっくりはしたいよ!でも周りに迷惑をかけるかもしれないことをしちゃ駄目って、
お兄さんや学校さんで教えてもらったからもこうを止めたんだよ!」
もこうはそれを聞いてまた悔しそうに顔をゆがめる。
「そんなこともこうは知らないよ!もこうには教えてくれるおかあさんもお友達もいないんだから!」
「うにゅ?もこうにはお友達がいないの?」
それを聞いたうつほはもこうのことを可哀想だと思った。
もし自分に優しいお兄さんやお友達がいなければきっと寂しいと思ったからだ。
「じゃあうにゅほがもこうのお友達になるよ!そうすればもこうに色々教えてあげることができるよ!」
何の躊躇いもなくうつほがそう言うが、もこうはてるよのことを思い出し激怒する。
自分の友達はてるよだけなんだと。
「誰がお前なんかと友達になるか!もこうはずっと一人で生きるんだよ!」
「うにゅ・・・。」
良かれと思って言ったことだったが、もこうの怒声に驚いてしまう。
何とか立ち上がろうとするもこうの前に、一人の男が現れた。
「ここにいたかうにゅほよ!この俺の断りなく家を出るとはどういうことだ!」
「うにゅ!?お兄さん!」
現れたのはうつほの飼い主であるお兄さんだった。少し汗ばんでいるのはうつほを探し回っていたからだ。
素早くうつほに近づくと、お兄さんはうつほの頭に手加減して手刀を打ち付ける。
「勝手に外に出歩くでない!只でさえ野良ゆっくりが燃やされて危ないだけでなく、
マスクを被ったHENTAIがいるらしいのだから!」
「ゆわーん!お兄さんごめんなさい!!」
口は尊大だがうつほのことを心配していたようであり、叩かれたうつほも反省している。
うつほを叱り終えると、お兄さんはふらふらと立ち上がったもこうに気づく。
「何だこのゆっくりは?」
「もこうはうにゅほのお友達だよ!」
「誰が友達だ!勝手に友達にするんじゃない!」
三者三様の言葉が路地裏に響く。弱っているもこうはやってきたお兄さんはただ睨み続けている。
そんなもこうをお兄さんは面白そうに見ながら、うつほから何があったのかを聞く。
「ほう・・・、中々骨のあるゆっくりではないか。気に入った!
うにゅほの強敵(とも)ならば、この俺の家で飼ってやろうではないか!」
「いいのお兄さん!?」
思いがけないお兄さんの言葉に、うつほは嬉しそうに目を光らせる。
勝手に飼われそうになるもこうは、普通の野良ゆであれば喜ぶところだが逆にお兄さんに食って掛かった。
「勝手に話を進めるんじゃない!もこうは人間に飼われようなんて思わないよ!」
「フハハハ!!遠慮するでないもこうよ!帝王は例えゆっくりであろうと、配下を保護するのが勤めよ!」
強引に話をまとめようとするお兄さん。さっそく持ってきたオレンジジュースで手際よくもこうの怪我を治療すると、
もこうを抱えあげる。
「離せ!もこうは一人で生きるんだ!」
「虚しいことを言うでないもこうよ!この俺も一度はそんなことを考えてゆ虐をしていたが、
ある一匹のゆっくりによってそんな愚かな考えを改めたのだ!」
「お兄さんは優しいよ!それにお兄さんに教えてもらえば、きっともこうも強くなれるよ!」
そうして半ば無理やりもこうを家へと連れて帰るお兄さんだった。
ある所に一匹の胴付きもこうがいました
もこうにはちょっと変ですが優しいお兄さんと大切なお友達がいます
だからもこうはいつも幸せです
これからももこうはきっと幸せに生きていくでしょう
今もこうのお飾りには銀バッジが付いている。あの後お兄さんの飼いゆとなりバッジ試験に受かったのだ。
最初はお兄さんに師事され強くなった後に逃げようとしたが、毎回お兄さんに見つかり逃げることが出来なかった。
「何処へ行こうというのだ!帝王からは逃げることはできぬ!」
そうしていつの間にかもこうは、そんな生活を楽しんでいることに気づいた。
バッジ試験にも受けることになったが、その性格の為中々金バッジを取ることは出来ないが。
「静かにしてねー。今日は皆に新しいお友達が増えます。」
うつほと一緒にゆっくりスクールに通うことになったもこうはそこで衝撃的な場面に出くわす。
教師役である愛でお兄さんの言葉の後に教室に入ってきたのは、胴付きのてるよであった。
「久しぶりねもこう。貴方がここにいるって聞いたからお兄さんに言って私もここに通うことにしたのよ。」
「てるよ!?お月さまに帰るって言ったじゃない!」
そのてるよは胴付きであったが、自分の最初の友達であるてるよだともこうはすぐに気づいた。
驚くもこうの顔をてるよは面白そうに眺めている。
「そうよ。お月さまに帰って、またここに戻ってきたのよ。貴方の生活も覗いていたけれど、面白かったわ。」
「この馬鹿てるよ!勝手に帰って勝手に戻ってくるなんて自分勝手すぎるぞ!」
すぐにてるよに飛びかかるもこう。馬乗りになってぽかぽかとてるよの頭を叩く。
「やめなさいもこうちゃん!そんなに喧嘩ばかりしちゃ駄目です!」
教師役である愛でお兄さんは慌ててもこうを引きはがしにかかる。
もこうとてるよの顔はどこか泣き笑いのようであった。
おまけ お師さん・・・もう一度ぬくもりを・・・
「よし、今日はこれまで!」
「「お兄さんありがとうございました!!!」
「うむ!ではいつもどうりに俺の愛の抱擁を与えよう!」
「お兄さん・・・、やっぱり裸にならないと駄目なの?」
「うにゅほはこれ大好きだよ!お兄さんの大きな体と、温かい体に抱きつかれるとうにゅほ気持ちいいもん!」
「そうだぞもこう!これは俺がまだ虐待お兄さんであったころに、心の師であるゆっくりにされた由緒ある抱擁なのだ!」
「でも体を擦りつけなくても・・・。」
「厳しい修行の後のマッサージだ!さぁ早く服を脱げ!うにゅほはもう服を脱いでいるぞ!」
いつものお兄さんの体術の訓練の後のこれだけは、もこうは嫌であった。
なんだか体がむずむずするし、何よりお兄さんの股間に何か固いものがあるからだ。
このことを友達のてるよに相談したところ、食べていたお弁当を吹きかけられて酷い目にあったがてるよからある説明を受けた。
ゆっくりスクールから帰った後、もこうは無言でお兄さんを燃やした。
後書き
HENTAIあき完全復活ッッッ!
風邪も治って本調子になったので、希少種胴付きシリーズも順調です。
本当に最近はゆうかわさんや他のSS作家さんの胴付き愛で物を見て自分も負けない様に日々精進しております。
今回は以前に書いた「ゆっくりの寿命」のコメントにあったもこうとてるよを掘り下げて書いてみました。
補足すると、てるよはもこうに燃やされて胴付きへの転生、もこうはてるよの灰を食べて胴付きになると考えました。
転生中のてるよは「違うありす」のように、一時的に幽霊のような状態でもこうのことを見ていました。
今回出てきたお兄さんは皆さん分かっているかもしれませんが、自分も大好きな北斗のあの御方です。
タイトルが被っていたので変更した、「特異体質を持つ愛でおにいさん」でびゃくれんさんにTUGUNAIされた
お兄さんと同一人物です。あの後ゆっくりショップに向かい、数多くいたお兄さんを血祭りにあげて見事にうつほをGETしました。
ポールあきさんネタ被りしてしまいごめんなさい。ゲスもこうというイラストを参考にさせてもらったブーンあきさんもすみません。
長々と後書きが書きながら次回はえーりんのSSでも書こうかなと思うHENTAIあきでした。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 後書きに書いてある胴付きになる原理(転生や吸収)が突発過ぎるwww
そこを本文に書いてほしいお!! -- 2018-03-29 22:14:20
- 我がもこうに何てことを‼︎貴様の髪毛一本すらこの世に残さん‼︎ -- 2015-11-20 18:40:45
- お兄さん生きてるのかw
胴付き希少種はいいな -- 2014-06-25 19:49:24
- HENTAIあきさんは
胴つき・ゲス制裁・HENTAI
俺好みに作っているとしか思えん!!! -- 2014-06-11 21:06:33
- なんて愛に溢れる帝王だ… -- 2010-12-06 01:18:18
- HENTAIあきさんの胴付きはかわいくて、泣かせてくれる
最高のゆっくりです。 -- 2010-07-27 01:40:31
- ゲス制裁・希少種愛で・胴付き・HENTAI・かぐもこおくう…なんて贅沢な作品だ! -- 2010-06-30 02:21:14
- いい話だ・・・HENTAI要素好き。 -- 2010-06-21 04:07:26
最終更新:2010年05月25日 18:38