町の赤ゆの生きる道 23KB
- ホントは各季節の間の、赤れいむ→親れいむ成長期間を描いたSSとか、別に書く気なかったんですが、
気になるとのことなので一応書きます。無論俺設定。
- 内容については季節的なものに触れることはありません。
『町の赤ゆの生きる道』
D.O
「ゆぅぅ、おきゃーしゃん・・・。」
町と言わず森と言わず、ゆっくりにはよくあることだが、
この赤れいむも、家族の全てを不幸な事故で失い、途方に暮れていた。
「あら、おちびちゃん。どうしたの?おちびちゃんひとりだとゆっくりできないわよ。」
赤れいむに声をかけたのはたまたま通りかかったありす。
この町のゆっくりたちの間には、いわゆる『群れ』とはまた違った相互扶助の関係があり、
こういうゆっくりしていない状況に置かれた赤ゆっくりには、相応の扱い方が確立されていた。
「・・・それはざんねんだったわね。でもおちびちゃん。
おちびちゃんはおかあさんのぶんまでゆっくりしないといけないわ。
ありすが『ほいくえん』につれていってあげるからついてきてね。」
「ほいくえんしゃんはゆっくちできりゅ?」
「・・・れいむがゆっくりしたゆっくりなら、ほいくえんさんもゆっくりさせてくれるわ。」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ゆーん。ここがほいくえんしゃん?」
「そうよ。じゃあ、ありすはおうちにかえるから、れいむはここでおせわになってね。」
赤れいむはありすに連れられ、雑草生い茂る敷地に造られたプレハブ小屋、その床下へと入っていった。
『ほいくえん』とは、おそらく初めに名付けたゆっくりが勘違いをしていたのだろう。
その実態は、身寄りのない赤ゆっくり達を集めて大きくなるまで育てる、要は孤児院である。
赤ゆっくりのうちに親を亡くした場合、運が良ければ周囲に住むおとなのゆっくり達によって拾われ、
最寄りのほいくえんに連れてこられる。運が悪ければのたれ死ぬだけだ。
たどり着ければ、10年近く町で生き延びている、年季の入ったゆっくり達により保護を受けることができる。
無論、家族と一緒に暮すようなゆっくりが得られるわけではないが。
「ゆっくちしちぇっちぇにぇ。」
「ゆっくち、ゆっくち!」
「ゆっゆーん。しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」
虐待趣味の人間に危害を加えられた場合、赤ゆっくりが生き延びれるはずもなく、
ここに集まる赤ゆっくりは、もっぱら自然災害の生き残りである。
当然時期はかぶるので、プレハブの下には同世代の赤ゆっくりが何百匹もうぞうぞする異次元空間が広がることとなる。
「ゆっくり静かにしてね!おちびちゃんたちは、今日からまりさ達が面倒をみるよ!
ゆっくり言うことを聞いて、ゆっくりしたゆっくりになってもらうからね!ゆっくりしないでいってね!」
「「「ゆーん!ゆっくちしちぇい・・・?」」」
こうして、孤児ゆっくり達の過酷な生活が始まった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「しゅーや、しゅーや。ふしあわしぇー・・・。」
「しゅーりしゅーりしちゃいよ・・・。」
「うんうんくしゃいよぉ。だちてにぇ、だちてぇ。」
日の出前。
赤ゆっくり達は、すやすやと寝息を立てているが、その表情はあまりゆっくりしていなかった。
プレハブの下の地面には一段低く、浅いくぼみが作られており、それが段ボールや板きれで数百の小部屋に区分けされている。
小部屋はせいぜい大型の子ゆっくり一匹入る程度のサイズ。
孤児ゆっくり達は一匹一部屋づつ割り当てられるので、上から見ると、卵パックが敷き詰められている感じだ。
言うまでもなく失踪防止と赤ありすのすっきりー防止の措置なのだが、
夜間はこの上に段ボールがかぶせられ、上には保育ゆっくり達が重しとして乗っかっているので、
うんうん、しーしーすら好きにできない。我慢できなければ、悪臭に苦しむのは自分なのだ。
などと言っている間に日の出である。保育まりさは赤ゆっくりのおへやの蓋をはずして起床時刻を告げる。
「あさだよ。おきてね。」
「「「「「「ゆっゆーん!ゆっくりしちぇい・・・」」」」」」
「静かにしてね!朝からうるさいとゆっくりできないよ!」
「・・・ゆぇーん。どうちてしょんなこというにょー。」
「朝は人間さんたちも寝てるんだよ。うるさくするとゆっくりできないんだよ。」
「にゃんなにょ?あいさつしゃんはゆっくちできるんだよ!」
「しょうだじぇ!にんげんしゃんがなんなのじぇ!まりしゃはゆっくちごあいしゃつするのじぇ!」
断わっておくが、保育まりさ達に悪意はない。はずである。
この『ほいくえん』は、あくまでも孤児ゆっくり達に町で生きる術を叩き込むための施設なのである。
体罰上等の超スパルタ教育であったとしても。
「・・・どうしても元気に朝のご挨拶がしたいおちびちゃん達は、ゆっくりしないでまりさ達の近くに集まってね。」
「「「「ゆーん!ゆっくちごあいしゃつしゅるよ!」」」」
元気な朝のご挨拶は、とってもゆっくり出来る。
そう、今は亡き母達からそう教わってきたおちびちゃん達が、保育まりさ達の元に集まる。
「それじゃ、おちびちゃん達、とってもゆっくりしたごあいさつを見せてね。」
「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!ゆっくちし『ザクッ』・・・ゆぴぃい・・・ゆびぇっ・・・」」」」
保育まりさ達は、いつの間にか口にくわえていたつまようじを、大きくお口を開けた赤ゆっくり達ののどに突き刺した。
「ゆ・・・・ぴぅ・・・ゆきっ・・・?」
「ゆ・・・ゆぁぁぁああああ!まりしゃおにぇーしゃん、なにちてりゅのぉぉおおおお!」
「ご挨拶は人間さん達に聞こえないように、ゆっくり静かにするんだよ。できない子たちは喋れなくていいよ。」
「「「ゆぁぁぁあああああん!ゆっくちさせちぇぇぇぇえええ!」」」
「・・・うるさいよ。」
「「「・・・・・・・・・・っ!!!」」」
ここに到り、ついに赤れいむ達は、ここが自分たちをゆっくりさせてくれる場所ではないことに気づかされたのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「朝ごはんさんは、自分たちで集めるんだよ。おちびちゃん達は、早く自分たちだけで生きていけるようになってね。」
「ゆぁーん。ごはんしゃんはおきゃーしゃんたちがもってきちぇくれりゅんでしょぉぉおお!」
「あかちゃんはゆっくちさしぇなきゃいけにゃいんでしょぉぉおおお!ばきゃなの?ちぬにょ?」
「なら、お腹を空かせてゆっくり死んでね。」
「「・・・ゆっくちりきゃいしちゃよ・・・。」」
保育まりさ達は本気である。
朝の一件でそれを理解している赤ゆっくり達は、さすがに物分かりがよい。
とはいえ、さすがに保育まりさ達も赤ゆっくりにはゴミ漁りができないことなど承知の上である。
ならば、ご飯とは、何を指すのか・・・
「おちびちゃん達のご飯さんは、お外に生えてる草さんたちだよ。捕まえられるなら虫さん達も食べていいからね。」
「ゆぇぇ、にぎゃいぃぃぃ。」
「くさしゃんゆっくちしちぇないよぉぉ。」
「ばったしゃん、まっちぇにぇ!」
「いもむししゃん、ゆっくちおりてきちぇぇ!」
「もっちょたべちゃいよぉ。」
「なら、草さんがたくさんあるから食べてね。」
「ゆぁーん。おきゃあしゃんがとってきちぇくりぇたたまごやきしゃんたべちゃいよぉぉ。」
「むーしゃむーしゃしたいなら、自分で取ってきてね。」
たとえ生ゴミといえども、捨てたての人間さんの食べ物は、ふわふわのあまあま、雑草よりはごちそうだ。
それを親の生存中に食べさせてもらった赤ゆっくり達は、たとえ今後成長できたとしても、限りある生ゴミを求めて飢え続けることになる。
好き嫌いを無くす、これは、保育まりさの愛の鞭なのだ。おそらく。
たとえ、こうしている間中、まりさの息遣いが荒く、ぺにぺにがギンギンだったとしても。
「むっきゅーん!もうぱちぇはがまんできにゃいわ!ゆっくちちたごはんしゃんのあるところにつれていっちぇにぇ!」
「ダメだよ。おちびちゃん達には危ないよ。ゆっくりしたご飯さんは、人間さんが守ってるんだよ。」
「むきゅ!おきゃーしゃんはゆっくちしたごはんしゃんをもってきちぇくれちゃわ!
まりしゃおにぇーしゃんは、あまあましゃんをかくしちぇるのよ!きっとそうにちがいにゃいわ!」
「「「ゆゆっ!?まりしゃおにぇーしゃんは、ゆっくちあまあましゃんをちょーらいにぇ!」」」
「ゆぅぅ。ぱちぇはゆっくちがまんしちぇにぇ。おにぇーしゃんたちにおこられりゅよ。」
「「「おにぇーしゃんがおこりゅとゆっくちできにゃいよぉ。」」」
町赤ゆっくりの数少ないゆっくりであるむーしゃむーしゃである。
多少のわがままも仕方がないところではあるが、それですまされないのがこの施設であった。
「ゆん、しょうがないよ。ここにあるご飯さんだけで、どうしてもゆっくり出来ないおちびちゃん達はこっちに来てね。」
「「「「ゆっくちー。」」」」
「ふわふわさんを配るから、おっきくお口を開けてね。」
「「「「ゆっくちむーしゃむーしゃしゅるよ!・・・『ひょい。ぱくっ!』ゆっ!ゆぴぃぃいいいいいい!!!」」」」
まりさが赤ぱちぇ達の口に放り込んだのは、廃棄餃子のパックに入っていた、ラー油を薄めたもの、
それをスポンジに染み込ませたものだ。
ギリギリではあるが、一応命に影響は無い。
「ゆぴぃ・・・お、おみじゅしゃん・・・・っ!!!」
「お水さんなら今無いから我慢してね。」
「ゆ・・・・ぱちぇをだましちゃわにぇ・・・ちにぇ、くじゅ・・・っ!」
「ゆーん!これで、もうご飯さんの味はわからなくなったから、草さんもおいしくむーしゃむーしゃできるよ。よかったね。」
舌が肥えすぎているならば、いっそのこと味がわからなくなってしまえばいい。
これを見て、周囲の赤ゆっくり達も、保育まりさのやり方を完全に理解した。
問題点があるなら、言葉で教え込むことなどせず、問題の元から丸ごと削り取っていくのだ。
以降、ご飯について不満を言う赤ゆっくりはいなくなり、
結果としてはその味にも徐々に慣れていったので、保育まりさの目的はいつもどおり達成されたのであった。
ちなみに、この施設には卒園生達や優しいゆっくり達が差し入れにあまあまを持ってきてくれているので、
赤ぱちぇの勘は完全に当たっていたりする。無論、孤児ゆっくりの口にあまあまが入ることはない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
食料事情が解決すれば、次はすっきりーの問題となる。
なんだか早い気もするだろうが、衣・食・住の内の衣・住、つまりおうちやおふとんについては、
結局町に出なければ教育のやり様もないので、ゆっくりの場合はこれでいいのである。
「ゆーん。れいむは、まりさのおちびちゃんがほしいんだよ!」
「まりさがすっきりーできたらいいんだけど・・・。ごめんなさいだよ、れいむ。」
「ちぇんはけっこんっしたくないけど、おちびちゃんはほしいんだよー。」
「むほぉぉぉおおおお!ありすのまむまむですっきりしてぇぇぇえええ!!!」
ほいくえんには、連日にんっしんを求めて、町ゆっくりがやってくる。
つがいが事故でぺにまむを失ってしまったり、つがいは欲しくないがおちびちゃんは欲しかったり、
いずれにしても、普通の手順ではにんっしんできないゆっくりなど、町では珍しくない。
そんな彼女たちに若くて新鮮な精子餡を提供するのも、ほいくえんの役割である。
無論保育まりさの目的は、町ゆ達からの謝礼などではない。断じてない。
「ゆっゆっゆっゆっ、しゅっきりー。」
「ゆーん。かわいいおちびちゃんができたよー。」
「ゆっゆっゆっゆっ・・・」
「おちびちゃん、もうにんっしんしたからすっきりーはいいよー。」
「ゆっゆーん。ありしゅはもっとしゅっきりしちゃいわ!」
「ダメだよおちびちゃん。すっきりーは、一人と一度だけだよ。何度もしちゃうと永遠にゆっくりしちゃうからね。」
「しょんなのしらにゃいわ!きっとあのちぇんおにぇーしゃんもつんでれしゃんなのよ!」
「・・・それに、たくさんおちびちゃんが出来たら、誰が育てるの。シングルマザーじゃ限界があるんだよ。」
「しょんなのちぇんおにぇーしゃんがそだてればいいでしょぉぉおおお!!!ありしゅはしゅっきりーしちゃいのよ!」
「ちぇ、ちぇんはもういくよー。おちびちゃんはありがとうだよー。」
「まっちぇにぇ!ありしゅはもっちょしゅっきりしちゃいわ!」
「まりさ、あとはよろしくだよー。」
「まっちぇぇぇぇえええ!もっちょしゅっきりしゃせちぇぇぇぇえええ!」
これも、よくあることである。
相手が自然の脅威とは言え、本当に賢いゆっくりならば、赤ゆを残して簡単に死んだりはしない。
当然そんな親の子供である孤児達も、餡子の出来はいい方ではない。
レイパーとまでは言わないまでも、後先考えず、欲望に忠実な者は後を絶たないのが現状である。
「ゆふん!今日のご奉仕で、何度もすっきり―しようとしたおちびちゃん達はこっちに来てね!」
「「「「もっとしゅっきりしゃせちぇにぇ!」」」」
「それじゃあ、こっちに来てゆっくりしたお顔さんを見せてね。」
「ゆっふーん!きゃわいくってごめ『めりめりめりっ!』・・・ゆぴぃぃぃいいいい!!!」
レイパー候補の赤ゆ達のまむまむ(ぺにぺに)には、保育まりさ達が隠し持っていた、短く切った割りばしが深々とねじこまれていた。
これでは、人間さんでもなければ、二度と摘出は出来ないだろう。
「「「「ど・・どぼじでこんにゃことしゅるにょぉぉおおおお!!!」」」」
「レイパーはゆっくりできないよ。これでぺにぺには使えなくなったから安心だね。」
「「「「にゃんなのしょれぇぇぇえええ!」」」」
「後はすーりすーりでもすっきり―出来ないように、ほっぺも使えなくするよ。」
まりさのくわえているのは、スポンジにラー油(今回は薄めていない原液)を染み込ませたもの。
赤ありす達のスベスベほっぺに、これをたっぷり塗りつければ、ほっぺの感覚は完全に失われ、
すーりすーりの快感は以降永久に得られなくなる。
「ゆびぃぃいいいいい!!!いじゃい、いじゃいぃぃいいいい!!!」
「ゆびゃぁぁあああ!ごんなのどがいばじゃにゃぃぃいいいい!!!」
「ぬーりぬーり。よかったね。これで、二度とすっきりーしないでよくなったよ。」
「・・・にゃんでぇ・・・しゅっきりしちゃいよ・・・」
町のゆっくりはとにかく死ぬ。
すっきり死などしている余裕はないのが現状だ。
レイパーの芽はこうして、確実に摘まれていくのである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その後も『ほいくえん』での厳しい教育は続いて行く。
「まりさ達はお帽子を使って、川さんに浮くことができるんだよ。やり方はこうだよ。」
「「「ゆっくちー。ぷーかぷーかしちぇ、とってもたのちいよ!」」」
「・・・でも、絶対にやっちゃだめだよ。」
「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉおおおお!!!」」」
「川さんは死亡フラグだよ。出来るだけ近づいちゃだめだよ。」
「しょんなのへいきだじぇ!まりしゃたちはゆっくちじょうずにおよげりゅのじぇ!」
「・・・まりさにも、ゆっくりしたお帽子を見せてね。」
「ゆーん!みしぇてあげりゅのじぇ!ゆっくちしちぇるの『ザクッ』・・・どぼじであなしゃんあけりゅのぉぉおお!」
「よかったね。これでお帽子さんで川さんに浮けないよ。」
「ゆぁぁぁ。まりしゃのゆっくちちたおぼうしが・・・。」
こうして、輝くような笑顔をした赤ゆっくり達が、すっかりうなだれ元気を失くした子ゆっくりになる頃、
ついに卒園試験が行われることとなった。
孤児ゆっくり達は、陰気に曇った表情の中に、わずかに光を取り戻した。
ようやくこのゆっくりできないプレイスから解放される。
お外に出たら、これまでゆっくり出来なかった分までいっぱいゆっくりするのだ。
そして保育まりさ達くらい大きくなったら、みんなで制裁してやるのだ。
その表情には、怒り、悲しみ、憎しみ、恨み、様々な負の感情が見て取れる。
その姿からは彼女たちが、今この町にいるゆっくりの中でも、もっともゆっくりしていない者たちであろうことが見て取れる。
「それじゃあ、最後の試験の内容を言うよ!」
「「「・・・・・・。」」」
「ほいくえんのお外で3回太陽さんが顔を出すまでゆっくりしてね!」
「「「・・・・・・!?」」」
卒業試験、その内容は、『ほいくえん』の外で2泊3日、であった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その内容は、お弁当(と言っても虫と雑草だが)持参可、何をやっても、どこに行くのも自由、というもので、
最終的に3日目の朝以降に『ほいくえん』に戻ってくればいいというものであった。
孤児ゆっくり達は狂喜し、我先にと『ほいくえん』を飛び出していく。
そして、『ほいくえん』のある広場の出入り口には保育ゆっくり達がバリケードを築き、孤児ゆっくり達が帰って来れないようにした。
これは、3日後まで取り除かれることはない。
「みょーん。まりさ?こんかいはなんにんくらいもどってくるかみょん。」
「ゆん?生きてたらみんな戻ってくるよ。」
「みょーん・・・。」
レイパー候補とされ、まむまむに割りばしをねじ込まれたありすは、自分が生まれ育った路地裏へと帰っていた。
そこには当然というか、新しいゆっくり達がおうちをつくっていた。
がっかりして帰ろうとすると、ちょうどよく、現在の住民が顔を出す。お肌がヌメヌメと濡れた、2匹のありすだった。
「むふぅ、おちびちゃん。なにかごようかしら。」
「ゆぅぅ。ありすはもっとおちびちゃんだったころに、ここにすんでたの・・・。」
「むふぅ、むふぅ。そうなのぉ。せっかくきたんだから、おうちのなかにもはいっていいのよぉ。」
「ゆーん。でも、ありすは・・・」
「むほぉぉぉおおおおお!!!おちびちゃんはおそとですっきりしたいのねぇぇぇえええ!!!」
「ゆ、ゆひぃぃぃいいい!なんなのぉぉおおお!?」
「むほ、むほ、むほぉぉおおおおお!!!・・・むふぅ?おちびちゃん、まむまむがへんねぇ?」
割りばしありすは、レイプ防止のためにまむまむ(ぺにぺに)に割りばしを突っ込まれているので、
れいぱーに襲われても当然すっきりーはできない。
「むふぅぅ、すっきりーできないなんて、とってもいなかものねぇ。」
「へんなまむまむのありすはどっかいってほしいわ。きもちわるいこねぇ。」
「ゆ、ゆぅぅぅ・・・。」
その時、割りばしありす達の周囲で、サイレンが鳴り響いた。
みょーん、みょーん、みょーん・・・
「やっと見つけたみょん。」
「むふぅぅ、なんのようかしら。」
「むふぅ。きっとみょんは、ありすたちのとかいはなあいをうけとめたいのねぇぇぇええ!」
「「むほぉぉぉぉおおおおお!!!」」
「「「「「みょーん。いなかもののれいぱーはっけんだみょーん!!!」」」」」
「「むほっ?」」
「この田舎者のありす姉妹は、まりさ一家のレイプ殺し犯だみょん。処刑だみょん!」
「「「「みょーん、みょーん、みょーん!」」」」
「「こんなのとかいはじゃないわぁぁぁあああ!!!」」
みょん自警団。
ゆっくり同士の殺傷や、行き過ぎた行為を取り締まる、ゆっくりのゆっくりによるゆっくりのための組織である。
彼女たちは、特に森育ちの田舎者レイパー(ヤリすぎて殺しちゃう、ゆっくり最底辺の奴ら)に厳しい。
「やべでぇぇぇ!ゆぎぃぃぃいいいいい!」
「いじゃいぃぃぃいいいいい!ぺにぺにがっ、ありすのとかいはなぺにぺにがぁぁぁぁあああ!」
みょん自警団から与えられる罰は、レイパー候補ありすが、『ほいくえん』で受けたものと概ね同じ処置である。
ただし、割りばしの本数がケタ違いではあるが。
「やべでぇ、いじゃい!いじゃいぃぃぃいいい!ありすちんじゃぅぅぅうううう!!!」
「レイパーはしぶといみょん。あと十本くらい刺しとくみょん。」
「ゆぴぃぃいいいいいい!」
割りばしありすがしーしーを垂れ流し、ガタガタ震えながら見ている前で、
レイパーありす達は、ぺにまむとあにゃる、ツタが生える額のあたりにそれぞれ30本づつ割りばしを突き刺され、
出来そこないの「たわし」の様になって気絶してしまった。
息をしているのでまだ生きている。
「みょーん。こっちのおちびはどうするみょん。れいぱーのつれみょん?」
じっと、みょんの探りを入れるような視線にさらされ、割りばしありすは声も出ない。
「おちびのまむまむを見るみょん。このおちびは『ほいくえん』育ちだみょん。田舎者じゃないみょん。」
「・・・・・・『ガクガクブルブル』。」
「そうかみょん。こわがらせてわるかったみょん。なにもしないからゆっくりするみょん。」
その言葉と同時に、割りばしありすは気を失った。
一方同じ頃、お帽子に穴をあけられた、元川渡り大好きまりさは、未練が捨てられないのか、河川敷にやってきていた。
寂しそうにじっと川を眺めていると、堤防の地面に穴を掘って暮らしている川まりさ達が、うじゃうじゃと這い出てきた。
慣れた風にお帽子に乗って、川の水草を収穫し始めるのが見える。
岸の近くでは、子まりさ、赤まりさ達が水に浮く練習をしている。
その微笑ましい姿は、孤児ゆっくりであることと併せて、ますますまりさをゆっくりさせなかった。
「ゆぅぅ。まりさもおぼうしにあなさんがなかったら、いっしょにゆっくりできたのに・・・。」
保育まりさのゆっくりした表情を思い出すたび、憎悪が餡子の奥まで煮えたぎらせる。
と、その時、川に架かった橋の上から人間さんの子供の声が聞こえてきた。
「あ、ゆっくり達が川に浮いてるぞ。」
「石投げようぜ、石。」
「男子達ったら野蛮ね!」
「でも、父ちゃんが『川に住むゆっくり達はクズばっかりだから、ぶっ殺しちまえ』って言ってたぜ。」
「ほらー。やっぱりいいんじゃねえか。触美も優等生ぶってんじゃねえよー。」
「むー。」
間もなく、川に浮かぶゆっくり達に大量の石つぶてが降り注いだ。
「ゆぁぁぁあああ!やめてね!いしさんはゆっくりできな『ボチュッ』・・・」ぼちゃん・・・。
「ゆゆっ!はしさんからはなれるよ!ゆんせ、ゆんせ!」
何とか橋から離れると、所詮は小学生の肩。
ゆっくり達には石つぶても届かなくなった。
「ちぇっ、つまんねえのー。」
「こりゃー!川に石を投げちゃいかーん!わしらに当たったらどーするつもりじゃー!」
「やっべ!みんな逃げるぞー!」
川のど真ん中にはいつの間にか、二人乗り程度の手漕ぎボートが浮いていた。
船上には、ゆっくり型の帽子をかぶった老人夫婦が乗っている。
ボートには、『河川管理』と書かれていた。
「それじゃあ、M枝。そろそろはじめるぞい。」
「はいはい、わん五郎さん。準備できてますよ。」
「うおほん。本日は晴天なり、本日は晴天なりー。えー、ゆっくりしていってね。ゆっくりしていってね。」
「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」
わん五郎爺さんの挨拶に合わせて、川に浮かぶまりさ達も元気よく挨拶を返し、
その拍子に全員がオール(として使っている木の棒)を口からぽろりと落とした。
「「「「「「まりさのゆっくりしたおーるさんがぁぁぁああああ!!!」」」」」」
完全に自力での移動手段を失った川まりさ達。
彼女たちが川の流れに任せてゆっくりと流れていく中、老夫婦は、先端に発泡スチロールの浮きをくくり付けた、
T字型の道具を取り出す。校庭の整地に使われる、トンボという道具に似ている。
「ゆっくりたすけてね!まりさはかわいそ『とんっ。ぼちゃん。』・・・。」
そして、逃げ場のない川まりさ達を、一匹一匹丁寧にお帽子から突き落としていく。
「やめてね!まりさをつきおと『とすっ。ぼちゃ。』・・・。」
「まりさにはかわいいおちびち『とん。ぽちゃん。』・・・・。」
「やじゃぁぁぁあああ!まりさしにた『とすんっ。ぼちゃん。』・・・。」
突然川の中央付近で生まれた地獄のような光景から、穴帽子まりさが目を離せないでいる中、
川岸周辺で水に浮く練習をしていた子・赤まりさ達は、自分達もオールを失いながら、
命からがら岸までたどり着き、ゆっくりしたお父さんまりさ達がなすすべもなく水中に突き落とされる姿に絶叫していた。
「ゆあーん。どうちてしょんなことしゅるのぉぉおお!」
「ぴゃぴゃー。ゆっくちにげちぇぇぇぇえ。」
「おとーしゃぁぁぁん。ゆっくちしちぇぇぇぇ。」
ゆっくり達が絶叫し続けるその背後では、なぜか毎週決まった曜日・時間帯に現れる、
くたびれたスーツを着た中年サラリーマン達が、河川敷に集結し始めていた。
全員が、その手に金属バットかゴルフクラブを持ち、豪快に素振りを繰り返している。
相当な回数素振りをしているはずだが、その表情は全く歪むことがない。
その後まもなく、河川敷では絶叫に包まれたゴルフの練習が始まった。
降り注ぐ餡子の雨の中、穴帽子まりさは、餡子の泡を吹いて気を失ったのであった。
朝のご挨拶を強行しようとしたために、喉をつまようじでつぶされたゆっくり達は、
朝の元気なご挨拶と同時に、おうちの上からボウリング球を落とされつぶされたれいむ一家を見た。
あまあまを欲しがったために味覚を奪われたぱちゅりー達は、あまあましか食べられなくなり、
草さんも虫さんも吐き出してゆっくりと餓死した赤ゆっくり達を見た。
3日目の朝。
町での生活を生き延びた孤児ゆっくりはおよそ3割。
その全員が『ほいくえん』に戻ってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まりしゃおにぇーしゃん、いままでわがままでごめんにゃしゃいぃぃ!」
「ゆっくりありがじょぉぉおおおごじゃいまじだぁぁぁ!」
「ゆんゆん。まりさもこれまでみんなに酷い事してごめんね。」
卒業試験の前まではあれほどゆっくりしていなかった子ゆっくり達。
しかし、全ては保育まりさの愛の鞭であったことを知った孤児ゆっくり達は、
そのあふれる愛に包まれてとてもゆっくりしていた。
『ほいくえん』、それは、町に住むゆっくり達の絆の象徴なのである。
「全ては計画通りだよ。ゆっふっふっふぅ。」
こうして保育まりさは、一年また一年と、安全な『ほいくえん』から離れることなく、
卒園生から贈られるあまあまと、自分の暗い性欲のはけ口を確保していくのであった。
まあ、こんな感じで町の赤ゆっくり達は大きくなっていきます。
さすがに赤ゆ一匹で生き延びれるほど甘くはないですよね。
ちなみに、この『ほいくえん』の敷地の入口には、『餡生物個体数調整地』と書かれた看板が掛かってます。
過去作品
『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど)
挿絵 byM1
トップページに戻る
このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 「やあまりさ君」
「なんかようがあるの」
「突然だけど、君クビね」
「うそ・・でしょ」
「本当たよ」
「そして、園児にやってきたこと君にもやる」
そして、保育まりさは、自分が園児にやったことをうけた。
そして園児は元保育まりさにいままでの鬱憤をぶつけた
「しね!ゆっくりできなくしたゆっくりはしね!」
「ぼうしをびーりびーりしてあげるね。」
「むきゅ、うんうんをたべなさい」
「ゆっくりできないからだにしてあ・げ・る」
-- 2015-08-23 18:36:01
- 理想個体の厳選かな? -- 2015-02-01 22:56:10
- いいゲスもあるんだねww -- 2014-05-06 17:17:39
- まちがえるな -- 2013-11-08 22:05:58
- このまりさはゲスな本性だが結局は善行やってるから憎めないな -- 2012-11-27 23:00:55
- 「みょーーんみょーーんこのきょういくまりさをロリコン・変態ようぎでぺにぺにつぶしのけいだみょん! -- 2012-09-10 01:24:54
- 川さんは死亡フラグ←吹いてしまった。 -- 2011-12-11 00:25:22
- 全部殺せよ -- 2011-01-17 11:42:49
- 赤ゆっくりにとってはいい学校いい学び舎でよかったじゃないか。
ここ育ちのゆっくりなら飼いやすそう -- 2010-10-31 11:41:17
- 調整も何も個体数0でいいだろ。動くゴミなんだから -- 2010-10-25 17:43:11
- ゆっくりの愚かさと、付け焼き刃のような賢さの対比が面白かった
虐げるにも、愛でるにも向いたD.O.さんのゆっくりは兎に角ゆっくりできるなぁ -- 2010-09-19 21:13:53
- ゴルフに興じるサラリーマンがテラシュールwゆっくりを撃ってんのかw -- 2010-07-30 05:35:24
- 保育士まりさのぺにぺにぎんぎんのとこで吹いたわww
趣味かよww -- 2010-07-24 21:14:05
- がんばれ -- 2010-07-12 01:54:11
最終更新:2009年10月21日 18:39