※以下は昔の自分が書いた内容ですが、ストップの設定は「どれだけ自分がリスクを負うのか」というもの。となればリスクは小さければ小さいほど良い。大きいストップになってしまうと思うのなら、そのストップのレベルに相場が動くまでまで待てばいい。来なかったら諦めればいい。

エントリー以上に難しいのがこれ。

色んな損切り論があると思いますが、一番単純で理解しやすいと思うのは、

RR=1:1

で損切りを設定すること。つまり、

リスク・リワードを1対1に設定すること、利幅と損切り幅を同じにすることです。
目標とする利確が見えたらそれと同じ金額の損切り設定をすればいいだけです。

これを10回やってみてください。これで4勝6敗以上の成績なら問題はないでしょう。

もし1勝9敗以下の成績ならエントリーあるいは利幅に問題があります。どのような根拠で9回以上も負けるエントリーをしたのでしょうか?

1) ただ単に運が悪かった
2) なんとなく上がりそうだったから
3) テクニカル分析を使ってシグナルが出たから

もし1)なら・・あと10回同じことをやったら10連勝できるでしょうか?
もし2)なら・・論外と言うことで
もし3)なら・・利幅・損切り幅に問題はなかったでしょうか?直近の山が50pipsも離れているのに20pipsの損切りに設定していないでしょうか?ほかにも考えるべきことがたくさんあります。

相場の世界はゼロサムゲームです。RR=1:1でトレードすれば長い期間で見れば損益ゼロで終わるはずです。(手数料、スプレッドを除く)

ということはRR=1:1にして負け続けると言うことは損切り以前に、エントリーに問題があると言うことです。エントリーを改善してから損切りの議論を始めるべきです。(または利幅の設定ミス)

もしエントリーが改善できれば損切りのことは気にならなくなるはずです。

つまり勝率の高いエントリーができてこそ損切りの話ができます。

エントリーポイントも見つけられないのに「損小利大」という議論はナンセンスです。

損切りが大切、と誰もが言いますが、その前に大切なのは損切りをしても許せるエントリーをできるかどうかのほうがまず大切です。こういう基本的なところをしっかり押さえていない書籍が多いので「損切りが難しい」という話になるのだと思います。

もし「自分はエントリー自体は間違っていないのに、どうしてもストップにかかってしまう。」という人はストップの設定が厳しすぎます。あるいは、目標とする利幅とストップとのバランスが良くないはずです。そういうときはエントリーを諦めた方が良いでしょう。

相場はストップを狙うように動きます。誰かが意図しているわけではなく、そのように動きます。

「私はRR=1:1のような設定はできない。損をしたくない。」という人はこの世界に入らない方が良いでしょう。あるいは別の手法を模索した方が良いかもしれません。

RR=1:1であっても勝率51%以上のエントリーができれば必ず勝てます。それが守れない人が大勢いるので難しいと感じるだけです。


尤もらしいことを書いていますが、私はこういう考え方ですべてのトレードはやっていません。あくまで考え方の一つ。

ただすべての損切りで共通することは(エントリーもそうですが)

「その損切りに合理性があるのか」

わかりやすく書けば、その損切りを他人に説明できるか?

良い悪いの問題ではなく、合理性があるかどうかがポイント。
もし合理性があっても良い損切りでないのなら改善していけばいいだけです。
最初から、あるいは常に最善の損切りができる人などいません。

個人的には、
「損切りは百害あって一利しかない」

相場の状況、トレード手法、通貨ペアなどで違うので一概に言えませんが、私の場合は現時点ではそんな結論です。


最終更新:2012年02月01日 03:11