地球連邦軍 出自一覧


F91
シャアの反乱から30年後に開発された新世代MS。正式名称は「F91」。
開発博士の一人に、パイロットであるシーブック・アノーの母、モニカ・アノーが関わっている。
MSの小型化と高性能化を目指す「フォーミュラ計画」に基づき開発され、従来のMSより1周り小さい。

「フォーミュラ計画」とは、MS開発の大手であるアナハイム・エレクトロニクス社(以下、A・E社)ではなく海軍戦略研究所(サナリィ)が打診してきたMS開発案で、これを連邦軍が受諾した成果により、A・E社は軍需面での影響力を衰退させていく結果となる。サナリィ側としては特にガンダムを意識して開発した訳ではないらしいが、「顔がガンダムに似ている」というクルーの一言で、過去の英雄譚にあやかり初陣直前にコードネームを「ガンダムF91」と名づけられた。

小型機ながら強力なビーム武装と高出力反応炉を内臓した高密度のモジュール機で、限界性能も突出しており本体のリミッターを解除することで特殊装甲上の金属を剥離させ、センサーすら識別不能の「質量を持った分身」である残像を繰り出すことが可能である。
デザイン的には「フェイスカバーを外すと顔つき」であることや、空調機のエアフィルターのような胸部の構造などは発表当時∀ばりの賛否両論を呼んだ。

技術の進歩により従来のジェガンタイプのMSに比べ、小型であるにも関わらず高出力を誇り、用途に応じてビームの射出速度の変更を可能とするVSBRなどの強力な固定武装も手伝って、地球連邦のMSに対して優位に立っていたクロスボーンバンガードのMSに対し互角以上に戦った。
またレーダーの性能もずば抜けており、シーブックのNT能力とバイオコンピューターのリンクにより、宇宙空間に漂う人一人を発見することまでやってのけている。
また、SDガンダムを初めとする各種メディアミックス作品において悉く最強クラスの座を与えられており、νガンダムと共に最強のガンダムとしてのイメージ強く持つファンも多い機体である。

尚、バリエーション機としてVSBRをビームガトリング+ミサイルランチャーに換装したタイプ,VSBRを4つに増設したタイプ、クロスボーンガンダムで登場した量産型などがある。
本ゲームでは原作に忠実で小型サイズで登場している。νガンダムΞガンダムと並ぶとまるで親子のようである。
殆ど一体化しているメガ・ライダーや、あきらかに届いてないバストライナーは必見。

余談だが、原作のリミッター解除時のカロッゾの台詞の「化け物か!」のイントネーションは誰にも真似できない。

RGM-89M/R
シャアの動乱から30年後も連邦軍の主力兵器として運用され続けるA・E社の傑作MS。
百年持つように「百式」と命名したナガノ博士の願いは、このジェガンが成し遂げている。
傑作と言えども厳しい性能さをクロスボーン・バンガードの小人MS達に見せつけられ、劇中では小学生の背丈程のMS達に頭を蹴り飛ばされたり、腹をショットランサーで貫かれたりと殺陣における斬られ役とほぼ同じで、死屍累々の無残な姿ばかりが劇中で人目を引く(・・・逆襲のシャアでもそうだったけど)。

MSの小型化による質量と推力との比差が如実に示された様相となり、MS開発にいい加減な地球連邦軍もこれまで頼ってきた「A・E社」のノウハウだけでは駄目と踏み、別企業「サナリィ」が打診してきたMS小型化計画を受け入れ、19m級30tクラスのジェガンに変わる15m級10t未満MSをアナハイムに製作依頼し、RGM-109ヘビーガンを開発した。ヘビーガン自体、ジェネレーター出力はジェガンとさほど変わりはないが、小型化による機動性の向上が図られ、クロ・ボンの高性能MSに対してなんとか戦線を維持できた。

クロスボーン・バンガード


XMA-01
その血塗られた開発経緯を表すかのような赤いお花のような巨大MA。
花のラフレシアとはスペルが違うし、ラフレシアのような腐肉の匂いもしない。
無人機により環境に傷をつけずに人類を減らす事を目的としたラフレシア・プロジェクトの一環として製造された<対人対艦対MS用MA>である。
機体の至る所に搭載されたメガ粒子砲と125基のテンタクラーロッドの持つ火力は凄まじく、単体で連邦の艦隊をものの一瞬で壊滅させ、ビギナギナ・F91の最新鋭MS相手にも終始圧倒する鬼性能を発揮したが、リミッターを解除したF91によるマトリックスのスミスばりの分身術に翻弄され、最後はコクピットの手前に発生した質量のある残像をロッドのビーム砲が撃ち抜いてしまい、自分で自分のコクピットを破壊し自爆した。
「ネオ・サイコミュ」を搭載し、思考で機体を操作する。ケーブル状のようなものを頭に接続し操縦していた点から、鉄仮面は何らかの肉体的改造を受けていたものと思われる。

本作を含めゲームに搭乗する本機はラフレシアプロジェクトの兵器「バグ」が武装として搭載されることが多いが、本来は搭載しておらず、クロスボーンの戦艦「ザムス・ガル」に搭載されているものである。

今作のテンタクラーロッドの火力・命中率はまさに圧巻。
F91がいくら分身してようと巻き込んで叩き落せるレベルなので、鉄仮面もご満悦だろう。
余談だがコクピットがガラスの風防と、ボールと収斂進化的な関係がある。

XM-07
ベルガ・ダラス・ベルガ・ギロス(いずれも本作では無登場)に次ぐ指揮官用として開発された高性能MS。
そこそこ強いのだろうが、セシリーが放り出されてからシーブックにひどい扱いをされていたのが印象的。
しかしながらUCでは極めて例の少ない女性パイロットを生還させた機体でもある。
ベルガシリーズ及びダギ・イルスを発展させた機体で、背中の翼のような8基のスラスター(フィン・ノズル)が特徴的。
このエイリアンの背骨のようなフィン・ノズルは独立して可動し、AMBAC制御により360°全方向に対して高い制御性能を持つ。
VSBR搭載型のビギナ・ゼラや、デナンシリーズ同様の丸い眼のフェイスを持つベラ・ロナスペシャルなどが存在する。
余談だが、この機体の可動式スラスターの設計思想は後のクロスボーンガンダムに受け継がれていくことになる。


最終更新:2010年03月16日 22:34