ホメロスとクラウドが闘いへの見方を変えたと同時に、二人が発するオーラのようなものもより一層鬼気迫るものとなっていた。
相対的に闘いへの士気で劣る陽介は、そのただならぬ雰囲気に気圧されつつあった。
陽介とて、人間の姿をした敵と闘うことは経験済みだ。だがそれは言わば護るための闘いだった。誘拐された知り合いたちを、あるいは他ならぬ相手自身を。護るために闘うのであればそれを躊躇することも無かったのが今までの闘いだ。
だが今回は今までとは違う。ただ相手を殺すために闘っている。それが陽介に踏ん切りをつけさせない要因だった。
その様子に気付いたホメロスは陽介に一言、告げる。
「陽介、お前は下がっていろ。」
「でも……!」
「心配するな。もうヘマはしない。」
陽介にとってそれは、一種の戦力外通告を受けたようなものに思えた。だがミファーによって死を目前に経験した陽介は、死というものの恐怖を知っている。
自分が死ぬのは勿論、相手をその死に追いやるのも嫌だ──そんな中途半端な思考の中でホメロスにかけられた言葉はまさに渡りに船と言わんばかり。
「……分かった。その代わり勝てよ、ホメロス。」
結果として、陽介の答えはそれを甘んじて受け入れるというもの。汚れ仕事をホメロスに押し付けて安全圏から自分の無実を主張する、何とも格好悪いものだ。
だがそんな格好悪さも、ペルソナという人の心の闇に触れ続けてきた陽介は受け入れる。受け入れることが出来てしまう。
自分への言い訳すら許さないその都合の良さの自覚は、さらに陽介の良心を苛むのだった。
「ああ、勿論だ。」
ただし、ホメロスにとって先の一言は陽介への戦力外通告などでは無かった。単にホメロスは思ったのだ──陽介はそれでいいのだと。
一度ウルノーガの配下という闇に堕ちた自分がもう一度やり直すことが出来ているのは、最初に出会った陽介が対話から入ってくれたからに他ならない。
グレイグを喪った今だからこそ分かる。友を奪った相手を──あるいはその配下を赦すことが、どれだけ心の強さを要することか。
そんな強い信念を持つ陽介は、人々の恨みや憎しみが蔓延するこの殺し合いの空気の打破には不可欠な存在だ。こんな敵のために手を汚させ、折っていいような軽い信念ではない。手を汚すのは自分だけで充分だ。デルカダールの将軍時代から汚れ仕事なら慣れている。
それは殺し合いへの反逆という目的の中で陽介の背負うべき役割に当てはめた合理的な判断であり、しかしながらそれは陽介への一種の個人的な感謝でもある。
何はともあれ、1人で闘う選択をしたからには負けるわけにはいかない。そう、ここから先はホメロスのプライドの問題。
そんなホメロスの決意に応じるように、鞘から取り出した虹の刃がさらに輝きを増した。極限まで高められた戦闘への集中力──すなわちゾーン状態への移行。死のリスクなど顧みず、ただ敵を断つことのみに専念する。
(来る……!)
ホメロスの変化を感じ取ったクラウドは、グランドリオンを再び構える。クラウドの予測通り、先手を取ったのはホメロス。空中に虹色の軌道を描きながら、クラウドの懐に潜り込む。
(先ほどよりも思い切った攻撃……。防御のみで乗り切るのは不可能か。)
LIMITBREAKを待つ戦術はもう一度は通用しない。そう察したクラウドは積極的に応戦する。
陽介にも回していた注意をホメロスのみに切り替えることで、虹の斬撃への対処は先ほどよりも正確だ。
だが、ホメロスの攻撃もまた正確にクラウドの急所を捉える。ゾーン状態によって研ぎ澄まされた様々な能力がクラウドの防御をさらに厳しくした。両者が先ほどよりも深く斬り込むことで、戦局の拮抗など起こらない。コンマ1秒単位でどちらも致命傷を受けるリスクが蔓延している。
この闘いの決着は一瞬であると、両者は予測する。両者の業物の切れ味もあって、一撃叩き込まれれば決着はつく。仮に即死は免れても、それ以降の攻撃を避ける余裕などまず生まれない。
一撃で決まる勝負であれば本来ホメロスは有利だ。それはホメロスの攻撃の密度に由来する。まずはこの臨戦において他用している特技、はやぶさ斬り。一度に二回の斬撃を振るう、速度に特化した特技である。
さらには、元々ホメロスは常人が一度の行動を起こす間に二度の行動を起こせるほどの身体能力を持っている。その点においては、かのグレイグすらも上回っていた。
そう、ホメロスの斬撃は速い。
だがクラウドは一撃の威力を以てその速度を殺す。
はやぶさ斬りの初撃を力で弾き返し、第二撃を撃たせない。
よって斬撃の威力はクラウドに軍配が上がるにもかかわらず、両者の攻撃の密度が等しくなることでクラウドが戦闘のペースを掴んでいた。
ホメロスがグレイグに模擬戦で勝てなかった原因は主にここにあった。
速さは単純な力に勝てない。
このままでは闘いの結末が分かっているホメロスは一歩引き下がる。不意に下がられたクラウドは一瞬躊躇うも、次の瞬間にはその意図に気付き接近する。しかし、その一瞬の躊躇により間に合わない。
速さが力に勝てないのなら、力に勝てる手段を用いれば良い。ホメロスはその手段を持っている。
「ドルマ!」
それは呪文という名の搦め手。
詠唱速度に優れるが威力は低いその呪文の放たれた先は、クラウドの足。
微力ながらも重力を伴う闇の力に足を奪われ、大地を強く踏みしめることが出来ない。踏み込みが足りず、クラウドの攻撃の威力は一時的に落ちることとなる。
ホメロスはその隙を逃さずはやぶさ斬りを叩き込もうとする。
高速で叩き込まれる二連撃。
しかしそれを、クラウドの三連撃、『凶斬り』が迎え撃つ。
クラウドも今のドルマでちょうどリミット技を使えるに至ったのだ。
踏み込みが足りずとも、はやぶさ斬りを相殺できるだけの威力でホメロスの攻撃を凌ぎきった。
仕留めきれなかったホメロスは再び一歩下がる。
またドルマを受けるわけにはいかないクラウドはそれを追う。
だがそれはホメロスの計算内。
下がった理由は呪文のためでは無い。『逃げる』自分を『追う』ことに神経を集中させるため。ホメロスは虹をあたかも槍のように持ち替え、クラウドに向けて"突く"。斬撃では威力を殺しにくい刺突。クラウドは咄嗟にバックステップしながら、防ぎきれなかったダメージは利き腕ではない左腕で受ける。
だが重要なのはクラウドが左腕にダメージを負ったことではない。ホメロスに対して距離を離してしまったということ。
クラウドは呪文を警戒するが、見るとホメロスの右手には、丸い何かが握られていた。
(あれは手榴弾か?)
その想像は当たらずとも遠からず。ホメロスがそれをクラウドに投げつけると、それは小規模な爆発を起こした。
「くっ……!」
神羅兵の用いる手榴弾よりも一際威力の高い『丸型リモコンバクダン』の爆風を受け、さらに下がるクラウド。その状況はホメロスにとって、極大呪文を完成させるまでの時間にはうってつけのインターバルである。
当然クラウドはホメロスに接近する。しかしそれも間に合わない。
「さあ、終わりにしよう──ドルモーア!」
ドルマよりいっそう大きな闇の塊が、クラウドに向けて放たれる。周りの光すらねじ曲げて、クラウドの命までもを吸い込まんと迫る。
だがこの世界軸のホメロスは知らない。かつて勇者たちを苦しめた『闇のバリア』は、同じく闇の力を持つ『魔王の剣』によって破られること──すなわち、闇の力はより強い闇の力によって破ることが出来るということを。
闇の力を纏ったグランドリオンによる一閃。ドルモーアは斬り裂かれ、クラウドとホメロスの間に障害は無くなった。
ドルモーアを破られたホメロスは、驚愕に目を見開きながらも虹で応戦する。その一太刀に全ての力を込めて──全身全霊斬りがクラウドに向けて振り下ろされる。
「悪いな。」
だがクラウドの圧倒的な闇の力を前に打ち勝てない。
全身全霊斬りを真っ向から弾き返したクラウドの太刀は、ホメロスの胴を斜めに裂いた。
「ぐおおっ!!」
先に語った通り、この二人の勝負は一撃で決まる。
その一太刀目を当てたのはクラウド。その威力により、ホメロスは膝をつく。もはや勝負は決したと言っても過言では無い。
「やるな……。だがっ……!」
だがそれでも、ホメロスは笑っていた。
そしてクラウドに向けて宣言する。
「──俺の勝ちだ……。」
その声に従うが如く、クラウドの背後からひとつの影が飛び出した。そう、そもそも先ほど撃ったドルモーアは囮に過ぎない。本命となる『一撃』はクラウドがドルモーアに気を取られている隙に背後に設置済みだった。
──リーフストーム。
ホメロスに支給されたポケモン、ジャローダ。ポケモントレーナーの頂点に立った男の育てたポケモンの放つ技は、その経歴にそぐわぬ威力を発揮する。
高速で放たれた幾百もの草葉がクラウドの身体を切り裂かんと迫る。それは二度目以降は威力の下がる一度きりの大技。よってホメロスは確実にその一撃のみを当てにかかっていた。クラウドがいかなる実力者であろうとも、認知していない攻撃には対処出来ない。事実、その攻撃はクラウドの認知の外より放たれた。場所は死角、そしてモンスターボールから出る時の僅かな音もドルモーアがかき消していた。
本来ジャローダほどの実力のあるポケモンであれば共に闘い、手数で相手を圧倒するのもまた道理であろう。しかしホメロスはそれを選ばない。
お互いが武器のみで闘えば自分は負けると分かっていた──というよりはむしろ、勝てる気がしなかった。クラウドにグレイグの面影を感じ取って以来、どうしても敗北のビジョンが見えてしまっていたからだ。
だからこそ決め手となる一手を下す役割をジャローダに託した。
ホメロスは知っている。カミュという人質を取ったところを背後から奇襲されたように、勝利を確信した瞬間こそが最大の隙になると。
つまりこれは、自らの敗北までを作戦に組み込んで相手の油断を誘ったある種の囮作戦。
しかしクラウドは──その背後からの攻撃を予測していた。ドルモーアが放たれた時、それが囮であると即座に想定していた。
その予測が出来たのは、クラウドの意識の変化の賜物だった。
人の心の持ち方は闘いのスタンスに影響すると、クラウドはここまでの闘いで学んできた。
穏健なレオナールが正面から立ち向かってきたのに対して非力ながらも勝利に貪欲なチェレンが不意打ちという手段を選んだように。他者を護るため闘った天城雪子が自らの命を犠牲にしたように。
その意識の変化はクラウドにひとつの疑惑を与えた。
このホメロスという男は、確実な勝機も無しに勝負を挑んでくる男だろうか、と。
それは多くの人間と対立してきたクラウドだからこその疑惑。
その直感の根拠は、逃走用のヘリを用意した上で一騎打ちを挑んできたルーファウス神羅のようなホメロスの鋭い眼光だった。奴は何か、この闘いの勝利を確信するだけの奥の手を持っている。それはただの勘のようなものであったが、事実としてそれは的中していた。
そしてその何かとは、元の世界の持ち物が没収されている以上支給品しか無い。
1VS1の闘いの最中の奇襲に最も適した支給品──少なくともレオナールの末路を見たクラウドには、モンスターボールしか思い浮かばなかった。
背後からのリーフストームに対し、クラウドはリミット技で応戦する。ホメロスを剣で打ち負かすだけでなく、その切り札までもを真っ向から潰すその様は、その技の名の通り『画竜点睛』と言うに相応しく。グランドリオンより放たれた旋風がリーフストームの草葉を散らした。ポケモンのタイプに当てはめれば『ひこう』タイプである旋風はそのままジャローダへと到達し、ジャローダの身体を引き裂いた。
「ジャ……ア……」
「なっ……!く……そ……。」
身体中にこうかばつぐんの裂傷を受けて力なく倒れていくジャローダを遠目に、ホメロスもまた出血多量により気を失う。奇襲の失敗と迫る自らの死を前に、無念のままホメロスは倒れた。
クラウドの実力とホメロスの知力の衝突──本来の勝敗などもはや知る由もない。この局面で明確な勝敗を分けたのは両者の意識の変化──すなわち、この世界に来てから経験した闘いの数の差に他ならないのだから。
こうして、クラウドの前には無防備となったホメロスが横たわる。
しかし、そのまま殺すことが出来ないのをクラウドは理解していた。
「さて、次はお前の番だろう?」
再び動かざるを得なくなった陽介の妨害を、今度こそクラウドは侮らない。
既に眼前にアルカナを顕現させている陽介に、クラウドは話しかける。
「何でだよッ……!」
陽介はクラウドとホメロスの闘いを見て分かったことがあった。
両者ともに、死ぬのが怖いだとか、だから殺すのが嫌だとか、闘いへの志向はそんな段階など超越している。
ホメロスの生い立ちは既に聞いており、その境地に達しているのも納得は出来る。だが見たところ自分と同じくらいの年齢しかないであろうクラウドは、一体どんな生き方をしてきたらここまで闘いへの躊躇を無くせるんだ?
「そんだけ強いってのに、お前の中に正義ってもんはねえのかよ!」
「正義?そんなの、幻想だ。」
そんな陽介の言葉を、クラウドは切り捨てる。
「星のために、人々のために……何でわざわざ闘う理由を美化しないといけないんだ。」
「──俺は俺のために。そして俺の願いのために、闘う。それだけでいい。」
語るのはかつて仲間たちと見つけた答え。星のエネルギーを浪費する神羅側と、それを防ぐために罪も無い人々を犠牲にするアバランチ。そのどちらにも『正義』なんて無かった。その闘いは決して正当化など出来なかったし、するべきでもなかった。
「俺が生きる現実とはこういうものだ。ましてやこの世界は誰にとってもそういうところだろう。」
人はただ自分のためだけに闘えばいい。それはここでも同じだ。エアリスを生き返らせるために他の人々を皆殺しにする。決して正義などではない。
それでも仮初の正義なんかよりも余程押し付けるだけの価値がある。幻想と向き合い続けてきたクラウドは、それを棄てた先に『現実』を見た。
「ああそうかい。だがな、俺もこれだけは言わせてもらうぜ。」
だがクラウドが幻想と向き合ってきたと言うのなら、陽介とて人の心の真実、もとい現実と向き合ってきた。
「どれだけ自分が大切だろうと、どれだけ現実がクソだろうと──」
だからこそ、クラウドの心の拠り所が分かってしまう。陽介には、クラウドがかつての足立と重なって見えた。自分を評価しない世の中を呪い、自分の殺人さえ世の中の腐敗として扱っていた、足立と。
「──お前の罪はお前の罪だよ。」
「っ……!!」
そんな陽介は、クラウドの心の拠り所を真っ向から否定する。
確かにこの世界に殺し合いを肯定する要因はあるかもしれない。だけど罪は世界のものじゃなくて背負う本人のものだ。
クラウドに向けての感情を、それでいて足立への感情を叩き付けるかのように。陽介は目の前のアルカナを殴る。気持ちのいいアルカナの破裂音と同時に現れたジライヤより、烈風がクラウドに襲いかかった。
「お前はただ逃げてるだけだ。現実に、自分の罪に、目を向けたくないだけだ!」
クラウドはガルダインを下がって回避。ホメロスの保護のため陽介はクラウドに向けて接近する。その速度差により自ずと2人の位置は近付いていく。
「黙れッ!」
対するクラウドも、陽介に接近して斬り込む。計算などではなく、ただただ感情的な陽介への攻撃。
陽介の言葉は見事にクラウドの痛い所を突いていた。
強く在ることへの幻想なんて捨て去ったはずだった。自分の弱さという現実を受け入れたはずだった。
だが目の前の男は、今の自分を形成しているそれすらも否定する。
だから斬る。そうしないとクラウドがクラウドで居られないから。
そんな冷静さを欠いた一撃は、陽介には届かない。ここまでの闘いで疲弊しており動きが鈍っていることも相まって、ソニックパンチというカウンターをまともに受けて弾き飛ばされる。
(俺は……間違っていないはずだ。)
それでもクラウドは立ち上がる。
彼を突き動かすのは彼の信念。
それを否定されたからといって、元の道になど戻れるはずがない。
ミッドガルの罪も無い人々を万単位で殺したクラウドが、その罪に真っ向から目を向けて常人でいられるはずがない。
「俺は俺の……現実を生きるッ!」
「それこそが幻想だって……言ってんだろうがッ!!」
だからクラウドは、現実を求めつつも現実を否定しなくてはならない。
一方、陽介は知っている。真実から目を背けてもその先に光は無いということを。
真実と幻想。
相反するふたつの世界の衝突が、始まろうとしていた。
【E-4/一日目 朝】
【ホメロス@ドラゴンクエストXⅠ 過ぎ去りし時を求めて】
[状態]:ダメージ(大) 気絶
[装備]:虹@クロノ・トリガー
[道具]:シーカーストーン@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド モンスターボール(ジャローダ)@ポケットモンスターブラック・ホワイト 基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:打倒ウルノーガ
1.絶対に殺してやるぞ……!
2.自分の素性は隠さずに明かす
【花村陽介@ペルソナ4】
[状態]:両手に怪我
[装備]:龍神丸@龍が如く 極
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3個
[思考・状況]
基本行動方針:仲間と共に完二の仇をとる
1.クラウドを倒す
2.死ぬの、怖いな……
※参戦時期は少なくとも生田目の話を聞いて以降です
※魔術師コミュは9です(殴り合い前)
【クラウド・ストライフ@FINAL FANTASY Ⅶ】
[状態]:HP1/10 脇腹、肩に裂傷(治療済み) 所々に火傷 左腕に怪我
[装備]:グランドリオン@クロノトリガー
[道具]:基本支給品、いのちのたま@ポケットモンスター ブラック・ホワイト シルバーオーブ@その他不明支給品1~2
[思考・状況]
基本行動方針:エアリス以外の参加者全員を殺し、彼女を生き返らせる。
1.セフィロスと決着をつける
2.ザックスに礼を言う
3.ティファは…………
※参戦時期はエンディング後
【支給モンスター状態表】
【ジャローダ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト】
[状態]:ダメージ(大)、気絶
[特性]:しんりょく
[持ち物]:なし
[わざ]:リーフストーム、リーフブレード、アクアテール、つるぎのまい
[思考・状況]
基本行動方針:主人に従う。
最終更新:2021年01月19日 00:11