プリンス・マッシュ戦!

プリンス・マッシュ戦!

収録作品:ペーパーマリオRPG[NS]
作曲者:関河義人、駒井一輝、磯部文弘

概要

ついに あいまみえた 二人(ふたり)の チャンピオン
観客(かんきゃく)の ボルテージも
さいこうちょうですーーっ!!( )

さあ とうぎ(じょう)の れきしに のこる バトル
いよいよ ゴングです!( )


レッツ

ファイトォォオッ!!


ステージ3「ウーロン街」クリア後に条件を満たすことでエキシビションマッチに登場する、リメイク作である本作の追加ボスの一人であるキノピオ「プリンス・マッシュ」との戦闘BGM。
元々原作でも闘技場の初代チャンピオンとして登場していたが、ステージ3クリア以降は登場する機会がなく、そのことを惜しむ声は以前からあった。
そんな声に答えるべく、満を持して裏ボスとしての登場となったのである。

裏ボスとはいっても、条件を満たせばエンディング前に戦うことはできるのだが、そのステータスはラスボスや他の裏ボスと比べても遜色がないどころか、防御力が驚愕の6という防御力不明なアイアンシンエモンを除けば作中一位。というか初代『マリオストーリー』のトラウマボスであるゼニノコーと同値。
更には構えによって横攻撃か上攻撃のどちらかを回避する特殊仕様に加え、爆発攻撃と状態異常が完全無効という鉄壁ぶりである。
技の見た目に反してビリビリーンも通用しない。また、ダメージガエシも反撃は0ダメージにされるが、連続攻撃を中断させることができ、リメイクにより20年越しに有用な使い道が登場した。
攻撃力も6の上にFP吸収、そして連続攻撃と凄まじい。
だがこれでもまだ本気ではなく、HPが半分を切ると…


プリンス・マッシュの とうしに 火がついた!


という表示とともに、実ダメージが3倍以上で連続攻撃の総ダメージがまさかの100超え、スペシャルわざ含めた全ダメージが無効化、更には分身という、これまでのペーパーマリオシリーズ史上最強と断言できる絶望的なスペックと化す。
こんな無理ゲーとさえ思える状況を打破する手段は、スーパーガードでのカウンターで無防備にするしか手がない。
とんでもない実力を秘めた武道家のキノピオとしては、初代『マリオストーリー』のシショーを彷彿とさせるが、総合的な実力は段違いであり、一年前に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でキノピオが言い放った「カワイイには飽きました」の極致というべき史上最強クラスのキノピオと言っても過言ではない。
本作の追加裏ボスの片割れである「コブロン戦!」がブラックユーモアの集大成ならば、こちらは正しくスタッフからの本気の挑戦状と言っていい内容である。

+ 実は抜け道があり…
実は抜け道があり、裏ボスにも関わらず、なんとスペシャル技のイチゲキコロリで一撃撃破できてしまうのだが、当然命中率は恐ろしく低く5%にも達しないのだとか。
もちろん攻撃を爆盛して闘志に火がつく前に一気に決着をつけるのもアリだが、リメイク版はバッジのレートに手が加わっているため、原作ほどのお手軽感は流石にない。
相応の手間はかかるが、スーパーガードが致命的に苦手な人へも配慮しているあたりがマリオシリーズらしい。

曲はウーロン街の戦闘曲らしくドラムとエレキギターでテンションを上げるロック調に変わりはないが、ゴールド・ホーク戦の「イベントバトル チャンピオン」がバリバリのヘヴィメタル調だったのに対して、こちらは電子音源もフルに展開した熱くもヒロイックな旋律がメインとなるプログレメタル調となっている。
全体的に熱くも仄かに哀愁が漂うだけではなく、サビでの怒涛のエレキギターの音色は内に秘めた壮絶な闘志を感じさせるものであり、初代チャンピオンの肩書に恥じない人格と実力を兼ね備えた者であることが分かるはずである。
原作の設定をしっかりと生かした内容、『スーパーマリオRPG』のジャッキーより続いてきた裏ボスの系譜に恥じない実力、その格に値するほどの熱い曲は、正しくプレイヤーの期待に応えたものであると言っていいだろう。

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最終更新:2025年04月22日 17:30