レイフォース

RAYFORCE / GUNLOCK

LAYER SECTION / GALACTIC ATTACK

機種:AC, SS, PC, PS2, And, iOS, NS PS4, Xbox1, EGRETII mini
作曲者:河本圭代 (TAMAYO (ZUNTATA))
効果音:河本圭代 (TAMAYO (ZUNTATA))、中西宗博 (MU-NAKANISHI (ZUNTATA))
サウンドディレクション:殿村裕誠 (TONO (ZUNTATA))
サウンドディレクター (SS):河本圭代 (TAMAYO (ZUNTATA))、中西宗博 (MU-NAKANISHI (ZUNTATA))
開発・発売元:タイトー
発売日:1994年2月下旬 (AC)、1995年9月14日 (SS)、2017年5月31日 (And)、2022年3月2日 (EGRETII mini)

概要

1994年にタイトーが発売した縦スクロールシューティングゲーム。
自機と同高度の敵にはショット、自機より低高度の敵にはロックオンレーザーと二種類の攻撃を使い分ける。ボンバーはない。
複数ロックオンした状態で敵を倒すと得点に倍率補正がかかる。このとき後にロックオンした機体ほど補正が高くなるため、いかにロックパターンを組むかということがハイスコアを狙う鍵となる。
敵配置や動きが結構シビアだが、シンプル極まりないシステムと良好なゲームバランスで初心者にもお勧め。
なんといっても、STG史上でも屈指の美麗さを誇る2Dグラフィックがウリ。
多重スクロールや拡大・縮小を駆使した演出で、場所によっては思わずポリゴンを使っていないか疑うレベルの立体感を出している。
背景ドットの描き込みもすさまじく、一枚絵で表現された最終面の都市は今でも語り草。

ZUNTATA所属のTAMAYOこと河本圭代氏が手がけた音楽も高い評価を受けている。
特徴的な演出として、本作ではストーリー展開をステージ展開と音楽のみで表現しており、下手なデモやナレーションは一切ない。
ステージクリアごとの点数表示もロードもない、途切れなしのシームレスな展開が続く。
一例を挙げると、本作の音楽は最終面に進むにつれて「冷えて」いく。敵本拠地へ進むにつれて深まる重圧感を表現しているのだ。
全てが終わった後、「Q.E.P.D.」の調べに乗せて流れるエンディングデモを見てゲームセンターで感涙したゲーマーもいるとか。

1995年にはセガサターン向けに『レイヤーセクション』として発売。同名のゲーム会社と被ってしまったための措置である。
BGMには、河本氏が作曲した時点の音を収録したサイトロンアルバム版の音源が使用されている。
なお、CD-DAにはステレオで収録されているが、ステレオを設定してもBGMはモノラルで演奏される。

2023年にはNS, PS4向けのオムニバス作品『Ray'z Arcade Chronology』に収録。
音源はアーケード版と、上述のセガサターン版のどちらをゲーム中に流すか、オプションで選択が可能となっている。

(次作:レイストーム

収録曲

曲名 イメージスケッチ 作・編曲者 補足 順位
THE FIRST REPORT (ATTRACT DEMO) 河本圭代
COIN
ON STANDBY (STARTING DEMO) 河本圭代
PENETRATION (ROUND 1) MIND BOMB AREA 1 RED POWER TO PIERCE THROUGH
ROUND 1 : 敵スペースベース
第2回63位
第4回355位
第6回746位
アーケード17位
第2回アーケード93位
シューティング11位
歴代183位
一面58位
1990年代179位
G (ROUND 2) 雪のように降りしきる彼女の為に AREA 2 THE GRAVITY OF BLUE SIDE
ROUND 2 : 敵母星衛星
アーケード148位
第2回アーケード195位
シューティング147位
第3回掘り出し57位
宇宙44位
AGGRESIVENESS (BOSS A)
VISION (ROUND 3) 不確かな残像 AREA 3 THE PHANTASM OF SILVER
ROUND 3 : 高空地帯・浮遊陸
CRACKING! (ROUND 4) 鏡の裂け目 AREA 4 THE FISSURE OF CONSCIOUSNESS
ROUND 4 : 丘陵地帯
INTO DARKNESS (ROUND 5) 死にたくなる程、ロマンティックな闇 AREA 5 TOWARD THE DARKNESS
ROUND 5 : 地下都市地帯
シューティング112位
第2回アーケード163位
MÖBIUS (ROUND 6) 永遠と並列 AREA 6 THE END OF DEEP LAYER
ROUND 6 : 渓谷地帯
ATROCITY (BOSS C)
THE PLOT THICKENS (ROUTE TO ROUND 7)
QUARTZ (ROUND 7) 水晶 AREA 7 RELEASING INFINITELY
ROUND 7 : 敵母星中心部
THE FATES (LAST BOSS 1)
DOOMSDAY (LAST BOSS 2)
Q.E.P.D. (ENDING) 「que en paz descanse」の略 エンディング167位
KP-4 (NAME SET)
REASON FOR IT (GAME OVER)
『レイフォース (SCITRON 2000 SERIES)』収録楽曲
DESTRUCTIVE OF POWER (NOT USE) 河本圭代 BOSS Bとして使用する構想だった曲
RAYFORCE MEGAMIX 作:河本圭代
編:福富幸宏
『レイフォース -ラビングビート-』収録楽曲
THE FATES × DOOMS DAY 河本圭代
RIBBING RUBBING MIX
iOS版、Android版(タイトークラシックス)収録アレンジBGM
Penetration of light into morality 作:河本圭代
編:土屋昇平
G -Goa Trance Ver.- 作:河本圭代
編:下田祐

サウンドトラック

レイフォース (SCITRON 2000 SERIES)

ZUNTATA VISION CONCEPTION ORIGINATION (V.C.O.) SERIESの第一弾。
未使用曲を含め、作曲時点の音を収録したアルバムで、河本氏によればこの音源が本体
ブックレットにはイメージスケッチを収録しており、AREA BGMではこの表題がサブタイトルのように扱われている。
セガサターン版『レイヤーセクション』で使用されたことで、「セガサターン版」や「レイヤーセクション」としても音源化される。
また、最終トラックにはARRANGE VERSIONも収録している。

レイフォース -ラビングビート-


河本氏によるセルフアレンジサウンドトラック。帯での表記は『レイフォース ラビング・ビート』である。
「Q.E.P.D.」のコーラスはすずかけ児童合唱団が担当した。

Ray'z PREMIUM BOX -BEYOND-


CD4枚+DVD1枚
サイトロン版音源(アレンジバージョンを除く)と、基板からの収録音源(PCB ver. BGM)を収録。
PCB ver. BGMは、サイトロン版と比較して下記のような差異がある。
  • ステレオの左右が逆 *1
  • 「AGGRESSIVENESS」の冒頭1音が欠けている
    • サウンドテストで鳴らすと元データの1音目が化けるので、サントラ化に際し意図的に消したものと思われる

レイフォース オリジナルサウンドトラック -PCB Version-

iTunes® Store他、各種サブスク・配信サービスで購入・再生可能。
『Ray'z PREMIUM BOX -BEYOND-』に収録されたPCB ver. BGMの再録。

タイトーデジタルサウンドアーカイブ ~ARCADE~ Vol.3


オリジナルアーケード音源を収録。デジタル新録版。

Ray'z Music Chronology

CD10枚(+一部販路限定でボーナスディスク1枚)
  • サントラ版
    • 「LAYER SECTION」表記で、音源はサイトロンサントラ版ベース
      • アレンジバージョンは未収録
    • 「ファミ通DXパック」には、「Vinyl Edition」が付属している。
      • リマスターされたレコード盤、MP3音源のDLコード付き
      • ジャケットとライナーノーツは新規
      • 元サントラのアレンジバージョンは付属DLコードにのみ収録
  • アーケード版(基板バージョン)
    • デジタル新録版
      • 『Ray'z PREMIUM BOX -BEYOND-』に収録されたPCB ver. BGMとは異なる
      • タイトーデジタルサウンドアーカイブ版とはニアリーイコール?
  • アレンジ盤
    • RAYFORCE -RUBBING BEAT-がリマスター収録されている
  • SPECIAL DISC(Disc10)は、スマホ版新アレンジ「Penetration of light into morality」を収録している
  • 一部販路限定のDisc11には、ガラケー時代のRAY三部作着メロ集が抜粋で収録されている

reZonance world ~ZUNTATA 30th ANNIVERSARY~ (Soundtrack)

Apple Musicなどでの配信。DISC4 L'ab-normal Limited 4 に「G -Goa Trance Ver.-」を収録。
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  • 中西宗博
  • 殿村裕誠
  • ES5505
  • タイトー
  • And
  • iOS
  • 2017年
最終更新:2025年06月10日 01:47

*1 本作はパッケージシステム以前の初期F3基板のタイトルであり、以降の一般的なF3タイトルとは音声出力の配線記載が異なる模様。一般的なF3ボードにROMを乗せ換えて収録したなどの状況が考えられる